火曜日, 10月 13, 2026
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本サイトは発足から7年《吾妻カガミ》193

【コラム・坂本栄】このニュースサイトは今秋でスタートから7年目を迎えました。地域紙の元記者だったライターが核になり、市民記者も参加するネットメディアですが、なんとか形が整ってきました。そこで9月下旬、7周年記念の意味合いも込め、土浦の老舗料亭が保有するお宝の写真展、小説家と社会学者に土浦の歴史と文化を語ってもらうトークセッションを開きました。NPOメディア活動の延長上のイベントです。

写真展と討論会を主催

トークセッションの様子は、記事「…海軍予備学生の寄せ書き屏風…」(9月30日掲載)をご覧ください。また、写真展の内容については、記事「…霞月楼所蔵品展が開幕…」(9月24日掲載)をご覧ください。

開幕記事には、4年前の12回連載記事「霞月楼コレクション」へのリンクも張ってあります。今回の霞月楼所蔵品展は、この連載から選んだ写真を展示しようと、2020年秋に予定していたものです。ところが、コロナ禍で延期を余儀なくされ、4年後に実現しました。リンク先に飛べば、今回展示したコンテンツの数倍の写真とその解説をチェックできます。

また「グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船」(2023年7月、早川書房刊)の著者・高野史緒さんと、「『軍都』を生きる 霞ヶ浦の生活史 1919~1968」(2023年2月、岩波書店刊)の著者・清水亮さんにお願いした「ツェッペリン伯号と湖都・土浦を語る」は全て録音録画し、YouTubeにアップしました。トークセッション記事の末尾にリンク先が張ってありますので、2時間の「語り」を視聴できます。

ネットメディアの強みは、サーバー内に格納した過去記事にアクセスできることです。また、他のサイトにリンクを張り、その内容を本サイトの記事で紹介する工夫もしています。さらに、Googleニュースなどのプラットフォーム経由でも本サイトの記事を読めます。

文字(テキスト)や写真(静止画)だけでなく、動画を扱えることもネットメディアの強みです。今回のトークセッションの録音録画は、土浦市内にスタジオを構えるネットテレビ局「Vチャンネルいばらき」にお願いしました。

大戦間に飛来した飛行船

巨大な飛行船が霞ケ浦畔の旧海軍航空隊基地に飛来したのは1929年8月のことでした。第1次世界大戦と第2次世界大戦の間、第1次大戦の反省の上に立って平和の必要が叫ばれ、経済的な豊かさが追求されていた時代です。まだ飛行機が珍しいころ、旅客船並みの飛行体が飛んできたわけですから、地域の住民は大騒ぎでした。

当時の資料を駆使して書かれた清水さんの本を読むと、ツェッペリン伯号を迎えた土浦エリアの熱狂がよくわかります。高野さんのSF小説は、土浦二高パソコン部の女子学生と光量子コンピューター研究所(場所は土浦市東真鍋にあった結婚式場マニフィカ跡)に仕事でやって来た男子東大生が時空を超えて出逢い、95年前に飛んできたツェッペリン伯号を目撃するという話です。

ツェッペリン伯号の乗員は霞月楼で開かれた歓迎宴に招かれました。このため、霞月楼には当時の写真がいろいろ残っています。ここで霞月楼所蔵品展とツェッペリン伯号がドッキング、「ツェッペリン伯号と湖都・土浦を語る」が実現しました。

2つのイベントは、土浦ツェッペリン倶楽部に手伝ってもらいました。同クラブの協力がなければ実現は難しかったでしょう。また、地元の有力企業や社会奉仕団体に協賛していただき、必要経費をまかないました。その意味で、各種法人の寄付によって運営しているNPOメディアらしいイベントになったと思います。(NEWSつくば 理事長)

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【コラム・片岡英明】9月1日、栃木県立宇都宮南高校の学級増についてのニュースを読んだ。県立高校再編計画(2024~35年)で栃木県は、県内を7地区に分け、中学卒業予定者が20%減る宇都宮地区では宇都宮東高を中等教育学校にし、宇都宮青陵高をフレックス高(多部制・単位制)にすると発表していた。同県に学級増の理由を聞いたところ、「状況に合わせて微修正した」との説明があった。 つくば市内にある県立高の学級増が実現していない茨城県との違いに驚いた。中学卒業者数が減少する中、栃木は学級計画をプラスに修正したが、茨城は生徒が増えているつくばエリアの学級増計画が実行されてない。 市内県立高入学者を比較 茨城県は、2019~26年の高校改革プランで県内を12のエリアに分け、中学卒業者数でエリアの募集学級数を調整することにした。また、つくばエリア(つくば、つくばみらい、守谷、常総市)の生徒数がこの間、440人増えると推計した。これに対し、本来ならば7学級増(私たちの計算)にすべきところを、同プランでは2学級増に抑えた。 ところが、最終年の2026年になっても、2学級増も実現していない。県は募集学級をマイナス修正したようだ。そのため、2026年入試でもつくばエリアの高校受験生は大変な苦労を強いられた。2026年の水戸・土浦・つくば3市の市内全日制県立高への入学者数と市内入学率は以下の通りだ。 ▽水戸市(市内中学卒業者2043人、市内県立高入学者867人=入学率35.8%):①水戸工業162人 ②桜の牧高114人 ③緑岡高111人 ④水戸二高106人 ⑤水戸三高101人 ⑥水戸商99人 ⑨水戸一高39人 ▽土浦市(同1056人、同400人=37.5%):①湖北高115人 ②土浦二高92人 ③土浦工業92人 ④土浦三高78人 ⑦土浦一高23人 ▽つくば市(同2161人、同347人=16.1%):①竹園高216人 ④サイエンス高97人 ⑬筑波高34人 つくば市の市内県立高入学は依然として6人に1人だが、水戸市と土浦市は入学数上位にずらりと地元の県立高が並ぶ。これからも中学卒業者数が増えるつくば市内で、県立高校新設が必要なことは明らかである。 つくば市の市外高への入学数を見ると、②牛久栄進高167 人③土浦二高121人 ⑤伊奈高69人 ⑥下妻二高61人 ⑦牛久高58人 ⑧土浦一高57人 ⑨水海道一高56人 ⑩土浦工高47人 ⑪水海道二高46人 ⑫土浦三高41人―となっており、多くの生徒が毎日の通学に苦労している。 まず、計画があった2学級増を竹園高校で では、どうすればよいか。まず、県が2026年まで増やすと計画した2学級増を竹園高校で実施する。次に、県平均水準に17学級不足しているつくばエリアの県立高の不足解消を求めたい。そのため、私たちの会は7月21日、9回目の県教育委へ要望書で、研究学園駅近くにある「イ-アスつくば」の北側県有地に「学園の森高校」、または同駅南側に「研究学園高校」など、通学に便利なTX沿線に県立高を新設するよう求めた。 栃木県を参考にして、2027年度県立高校定員発表(10月末)では、茨城も学級数をプラスの方向に修正して、受験生と保護者の希望に応えてほしい。(元高校教師、つくば市の小中学生校の高校進学を考える会 代表)

