土曜日, 1月 17, 2026
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上曽トンネル9月27日開通へ 一般道で県内最長

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上曽トンネルの石岡市側入り口(石岡市提供)

筑波山北側の石岡市上曽(うわそ)と桜川市真壁町山尾を結ぶ上曽峠に、全長3538メートルの「(仮称)上曽トンネル」が9月27日に開通する。一般道としては県内最長となる。

上曽峠は道路幅が狭く、急傾斜や急カーブが連続する。豪雨時や冬期の積雪・凍結時は道路封鎖が行われるなど、交通難所の解消が期待される。

上空から見た石岡側トンネル入り口(同)

想像を絶する硬さ

トンネル整備は県事業で2001年に着工したものの、取付道路の用地取得などで難航し、財政難による見直しで停滞していた。その後石岡市と桜川市が「合併市町村幹線道路緊急整備支援事業」の指定を受け事業主体となり、18年から新たに工事が開始された。両市の取り付け道路も併せ全体で約5.6キロのバイパスが整備される。

石岡市上曽地区の取付道路

上曽トンネルが掘削されている筑波山、加波山、足尾山一帯は、約6000万年前に形成された山塊が連なり、主な地質は花崗岩だ。岩質は、掘削当時の工事現場で「想像を絶する硬さ」といわれた。

石岡市側のトンネル入り口付近は唯一、土石流堆積物の軟弱地層。桜川市の地山は良質な「真壁の御影石」が産出する花崗岩帯。工事は石岡市側、桜川市側の両方から掘り進められ、石岡側は崩落防止のための補助工法が併用された。一方、真壁側の坑口付近では一日あたり1メートル程度しか掘削できないほどの硬さだったという。

掘削用機械(同)

トンネル区間の90%はダイナマイトによる発破掘削が採用され、岩盤に発破のための穴を空けるドリルジャンボなどを駆使して岩盤を砕き、2023年7月にルートを貫通させた。石岡市道路建設課によると、「現在はトンネル内の照明や消火設備設置、トンネルに至る取り付け道路の仕上げ工事も終盤で、いよいよ待望の路線開通となる」と展望する。

開通すれば、2012年11月に開通した全長1784メートルの朝日トンネルを超える超大トンネルとなる。これまで最短時間でも15分を必要としていた峠越えが、約7分に短縮される見通し。時間短縮以上に、通年の通行に対する安全性の向上が期待される。つくば市や土浦市側からアクセスして利活用するにはなじみが薄いが、筑波山麓でこれだけの規模の道路整備が進んだこと、太古の地層を貫いたトンネルであることは、今後話題を集めるかもしれない。(鴨志田隆之)

上曽トンネル周辺の地図(同)

未払い残業代3851時間 860万円に つくば市社会福祉課 3年間で24人

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つくば市役所

生活保護業務などを担当するつくば市社会福祉課で昨年5月、市職員の残業代(時間外勤務手当て)などの未払いが明るみに出た問題で(24年5月9日付)、未払いだった残業時間は、請求権がある2021年1月から24年3月分まで3年3カ月間で、職員24人に対し計3851時間あり、未払い金額は計860万6522円だったことが分かった。5月9日までにすでに支払われたという。

3年3カ月間の平均は一人当たり160時間だった。24人についてはいずれも申請額と同額が支払われたが、昨年5月の発表から支払いを終えるまでちょうど1年かかった。

同市は長時間労働是正のため、残業時間の上限を月45時間、年360時間と定めている。未払いがあった職員24人のうち、最も多かった未払い残業時間について市人事課は、個人情報なので答えられないとし、市が定める上限を超えて残業を実施した職員がいたかどうかについては、規定通り支払われた残業代もあり、未払い分と足し合わせてないので分からないとしている。

残業代の未払いが発生した理由について市は昨年5月、できるだけ申請しないよう管理職が不適切な指導を行っていたため、職員が申請しにくい状況になっていたと説明し、不適切な指導をした管理職に対しては今後、処分を実施するとしていた。市によると2021年1月から24年3月まで社会福祉課の課長を務めた管理職は3人。

未払いに対しては監督責任を重く受け止めるとして昨年、五十嵐立青市長が給料を2カ月間10%減給し、飯野哲雄(当時)、松本玲子副市長2人が1カ月間10%の減給を実施した。一方、管理職の処分の検討はこれからになる。

社会福祉課以外の5課でも残業代の未払いがあることが分かったことから(25年3月12日付)、市は今後、5課の職員に対しても未払い分を支払う予定だ。

一方、昨年5月に明るみに出た市社会福祉課の残業代などの未払い問題は、同市の生活保護行政における一連の不適正業務が表面化する始まりになり、生活保護費の過払い(24年7月20日付)や不適正な不納欠損処理(同8月21日付)、県の監査に対する虚偽報告(25年3月13日付)などが次々に明らかになった。市福祉部は、一連の不適正業務がなぜ発生したのかなどを検証した報告書を6月中にまとめ発表するとしている。(鈴木宏子)

自家用車送迎や県外も 交付対象を拡大 高校生の通学支援金 つくば市

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つくば市役所

自転車も一律年3万円に

つくば市が市内に住む高校生を対象に、2024年度から実施している遠距離通学支援金について(24年2月1日付)、同市は今年度から、交通手段と学校所在地の要件をいずれも撤廃すると発表した。家族の自家用車送迎を受けて通学する生徒や、県外の高校に通学する生徒なども交付対象になる。交付金額は昨年度は自転車通学は年間1万円、バスや鉄道は3万円だったが、今年度からは自転車通学も含め年間一律3万円とする。

つくば市は人口が増加している一方、県立高校が少なく、市外の高校に通学している生徒が多いことから、保護者らの要望を受けて、片道6キロ以上離れた高校に通う生徒を対象に市が昨年度から支援を始めた。通学距離が片道6キロ以上という要件は昨年度と変わらない。

通学手段についてはこれまで、鉄道、バス、スクールバスなど公共交通機関で通学している高校生のうち年間の通学定期代が10万円以上の生徒を対象に年3万円を交付していた。今年度からは公共交通の定期券を購入していなくても、家族の自家用車送迎を受けていたり、自転車などで通学している生徒も一律年3万円を交付する。

学校所在地についてはこれまで、県南地域やつくば市に隣接する18市町村に立地する高校に通学する生徒を対象としていたが、今年度からは学校の所在地要件を無くし、県外の高校に通学している生徒も年3万円を交付する。

市教育局教育総務課によると、片道だけバスで通学し、片道は家族の自家用車送迎を受けて通学している生徒の保護者などから、定期券ではなくバスの回数券を購入して通学しているので支援制度を利用できないなどの意見が出ていた。制度を利用できなかった保護者らの意見を聞き、要件の見直しを実施した。

通学支援金は、初年度の2024年度は2832人から申請があり、2740人が支援金を受けた。交付金額は年6260万円だった。二つの要件撤廃により2025度は利用者が約2000人増えて約4800人となり、交付額は総額1億4400万円になると想定されている。

