火曜日, 10月 21, 2025
ホーム土浦台湾提灯加わりバージョンアップ 水郷桜イルミネーション点灯 土浦

台湾提灯加わりバージョンアップ 水郷桜イルミネーション点灯 土浦

土浦の冬の風物詩、水郷桜イルミネーション(同推進委員会主催)が23日、霞ケ浦湖畔の同市大岩田、霞ケ浦総合公園オランダ型風車前広場で始まった。青、赤、ピンク、緑、黄色などのLED約21万7000球が点灯し、土浦の花火、桜、霞ケ浦、ハス田などがイルミネーションで浮かび上がった。

高さ25メートル、直径20メートルの巨大な風車の羽根が冬の夜空に回転する「風車イルミネーション」や、土浦の花火を表現した「花火イルミネーション」が点灯した。今年は台湾の台南市と友好交流協定を締結したことを記念して、新たに色鮮やかな「台湾提灯」が加わった。来年1月13日まで点灯する。

今年新たに加わった台湾提灯

点灯式では同推進委員会共同代表の広瀬英敏さんが「水郷桜イルミネーションは約210社という企業の協賛のおかげで開催できていることに感謝したい。寒い中にもたくさんの人に集まってもらい大変喜んでいる」などと話した。安藤真理子市長は「今年は台南市との友好交流協定を記念しての台湾提灯が加わり、よりバージョンアップした催しになった」などとあいさつした。

霞ケ浦高校チアダンス部のパフォーマンスや土浦第二小学校合唱団のコーラス、日本総合伝統芸能集団「喜楽座」の演奏などが披露された。

大勢の市民らが集まった点灯式

点灯式にはたくさんの市民らが訪れ、点灯の瞬間を待った。午後5時20分、10、9,8、7…とカウントダウンの合図で点灯すると、会場から大きな歓声が上がり、湖上から花火も打ちあがった。市民らは光のトンネルに入ったり、写真を撮ったりして華やかなイルミネーションを楽しんでいた。

夫婦で訪れた市内の40代の鈴木孝宗さんは「毎年楽しみに来ている。今年は花火が見られなかったので、本日(点灯の瞬間を)見られてうれしい。今後もずっと続けてほしい」と語った。(榎田智司)

◆水郷桜イルミネーションは、土浦市大岩田145、霞ケ浦総合公園オランダ型風車広場で来年1月13日(月)までの午後5~9時に点灯する。入場無料。期間中のイベントとして▷台湾フェスティバルが12月7日(土)と8日(日)の午後4時~9時まで開かれ、台湾フード販売、台湾雑貨販売、トークショー、サックス演奏、抽選会などが催される▷ほしぞらマルシェは12月14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)の午後4時~9時まで催され、キッチンカーや市内飲食店の出店、野菜販売、雑貨販売などが行われる。問い合わせは電話029-823-4811(土浦市産業文化事業団)

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

3 コメント

コメントをメールに通知
次のコメントを通知:
guest
最近NEWSつくばのコメント欄が荒れていると指摘を受けます。NEWSつくばはプライバシーポリシーで基準を明示した上で、誹謗中傷によって個人の名誉を侵害したり、営業を妨害したり、差別を助長する投稿を削除して参りました。
今回、削除機能をより強化するため、誹謗中傷等を繰り返した投稿者に対しては、NEWSつくばにコメントを投稿できないようにします。さらにコメント欄が荒れるのを防ぐため、1つの記事に投稿できる回数を1人3回までに制限します。ご協力をお願いします。

NEWSつくばは誹謗中傷等を防ぐためコメント投稿を1記事当たり3回までに制限して参りましたが、2月1日から新たに「認定コメンテーター」制度を創設し、登録者を募集します。認定コメンテーターには氏名と顔写真を表示してコメントしていただき、投稿の回数制限は設けません。希望者は氏名、住所を記載し、顔写真を添付の上、info@newstsukuba.jp宛て登録をお願いします。

