【鈴木宏子】口答えをした小学3年生の男子児童の頬を平手打ちしたなどとして、つくば市は27日、当時児童館長だった男性職員(50)=現こども部こども育成課課長補佐=を停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。
元館長は、今年5月31日午後4時ごろ、外でおにごっこをしていた児童から、仲間外れにされたという訴えを受け、グループを庭に集めて注意した。そのうちの1人が口答えをしたことから左頬を平手打ちした。男子児童のほおは赤くなったが、けがはなかったという。当時、児童館は117人の利用があり、ごった返していたという。
保護者から訴えがあり、元館長の暴力行為が発覚した。元館長は昨年4月に赴任した。訴えを受けた後、本庁勤務に異動になったという。
一方その後の調べで元館長は、昨年7月から12月までに男女の児童に対し、平手打ちをした、胸ぐらをつかんだ、部屋に閉じ込めたなど計5件の不適切な行為をしていたことが分かり、公務員にふさわしくない行為があったとして処分に至ったという。
併せて管理監督責任があったとして、17年度と18年度のこども部長、同次長などを訓告処分にした。
五十嵐立青市長は「児童への暴力という非違行為により、児童、保護者、市民の信頼を裏切り、多大なる御迷惑をお掛けしたことを深くお詫びし、信頼を回復できるよう取り組んでいきます」などとするコメントを発表した。