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ウイーンのピアニストが演奏会 つくばの音楽家が無料開催

「家族連れで聴いてほしい」  

ウィーンを代表するピアニストの一人で、ウィーン国立音楽大学教授のクリストファー・ヒンターフーバーさんのピアノ演奏会が3月12日、つくば市竹園、つくばカピオホールで開かれる。子供たちを含め家族連れで聴いて感動を持ち帰ってほしいと、同大出身でつくば市在住のチェンバロ奏者、橋本麻智子さん(75)が代表を務める市民団体「ウィーンつくば市民交流の会」が入場無料で開催する。

ヒンターフーバーさんは同大ピアノ部門の部長を務め、CDがドイツで「最良で最も魅惑的なピアノ録音」の一つに選ばれるなど高く評価されている。世界各国で演奏活動を行い、日本にはウィーン・フィルの首席奏者とたびたび来日するなどファンも多い。

演奏会を主催する橋本さんは日本のチェンバロ奏者の草分けで、同大チェンバロ本科を卒業、世界各国の国際音楽祭やスイスや中国の招へいコンサートにも招待され、国内外で演奏活動を行ってきた。

1995年、研究者の夫と共につくばに転居。20年ほど前からはクラシック音楽の普及にも尽力し、カスミの社会貢献事業「『わたしの企画』応援します」に応募して、子供たち100人がベルリンフィルの演奏家と合奏するワークショップを開催したり、同市ふれあいプラザで幼児や未就学児を対象に毎月2回、子供たちがクラシック音楽に触れたり、絵を描いたりする「親子で遊ぼう『芸術ごっこ』」をボランティアで開催するなどしてきた。

国内外で共演してきたウィーンフィルやベルリンフィルの演奏家をつくばに招いて、同市北条にある江戸時代後期に建てられた蔵「宮清大蔵」で共演するなどしてきたほか、20世紀の最も偉大なフルート奏者、J.P.ランバル氏へのオマージュ(献辞)として開催した「つくばフルートコンクール」の実行委員長を務めるなどしてきた。親友でもあった国際的バイオリニスト、故若林暢さんの業績を顕彰しクラシック音楽の普及と振興に努める若林暢音楽財団の代表も務める。

「20年くらい前から、クラシック人口が減ってきて若い人がクラシックに興味をもっていないと感じられ、50代半ばぐらいから一般の人にもクラシック音楽に関わってもらえる活動をスタートさせた」と振り返る。

「コンサート会場で生まれる、皆で感動を分かち合う何ともいえない空気感が、演奏家の見事な演奏を生み出す場面を何度もみてきた。すばらしい聴衆との巡り合いがあって演奏家が育つ」と思いを話し、「家族そろって一緒の演奏を楽しんで、うちに帰って感動を分かち合ってくれれば」と語る。

3月12日のピアノ演奏会は、ヒンターフーバーさんのトークもあり、大学の教え子でピアニストの吉兼加奈子さんが分かりやすく解説する。注目の若手フルート奏者、瀧本実里さんの演奏もある。

会場には募金箱を設置し、全額を「日本ユニセフ協会」と、つくばの市民団体「アジア友情の会」「筑波メディカルセンター紡ぎの庭」の活動に寄付する。(鈴木宏子)

◆クリストファー・ヒンターフーバーさんのピアノ演奏会は3月12日(水)、つくば市竹園1-10-1 つくばカピオホールで開催。開場は午後6時30分、開演は7時。演奏曲目はバッハ/リストの前奏曲とフーガ BWV 547、ベートーヴェンのピアノソナタ8番 ハ短調 作品13「悲愴」など。チケットは事前予約が必要。定員は約300席で、満席になり次第締め切る。

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