2025年度の交付申請は7月1日から来年1月末まで、市ホームページなどから受け付ける。

つくば市に県立高校が不足している問題に取り組んでいる市民団体「つくば市の小中学生の高校進学を考える会」の片岡英明代表は「これまでは自家用車での送迎などが支援対象にならず、制度が始まった当初からいろいろな声が出ていたので(今年度の要件撤廃は)前進だと思う」と話している。(鈴木宏子)

ノバホールで初の演奏会へ つくば市立並木中吹奏楽部

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サマーコンサートに向け練習する吹奏楽部の生徒たち

7月5日

つくば市立並木中学校(つくば市並木、渡辺聡校長)の吹奏楽部が7月5日、つくば駅前の音楽ホール、ノバホールで「サマーコンサート」を開催する。学校の外に出て単独コンサートを開くのは初めて。市内の市立中学校でも珍しいという。

「サマーコンサート」は同吹奏楽部の定期演奏会にあたる。これまでは学校の体育館で開催していた。昨年は6月30日に開催、会場に入りきれないほどの300人以上の観客が来場し盛況だったが、エアコンが無い中で熱中症などの心配もあった。初の試みとしてノバホールに会場を移すことになった。部活動の地域移行の在り方が模索される中、地域に開かれた部活動の一つの形となることを期待している。

演奏曲目は3年生を中心に選曲を行っているが、今回は多くの世代に楽しんでもらおうと、時代劇のテーマ曲なども用意する。

県大会で銀賞

吹奏楽部は1979年の並木中開校と同時に発足した伝統ある部活動で、昨年は吹奏楽コンクール茨城県大会中学Bの部で銀賞、TBS子ども音楽コンクール土浦地区大会で優秀賞を受賞した実績がある。

部員は3年生14人、2年生14人、1年生6人の計34人。木管・金管楽器、パーカッションなどそれぞれ担当楽器を持ち、週4日程度、放課後などに活動を行っている。練習は音楽室のほか、パートに分かれて練習する時は空き教室なども利用し、校内に音を響かせながら活動に励んでいる。

活動は新入生歓迎コンサートやコンクール出場のほか、「並木まつり」など地域イベントで演奏し、地域でも幅広く活動している。

指揮しながら指導する三井教諭

顧問は音楽担当の三井健嗣教諭(60)、副顧問は伊藤梨瑚教諭が務める。音楽室には、バッハやモーツァルトなどクラシックの巨匠たちの肖像画のほか、ピアニストの辻井伸行氏やピアニストで指揮者の反田恭平など現在活躍中の若手音楽家の写真や、近年行われたコンサートのポスターが貼られており、音楽に親しむ環境になっている。

記者が顧問の三井教諭が指導する音楽室を訪ねると、メロディーライン、音色、リズムなどを的確につかみ、パートごとの細かい指導を繰り返していた。

吹奏楽部の部長で3年の金昭廷さんは「先生は優しくて、的確な指導をしてくれる。演奏会は体力をつけないといけないので、頑張って廷習していきたい。時代劇の音楽は知らない生徒がほとんどだが、リズムが面白く斬新。楽しみながら全力で演奏したい。当日は温かい目で見守って欲しい」と話す。3年の山口隼平さんは「トランペットを担当している。当日演奏するクラシック曲は難しいが、当日までにしっかりと練習していきたい」と語る。

三井教諭は「ノバホールを借りることができてとても喜んでいる。公立学校の場合は無料で借りられるのでせっかくの機会を大いに利用したい。生徒たちにはこの体験を生かし充実したものにしてもらいたい」と述べる。(榎田智司)

◆並木中学校吹奏楽部第5回サマーコンサートは7月5日(土)、つくば市吾妻1-10-1 ノバホールで開催。開演は午後1時30分。演奏曲目はフィエスタ、恋、A列車、エル・クンバンチェロなど。入場無料。未就学児も入場可。問い合わせは電話029-851-7100(同中)へ。

仕事の能率が上がる服装《地方創生を考える》30

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ダイヤモンド筑波

【コラム・中尾隆友】私が就職した30年前、日本の会社員の仕事着は「スーツにネクタイ」だった。しかし、私が20代のころにいた企業では、セクションの大半がアメリカ人、イングランド人、オーストラリア人などの外国人であり、彼らはいつもTシャツとジーパンで仕事をしていた。

当時の外国人メンバーに気付かされたのは、職務に当たる上で服装がその能率や成果に関係しているということだ。ネクタイを締めたスーツ姿と動きやすい私服では、明らかに後者の方がリラックスして集中できる上、疲労の蓄積も軽減できる。

そもそも、ワイシャツやネクタイで首周りに圧力をかけることは、仕事の能率を下げる可能性が高い。人が集中して何かをしようとする時、頭に血液の量を増加させる必要があるが、服装による圧力がその血液の流れを幾分でも妨げかねないのだ。

私は起業した20年前から、いつもリラックスできる服装で仕事をしてきた。春は長袖Tシャツにチノパン、夏はTシャツに短パン、秋は長袖Tシャツにチノパン、冬はパーカーにチノパンといった組み合わせが主流だ。

合理的に考え能率を重視する

今ではIT企業やベンチャー企業などでも、働きやすい服装で仕事をするのが一般的となった。また、近年では大手企業の中にも、服装が自由になる会社が少しずつ増えてきている。日本人の働き方にとって、徐々にではあるものの前進しているように感じる。

それでも首都圏の会社員の通勤時の服装をみれば、いまだ大多数の会社員の仕事着はスーツにネクタイだ。極めて合理的なのは、外部のビジネスマンと会う時以外スーツを着ないという考え方だ。ぜひ、多くの会社に検討の上、実践してほしいと思う。

今の日本の若者は過去の慣習にとらわれず、合理的に物事を考え、能率を重視する人が多い。そういった意味では、私が実践してきた「朝型集中の働き方」(前回コラム参照)や「能率が上がる服装」については、賛同してくれる若者が多いのではなかろうか。(経営アドバイザー)

91校84チームの対戦カード決まる 7月5日 高校野球茨城大会開幕

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9年ぶりの夏の甲子園出場を目指す常総学院の浜崎玲央主将

第107回全国高校野球選手権茨城大会の組み合わせ抽選会が18日、水戸市千波のザ・ヒロサワシティ会館(県民文化センター)で行われ、出場する91校84チーム(連合チーム10校3チーム)の対戦カードが決まった。7月5日に開幕する。ノーブルホーム水戸、ひたちなか市民球場、ジェイコム土浦、笠間市民球場の4球場で甲子園出場を賭けた戦いが繰り広げられ、順調に進めば7月26日決勝が行われる。

午前10時から始まった抽選会は、昨秋と今春の成績により16校にシード権が与えられた。春の県大会で3連覇を果たしたAシードの常総学院は7月10日の2回戦から出場する。浜崎玲央主将は「秋から続けてきた機動力、心の能力を夏にしっかり出し切りたい」と決意を語る。2016年以来となる夏の甲子園出場を目指す。

