八幡川河川改修工事でまた事故
つくば市北条、八幡(はちまん)川の川岸で21日正午ごろ、市内の工事業者が、市発注の河川改修工事を実施していたところ、作業車両が現場付近に埋設されていた水道の給水管を誤って破損させ、漏水が発生する事故があった。給水管は利用休止中だったが、隣接する市の市民研修センター内浴室の水道から濁った水が出て、同センターは風呂の利用を一時停止した。
市道路整備課によると、重機を搬送するトラックが、地面と同じ高さに埋まっていた水道の取水栓を誤って踏み、給水管を破損させた。給水管は4~5年前から使用されていなかった。現場では直ちに破損箇所を修理したが、破損した給水管が本管とつながっていたため、隣接の市民研修センターの浴室の水道から、さびの混じった濁った水が出て、同センターは同日正午から浴室の利用を一時中止した。
濁った水は3~4分で出なくなり元に戻ったことから、同センターは濁水が出なくなったことを確認の上、同日午後1時45分、風呂の利用を再開した。この事故で、正午から午後1時45分までの間に同センターを訪れた利用者7人のうち4人は浴室を利用できなかった。3人は再開を待って利用した。
一方、同センター近隣には民家が2軒あることから、市は民家の水道に濁水が混入してないか調査を実施、濁水が無かったことを確認した。破損した給水管は翌22日午前中に改めて復旧工事を行った。
同課によると、地面に水道の取水栓があることを工事受注業者は把握していたが、重機を搬送する作業車はリース会社のトラックだったことから、運転手が取水栓があることを把握していたかどうかは不明という。
再発防止策として市は、現場内の埋設物について再度確認を行い、必要に応じて防護措置をとらせるなど、工事現場内の安全管理を徹底するとしている。
八幡川の河川改修工事現場では4月7日にも、同じ受注業者が工事中、土の中に埋まっていた霞ケ浦用水の農業用パイプラインの接続部分がはずれ、パイプラインの水が流出して、土手の斜面の一部が崩落する事故があったばかり(4月9日付)。