月曜日, 1月 26, 2026
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常陸小田氏の土浦市展示に事実誤認あり 《ひょうたんの眼》47

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特別展のパンフレット(左)と展示図録の一部=土浦市立博物館発行

【コラム・高橋恵一】今、土浦市立博物館で特別展「八田知家と名門常陸小田氏」が開催されている。5月8日まで。現つくば市内に城を構えた小田氏の祖・八田知家(はった・ともいえ)が大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の1人であることからも、注目されている。

八田知家の「筑後改姓」は誤り

特別展の説明では、「知家は、『八田』から『筑後』に名乗りを改め、その後、子孫は『小田』を名乗るようになります」とされている。これは、土浦市史(1975年刊)中の「八田知家が、『筑後守』任官を受けて苗字を『筑後』に改めた」という記述を受け継いでいるようだ。

土浦市史では改姓の論拠を、①吾妻鑑(あずまかかみ)に知家の子たちが「筑後六郎知尚」のように記されている、②知家が寄進したと伝わる梵鐘の銘に「筑後入道尊念」とある―などと書かれている。

鎌倉幕府が編纂した史書・吾妻鑑における人名の表記は、「苗字・官位(これがない場合は太郎などの通称)・実名」で記述され、高位の者は、苗字や通称を省略して官職で表記している(官職名で個人が特定できるからだ)。いずれも、筆者が人名表記のルールを踏まえて記述したものであり、本人が官職を苗字として名乗っていたわけではない。

鎌倉武士の本懐(ほんかい)は、本貫(ほんがん)の地を苗字として名乗ることであり、世襲でもない職名を苗字とすることはない。

知家の場合も、任官後は「筑後」「筑後入道(出家後)」と記述されており、知家の子息については「筑後守の子息」という意味で、苗字を略し、親の官職名『筑後』のあとに通称が記されているとするのが、一般的な読解である。例えば、「…13人」の中心人物、北条義時の場合、任官後は相模守や相州と記され、嫡子の北条泰時は相模太郎と記されている。

つまり、土浦市史の「筑後改姓」は吾妻鑑の誤読といえる。ちなみに、八田氏が筑後氏に改姓したといった記述は、土浦市史およびそれを根拠とする関連書の他には見当たらない。

引き継がれる市史記述の間違い

市史刊行時、郷土史の愛好者らは誤りに気付いたものの、専門家が編纂に加わった市史なので指摘するのを遠慮したのではないか。また、市史に「筑後改姓」の誤りはあるものの、知家が小田の地を本拠とし、小田一族が発展した流れに影響することはないので、いずれ修正されるであろうと放置されたのではないか。

しかし、誤った「筑後改姓」を受け継いで、八田(小田)氏は小田に本拠を置けず、4代時知(ときとも)まで小田氏を名乗らなかったとし、その本拠地を小鶴荘(現茨城町から笠間市辺り)や陸奥国(現東北地方)に求めるなど、「筑後改姓」先入観の下に研究が進められた。また、周辺の市町村史や出版物・展示なども、土浦市史の誤った記述に影響されることになった。

こういったことを踏まえ、特別展示の説明内容を訂正すべきではないか。誤読から派生している他の展示内容も直すべきだ。

知家と小田氏の評価に違和感

特別展では、知家を「下野武士…」「八田氏、常陸国へ入り込む」などと、出自のはっきりしない「よそ者」が、頼朝のご機嫌を取りながら、常陸大掾(ひたちのだいじょう)・多気義幹(たけ・よしもと)をだまして失脚させた、下妻広元(しもつま・ひろもと)や阿野全成(あの・ぜんじょう)を殺害した、常陸国での権益を獲得した―などと説明している。

この種の企画は、地元の主人公を引き立て、地元のイメージアップを図るのが普通である。ところが、今回の展示では、知家や小田氏をマイナーに脚色していないだろうか。

知家は、宇都宮神領(うつのみやじんりょう、現在の栃木県中南部・東部)を領した「八田宗綱(むねつな)」の子で、保元の乱では親子で源義朝に従って戦いに参じ、乱の後は京御所で北面の武士を勤めた。血縁の近い、小山氏、宇都宮氏、八田(小田)氏は連携し、初期から鎌倉幕府を支える一大勢力として存在していた。

知家が頼朝の信任を得られたのは、京都での所作や軍団運営に詳しく、神社や仏事にも通じていたからであろう。奥州合戦での捕虜扱いや朝廷使者の接遇などは、知家に任せていたことが、吾妻鑑に記されている。

15代・氏治は人気の戦国武将

小田氏は、有力御家人の大半が北条氏に排除される中、鎌倉末期まで常陸守護を務め、戦国末期まで同じ地方で勢力を保ち続けた。戦国武将「オタク」の間では、人気ベスト10の中に15代の小田氏治(うじはる)が入るそうだ。負けても奪われてもめげず、小田城を取り戻そうとするしぶとさが好評という。

