日曜日, 12月 4, 2022
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冷たくてもおいしい焼き芋《日本一の湖のほとりにある街の話》5

【コラム・若田部哲】秋の深まりとともに恋しくなる焼き芋。スーパーの出入り口付近に設置されている焼き芋機のお芋を求める人も多いと思います。この焼き芋機と原材料の生芋を、北は北海道から南は沖縄まで全国に卸し、青果用サツマイモ業界をけん引しているのが、かすみがうら市の「株式会社ポテトかいつか」。また近年はデザイン性の高い直営店も展開し、人気を博しています。今回は同社広報の中村さんにそのおいしさの秘密を伺いました。

主力商品は2010年に開発された新品種の「べにはるか」を独自の貯蔵技術で熟成し、おいしさを引き出したオリジナルブランド「紅天使」。ねっとりとした食感と濃厚な甘みが特徴です。べにはるかが開発されるまで主流だったねっとり系のサツマイモの「安納芋(あんのういも)」は、収穫量の少なさがネックでした。それに対し、べにはるかは栽培しやすく食味も良いと、良いところ尽くしの品種です。

それをさらに熟成させた紅天使の焼き芋の特徴は「冷やしてもおいしい」ところ。直営店でも一番人気は冷蔵の紅天使だそうです。温かい焼き芋のほっとするようなおいしさも格別ですが、冷やし焼き芋はさながら高級スイーツのような深いコクと甘み! 一度食べればクセになること請け合いです。

霞ヶ浦の大地が育む芳醇な甘さ

「冷たくてもおいしい焼き芋」は、それまでの焼き芋のイメージを変えるだけでなく、素朴な印象だったサツマイモのイメージも大きく変えました。直営事業では、女性に喜ばれるように、デザイン性の高さや紅天使を使用したさまざまなスイーツを提供するなど、サツマイモの新たな価値を生み出し、成功を収めています。

また、それらの商品を支える生産体制の充実も注目すべき点。常に高品質な生芋を生産するため、600軒にものぼる契約生産者に対し、土壌の改良から苗の卸し、その年々の気候条件に応じたきめ細かい育成相談を行っています。さらに収穫した芋の全量買い取りにより、生産者が安心して生産に取り組める環境づくりを整備。これらにより、年間2万4000トンという国内最大規模の青果用サツマイモ生産を実現しているのだそうです。

中村さんに同社のこれからについて伺うと、「まだ秋冬のものという印象が強い焼き芋のイメージを払拭(ふっしょく)し、年間を通じておいしさを味わっていただけるよう、さらなるアピールをしていきたいです」とのこと。サツマイモのリーディングカンパニーの同社によって、霞ヶ浦の大地が育む芳醇(ほうじゅん)な甘さが、さらに全国に広がっていくのがとても楽しみです。(土浦市職員)

①サイクリストの宿(7月8日付
②予科練平和記念館(8月11日付
③石岡のおまつり(9月8日付
④おみたまヨーグルト(10月6日付

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