金曜日, 7月 10, 2026
ホームつくば千差万別のソウルフード 「すみつかれサミット」 つくばで

千差万別のソウルフード 「すみつかれサミット」 つくばで

【相澤冬樹】北関東の一部の地方に伝わる郷土料理「すみつかれ」の多様なバリエーションを、食べ比べで楽しもうという「サミット」が16日、つくば市大角豆のコミュニティーマーケット「まめいち」で行われた。あいにくの雨もようとなったテント屋根の下、参加者らが味比べをして感想を述べあった。

「すみつかれ」は初午(はつうま)の日に、お稲荷様や氏神様に供えて食するソウルフード。栃木県では「しもつかれ」という名で浸透し、スーパーにも並ぶほどポピュラーだが、茨城の県西部から石岡、土浦の県南部にも分布するなかで「すみつかれ」とも呼ばれることが多くなる。

鬼おろしと呼ばれる調理器具で大根をおろし、節分の残りの炒り大豆を加えるまでは同じでも、サケを入れたり入れなかったり、酒粕を加えたりお酢を加えたり、煮込んだり加熱しなかったり、と組み合わせで味も見かけも千差万別になる。

この「すみつかれ」と「しもつかれ」の2つは別物だとして、収集や調理を通じて調査研究を始めたのが、つくば市の小池英治さん・容子さん夫妻で、すみつかれ楽会(がっかい)を立ち上げた。夫妻が運営する月例のコミュニティーマーケットで、「すみつかれサミット」は2月の定番行事となった。

6回目の今回は、初午(2月9日)から1週間後の開催。容子さんの自作と参加者の持ち寄りで合わせて10点が集まった。茨城県内各地と宇都宮市から収集されており、毎年出入りはあるものの、前回を2品上回った。参加者は口々に「そんなにおいしいものではないけれど」と言いながら次の皿に向かう。「くせになる」味のようだ。

楽会メンバーの古山菜摘さんが地図上にマッピングし、会場に張り出した。食材と調理法の組み合わせから、分布の特徴を探しているが、明確な違いは見出せていない。嫁入りによって実家の味が持ち出され、持ち込まれた先で家庭の味になる食文化で、郷土料理としては混在と消長を来している。

つくば市の浅野裕美さんは、実家の土浦市板谷に住む母親に作ってもらった品を持ち込んだ。「真壁(桜川市)の母の実家で作られていたものらしい。サケもニンジンも入って甘いのが特徴、おやつ代わりに食べた記憶がある」そうだ。

 

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img

最近のコメント

最新記事

ハチに刺され救急搬送 小中高生など15人 つくばの遊歩道

10日午前7時50分ごろ、つくば市千現1丁目の遊歩道(ペデストリアンデッキ)で、通学途中の小中学生や高校生と社会人計15人が、街路樹に営巣していたハチに刺され、救急車で市内の病院に搬送された。15人はいずれも軽症という。 市道路管理課と市消防本部によると、消防に通報があり、救急隊員が救急車6台で市内の病院4カ所に救急搬送した。15人は9歳から53歳で、入院した人はいないという。ハチの巣は消防隊員が駆除した。 ハチはアシナガバチで、街路樹の桜の幹が空洞になった、高さ1.2メートルほどの洞(うろ)に巣をつくっていた。撤去した巣の大きさは直径20センチほどだったという。なぜ襲ってきたかは不明。 現場は、つくば駅から約1.5キロの市道つくば公園通りの遊歩道で、市は周辺の街路樹に「ハチに注意してください」と書かれた張り紙を掲示し、注意を促している。巣があった桜の木には、粘着シートを設置し、巣に戻ってくるハチの駆除を続けている。 今後の対策として、遊歩道を管理する市道路管理課は「ペデストリアンデッキ(遊歩道)を重点的にパトロールし、市民が安心安全に利用できるようにしたい」としている。五十嵐立青市長は「被害に遭われた皆様に心からお見舞いを申し上げ、多くの方にご心配をお掛けし申し訳なく思います。今回の事案を受け、市民が安心して安全に利用できる環境の維持に努めます」などとするコメントを発表した。

給食に異物混入 つくば市の中学校

つくば市教育局は9日、同日昼、学校給食で出された豚汁に、長さ約10センチの金属のボールチェーンが混入していたと発表した。他に同様の異物混入の報告はなく、健康被害の報告もないという。 市健康教育課によると、同日午後0時45分ごろ、市内の中学校で、豚汁をほぼ食べ終わった生徒が、おわんの底にボールチェーンがあるのを発見した。 豚汁は、つくばほがらか給食センター谷田部が調理し、市内の幼稚園1園、小学校2校、中学校2校、義務教育学校1校に計3809食分が提供された。給食センターからは、円筒形の鍋の丸い食缶で各校に運搬され、異物混入があった中学校では、教室で給食当番の生徒が取り分け、生徒がそれぞれ自分の分をお盆に載せて配膳した。 同課によると、給食センターと中学校でそれぞれ異物が混入した経路を調査したが、9日夕方時点で混入経緯は不明という。市は同日、保護者に対しお詫びの通知文を出した。