氏治は結城氏に保護されて天寿を全うする。結城秀康(ゆうき・ひでやす)と小田氏治の娘の間の4男直基(なおもと)が結城松平氏として分家し、幕末は前橋藩17万石になる。氏治の娘の子孫が大名家の当主となっていたのだ。しぶとい御屋形様(おやかたさま)・小田氏治の面目躍如だ。(地図と歴史が好きな土浦人)

ネット配信に工夫凝らし 24日まで科学技術週間 つくば

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心臓の模型に触れる視覚に障害のある学生(筑波技術大学提供)

「発明の日」の18日に始まった科学技術週間は24日まで。つくば市内の教育・研究機関でも、各種イベントが展開中だ。新型コロナ感染対策から、施設公開やトークイベントなどをオンラインで行う一方、研究開発に取り組む現場の映像を配信するなど、工夫を凝らしたインターネット上での紹介が大半を占めている。(橋立多美)

宇宙と物質の謎配信 高エネルギー加速器研究機構(KEK)
22日に東海村からサイエンスカフェ「大強度陽子加速器施設(J-PARC)で探る宇宙と物質の謎」を生中継する(午後6時~8時、要事前申し込み)ほか、つくばキャンパスの常設展示施設「コミュニケーションプラザ」にある霧箱を使って「宇宙からやってくる自然放射線を観察する」(午後5時半~8時)。23日は量子を題材にしたアニメの紹介や加速器のオンラインツアーが企画されている(午後1時~3時半)。いずれも参加は無料。配信はYouTube(KEKチャンネル)1日目=https://youtu.be/3muAqQSO04E 2日目=https://youtu.be/POV1rikg284   
https://www.kek.jp/ja/

ショートムービー&トークライブ配信 産業総合技術研究所(AIST)
日々研究に奮闘する現場にカメラを持ち込んで仕上げたショートドキュメンタリームービーを21日まで連日配信。題して「研究の日常は、非日常だ」。ムービーは研究部門ごとに編集され、驚きとワクワクにあふれた非日常空間を楽しめる。22日午後7時半からはムービー出演の研究者たちによるトークイベントが開催され、研究成果を生み出すための地道な作業などが語られる。ショートムービーは産総研公式 Twitter(https://twitter.com/AIST_JP)または YouTubeで。トークイベントの視聴はサイエンス・スクエアつくばのホームページから。参加無料。

研究現場を伝える産総研のショートムービーのワンシーン。「0.03ミリまで岩石をけずる」 (産総研提供)

食と農の科学館オンラインツアー 農業・食品産業技術総合研究機構(NARO)
「食と農の科学館」をバーチャルで体験できるオンライン特設サイトを5月8日まで開設する。2021年度に新たに展示された植物工場の模型、超極細シルクドレス、農作業事故体験VR(バーチャルリアリティー、仮想体験)を動画で紹介などする。クイズやプレゼント企画などもある。特設サイトはこちら

非常識な『ミカタ』~材料の科学者はこう考えた~ 物質・材料研究機構(NIMS)
24日午前10時から、最先端材料開発の現場から装置や技術をYouTube、ニコニコ動画で配信する。非常識な「ミカタ」から生まれた材料がいっぱいのNIMSのラボからラボへと生潜入。最先端材料開発の現場から、研究者のユニークな視点・発想で生まれた材料・装置・技術を紹介する。登録なしで誰でも視聴できる生放送「ラボぶら」はこちらから。

特設サイトで発信 国際農林水産業研修センター(JIRCAS)
一般公開用の特設サイトを設け、農業や食料をテーマにした6人の研究者によるミニ講演や、360度カメラで撮影した「動物目線から見た景色」、スタンプラリークイズなど、子どもから大人まで楽しめる企画を用意。24日午後1時からパネルディスカッション「変わりゆくアフリカ~研究者が現地で見たアフリカの農業・食料」のライブ配信が行われる。視聴は国際農研一般公開特設サイトで。

オンラインでつながろう! 国際協力機構(JICA)筑波国際センター
21日午後6時半~8時、「国際協力のおしごと座談会!」(対象:高校生・大学生・一般、定員50人)。23日午前10時~11時45分。「つくってみよう世界の料理!~ガーナ“ジョロフライス”」(対象:小学生=保護者同伴=から一般、定員15組)、ZOOMによるオンライン開催。内容はこちら