組み合わせ抽選会を見守る各校の主将や担当教員たち

昨年夏、3度目の優勝を果たし、甲子園では智弁和歌山を破って初勝利を挙げた霞ケ浦は、7月12日の2回戦で清真学園と日立一の勝者と対戦する。鹿又嵩翔主将は「昨年経験したメンバーが5人残っているので、経験を生かして全員野球で向かっていく。レベルアップして夏に全てを賭け、守りからリズムをつかみ攻撃につなげ1点を守り切る野球をやりたい」と意気込みを語り、連覇を狙う。 

昨年の覇者、霞ケ浦の鹿又嵩翔主将

茎崎が19年ぶり出場

つくばからは、茎崎が19年ぶりに出場する。部員は2年生1人、1年生2人の3人。古河二、総和工、結城一、石下紫峰との県西連合チームで挑む。茎崎の2年梅山昊選手は「今まで教わってきた監督に全力で応え、強敵相手に食らいついていきたい」と抱負を語る。 県西連合は10日の1回戦で鹿島と対戦する。

県西連合として出場する茎崎高2年の梅山昊選手

つくばサイエンスは2023年、学校名がつくば工科から変更になった。今年はつくばサイエンスとして初の大会に挑む。中村義弥主将は「選手1人1人が全力で取り組み、最後まで諦めず頑張る」と初戦突破を誓う。

つくばサイエンスの中村義弥主将

連合チームは▽高専笠間=茨城高専、笠間▽県東連合=波崎柳川、玉造工、茨城東▽県西連合=古河二、総和工、結城一、茎崎、石下紫峰の3チーム。昨年、那珂湊、茨城東と連合チームで出場した水戸三は単独で出場する。一方、部員不足によりルネサス、大洗、神栖、鹿島灘、潮来、竜ケ崎南、岩瀬、真壁、明野、三和、坂東清風が不参加となる。

開会式は5日、ノーブルホーム水戸で行われ、選手宣誓は2025年大会として25番の札を引き当てた日立工の青山海翔主将に決まった。 開会式は同日午前9時から行われ、直後の開幕第1試合は茨城高専と笠間の連合チームと太田西山が対戦する。

午前9時30分開始、熱中症対策

熱中症対策としては、今大会も昨年に続き3回、5回、7回終了後にクーリングタイムとして休憩を入れる。試合開始が1日2試合の日は、開始時間を昨年までの午前10時から30分繰り上げて9時30分からに変更する。雨天などで試合が中断した場合は後日、継続試合として行う。9回終了後同点の場合は、延長10回から無死1、2塁の状態から試合を始めるタイブレークを行う。

入場料は800円。中学生以下は無料で、高校生は学生証を提示すれば無料。(高橋浩一)

第107回全国高校野球選手権茨城大会の組み合わせ(県高校野球連盟、朝日新聞社提供)

あれから…ん年 土浦一高OB・OG美術展開幕 駅前ギャラリー

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磯山芳男さんの彫刻を観賞する来場者

県立土浦一高(土浦市真鍋)卒業生による美術展が18日からJR土浦駅西口前のアルカス土浦1階 市民ギャラリーで開かれている。美術展の名称は「あれから…年 第5回土浦一高OB・OG展」。美術系大学に進学してデザイナーや彫刻家になったプロや、趣味で水彩画を描いているアマチュア計22人が出展している。22日まで。

堀内壹子さんの水彩画「旧制土浦中学校本館」

作品百数十点は、日本画、水彩画、油彩画、書、建築デザイン画、写真、デザイン、彫刻、陶芸など多岐にわたる。最年長は1956年卒の堀内壹子さん(日本画)、最若手は1994年卒の鳥井旬子さん(備前焼)と年齢の幅も広い。作品発表の場であると同時に、旧知の友人と交流する社交の場にもなっているようだ。

鳥井旬子さんの備前焼

市民ギャラリーは4つの区画に分かれており、同展は2区画を使用。手前区画と奥区画の中央には存在感ある彫刻が並べられた。手前に据えられたのは磯山芳男さん(1973年卒)の「想い」と「告知」(トップの写真)、奥の方に置かれたのは小張隆男さん(1967年卒)の「出を待つ 千代の富士」など3点。

小張隆男さんの彫刻

幹事役の高山了さん(1966年卒、シルクロードの写真を出展)によると、出展者は第1回=10人、第2回=16人、第3回=19人、第4回=20人と、回を重ねるごとに増えてきた。

OB・OG展ポスターを背に話す高山了さん

「前回の来場者は約500人だった。今回は出展者も増えたので来場者はもっと多くなるのではないか。現役の土浦一高・附属中学の生徒にも見てもらいのだが、彼らは勉強で忙しいのか少ない。OBとOGが多くなるのは仕方ない」と笑う。(坂本栄)

◆「あれから…年 第5回土浦一高OB・OG展」は18日(水)~22日(日)まで土浦市大和町1-1 アルカス土浦1階 土浦市民ギャラリーで開催。開館時間は午前10時~午後6時、最終日は午後3時まで。入場無料。

「性の悩み、ひとりで抱えないで」筑波大専門医が若者向け相談イベント

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五十嵐市長に取り組みを説明する西田医師(中央)と天神林医師(右)

21日 薬局の待合スペース

自身の体や性に悩みを抱える若者たちの力になろうと、筑波大学附属病院の産婦人科医と同大の医学生らが協力し、10代や20代の若者を対象とした性に関する理解啓発活動に取り組んでいる。17日、企画の発起人である産婦人科医の天神林友梨さんと西田恵子さんがつくば市役所を訪れ、五十嵐青立市長に活動を報告した。

ポップにかわいく

もっと気軽に婦人科を受診してほしい−  そんな願いを込めて天神林さんと西田さんが始めたのが「ふらっと、さんふじんか」だ。2023年、周囲の医師や学生らに声を掛けて筑波大の学園祭で2日間ブースを構えたのが始まり。

正しい避妊の仕方、性感染症や子宮頸がんのこと、どんなときに、どんな準備をして産婦人科を受診すればいいのかなど、知ってほしい情報をたくさんのイラストを用いたポスターにまとめて展示した。ほかに、つくば市や近隣地域の産婦人科を、関係者が実際に取材し各医院ごとの「イチ押しポイント」と共にまとめた地図や、専門医による相談ブースなどを用意した。来場者には、用意した生理用ナプキンや企画に賛同する企業から寄せられたコンドームを無料で配布。2日間で約600人が訪れた。

イベントで実際に展示するパネルが並べられた=17日つくば市役所

2年目となった昨年の学園祭では学生を中心に1000人を超える参加者があった。男性に向けた展示も用意したところ約300人の男性が足を運んだ。「彼女の生理が重くて…」、そんな相談をする男子学生もいた。設営時に気をつけたのは「ポップにかわいく」することだ。明るい雰囲気を演出することで、1人でも多くの人が気軽に足を止めてもらえるよう気を配った。

もっと日常に近いところで

日頃、外来患者に対応する中で、天神林さんと西田さんが感じてきたのが「自分たちが思うよりも多くの人が、産婦人科の受診に高いハードルを感じている」ことだった。誰にも悩みを打ち明けられずに性の問題に悩み、症状が重くなってから受診する多くの若者たちと出会ってきた。「こんなに来づらいところなのか。院内にいると、気づかなかった」と、西田さんは言う。