土浦二、あと1本出ず敗退【高校野球茨城’26】

第108回全国高校野球選手権茨城大会は4日目の9日、2回戦が行われた。笠間市民球場では土浦二が下館工と対戦し、1―3で敗れた。土浦二はチャンスをつかむが、あと1本が出なかったのが響いた。 9日第1試合 笠間市民球場土浦二 000000010 1下館工 01002000× 3 土浦二先発の2年生エース小貫山昇汰は2回、下館工の根本明日真に2死2塁からタイムリーを許し、先制される。「初めての舞台で浮き上がってしまった。初回は良いリズムで入れたが、2回は制球がばらつき甘く入ってしまった」と小貫山。 1点を追う土浦二は5回、2死から岩瀬蓮がチーム2本目となるヒットを放つと、端佑太郎が四球を選び1、2塁とするが、続く飯竹航大が三振に倒れ、チャンスを逃した。その裏、土浦二は3安打を浴び、2点を追加される。 それでも小貫山はその後、立ち直り「ストレート、カーブ、スライダーを粘り強く投げ、良い投球が出来た」と話す通り、下館工打線を抑え、味方の反撃を待った。 7回、土浦二は2連打と相手の失策で無死満塁とし、この日最大のチャンスをつかむ。だが後続が凡退。あと1本が出なかった。 しかし8回、1死1、2塁で橋本真直が、インコースのストレートを振り抜き、ライト前に今日3本目となるヒットを放つと、埜口晴が生還して1点を返す。「2本ヒットを打っているので打てる気がして打席に入った」と橋本。だが反撃及ばず。9回は下館工の先発西本千起の投球に3者凡退に倒れ、3年振りの3回戦進出はならなかった。 8回105球を投げ抜いた小貫山昇汰は「昨年、一昨年とコールド負けしてしまった先輩たちの夏を終わらせたくないので、不甲斐ない投球はしたくなかった。来年は勝って先輩たちの悲願を果たせように頑張る」と来年の雪辱を誓った。  廣瀬頼一主将は「相手が上手とかではなく互角だった。エラーが点に繋がったわけではなく、不運な打球がヒットになり失点になってしまった。チャンスで取れる時に取れなかったのが痛かった」と試合を振り返り「3年間野球をやってきて楽しかった。力は出し切った」と話した。タイムリーを放った橋本真直は「自分は最後の試合で3安打して有終の美を飾ったが、チームが負けてしまって、悔いが残る終わり方になってしまった。笑顔の絶えない、楽しくて雰囲気が良いチームだった」と土浦二での野球を振り返った。 土浦二の相良真博監督は「チャンスは多くつくれていたが、1点目が入るのが遅かった。もう少し早く点が取れていたら、もっと自分たちに勢い、良さが出ていた」と話した。(高橋浩一)

土浦日大、順調な滑り出し【高校野球茨城’26】

第108回全国高校野球選手権茨城大会は4日目の9日から2回戦に入った。J:COMスタジアム土浦の第1試合では土浦日大が茨城キリストと対戦。10-1で土浦日大が7回コールド勝ちを収めた。 9日第1試合、J:COMスタジアム土浦茨城キリスト 0001000 1土 浦 日 大   000550X 10 土浦日大は序盤に硬さが見られたが、4回と5回の大量点で一気に試合を決めた。「何とか取ることができ正直ほっとした。夏の初戦で選手には緊張もあり、相手投手はコントロールが良く、5回くらいまでは点が入らないことも想定していた。1点入ってからはリズムに乗れた」と小菅勲監督の総評。 3回までは投手戦の様相だった。土浦日大の先発は嶋悠希。「チームの大事な初戦なのでいい流れで入り、後ろにつなげるよう意識した」といい、この日は変化球主体の組み立て。「少し打たれたが四球を出さず、自分の投球をしてくれた」と小菅監督。4回表に二塁打と単打、犠飛で1点を失ったが、これがむしろチームには良い刺激になったようで、4回と5回の猛攻につながった。 4回の土浦日大は1死から5番・青木智潤が四球で出塁、6番・林悠哉の左前打で一・二塁とし、7番・大立克輝の左前打でまずは1点。8番・高石涼太の左翼線二塁打で2点目、9番・河津直登が四球で満塁とした後、捕手の後逸で3点目。さらに1番・伊勢山暖の左前打と3番・吉田惺南の遊ゴロで2点を追加した。 「5点は計算外。打線の調子は良くなかったが、見逃すべき球は見逃し、打つべき球を打ってくれた」と小菅監督。1点目を挙げた大立は「先制されたことで開き直って行けた、自分のスイングがしっかりできた。打ったのはまっすぐ。相手投手は低めの球がいいので、高めに来た球を打っていこうと意識した」と振り返った。 5回は青木の左翼線二塁打から始まり、林の送りバントは敵失で生き、さらに盗塁で無死二・三塁。ここで大立が右翼線へ三塁打を放ち2点を追加。2死後に伊勢山の中前打で1点、2番・藤沢佑樹が中前打でつなぎ、吉田の左翼線二塁打で2点を追加した。「打ったのは高めのストレート。待っていたわけではなく反応で打った。知らず知らずプレッシャーがかかって硬くなっていたのかもしれない。1本出てほっとした」と吉田。「自分本位ではなく、チームのために打つ気持ちを思い出すことで、肩の力が抜けたのではないか。こういう経験をくぐり抜けていってほしい」と小菅監督。 投手は5回を板橋悠希、6・7回を小池陽斗が務めた。小菅監督の「機会があればなるべく多くの選手を登板させたい」との狙いからだ。「春はきれいに勝ちすぎたが夏はそうはいかない。第1シードといえどチャレンジャー精神を忘れず、1戦1勝で甲子園へつなげたい」と居住まいを正す。 次戦は14日、下館工との対戦となる。球場は未定。(池田充雄)