つくば市高崎で森林の整備を行っているボランティア団体「つくばフォレストクラブ」(福木哲朗会長)の会員らがこのほど、森林整備の合い間に隣接の耕作放棄地で栽培したソバの刈り入れと脱穀作業を行った。
今年は雨も台風も多かったほか、害虫ヨトウムシの被害が大きく、会長の福木さんは「昨年と作業量は同じだが今年は収穫は少ないのではないか。県全体でも収穫量は少ないと聞いている」と心配顔だ。
同クラブは、県の森林湖沼環境税の補助を受け、高崎自然の森と茎崎こもれび六斗の森を結ぶウオーキングロード「おぐろくの森」で森林整備に当たっている。
耕作放棄地を生かしたいと隣接の3000㎡ほどを借り受け荒地に適しているソバを植えた。昨年は65㎏の収穫があり、2年目の今年は100㎏を目標としていた。
ところが今年は葉を食べ尽くしてしまうヨトウムシがソバ一面についてしまった。会員の佐藤文信さんは「葉がかなり枯れてしまい、実も小さいのが心配」と、ヨトウムシを割りばしで取り除いたほどだ。
10月25、26日の2日間ソバを刈り入れ、11月15日に脱穀作業を行った。前日に雨が降ったためソバの乾燥がしっかりとされない中での脱穀作業となった。会員らは、電動脱穀機で手早く作業をこなした後、風を起こしてソバの実だけを取り出す唐箕(とうみ)にかけるなど奮闘していた。(鈴木萬里子)