土曜日, 10月 17, 2026
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水素発電と生ごみ全量堆肥化を実証実験 ビアフェスト会場でつくば市

脱炭素先行地域をPR

つくば駅前のつくばセンター広場で21日まで3日間開催されているイベント「つくばクラフトビアフェスト2024」の会場で、最新技術を使い、水素を金属結晶のすき間にためて運ぶ「水素吸蔵合金配送システム」による水素発電と、最短1日で生ごみを分解する「スマートコンポスト」による生ごみ全量堆肥化の実証実験が実施されている。

つくば駅周辺地域が昨年、2030年度までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す「脱炭素先行地域」に選定された(23年12月12日付)ことから、市民に脱炭素先行地域を知ってもらおうと、企業からの提案を受けて、市が約270万円で取り組んでいる。

水素吸蔵合金タンクを手にとり仕組みを説明する那須電機鉄工(千葉県八千代市)技術開発部副主管の徳山栄基さん

水素吸蔵合金配送システムは、都市ガスや天然ガス、液化石油ガスなどを原料に製造した高純度の水素を、ナノ化鉄チタン合金のタンクに高密度でためて、イベント会場に運び、会場でタンクの圧力を調整して水素を放出し、燃料電池で発電する仕組み。ビアフェスト出店店舗53店のうち、北側に出店している7店のテント7張りで3日間使用される照明やビールサーバーなどの電気を水素発電でまかなう。出力は2キロワット、3日間で計24キロの二酸化炭素排出を削減できる見通しという。

脱炭素化先行地域の取り組みとして市は、水素発電の導入を事業の一つに掲げている。今回、製造した水素は化石燃料がベースだが、将来は再生可能エネルギーなどを使って発電に伴う二酸化炭素排出実質ゼロを目指す。

今回のイベントで水素発電による電気の供給を受ける7店舗の一つで、静岡市から出店しているビール醸造所「ホースヘッドラブズ(HORSEHEAD LABS)」取締役の市瀬健一郎さん(36)は「(水素発電だと)知らずに電気を使っていた。不具合もなく、水素発電だと思いもしなかった。そういう技術があるなら広めていってほしいと思う」などと話していた。

スマートコンポストを紹介するコムハム(本社札幌市)セールスマネージャーの吉田希さん

生ごみの堆肥化は、縦約1.5メートル、横約1メートル、奥行き約90センチのコンポストに、イベントで発生した生ごみを投入し、全量を堆肥化する仕組み。特別に開発された微生物群が生ごみを分解して最大98%まで減らし、最短1日で堆肥にする。上部には太陽光パネルが設置され、生ごみ投入量、分解量、分解率などのデータをパソコンなどで同時確認できる。市ではイベント終了後も約1カ月間ほどつくばセンタービル内のバックヤードに設置し、飲食店などで発生する生ごみを堆肥化して、センター広場のプランターなどで堆肥を利用する予定だ。

市環境政策課の渡辺俊吾課長は「こういうイベントを通して脱炭素先行地域を皆さんに知っていただき、一緒に(脱炭素社会を)つくっていければ」と話している。今回の実証実験が成功すれば、秋にセンター広場で開催されるイベントでも実施したいとしている。

◆「つくばクラフトビアフェスト2024」は19日(金)から21日(日)までの3日間、つくばセンター広場で開催。主催はつくばクラフトビアフェスト実行委員会。各地のビール醸造所や飲食店約50店が出店し300種類以上のクラフトビールを楽しむことが出来る。環境負荷を低減するため会場ではほかに、繰り返し使えるリユースカップ、リサイクル可能な容器やフォーク、スプーンなどを導入している。開催時間は20日(土)が午後10時まで(ラストオーダーは9時まで)、21日は午前11時~午後6時(同5時)まで。