「知識不足から望まない妊娠をしてしまう女性もいた。学校を休まなければいけないほど辛い生理に何年も悩んでいる学生もいた。生理はコントロールできるもの。もっと早く受診してくれたらと思う女性たちがいた」と話す。「知っておくべき正しい情報が伝わっていない。もっと日常生活に近いところで彼女たちに伝えたいと思った」のが活動のきっかけだった。

2人は昨年5月、先進的な取り組みを知ろうと、無料または低予算で性に関する悩みを相談でき専門医と繋がることができる欧州の「ユースクリニック」を視察した。スウェーデンでは世界最大規模の公営ユースクリニックを訪ね、デンマークでは積極的に行政の協力を得ながら若年妊娠に応じるクリニックを視察した。

「新生児を遺棄してしまうニュースなどに触れ、どうにかできないかと思うことがあった。外来に来てくれる方の相談には乗ることができるが、病院に来てもらえないと会えない。私たちは病院にいるだけでいいのか。病院に来られない人も助けたい。活動では、気軽に相談できる窓口を用意し、知っておくべき正しい情報を提供し、自分の体について考えるきっかけにしてもらいたい。そして、産婦人科を受診するハードルを下げることに繋げていきたい」と西田さんが思いを語る。

大学の外で初めて

21日には、筑波大学附属病院の向かいにあるクオール薬局つくば桐の葉モール店(つくば市天久保)の待合スペースにブースを構える。パネルを展示するとともに、天神林さんと西田さんを含めて3人の女性医師が待機し相談に応じる予定だ。「大学の外で初めての開催。中・高・大学生くらいの若者が来てくれたら嬉しい。いきなり産婦人科は受診のハードルが高いと思うので、勉強の合間などでもふらっときて、生理や避妊などの悩みについても話してもらえたら。男性も是非来てください」

訪問を受けた五十嵐市長は「つくば市でも5月から、(保健師や助産師などの専門家が相談に応じる)『青のカフェ』を大穂保健センターで始めた。親や先生、友達にも相談できない状況にある子どもが、ひとりで気軽に相談できる場所が必要だと考えて始めた取り組み。『ふらっと、さんふじんか』は、厳しい状況にある若者たちの救いになる活動だと思う。ひとりでも多くの若者の救いになれるよう、連携を模索していきたい」と語った。(柴田大輔)

◆「ふらっと、さんふじんか」は6月21日(土)午後1時から午後4時まで、つくば市天久保2-1-1 アメニティモール1階 クオール薬局つくば桐の葉モール店で開催。参加費は無料。問い合わせはメール(flat.sanfujinka.tsukuba@gmail.com)で筑波大学産婦人科「ふらっと」担当者へ。

まだまだ描き足りない 洞峰公園《ご近所スケッチ》17

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イラストは筆者

【コラム・川浪せつ子】つくばの人なら皆さんご存知の洞峰公園(つくば市二の宮)。私は20年ぐらい前から描いています。「まだまだ描き足りない」と思っていましたが、「NPO法人いきものSDGs」さんとの出会い、今春に新たな境地に…。

私は建築関係の仕事を長年やってきたので、風景を大きな範囲で描くことばかり考えていました。それが、「ただの草」というものはなく、雑草?と思っているものにもすべて名前があり、そこに生えているということに意味がある、と。散歩途中でも、図鑑などは見ていたのですが…。

1時間ほど、植物専門家の方からお話を聞くことで、植物を見る眼がバージョンアップしたのです。絵を描くときも、これは〇〇だなぁ~と分かると、今までよりもっと愛情がわきます。そしたら、絵を描く場所、モチーフも変化。まだまだ入口ですが、「乞うご期待!」です。

身近に絶滅危惧種が…

5月10日に開かれた「市民参加型 絶滅危惧植物モニタリング調査 絶滅危惧種キンランを探せ in つくば!」に参加し、絶滅危惧種がこんな身近にもあることに驚きました。

私は常に絵のモチーフ場所を探してウロウロ。たまたま二の宮公園に行ったとき、ちゃんと囲いされている!キンランを見つけました。これからも期待大の「NPO法人いきものSDGs」さんです。「キンラン」のことはNEWSつくばに出ています=2021年5月23日付=。(イラストレーター)

<お知らせ> 武蔵野美術大学校友会茨城支部展:日時=7月1日(火)~6日(日)午前9時30分~午後5時、場所は県立つくば美術館。

公用車のカーナビ20台 NHK受信料未払い 土浦市

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土浦市役所

土浦市は17日、市が管理する公用車のうち、20台に設置しているテレビ受信機能付きカーナビ20台について、NHK受信契約を結んでおらず受信料が未払いだったと発表した。

未払いだったカーナビは、市役所が管理する8台と市消防本部が管理する12台の計20台。テレビ受信機能付き携帯電話については未払いはないという。

公用車のテレビ受信機能付きカーナビや携帯電話については、全国各地の自治体でNHK受信契約を結んでおらず受信料が未払いだったとする報道が相次いでいる。県内の複数の自治体でも未払いが報道されていることを受け、全庁で調査し、土浦市でも受信契約漏れがあったことが分かった。

市管財課は、カーナビにテレビ受信機能がある場合、受信機ごとに契約が必要であるという認識が不足していたとしている。

未払い額が総額でどれくらいになるかは現在、NHK水戸放送局と協議を進めているとし、適切に契約及び支払い事務を進め、カーナビを設置した時点にさかのぼって受信料を支払いたいとしている。20台のうち最も古いカーナビは17年前の2008年に設置したものだという。

同課は20台のカーナビについて今後、業務上、テレビ視聴が必要か否かを再検討し、テレビ受信機能を取り外すなどして対応するとし、さらに新たに公用車を調達する場合は、業務上、特に必要がある場合を除いてテレビを受信できないカーナビ機種を選択するとしている。

テレビが受信できる端末のNHK受信契約は、2019年に最高裁と東京地裁でそれぞれ、テレビが受信できる携帯電話とカーナビは受信設備にあたり、NHK受信契約を結ぶ義務があるなどの判決が出され注目された。

NHKは現在、公式サイトで、NHK放送が受信できる携帯電話やスマートフォン、カーナビ、パソコンは受信設備に当たるが、一般家庭の場合、受信契約は世帯単位なので、必要な受信契約は1件となる、一方、事業所の場合は設置場所ごとの受信契約が必要になるーなどと説明している。

下水道管 2月の点検時は異常なし 土浦の道路陥没事故

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復旧に向け連日作業が行われている事故現場=16日午後、土浦市西真鍋町

硫化水素発生しやすい箇所か

土浦市西真鍋町で12日発生した下水道管の損傷が原因とみられる道路陥没事故で(14日付)、今年2月、事故があった箇所近くの下水道管の点検を同市が実施し、その際は異常を確認できなかったことが分かった。一方、現場の下水道管は硫化水素が発生しやすい箇所にあり、腐食による老朽化を早めたとみられるという。