3 Comments
フィードバック
すべてのコメントを見る
スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img

最近のコメント

最新記事

イカ・タコ釣り 遊び仕事(2)《デザインを考える》25

【コラム・三橋俊雄】前回(9月16日掲載)は、タケノコ掘りを取り上げ、経済的には重要ではないものの、自然との関わりを通じて楽しまれ、受け継がれてきた活動を「遊び仕事」として紹介しました。今回は、京都府北部の丹後半島を舞台に、日本海(若狭湾)に面した宮津市養老地区における「タコ釣り」「イカ釣り」という遊び仕事についてお話しします。 「食いたい」と思ったら堤防へ 「食いたいな」と思ったら、すぐに堤防へ向かいます。 海を眺めながら、穴にじっと潜んでいるマダコを探します。竹や糸の先に「バカシ(疑似餌)」(図1)と呼ばれるルアーをつけ、タコの居場所を探ります。タコは穴の中にいても吸盤を外に出しているため、道具を使わなくても見つけやすいそうです。 穴に潜むタコをおびき出すには、バカシを見せるためのスペースが必要です。もともとタコが穴から出ているときは、頭がゆらゆらと揺れているので、すぐに見分けがつきます。 うまく釣るには、海が鏡のように穏やかで、海底まで見えることが条件です。 雨上がりは海が静まり、タコ釣りには絶好のチャンス。急いで堤防へ向かい、タコを探します。 マダコは移動して止まるたびに、なぜか体の色が真っ白に変わるため、海底でひときわ目立ち、すぐに見分けがつきます。 タコ釣りの季節は、4~5月から10月まで。10月を過ぎると、マダコを食べるミズダコが沖から堤防付近までやってくるため、マダコは沖のほうへ移動し、堤防では捕れなくなるようです。 自然と向き合い夢中になって アオリイカは9月中旬から11月まで。道具は竿(さお)とビシ(おもり)のついた糸とバカシです。昼間、船で釣るとイカの真上まで近づけるので見つけやすいとのこと。大きなタルイカ(成体で胴長100センチ、体重20キロを超す)(図2)なら10~12月が漁期です。 夜釣りに出かけることを「イカツケ」と呼びます。釣りの時間帯は、夕方から夜中の12時ごろまでです。満月の夜は海が明るく、透明度も高いため、バカシ(疑似餌)がよく光り、イカの食いつきもよくなります。そのため、一晩で胴長20センチほどのアオリイカを100杯近く釣る人もいるそうです。 捕ったイカは、刺身やスルメにして家族で味わったり、ご近所に分けたりします。肉厚のタルイカは、そのままでも刺身などにしますが、一度冷凍してから使うと食べやすく甘味も増します。 この地区では、食べること以上に、イカを釣ることそのものを楽しみにしている人が多いようです。 船に子どもを乗せてイカ釣りに出かけ、そこで櫓(ろ)のこぎ方も教えたし、自分もかつて、そうして教えてもらいながら覚えてきたそうです。 こうして、自然と向き合いながら夢中になってきた地域の大人たちの「遊び仕事」。 次回も、そんな暮らしの知恵と楽しみを紹介していきます。(ソーシャルデザイナー)

