【コラム・塚本一也】今日8月24日、つくばエクスプレス(TX)は開業15周年を迎えた。当初から私は「(つくば駅が終点の)TXは未完成である」と主張してきた。もともとTXは「常磐線のバイパス」として計画された路線であるから、TXと常磐線相互の振り替え輸送が可能になるように、つくば以北のどこかで常磐線に接続しなければならないと考えているからである。
私はこれまで様々な場面で、TX延伸の持論を展開してきた。しかし、政治・行政あるいは鉄道会社の関係者は、私の主張に内心では賛意を示すものの、いざ行動しようとすると尻込みをしてしまうようである。
TX延伸に関しては、東京湾臨海方面を目指す「南部延伸論」と、茨城空港まで伸ばす「北部延伸論」がある。南部延伸に関して注目しなければいけないのは、どの路線と相互乗り入れを計画するかである。鉄道の相互乗り入れは、縁談に例えることができる。TXの東京駅へ乗り入れを熱望する人は多いが、それは「あの家と縁組したいが、相手がだれかは分からない」と言っているようなもので、ナンセンスである。
将来に夢と希望が描けるようなパートナーと出会えることが、当人だけでなく周りへも幸福をもたらすのではないだろうか。それには、どの路線と相互乗り入れをするかということを考えることが必要である。
国家プロジェクトの大義をつくれ
北部延伸論については、関係者が必要性を認識しつつも、一様に口が重い理由は、財源確保が困難であるという点である。高度成長期に計画された整備新幹線と異なり、低成長時代に突入した今、しかもこれまで鉄道に対して関心の薄かった茨城県が、単独で延伸計画をまとめるのは荷が重いというのが関係者の本音であろう。
大規模プロジェクトを進めるにあたって、財源は、いつの時代でも越えなければならない壁である。しかし、先人たちはその壁を乗り越えて、茨城を発展させてきた。私に言わせれば、「お金がない」のではなく、「やる気がない」のである。試合をする前から、負けを認めているようなものである。
TXの北部延伸を実現させるには、その中心であるつくば市がプロジェクトを引っ張ることが必要条件である。そして、鉄道の運営と下部構造(鉄道施設)の財産保有を別にする、いわゆる「上下分離」の事業スキームを構築しなければならない。
さらに、茨城県が孤立しないようにするために、国家プロジェクトとしての大義をつくることである。首都災害のリスク回避のために一極集中を分散させる―ことなどは、錦の御旗になるであろう。つくば市には多くの研究機関が進出しているし、茨城空港を持っていることも大きなアドバンテージになる。
このように、TX延伸実現のための材料やレシピはある程度そろっているが、問題は一流の料理人が欠けていることである。かつて帝都復興を成し遂げた後藤新平や、筑波研究学園都市を決定した河野一郎のような、先見性と強い信念を持ったプロジェクトリーダーの登場が望まれる。(一級建築士)
北部延伸とか気は確かですか?
おかしなことを論じてるという意識がないのだと思います。自惚れてるのでしょう。
北部延伸とかあるとか気は確かですか。
需要がないところに線路引いて駅設営して誰が利用するのでしょうか。
どれだけ自惚れてるのでしょうか。
つくばエクスプレスは茨城県、東京都、埼玉県、千葉県が株主みたいなもので、茨城県は13%。13%の人が「北部延伸して」と言っても、他の83%が猛反対するでしょう。
もっと内部事情を知るべきです。
つくば市にとってメリットが欠片もない北部延伸をなんでつくば市が推進するのか。
東京駅への延伸、たとえ相互乗り入れがなくとも秋葉原駅での乗り換え解消して東京駅直結になるだけでも相当メリットだと思うが。
ひとえに妄想が過ぎる。
北伸賛成っす!
他のコメントにもあるが、つくば以北の延伸について、何のメリットもないつくば市が、何故プロジェクトを引っ張らなければならないのか? 意味が分からない。
つくば以北に延伸した所で、とれだけの利便性向上に繋がるのか?
常磐線に接続することを望むのなら、常磐線がつくばまで延伸したら如何ですか?
つくばエキスプレスの運営を途中で放棄したJRに提案したらいいでしょう。
エ”キ”スプレスと言ってる時点で論ずるに値しないww
じゃあ、常磐線とTXが半々で伸ばせばいいじゃないですか
道路のように税金投入して便利にするスキームにしないと、鉄道の衰退が止まらない。日本の鉄道はその高い公共性にもかかわらず、上下一体で独立採算を求められることが多くかわいそう。
筑波大の地下に駅作ってくださいよ
他の人の意見にもあるが、関係都県が賛成しなければならないし、コロナ前には6両編成で超過密状態。八潮辺りでは乗り切れないこともあるのに、やっと8両化のためのホーム延長対策に入ったばかり。更に、おおたかの森を始め、各駅周辺には今後もマンションや戸建て、その他ビル建設が増える予定。乗車人数が増えていくばかりの中、利便性の向上のため、東京駅までの延伸を急ぐべき。元々TXは東京駅まで伸ばすことを前提にしており、秋葉原駅の先に延びる線路は、東京駅に向けて微妙にカーブしている。先に、他路線との接続もして羽田空港への直結する計画もテレビやネットにあがった。つくば駅以北に延伸の話は、TXの恩恵を受けられない地域の羨望から生まれることで、全くナンセンスであり実現することはまず無い。
じゃあどうしたらいいってんですか!
塚本一也さんって県会議員ですよね?
公的なお立場があるなら、それは書かれた方が良いのでは?
確かに県議会議員は一級建築士などという資格なんかより真っ先に書くべき肩書ですね。
要するにそういうもんです
延ばすことに意義はある。財源は後から勝手に付いてくる!
北進賛成。茨城県は気象庁の地磁気観測に協力してるのだから、そのための鉄道不便に対して、国に不便解消、地域振興を求める大義だってある。原発、航空機騒音、遊水地などと同じ。気象庁じゃなくて、上位組織や政治家にアタック。
どういうことですか?
ハコモノを手掛けるのは、慎重の上にも慎重にするべき。
世の変化をわきまえるべき。
南進は茨城県以外の人たちの計画案を慎重に検討するべき。
北進はTXの形態では無理かつ意味なしのように思う。
安価な新交通システムで、つくばー土浦ー筑波山を三角形で結び、将来の延伸の余地
、特に茨城空港への延伸を考慮しておくのがよいのでは。
北部延伸はつくばを今の土浦のようなただの途中駅にしてしまう。百害あって一利なし
ここのコメント欄を見て、
需要は投資で作るという発想を誰も持ってないのに驚き。
元々つくばの路線はのっぱらに線路引いただけのエリアで
他路線より速度と頻度で優位に立った、比較優位でお客を集めた路線です。
何で北に伸ばして赤字と決まっているのでしょう?今の混雑は霞から生まれたのですか?
逆に、ようやく8両になる程度の供給で東京駅に伸ばせる必然性はどこにありますか?
12両が毎時15本以上走る需要を北で作らないと東京駅延伸なんて必然性有りませんよ。
たしかに、何も需要がないところに線路を引いて、そこで需要を生み出して生活丸ごと取り込むというのが日本の鉄道事業の鉄則ですよね。今の時代にそれが通用するのかよく分からないですが、そういう視点がないというのは驚き。