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駅名板やヘッドマークなどお宝40点 土浦まちかど蔵で「筑波鉄道展」

1987年に廃線になった筑波鉄道の歴史と、現在の自転車道「つくば霞ケ浦りんりんロード」のつながりを紹介する「筑波鉄道展」が9日から、土浦市中央の観光拠点、土浦まちかど蔵「大徳」で開かれている。駅名板、ヘッドマーク、切符などお宝約40点が展示されている。 鉄道愛好家でもある土浦市観光協会の浅川善信さんが、筑波鉄道を運行していた関東鉄道の倉庫に眠る鉄道資料の中から、選りすぐって展示した。関東鉄道、JR土浦駅などの協力を得て同市観光協会が主催する。 展示されている駅名板は、筑波山観光の玄関口として当時、観光客でにぎわった「筑波駅」(つくば市沼田)と、旧新治村の「常陸藤沢駅」の2点。 ヘッドマークは、臨時列車「つくば」、急行「つくばね」の車両の先頭に取り付けられていたものなど3点。臨時列車のヘッドマークは、かつて筑波山の観光シーズンなどに、国鉄上野駅から臨時列車を運行していた記録でもあるという。急行は、1960(昭和35)年ごろ、土浦ー筑波駅間をノンストップで運行していた急行に取り付けられていた。ほかに、廃線間際の車両に取り付けられた「さようなら 筑波鉄道 ありがとうございました」と書かれたヘッドマークも展示されている。 さらに、土浦駅の隣の新土浦駅で実際に使われていた、列車の運行を監視したり制御するためのスイッチが収められた制御盤や、1983(昭和58)年に田土部駅に掲示されていた旅客運賃表なども展示されている。制御板は、右上に国道踏切、右下に六号国道踏切とある。当時、筑波鉄道が土浦市内の国道6号を横切った際、住民は踏切で長く待たされた。浅川さんは「土浦市民にとっては懐かしい思い出として記憶に残る踏切なので、こういうふうに踏切を制御していたんだと分かる制御盤」だと話す。 旅客運賃表には、田土駅から土浦駅までの運賃が当時340円だったことのほか、上野駅や横浜駅、宇都宮駅までの運賃も書かれており、当時、国鉄への乗り換えが多かったことがわかる。 ほかに、1896(明治29)年に製造されイギリスから輸入されたレールを切断してつくった文鎮、客車をけん引していたディーゼル機関車のブレーキハンドル、レールを固定するために打ち込んだ犬の頭部の形に似た犬釘など珍しい資料も展示されている。 浅川さんは「サイクリストには、りんりんロードに鉄道の歴史があったことを知ってもらうと同時に、鉄道ファンには現在も現地に残る筑波鉄道の遺構を自転車で巡ってもらえれば」と話し、「折に触れて、その場所にあった筑波鉄道に思いを馳せていただければ」としている。 筑波鉄道は1918(大正7)年に開業した土浦駅と岩瀬駅を結ぶ40.1キロの鉄道で、開業当初は蒸気機関車が黒い煙を吐きながら、客車2両と手荷物車、郵便車の計4両を引っ張り1日6往復した。1925(大正14)年に筑波山ケーブルカーが開業してからは、筑波山観光に大きな役割を果たすようになった。一方1970年代以降の道路整備や車社会の普及により沿線住民や観光客の鉄道離れが進み、1987(昭和62)年に廃線となり70年の歴史を閉じた、廃線後、線路跡地を茨城県が買収し、2002年に自転車道「つくばりんりんロード」を整備、2016年には霞ケ浦自転車道と統合され、ナショナルサイクルルート「つくば霞ケ浦りんりんロード」になった。駅のホームには現在、サイクリストのための休憩所などが整備されている。(鈴木宏子) ◆「筑波鉄道展」は19日(日)まで。入場無料。開館時間は午前9時~5時。18日(日)午前11時からと午後1時からの2回、筑波鉄道に関する鉄道ビデオを会場で上映するほか、同日午後2時から、鉄道関連グッズが当たる抽選会を開催する。詳しくは土浦市観光協会のホームページへ。