まだ続く運動公園問題 つくば市長の宿題【吾妻カガミ】211

【コラム・坂本栄】つくば市の総合運動公園用地は3年前に倉庫業者に売却され、それに反対する有志市民の住民訴訟も敗訴したことで、「もう終わった問題」と思っている方が多いと思います。ところが、酒井泉市議が秋の議会で売却の問題点を追求、今後は「用地買い戻し実現に向けて対市民キャンペーンを展開する」そうです。私もこの欄で売却の問題点をいくつか指摘してきたこともあり、その行方を注目しています。 幻に終わった県南の中核施設 住民投票で実現しなかった市原前市長時代の総合運動公園計画について、私は以下のように考えています。 ▼総事業費が300億円に上る財政負担に市民は不安を覚えたようだが、15年の長期計画でやれば、年20億の負担で済んだ。具体的には、高いレベルの3施設(陸上競技場、総合体育館、サッカー場)を各5年計画で順番に整備すればよかった。県南の中核運動施設と位置付け、県や周辺市町村にも経費を分担してもらい、国の補助も受ける計画にすれば、年20億の市負担を限りなく減らすことができた。 ▼前市長時代にUR都市機構から取得した用地は45ヘクタールと広く、研究機関が連なる幹線道路沿いの少し奥に位置し、利用者には極めて使い勝手がよい。したがって、つくば市民だけでなく他県民も広く利用できる場所として活用すべきであり、各種施設から成る総合運動公園は県南エリアに望まれるプロジェクトであった。 全用地売却は政治的な選択 ところが、この計画は五十嵐現市長が旗を振った反対運動と住民投票によってご破算になりました。その問題点について、私は以下のように理解しています。結論を先に言うと、運動公園問題は現市長の未解決の厄介事ということです。 ▼総事業費300億という数字が反対運動で強調された結果、市民の関心は市の財政負担に向けられ、県南に整備される総合運動公園のメリットに思いが至らなかった。また、住民投票の問いが全計画に賛成か反対かの2択式でなく、「(計画修正も含む)どちらでもない」もある3択式であったならば、この択に〇を付ける市民が一定シェアを占め、当初計画の見直し(整備計画の長期化、3施設の設計変更、1~2施設への縮小など)が可能だった。 ▼現市長は、市民運動家として運動公園反対運動を主導し、計画が頓挫した用地をURに返還することを最初の市長選の目玉公約にしたため(結果は失敗)、当初計画の修正という選択肢の採用は政治的に難しくなり、全用地の売却に走らざるを得なくなった。つまり、返還失敗という失政の痕跡を消し去ることが市長就任後の政策テーマになった。 ▼用地処分を焦るあまり、反対運動と市長選挙の際に指摘した前市長の行政スタイル(市民や議会の声を軽視して執行部が独走したと批判)を自ら踏襲し、用地売却の議案を議会に提出せず、市民の考えを無作為に聞くアンケート調査(住民投票のミニ版)もせず、倉庫業者による住民説明会の非開催(チラシ配布のみ)を容認した。 開示情報の多くは黒塗り 反対運動で市の財政負担(300億!)を強調したこと、市民の声をきちんと聞き取る調査を実施しなかったこと、議会による議決手続きを無視したこと、周辺住民への説明会を業者に回避させたこと―などを見てくると、現市長の市政運営には疑問符が付きます。 酒井市議が指摘している問題点は多岐にわたりますが、市が用地売却で採用したプロポーザル方式(取得価格と利用方法を購入希望業者に提出させ、それらを点数化し、総合点が高い業者に売却)がきちんと行われたかどうか、特に問題にしています。市が用地取得の条件に掲げた「防災倉庫」の提案内容や審査書類を開示するよう市に要求したところ、開示拒否あるいは黒塗りだったそうです。 こういった市の対応を受け、酒井市議は業者選定に当たり何かあったのではないかと疑っています。近畿財務局管内にあった国有地の不正売却でも財務省が文書開示を迫られ、黒塗りの書類を出して逃げ回ったという事件もありました。(経済ジャーナリスト) <参考>運動公園問題を扱った最新記事と過去コラム(青字部を押してください)・「防災拠点27年末完成へ…」(9月30日掲載)・186「…市民軽視の連鎖」(24年7月1日掲載)・152「住民訴訟の判決は…」(23年3月6日掲載)・145「…おかしな行政手順」(22年11月21日掲載)・137「リコール運動の行方…」(22年7月18日掲載)・135「…つくば市政の不思議」(22年6月20日掲載)・129「…なぜか逃げ回る市長」(22年3月21日掲載)・125「…都合がよい理屈付け」(22年1月31日掲載)