視覚障害に配慮した学び体験 筑波技術大学春日キャンパス
視覚と聴覚障害者のための国立大学法人・筑波技術大学が科学技術週間のイベントとして、視覚に障害のある学生たちが勉強している春日キャンパスを一般公開する。キャンパスには視覚障害の学生が在籍する保健科学部があり、障害に配慮された学習環境を見学するだけでなく、触覚を用いる教材や音声読み上げソフトウエアなど、さまざまな支援機器を体験できる。公開は22日午後1時~4時半、正面玄関脇の図書館入り口で受付。団体の場合は大学総務課広報・情報化推進係に問い合わせ(電話029-858-9311)を。https://www.tsukuba-tech.ac.jp/department/hs/

このほかの主な公開は次のとおり。

▽筑波大学 スーパーコンピューターと学際計算科学の最前線など研究室紹介の動画配信。宇宙史研究センターによる「宇宙の誕生から銀河の形成」は力作。宇宙の始まりから銀河の形成、さらにその先まで、宇宙の歴史の5日の場面でとらえ、その最新研究の様子を届ける。視聴はこちらのメニューから。

▽JAXA筑波宇宙センター 科学技術週間期間中、館内休憩室でJAXAの取り組みや最新の情報をショートムービーで紹介する。現在、一般見学は事前予約制、見学の案内サイト(https://visit-tsukuba.jaxa.jp)

▽産総研・地質標本館 2021年に発信した特筆すべき研究成果14件をまとめてウェブ会場から紹介。地質標本館は3月16日深夜の地震により一部不具合が生じ、点検と必要な修繕のため臨時休館中。6月末までの新たな来館予約を停止している。

▽国立公文書館つくば分館 春の企画展「ゆっくら温泉ー江戸時代の湯めぐり」は終了した。新旧憲法、終戦の詔書(しょうしょ)などのレプリカ展示は常設で行われている。午前9時15分~午後5時、土日祝日休館。

▽国土技術政策総合研究所 津波越流に対する海岸堤防に関する実験や、災害時の道路交通維持に貢献する道路基盤実験施設など、Webでの公開のみ。視聴はhttp://www.nilim.go.jp/

▽土木研究所 研究所の紹介、免震橋や津波でも流出しにくい橋などの実験を配信。Webでの公開のみ。

▽NTTアクセスサービスシステム研究所 細いガラス製の「光ファイバ」でさまざまな情報を伝える仕組みや、通信基盤を支える技術を紹介する。

▽国土地理院「地図と測量の科学館」 企画展「緯度経度 世界共通の正確な『ものさし』へ」を開催。測量用航空機くにかぜの内部公開は21日午前10時~午後3時、雨天中止。

▽つくばエキスポセンター=企画展「錯視の世界~あなたは今度もかならずだまされる」、科学のポスター展、科学技術映像祭など科学の不思議を体験できる。科学技術週間中は入館料が割引(大人200円、子ども100円)。

▽筑波実験植物園=24日まで「さくらそう品種展」。100種類を超えるサクラソウの園芸品種を、江戸時代から続く伝統的な方法で展示する。一般320円(税込み)、高校生以下・65歳以上は無料。入園は午前9時~午後4時半。https://tbg.kahaku.go.jp/

土浦一高副校長で着任 インド出身のプラニクさん【キーパーソン】

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プラニク・ヨゲンドラ副校長=14日、土浦一高・付属中校長室(土浦市真鍋)

茨城県の県立高校長公募で、県内きっての進学校である土浦第一高校・付属中学校(土浦市真鍋)の校長に、インド出身のプラニク・ヨゲンドラさんが選ばれた。今年度は副校長として勉強し、来年4月から校長になる。教育についての考え方は? 土浦一高・付属中はどう変わるのか? 旧常陽新聞のインタビューシリーズ「キーパーソン」をネット上に復活させ、その初回に登場してもらった。

名刺には姓(プラニク)名(ヨゲンドラ)のあとに「よぎ」と書かれている。名前を覚えてもらえるように、ヨゲンドラを日本風の愛称にしているという。

多様な国際社会には教育基盤が必要

一番聞きたかったのは、下の経歴にあるように、数学と経済を勉強し、金融・IT系企業で仕事をしてきた「多言語スキルを持ったテクノ・ビジネス・プロフェショナル」(経歴書)が、政治家(東京都江戸川区議→都議に挑戦)を経て、どうして教育の分野に転じたのか?

「自分は、大学、大学院、ビジネス校などで継続的に勉強してきた。仕事に就いてからも、語学を習得した(インドのヒンディー語・マラティー語のほか、英語・日本語は母国語並み、中国語は初級)。教育は自分が育つために必要なツール。多様な国際社会をつくるには教育の基盤が大事。日本もその方向を目指す必要がある」

「インドで3年働いたあと、日本に来て22年になる。仕事生活の90%は日本。そこで思ったのは、日本人は国際社会で自信を持って働けていない。国際感覚を持つ必要がある。企業勤めのあと、江戸川区議になり、都議選で落ちたあとも、都や区に、日本人・外国人半々の国際学校を設けるよう働きかけていた。そんなとき、茨城県が校長を公募していると聞き、応募した」

県の「クリアなメッセージ」3

次の仕事は教育と考えていたとき、公募を知ったというわけだ。公募要項や面接などで求められた校長の要件とは何だったのか?

