第95回土浦全国花火競技大会が7日午後5時30分から、土浦市の桜川畔(学園大橋付近)で催され、スターマイン、10号玉、創造花火の3部門で競技が行われる。今年の大会の見どころを、コラムニストで花火鑑賞士の小泉裕司さんが特別寄稿してくれた。
参加業者数 過去最多
【コラムニスト・小泉裕司】毎回、花火大会のプログラムを開いて、最初にチェックするのは「業者名/県名」の欄だ。今回は20都県から59業者が参加し、業者数は過去最多になる。国内の花火競技大会では一番多く、森上煙火工業所(岡山県)が新規参加。同社は一昨年から参加意向を示していたが、今回、実現した。
10号玉:45発
「10号玉の部」は直径30センチ、いわゆる尺玉1発で競う部門だ。この部門のトピックは、6重の同心円を描く「五重芯」の作品が、昨年の8業者から10業者に増えたこと。過去7大会の優勝作品は、すべて五重芯だった。
鑑賞者には、究極の造形美ともいわれる五重芯花火の色の組み合わせに着目してほしい。また、彩り豊かな点滅系や、不思議な動きの変化を見せる「自由玉」作品にも注目してほしい。
創造花火:22組
「創造花火の部」は、直径15センチの5号玉を7発打ち上げ、独創的なアイデアや新しい技術を競う部門だ。この部門はここ数年、創造性豊かな作品が増えている。
前回優勝した北日本花火興業(秋田県)は、茨城県の名産品「しらす」をテーマに、創造花火と10号玉の両部門にダブルエントリーしている。異なる種目に同じテーマでエントリーするケースは、大曲では増えているが、土浦では珍しい。県民の食生活をリサーチした作品は、観客の心をつかみそうだ。
今年の大曲大会で10号自由玉作品「8月の月暦」を披露し、ほかの花火師や観客を驚かせた芳賀火工(宮城県)の「彩食回転寿司」も楽しみだ。
スターマイン:22台
「スターマインの部」では、2.5号玉から4号玉まで400発以内で競い、すべての作品に音楽が付く。ただし、4号玉は200発以内に限られる。100分の1秒単位で、花火と音楽がシンクロする様子が見どころだ。
250発以内の大曲大会の創造花火はしっとりとした作品が主流だが、土浦大会も同様の傾向にある。そうした中、「ultra soul~魂の叫びから」(和火屋)は、かつての豪華絢爛(けんらん)な土浦花火の復活を目指す作品だ。「一緒に歌おう♪ドレミのうた」(芳賀火工)は、400発にアレンジし、2年前の大曲で高い評価を得られなかった雪辱を期す。
7分間の土浦花火づくし
前半の最後を彩るのが、大会主催者提供のワイドスターマイン。打ち上げ幅約400メートル、打ち上げ箇所9カ所、打ち上げ玉数2400発。約7分間のプログラムを前半と後半に分け、県内の煙火業者6社がそれぞれの特色を生かした4号、5号、8号玉で夜空に大パノラマを描く。構成を担当するのは、下妻市に工場を構える丸玉屋小勝煙火店だ。
大曲観光物産会も開催
花火競技とは別に、新たな企画も登場する。土浦と大曲が内閣総理大臣賞を通じて育んできた友情物語については「コラム55」で触れたが、今回は、この交流を経済や文化の分野にも広げる。全国花火競技大会を主催する大曲商工会議所が主体となり、大会オフィシャルショップ(土浦市生田町8-13、若山金物店駐車場)のそばで「大曲・観光物産販売会」を開催する。(元土浦市副市長)
<ネットでも花火生中継>大会公式YouTubeライブ配信