「パレスチナの子供たちに思いはせてほしい」 靴150足並べ追悼と抗議

つくば駅前 子供の靴150足を並べ、パレスチナのガザ地区で死亡した子供たちを追悼し、イスラエルに抗議する行動が19日、つくば駅前のつくばセンター広場で実施された。抗議行動中の約2時間の間、ガザで死亡した子供たち一人ひとりの名前が読み上げられた。市内外の約40人が参加し、「ガザ虐殺を止めろ」「だれも殺すな」などと書かれた自作のプラカードを掲げたり、通行人にチラシを手渡し「パレスチナに関心をもってほしい」と呼び掛けるなどした。 パレスチナ人の父をもつ、つくば市在住の会社員、ラクマン来良さん(37)らが呼び掛けた。ラクマンさんはガザ侵攻が始まって以降、パレスチナに関心をもってもらおうと、自宅や市民活動拠点などで映画上映会やバザーを開いたり、つくば駅前で抗議行動などを実施してきた(24年2月27日付、同9月27日)。 150足の子供の靴は神戸市の疋田香澄さんから送られてきたものだ。疋田さんは、イスラエルによるガザ侵攻で犠牲となったパレスチナ人約6万7000人のうち40%近くが10歳未満の子供であることを表現しようと、SNSで呼び掛け、使わなくなった子供の靴を150足集め、ガザ侵攻から間もなく2年となる10月5日、150足の靴を並べて犠牲者を追悼するイベントを開催した。 SNSで神戸の追悼イベントを知ったラクマンさんが、疋田さんに連絡し、神戸に続きつくばでも、子供たちの靴を並べる追悼イベントが開かれることになった。 ラクマンさんは「子供たちが一番の犠牲者。靴は、大きくなれなかった子供たちを象徴するもの。亡くなった子供たちを追悼し(何人死亡したなどの)数字だけではなく、本当だったら走り回ったり、元気に遊び回っていたはずの子どもたちが殺されたことを知ってほしい」と話し、「イスラエルとハマスが10日停戦に合意し、このまま停戦が続いてほしいが、イスラエルは当初1日600台ガザに搬入すると言っていた支援物資を半分しか入れてない」とし「パレスチナの状況がこうなっているのは国際社会が許していることもある。もっとパレスチナに興味をもって自分のことと思ってくれたら」と話す。 ラクマンさんと共に追悼と抗議行動を呼び掛けた市内に住む大学生、斉藤花さん(25)は参加者を前にマイクをとり「ガザで第一段階の停戦に入ったが、これで完全に殺害や侵略が終わったわけではない。イスラエル軍におびえ、家族と切り離されながら、パレスチナ人の暮らしはとても厳しいものになっている。パレスチナの一人一人の子どもたちに思いをはせてほしい」などと話し、参加者に黙とうを呼び掛けた。 追悼と抗議行動には、つくばインターナショナルスクールに通う高校生5人が参加した。それぞれイギリス、インド、アイルランド、ロシア、バングラデシュにルーツをもつ2年生と3年生で、高2の女子生徒は「子供たちが殺されているのが悲しくて、SNSで追悼と抗議行動があるのを知り、友達や先生に声を掛けて、何かできることはないかと参加した」と話した。(鈴木宏子)

モグラのトンネルとジョウビタキ《鳥撮り三昧》6

【コラム・海老原信一】暖かい日差しに包まれた筑波山の梅林。林の縁に続く、草がきれいに刈り込まれた斜面。その下をゴツゴツした岩に縁どられた沢が一筋流れています。水が勢いよく流れる岩の苔にサワガニがしがみつき、流されまいと頑張っています。 沢筋の低木の枝先には、ジョウビタキのオスが一方向を見つめながら止まっています。何を見ているの?気になって視線の先を追うと、沢筋の斜面の土がモコモコ盛り上がって伸びています。「おっ、モグラだ」。ジョウビタキはこの斜面の一筋になぜ興味があるのか、程なく分かりました。 モコモコ伸びる一筋が小さな崩落を起こし、黒い土がバラバラと落ちています。それにジョウビタキが反応。崩れたところへ飛び、土の中へ嘴(くちばし)を差しこむと、何かをくわえ岩に飛び戻ります。嘴には小さな虫がくわえられていて、数回嘴を動かすとおなかへ。その間もモコモコは伸びていきます。 モグラのモコモコが崩れたら、そこから虫を得られる。何でもないようだけれど、考えると不思議に思います。モグラのトンネルが崩れると虫が出て来るのを、ジョウビタキはどうして知っているのか、推測することにします。 仲間で情報を共有し採餌 偶然モコモコが崩れたところに出くわし、そこから虫が出てきたのを見つけた仲間がいて、仲間たちがその情報を共有し、採餌(さいじ)行動ができたのだと思われます。こういったことは身近にあり、カラス、ムクドリ、セキレイなどが田畑のトラックターの後をついていき、土中から顔を出す虫を食べるのを見た方もいるでしょう。 公園などの草刈りの後、ムクドリやセキレイなどがやってきて、短くなった草の中から虫を捕らえているのも見かけると思います。 ある発見を採餌行動として成立させることを「学習する」と表現したりします。学問的にはもっと複雑な解説があるのでしょうが、一鳥見人が学んだことです。鳥を観察するって面白いものです。(写真家)