道路が陥没した西真鍋の下水道管は44年前の1981年に敷設された。鉄筋コンクリート製の下水道管の耐用年数は約50年とされる。

市下水道課によると、今年1月、埼玉県八潮市で下水道管損傷が原因とされる道路陥没事故が発生し、トラックを運転していた74歳の男性が死亡した事故を受けて、土浦市は今年2月、2021年の調査で劣化が見られた市内29カ所の下水道管の点検を実施した。そのうちの1カ所が、陥没事故があった西真鍋町の道路近くのマンホールだった。点検はマンホールのふたを開けて、市職員が目視で下水道管に土砂がたまっていないかなどを調査したが、その際、異常は確認できなかったという。

一方、事故があった西真鍋町の下水道管は、現場から約1.6キロ離れた塚田ポンプ場から圧力をかけて送水し水がはき出される下流に当たり、同課は、硫化水素が発生しやすかったのではないかとみている。

硫化水素は、下水道の汚水に含まれる生ごみなどの有機物から発生し、コンクリート製の下水道管を溶かして老朽化を早めるといわれている。埼玉県八潮市の道路陥没事故は、汚水から発生した硫化水素で下水道管が損傷し、損傷した部分に土砂が流入して空洞ができ、道路が陥没したとみられている。

土浦市西真鍋町の事故現場では現在、復旧に向けて連日作業が行われている。周囲の土が崩れないように矢板を打ち込み、さらに下水道管が埋設されている深さまで土を掘り下げて、下水道管の状態を調査し原因を調べた上で、損傷した下水道管を交換する予定だ。復旧や通行止め解除までどれくらいかかるかの見通しは現時点で不明という。(鈴木宏子)

知的障害児のためのデザイン《デザインを考える》21

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写真構成は筆者

【コラム・三橋俊雄】今回は、知的障害を持つAさん(12歳)が主人公です。AさんはADL(日常生活動作)の大部分が未発達な女の子で、食事、排せつ、コミュニケーションなどに介助が必要です。一方でAさんは、泣き出す前に歌う歌があり、音を集中して聞くことができるなどの特徴があります。そこで、AさんのADLを向上させ、母親の介護負担を減らすために、教育や訓練がどのようにAさんの能力を生かせるかを検討しました。以下、お母さんのAさんに対する「願い」と、そのデザインについてお話しします。

「お母さん」と呼んでほしい

Aさんは、初め、「カレーライス」「お風呂」「お水」などの簡単な言葉が言える程度でした。しかし、絵本を毎日読み聞かせる実験を3週間ほど行った結果、絵本にある言葉(226文字、40単語以上)を覚えることができました。そこで、Aさんと母親を登場人物として「お母さん」という言葉を多用した絵本を作成し(上図左)、その絵本の読み聞かせを繰り返すことで、自分から「お母さん」と言えるようになることを願いました。しかし、結果はまだ道半ばでした。

「うんち」を教えてほしい

まず、トイレに入ることを嫌がるAさんと一緒に、トイレの壁やドアを楽しいデザインで飾ることにしました(上図右)。フェルトでできた「大きな木」をドアに貼り付け、トイレに行くたびにフェルトの花を1つずつ追加して飾ることで、トイレに入ることへの抵抗を減らしていきました。また、オムツを脱ぐシーンから排せつ物をトイレに流すシーンまでをナレーションしたビデオを見てもらい、「排せつ行為」を意識してもらう実験を行いました。その結果、Aさんがカーテンの後ろで「うんち出た」と言い、トイレで排せつできたことがありました。

続けて食事をしてほしい

食事は、お母さんがスプーンですくってAさんに食べさせていたため、すくう動作をAさんに覚えさせることが必要と考えました。まず、音の出るビー玉やピンポン球などを箱に入れて、スプーンですくう訓練を行いました(下図左)。また、1人で食べ続けることができないAさんのために、スプーン置き(凹み)が4つあるお皿をデザインしました(右図)。左手でお皿を握れるように太い取っ手を付け、食材をすくいやすいように底を少し傾斜させました。この食器を3Dプリンターで製作し(下図右)、Aさんに使ってもらったところ、食材の乗った4つのスプーンから1つを選び、4回続けて食事をすることができました。

大げさに言えば、この食器によって、お母さんがAさんの口に料理を運ぶ手間が少し軽減されたということです。こうして、知的障害のあるAさんに様々なデザインアプローチをすることで、ADLの向上と、お母さんの「願い」を、少しですがかなえることができたのではないかと思いました。(ソーシャルデザイナー)

コメが集まらない…家庭に協力呼び掛け 21日 松見公園で学生食料支援 つくば

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松見公園で今年4月26日実施された学生食料支援の様子。約250人が列をつくった(民主青年同盟茨城県委員会提供)

コメや野菜が高騰し物価高が続く中、筑波大学近くのつくば市天久保、松見公園で21日に予定されている「学生食料支援」にコメや野菜が集まらず、主催者の「民主青年同盟茨城県委員会」(吉田翔代表代理)がコメや野菜の提供を呼び掛けている。

約200人の大学生らを対象にコメを2キロずつ無償提供する予定で、400キロを目標に集めているが、16日時点でまだ70キロほどしか集まっていない。野菜なども十分な量が集まっておらず、主催団体は「各家庭にあるコメ2キロを1袋にしてご協力をお願いいただけないか」「知り合いの農家に野菜の提供をお願いしていただけないか」など協力を呼び掛けている。

コメや野菜の配布はこれまで県南地域の約20戸の農家が無償で協力してきた。コメの高騰が続く中、協力農家の倉庫にもコメが減り、提供が難しい状況になっているという。野菜も協力農家がネギ、レタス、キャベツなどを軽トラック1台分持ってきてくれていたが、今回は収穫時期と合わないなどから提供が難しい。

コロナ禍に始まる

松見公園での学生食料支援はコロナ禍の2020年12月に始まった。農家などから無償で提供を受けたコメや野菜を無償で配布してきたほか、市民からのカンパで、スパゲティー、レトルトカレー、缶詰などの食材のほか、生理用品、トイレットペーパーなどの日用品を市内のスーパーで購入し、大学生らに無償配布してきた。コロナ禍、アルバイトが減り生活が苦しくなった大学生らを支援しようと市民団体「学生応援プロジェクト@つくば-PEACE(ピース)」が開始、計10回実施され22年6月に終了した。

その後、物価高が続いていることから、仕送りが減ったり、アルバイトで大変な一人暮らしの大学生らを支援しようと、2023年11月に民主青年同盟県委員会が主催して学生食料支援を再開、コロナ禍に松見公園で食料配布を手伝った「学生応援プロジェクトPEACE」のメンバーだった市民らも手伝っている。

主催者が変わって2回目の今年4月26日実施の食料支援には約250人の筑波大生らが列をつくった。コメは130人分260キロしか用意できず、他の食料などもわずか1時間で無くなった。途中、カップ麺などを追加で購入して約20人に配布することができたが、約100人は何も受け取ることができず帰った。このままでは申し訳ないと、21日に3回目の食料支援を実施する。

同県委員会の稲葉英樹さんは「いろいろ手を尽くしているが、まだまだ物資が足りておらず、皆様のお力が頼り。ご連絡をいただければ受け取りに伺いますし、ぜひご協力をお願いします」と呼び掛けている。(鈴木宏子)

