つくば科学万博の翌年に開館し、今年40周年を迎えた科学館「つくばエキスポセンター」(同市吾妻、中原徹館長)の来館者が13日、累計700万人になった。中原館長は「40周年の節目に700万人というひじょうにいい数字を達成できたことをうれしく思っている。年間20万人を目標に据えているが、24年度と25年度は20万人を上回り、多くのお客様に来ていただいた。子供たちに科学のおもしろさや楽しさを伝え、子供たちの科学の気付きを少しでも進めていければ」と話している。
同館はもともと、1985年開催の科学万博第2会場に建設された日本政府出展施設だった。万博終了翌年、万博開催を記念する科学館として開館した。施設は、体験しながら科学の面白さを体感したり最新の研究成果を分かりやすく紹介する展示場のほか、ドーム型プラネタリウムや、高さ約50メートルのH2ロケット実物大模型(25年12月11日付)などがある。科学万博の資料も保存、展示している。運営はつくば科学万博記念財団(中原理事長)。

近年は、コロナ禍の2020年と21年に延べ4カ月間、臨時休業を余儀なくされたが、コロナ後の24年度の来館者数は約21万8000人、25年度は約23万9000人と回復した。
中原館長は「新しい展示に向け努力しているほか、つくば市の人口が増え、転居してきた小中学生の子どもをもつ若い世代が、何度も訪れてくれている」と分析する。例えば「小学3~5年生を対象に実験や工作などをするエキスポ科学クラブなどは大変好評で、定員80人のところ数百人の応募がある」という。さらに25年度は、大阪・関西万博の開催とつくば科学万博40周年の相乗効果で、来館者が増えたとみる。
28年度にプラネタリウムをフルリニューアル
2026年度は同財団の中長期計画(2022-26年度の5年間)の最終年に当たり、年間入館者数20万人などの数値目標はすでに達成した。次の27年度から5年間の中長期計画の目玉について中原館長は「2028年度にプラネタリウムをフルリニューアルする。光学機器、デジタル機器、音響システムなどを全部更新する。星空に限らずいろいろな番組ができると思うので、ぜひ見に来てほしい」と話す。
一方、建築から40年たったことから、科学万博の記念施設でもある建物を将来にわたってどう維持していくかなどの課題もある。

万博キャラクター「コスモ星丸」を贈呈
13日は同館で、累計来館者700万人達成記念セレモニーが催され、700万人目の来館者となった千葉県船橋市の会社員、早坂知宏さん(43)らに、中原館長から、つくば科学万博のマスコットキャラクター「コスモ星丸」のぬいぐるみ2体が贈呈された。
早坂さんはこの日、妻の真衣さん(42)、長女で小学3年の優那さん(7)、長男で小1の恒希さん(7)の家族4人で初めて来館した。子供たちがNHKの教育番組「ピタゴラスイッチ」が好きで、同館で現在、からくり装置や仕掛け装置を集めた企画展「からくりコロコロ」が開催されていることをSNSで知り来館した。700万人目になったことについて優那さんは「びっくりした」、恒希さんは「うれしい」と話していた。(鈴木宏子)