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給食のご飯の量半分に つくば市の小学校2校1268人分

つくば市は15日、同市桜学校給食センターで調理し14日に提供した栗ご飯のコメの計量誤りにより、市内の小学校2校の39クラスに提供した計1268人分の児童らの栗ご飯の量が半分になってしまったと発表した。半分しか提供できなかったクラスには、栗ご飯半量のほか、給食センターが備蓄していた非常用カレーライスを提供したという。 市教育局健康教育課によると、給食センターが、栗ご飯に使用するコメの分量を計量する際、炊きあがったご飯の量から栗の量を差し引いた分量のコメを計算して炊くべきところ、誤って、炊く前のコメの量から栗の量を差し引いた分量のコメを炊いたことから、本来炊くべきはずのコメが約110キロ不足してしまったという。 桜学校給食センターでは14日、栗ご飯の献立を、幼稚園2園、小学校4校、中学校1校に計3442人分提供した。 炊きあがった栗ご飯は配送する順に、各学校ごとにクラス別の大型の保管容器に入れる。午前11時ごろ、調理員が、炊きあがった栗ご飯を大型の容器に移し替える作業中、配送の順番が遅い小学校2校の栗ご飯が足りないことに気付き、調理の分量を間違えたことが分かった。 小学校2校のうち1校は、1~4年生全員と5年生の半数に栗ご飯を半量しか提供できなかった。もう1校は2~4年生全員と5~6年生の多くに栗ご飯を半量しか提供できなかった。市は14日、半量しか提供できなかった児童の保護者に、お詫びの通知文を送付したとしている。 同課によると、これまで桜学校給食センターで混ぜご飯を調理する際は、コメを炊き上げてから具材を混ぜていたが、具材と一緒に炊き込んだのは今回の献立が初めてだったという。 再発防止策として同課は、計量の手順などの業務マニュアルを改めて見直すと共に、給食センターの調理委託業者と市の双方による確認体制を強化し、再発防止の徹底に努めるとしている。

國井美香さん主演 26日 つくばでオペラコンサート

オペラ「Concert for peace(平和へのコンサート)」が26日夜、つくばカピオホール(つくば市竹園1丁目)で開かれる。高萩市出身のアルト歌手、國井美香さんが主演し、「セルビアの理髪師」「ホフマン物語」「ドン・ジョバンニ」など、オペラの名曲を上演する。 主催は国井美香・県南コンサート実行委員会(委員長・友末忠徳 茨城県イタリア・エミリアロマーニャ州交流協会会長、元茨城新聞社長)。同じ演者によるオペラ・音楽祭は、21日に高萩市、23日に水戸市でも開かれ、県北、県央、県南での連続公演になる。 國井さんはイタリア在住。武蔵野音楽大学卒業後、二期会オペラスタジオ研究生、文化庁国内研修生として研さんを積んだ。二期会オペラ「カルメン」でデビューし、国際ロータリー財団研修生としてローマに留学。「フランチェスコ・パオロ・ネーリア国際音声コンクール」で優勝した。その後、多数の歌劇場などで幅広く活動している。 コンサートの音楽監督はアントニオ・モッチャさん。ピアノ奏者のほか、ソプラノ、メゾソプラノ、バリトンなどの若手・ベテラン歌手も出演する。 ローマ教皇の前で歌を披露 今回の音楽ツアーを企画した友末さんは「昨年は高萩と水戸で開催したが、今年はつくば市も加え、県内縦断ツアーになる。國井さんは、ローマ教皇の前でも何度か歌を披露しており、イタリアではとても有名な方。音楽監督のモッチャさんはご主人でもある。楽曲の合間には、私がお二人にイタリアの政治事情などを質問することも考えている。つくば公演はオペラだけでない、とても面白い音楽祭になると思う」と語っている。(坂本栄) ◆オペラコンサートは10月26日(月)午後5時30分開場、6時開演、8時終演。入場料は3000円(全席自由)、チケット申し込みはつくば市商工会(電話029-851-2886)へ。