◆学生食料支援は21日(土)午前10~12時、つくば市天久保1-4、松見公園で開催。雨天の場合は公園の建物内で実施する。物資提供の協力はメールhide.flhtc@gmail.com、電話080-4462-0118(稲葉さん)へ。

➡松見公園での食料支援の過去記事はこちら

50年前と50年後の7月5日《映画探偵団》89

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イラストは筆者

【コラム・冠木新市】50年前の1975年7月5日、東映の『新幹線大爆破』が公開された。当時、パニック洋画がはやっており、それをまねて大作映画として企画される。脚本は、小野竜之助と監督の佐藤純彌である。それまで鉄道映画を何本も製作してきた東映だが、あまりにも衝撃的な内容のため、国鉄は製作協力を拒否し、独力で製作せざるを得なかった。

当然、新幹線のシ一ンは特撮やセットで作るわけだが、そのころ東映企画調査部でアルバイトをしていた私は、上手くいくかなと半信半疑で眺めていた。

東映スターの高倉健は脚本にほれ込み、出演料を下げてまでの参加だった。豪華なキャストをそろえ大宣伝をくり広げ、青春映画『ずうとるび 前進!前進!大前進!!』と2本立て公開となる。作品の出来は素晴らしかった。ひかり109号に爆弾が仕掛けられ、時速80キロ以下になると爆発する。東京-博多間をノンストップで走り続けなければならない。

倒産した町工場の社長・沖田(高倉健)らの爆弾犯。犯人とやりとりする国鉄の運転指令官・倉持(宇津井健)。倉持の指示を受けながら必死に運転する新幹線運転士・青木(千葉真一)。この3者を軸に、乗務員と乗客、犯人を追う刑事の行動がテンポよく描かれ、2時間32分、一瞬も飽きさせることなく作られていた。新幹線の特撮もよく出来ていた。

この年のキネマ旬報ベストテンで第7位、読者選出ベストテンでは第1位を獲得する。評価は高かったのだが、しかし興行的にはヒットせずにコケてしまう。その後、高倉健は東映を離れることになる(コラム57参考)。

翌1976年は、日本映画界にとって画期的な年となる。角川書店が映画製作に乗り出し、『犬神家の一族』を大ヒットさせ、1本立て公開が主流となっていくからだ。年末には、海外向け短縮版『新幹線大爆破』1時間40分バ一ジョンが公開された。これはフランスなど各国で大ヒットしての凱旋興行だった。

オリジナル版との違いは、犯人側の動機を描く場面をばっさりカット、アクションとサスペンスで押し切る構成で、東映の岡田茂社長がオリジナル版よりよいと大絶賛したといわれる。

私もさらにスピードアップされ面白いと思ったが、どちらに軍配を上げるか迷った。観客の好みも分かれていたと思う。しかし私はオリジナル版の犯人の心情を描いた方がしっくりきた。今思えば、このころから日本映画の流れも好みも変化し始めたのではなかろうか。そうそう、海外短縮版の凱旋興行もヒットしなかったが、『新幹線大爆破』の評価は年々高まっていく。

リメイク版『新幹線大爆破』

2025年。樋口真嗣監督によるリメイク版『新幹線大爆破』がNetflixで配信された。私はまだ見ていないが、1975年版の続きの設定だそうだ。50年前とは異なり、JR東日本も製作協力したという。時代の変化を感じさせる。

2025年7月5日、公開50周年を記念して、オリジナル版『新幹線大爆破』が丸の内TOEIで特別上映されることになった。また、7月5日に大災害が起こるとの情報が(科学者がデマだと否定しているにもかかわらず)現在ネットで盛んに流れている。あれから50年。パニックが噂されている現実の中でパニック映画を見るわけだ。

我々は『新幹線大爆破』の世界に生きている。いずれにしても、時代の替わり目を迎えているのは確かである。サイコドン ハ トコヤンサノセ。(脚本家)

被害女性の父親、つくば市議に説明求め陳情 示談金遅延めぐり

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陳情書を出した理由などについて話す父親
榊原アリーゼつくば市議

昨年10月のつくば市議選で初当選した榊原アリーゼ市議(29)=緑粋会=が、2018年と20年につくば市内で、当時大学生だった女性にけがを負わせた事件の示談金支払いが遅延した問題をめぐって、女性の父親(62)が、遅延理由の説明や少額訴訟手付金の支払いなどを求める陳情書を、同市議会6月定例会議に出していることが分かった。

父親は千葉県流山市の会社経営者。当時娘は大学生でつくば市内で一人暮らしをしていた。榊原市議と知り合い、付き合うようになったという。

陳情書などによると、榊原市議は市議になる前の2018年に、女性の顔などを殴り約2週間の安静加療を要するけがを負わせた。20年には同市内のアパートで、女性の顔や胸などを殴り約1週間の安静加療を要するけがを負わせた。20年当時、刑事事件になったが、裁判の途中、示談し、女性側が告訴と被害届を取り下げた。

取り下げた理由について父親は、当時、榊原市議はローンを組んで車を購入することができなかったことから、娘が身代わりとなって娘名義でローンを組み、約300万円の車を購入して榊原市議が乗っていた。任意保険に加入しておらず、事故を起こされた場合、娘に責任が及ぶのを避けたかったなどとしている。

示談内容は、榊原市議は2018年と20年に娘に多大な肉体的、精神的苦痛を負わせたことを深く謝罪する、今後娘には一切連絡をとらない、娘名義の車を引き渡す、示談金として100万円を21年2月までに分割で5~20万円ずつ支払うなど。

父親によると、車のローンは榊原市議が毎月娘に渡していた。示談後、車は引き渡されたが、ローンが200何十万円残っていた。父親はすぐに車を売却したが150万円ほどでしか売れず、100万円以上を負担などした。

示談金の支払いについては、最初の20万円はすぐに振り込まれたが、21年9月に7万円が振り込まれ、その後は月に数千円から数万円が振り込まれただけだった。21年9月から23年3月までに延べ17回計15万7000円が支払われ、以降は振り込みが途切れた。

つくば市議に当選したことを知った父親は今年に入り、榊原市議に対し弁護士を通じて、今年3月末を期限に示談金の残金の支払いを再度催促した。たびたびの催促により今年1月21日、40万円が振り込まれた。

さらに残金について、期限とした今年3月末まで待ったが、榊原市議からは振り込みも説明もなかった。4月に入って父親は、少額訴訟を起こそうと弁護士に16万5000円の手付金を払って訴状の作成などを依頼した。簡易裁判所に訴えを起こす直前の5月17日、榊原市議から遅延延滞金も含めた残金の約40万円が振り込まれた。示談書の支払い期限から4年3カ月、市議になってから半年が経過していた。

父親は「もう時すでに遅し。この間、かすみがうら市や柏市、取手市の市議選に立候補しており、供託金30万円を出すお金や(立候補する市町村に居住するための)引っ越し費用はあったはず。人間として、議員として、責任を果たしてほしい」と語る。

榊原市議はNEWSつくばの取材に対し「お話することは何もありません」としている。

陳情は市議会への要望やお願いで、同市の場合、紹介議員がいる請願とは異なり、常任委員会などで審議されたり採決されることはない。陳情書は議員全員に配布され、ホームページなどで公開される。(鈴木宏子)

道路が陥没 下水道管損傷か 土浦

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市道が陥没した現場に矢板を打ち込む作業員ら=14日午前、土浦市西真鍋町

土浦市西真鍋町で12日朝、市道が長さ3.9メートル、幅3.4メートル、深さ2.5メートルにわたって陥没しているのが確認された。市道路管理課の発表によると、市道に埋まっていた下水道管が損傷した可能性が高いという。

12日午前8時50分ごろ、市道を車で通行した運転手から市に通報があった。現場の市道は14日現在も通行止めになっている。

陥没した道路。市職員が現場到着時の状況(土浦市提供)

陥没した市道に埋設されている下水道管は直径60センチのヒューム管で、地面から4.4メートルの深さに埋まっている。市は下水道管の内部をカメラで撮影するなどして原因を調査している。

さらに陥没箇所が拡大するのを防ぐため、陥没箇所に矢板を打ち込んだり、大型の土のうを設置し仮埋め戻しを実施している。その後、掘削作業を行い、損傷箇所の確認と復旧作業を行うとしている。復旧の時期は未定という。

現場は、水田やハス田が広がり住宅が点在している地域で、近くには保育園もある。陥没箇所は住宅の目の前の市道だった。現場から200メートルほど離れたところに住み、現場近くに草刈りに来た自営業の男性(73)は「ここは長く住んでいる人が多いが、こんなことは初めてでびっくりしている。詳しいことは何も聞いてないので分からないが、近所の人から、軽自動車が通った直後に道路が陥没したと聞いた」と話していた。(鈴木宏子)

テラス空間や屋根付スペースなど検討 中央公園改修へ つくば市が基本計画案

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噴水やロケットを眺めることができる中央公園の池に面したエリアの現在の様子(左)と、テラス空間整備イメージ図(イメージ図はつくば市提供)

22日まで意見募集

つくば市が、つくば駅前の中央公園(つくば市吾妻、3.8ヘクタール)にテラス空間や屋根付きスペースを新設するなど同公園をリニューアルする基本計画案を策定し、市民から意見を募集している。リニューアル案は、池に面し噴水やつくばエキスポセンターのロケットを眺めることができる場所にテラス空間を整備する、芝生広場の一部に屋根付きスペースを整備する、つくば駅に隣接する南入口にロゴモニュメントを設置するーなど。

南入口に近い芝生広場の一部に設置が検討されている屋根付きスペースのイメージ図(同)

中央公園はTX開業後の2010年に、つくば駅に近接する南入口エリアが改修され、ノーベル賞受賞者の業績とメッセージに触れることができる科学モニュメント「未来への道」が整備された。今回のリニューアル案は2010年に次ぐ大規模改修になる。

ノーベル賞受賞者のモニュメントが配置されているつくば駅に隣接する南入口の現在の様子(左)と、ロゴモニュメントや園路が再整備されたイメージ図(同)

整備計画案は①つくば駅に近接する南入口エリアについて、フォトスポットともなるロゴモニュメントを設置する、つくば駅からの最短ルートとして本来の園路ではない場所に通り道ができ滑りやすくなっていることから園路を再整備する、ノーベル賞受賞者のモニュメントを再配置し、休憩や待ち合わせのための座れる場をつくる。

芝生部分と樹木部分の間に座れる場を設置するなど緩やかに区切られたイメージ図(同)

②芝生広場については、整備を検討している屋根付スペースは小規模な催しができるよう電源設備を検討する、芝生部分と樹木部分の間に座れる場を設置し緩やかに区切る③図書館や美術館向かいの遊歩道に面した木陰の空間については座れる場を整備する。

座る場所の設置などが検討されている、図書館や美術館向かいの遊歩道に面した現在の木陰空間

④池に面した南側のエリアについては、噴水とロケットを同時に眺めることができる公園で一番のビュースポットであることからテラス空間を整備する⑤市民ギャラリーがあるレストハウスは、本館は展覧会等が開催されない日は休憩場所として開放する、本館室内から池の景色を眺められるよう窓際のパネルを可動式に変更する、隣接の別館はチャレンジショップや懇談会開催などさまざまな市民グループが使用できるレンタルスペースとし、使用されない日は休憩スペースとして開放する。

現在のレストハウス本館(左)と別館

⑥つくばエキスポセンター向かいの池東側は、低木を伐採したり最小限にして座れる空間を広くする⑦江戸時代後期の古民家を移築したさくら民家園はさらなる利活用を促進する仕組みを検討するーなど。

ほかに、サインや標識、照明はこれまで随時、修繕したり追加設置してきたためデザインがばらばらであることから、統一したデザインにする、植栽は視認性や安全性向上のため中低木は伐採し高木は保全する、トイレはだれもが使いやすいよう改修する、などが計画されている。

市民の意見を聞きながら進める

リニューアルについて同市学園地区市街地振興課は、22日まで市民の意見を募集し、市民の意見を聞きながら進めていきたいとしている。

今後のスケジュールは、今年度中に基本計画を策定、2026年度に基本設計や実施設計をし、27年以降順次、工事を実施する予定だ。工事期間や事業費がいくらになるかについては、まだ計画内容が定まっていないため現時点で未定という。

科学万博の40年前に開園

中央公園は、広い水面や森をイメージする緑、明るい芝生など周辺の文化施設と調和した広がりを感じさせる空間として計画され、つくば科学万博が開催された1985年に開園した。開園から40年経ち、老朽化部分への対応のほか、時代と共に変化する市民ニーズに対応するため、24年度にリニューアルに向けた調査を実施。今年1月、リニューアルに向けた基本的な考え方を公表した上で、基本計画案をまとめたとしている。

同公園では現在3期目の五十嵐立青市長が就任してからこれまで、2018年と19年に社会実験としてバーベキュー(BBQ)とカヌー体験を実施(18年8月3日付)。18年度は事業費約900万円で8月に14日間開催し、BBQは175組925人(1日平均12.5組66人)、カヌーは355人(同平均25.3人)の利用があった。19年は事業費約660万円で8月に17日間開催し、BBQは120組635人(同平均7組37.3人)、カヌーは190 人(同平均11.1人)の利用があった。20年8月には活性化と水質浄化を目的に約3760万円で池に噴水を設置した(20年8月25日付)。(鈴木宏子)

◆中央公園リニューアル基本計画案は市ホームページで公表し、22日(日)まで市ホームページで意見を募集している。13日(金)から19日(木)午前10時から午後4時まで中央公園内レストハウス本館でオープンハウスを開催、市職員に質問したりアンケートを出すことができる。

難民支援へ連帯 つくば市役所を青色にライトアップ

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青色のライトが点灯しライトアップされたつくば市役所=12日午後7時

6月20日は世界難民の日

国連が定めた「世界難民の日(6月20日)」を前に12日夜、つくば市役所本庁舎東側壁面が4灯の青いライトで照らされた。ライトアップの期間は12日から29日まで、毎日夜7時から10時まで点灯される。

世界難民の日は、難民の保護と支援に世界的な関心を高めることを目的に2000年12月4日に国連総会で決議された。各地の建物を国連のシンボルカラーである青色でライトアップすることは、難民支援への連帯を示す。世界約130カ国で難民支援などに取り組む国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の駐日事務所が、この日に合わせて呼び掛けた。

県内ではつくば市役所のほか水戸芸術館(水戸市)が参加している。ほかに札幌市時計台(札幌市)、鶴ケ城天守閣(福島県会津若松市)、都庁第一本庁舎(東京都新宿区)、東寺(京都市)、熊本城天守閣(熊本市)など全国67カ所が青色にライトアップされる。また期間中は、国連大学(東京都渋谷区)やの佐賀県庁旧館(佐賀市)など全国6カ所で「世界難民の日こいのぼり」が掲揚される。

つくば市は今年5月、UNHCRが進める国際キャンペーン「難民を支える自治体ネットワーク」に加入し、5月18日に市内で行われた科学と国際交流イベント「つくばフェスティバル2025」内で同ネットワークへの加入署名式が行われ、UNHCR駐日主席副代表代行の桒原妙子さんと五十嵐立青市長が同ネットワークへの賛同表明文に署名した(5月19日付)。昨年、同市は世界難民の日に合わせて、2021年に開催された「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」に参加した難民アスリートの活躍やヒューマンストーリーを収めた「難民アスリート写真展」や、市国際交流協会主催の国際理解講座「世界お茶のみ話」で「難民ワークショップ」を開催するなど、難民支援への理解啓発に取り組んできた。

企画を担当する同市国際都市推進課は「今回の企画を通じて多くの市民が難民問題に関心を持つ機会につなげたい」とし、「つくば市には多様な国や地域出身の方が暮らしている。誰にとっても暮らしやすい街にしていきたい」とする。一方で「他の国々には、さまざまな環境の中で現地に留まらざるを得ない方々もいる。そういった方々へ、UNHCRを通じて今後も支援をしていきたい」と思いを語った。今回のライトアップにかかる事業費はライトの設置費など約50万円という。(柴田大輔)

スズメの親子《鳥撮り三昧》2

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写真は筆者

【コラム・海老原信一】今回は前回(5月8日掲載)触れました「スズメの親子」への思いを話します。22年前、那須高原の観光施設の一角に土木用重機が置かれており、その傍にスズメの親子がおりました。姿勢を低くして近づき、数枚を撮影。内心、良いのが撮れたぞとの思いでした。

その後も空き時間は野鳥撮影に費やす日々が続き、野鳥を撮影することに専念すべく、56歳でそれまで勤めていた会社を退職。体力はまだ十分ありましたから、その後3年間、毎日、野鳥の撮影に走り回っていました。そんな日、ふと「野鳥の写真を撮るって彼らの生活の中に踏み込むってことかな」との思いが湧きました。

スズメの親子の画像を撮り、自分では良いのを撮ったぞと思っているけど、本来なら逃げてしまっても不思議ではないはずだ。逃げなかったのは、親から子に食べ物を受け渡す最中であったからで、逃げるという選択肢は無かったからなのだ。やはり彼らの生活の中に踏み込んでいたのだ。

撮れたぞと思っていたけど、撮らせてもらえたと言うべきなのだ。改めて野鳥との関わり方を考えさせられることになりました。それからは、彼らの生活に入り込む以上、彼らの許してくれる距離以上には極力踏み込まないように気を付けてきました。すると面白いことに気づきました。

人とスズメの間の難しい関係

決定的瞬間には程遠いけれど、彼らの普通の表情が見られるようになってきたのです。もちろん、いつもという訳にはいきませんが、私の中での大きな変化でした。そんな時は「ありがとう」とつぶやいています。健気なところを見せてくれる彼らの姿に、彼らを知ることの楽しさを知って欲しいとの気持ちから写真展を開催しようと決めました。

親子の写真一枚が自分の心持ちを変えさせ、個展を開催しようと決めるインパクトを持つとは思いもしませんでした。たかが「スズメの親子」、されど「スズメの親子」でした。来月7月には50回目を迎える個展ですが、「親子」にも出てもらいます。

スズメのことをもう少し話します。昨今、スズメが少なくなったとの話を聞くことが増えました。70歳代の私が知っている限り、子供のころはうるさいほどいました。それからすれば確かに少ない。スズメは人の近くで生活し、人けのない所には棲まない。人家のない所には居ない。要は、家などの隙間を利用して営巣するからで、スズメが少なくなった理由の一つに最近の住宅の造りによるとの説も。近ごろの家は熱効率アップのために隙間がない。スズメが巣を作れないからではないかと。

だとすれば、人とスズメの間にはなかなか難しい関係がありそうですね。人家に営巣するツバメにとっても同様の悩みごとがあると聞きます。(写真家)

華やかに「花の産地つちうら」をPR 市役所など3カ所に展示

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グラジオラスやアルメリア、ヤナギ類など土浦市が特産の切り花が華やかに展示されている市役所本庁舎1階ロビー=土浦市大和町

父の日に贈って

「花の産地つちうら」をPRし、15日の父の日には花を贈ってもらおうと、土浦市は11日から、市役所本庁舎1階エスカレーター付近と、江戸時代の蔵を改装した市の観光拠点まちかど蔵大徳(同市中央)、サイクリングの休憩所りんりんポート土浦(同市川口)の3カ所に、土浦産のグラジオラスやアルストロメリアなどの切り花を展示している。17日まで。

同市は北部の今泉地区などを中心に花き栽培が盛んだ。特にグラジオラスは全国有数の産地で、1990年に花きでは初めて県の銘柄産地に指定された。別名ユリズイセンと呼ばれユリを小さくしたような色鮮やかなアルストロメリアは銘柄推進産地に指定されている。ほかにヤナギ類や小菊、バラ、カーネーション、フリージアなどが生産されている。

2020年の市内の花き農家は54戸で、産出額は5億8000万円だった。2024年度にJA水郷つくばに出荷されたグラジオラスは約233万だったという。

市役所1階にはグラジオラス、アルメリア、ヤナギ類などが華やかに飾り付けられている。まちかど蔵大徳とりんりんポートはグラジオラスとアルストロメリアなどが展示されている。花はJA水郷つくばから購入した。飾り付けの委託費などを含め事業費は約30万。

12日、市役所を訪れた女性は「土浦でグラジオラスを作っているとは知らなかった」「華やかできれい」などと感想を話していた。

市農林水産課の岡野礼奈さんは「市役所ロビーは、華やかになるようにと依頼し業者に委託して飾り付けを行った。ほかの2カ所は職員が展示し、グラジオラスとアルストロメリアが市内で作っている花だと知っていただき、親しんでいただきたいという思いで飾った」と語った。同課の薬師寺尚哉さんは「土浦は花の栽培が盛ん。花の産地として認知度がもっと上がり、父の日に土浦市で生産された花を贈っていただけたら」と話す。(伊藤悦子)