「県のクリアなメッセージの第1は、学生の国際性を伸ばしたいということ。第2は、公募校長を充てるのは優秀校であり、外国に行ける生徒を育てたい、と。第3は、改革に臨める人を採りたい、だった」「ビジネス界では破壊的改革がもてはやされる。しかし私の考え方は、『壊す』ではなく、今ある基盤を活用して、いかにプラス・アルファを出すか」

留学奨学金制度の一覧表を作成

国際性育成、外国留学、改革志向。いずれも大井川知事の考え方と思うが、よぎさんのキャリアや教育への関心とうまく合ったようだ。土浦一高・付属中に着任してから半月。副校長として何をしているのか? 今考えていることは?

「今のところ、具体的なメッセージは県から来ていない。当面は、校長、先生方、生徒から意見を聴き、学校のことを勉強したい。『これを変えたい』という意見はもちろん」

「県のメッセージにもある留学については、内外あちこちの奨学金制度を調べ、その一覧を作りたい。生徒や保護者がもらいに行けるように。それは他校にも役に立ち、県全体の財産になる」「私の息子も中学2年のとき、奨学金を取って英国に留学させた。今、大学1年だが、国連で働きたいと言っている」

【Puranik・Yogendra1977年生まれ、インド西海岸の大都市ムンバイ郊外出身。インド西部プネ大卒(数学・経済)、同大学院修士取得(国際経済・労働経済)。2012年、日本に帰化。みずほ銀行国際事務部調査役、楽天銀行企画本部副本部長などを経て、江戸川区議(2019~21年)。都議選に出るも落選。母は江戸川区でインド料理店経営。近く土浦に移る。

【インタビュー後記】母校でもある土浦一高に、経営と政治の世界にいた44歳のインド人が来ると聞き、ビックリ。でも話を聞いたあと、面白くなりそうだと。旧帝大、医系大、有力私大への進学数を誇ってきた県立高が、数年後、それに英米有力校を加えることになる?  ものごとを柔軟に考える、型にはまらない生徒が育つことも期待。(経済ジャーナリスト・坂本栄)

ソロ活そして長居 「星乃珈琲店つくば店」 《ご飯は世界を救う》46

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イラストは筆者

【コラム・川浪せつ子】マスクって…、面倒で、うっとうしいですよね。でも、ちょっとしたメリットも。実は、顔のホクロ、小さいものですが、皮膚科で切除しました。

友人が「ホクロ取ったよ~! マスクしているから、切り取っても治癒するまで見えないしね」。わたしは、全くそんなつもりはなかったのですが、たまたま行った皮膚科で壁に貼ってあるポスターを見て。「あら、思いの外、お安い!」

そこで、唇上とホッペタのてっ辺の1ミリくらいのホクロ、バイバイ。このホクロ2つ、お化粧しても目立つし、気になっていました。それが、オサラバしてくれて。マスク時代も、捨てたものじゃないぞ!

切除方法はレーザーです。ちょっと痛かったけど、大したことない。でも、頑張ったよね、わたし。

今度はランチで来ます

で、帰る途中、前々から気になっていた「星乃珈琲店つくば店」(つくば市西大橋)さんで、ソロ活。

ソロ活とは、家族や友人とお出かけするのではなく、ひとりで楽しむこと。わたしは、昔々の若いころからやっていましたけど。でも、このコロナ禍で、はやっているそうです。TVでも「ソロ活」っていうドラマもあるし。今回のソロ活場所、星乃珈琲店さん、お気に入りになりました。

それで、30年来の友人をお誘い。お孫さんが生まれたということで、メールなどはしていたものの、会うのは2年ぶりです。半ボックス形式の場所もあり、マッタリできます。なんと、3時間も話し込んでしまいました。

2年ぶりのオシャベリだもの、星乃珈琲店さん、長居ごめんなさいね。今度は、ランチしに来ます。(イラストレーター)

納税怠り過去5年分121万円を納付 つくばマラソン実行委

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つくば市役所

つくば市は18日、市が事務局を務める「つくばマラソン実行委員会」(実行委員長・五十嵐立青つくば市長)が、消費税などを納めなければならない課税対象事業者であるにもかかわらず、納めてなかったことが分かったとして、過去5年間にさかのぼり、消費税と源泉所得税計121万8934円を税務署に納付したと発表した。

2017年から21年まで5年間の大会の消費税112万8600円と源泉所得税9万334円で、消費税は、協賛金や広告料など市が受け取った消費税から、物品購入など市が支払った消費税を差し引いた差額分など。源泉所得税は、過去5年間の大会スタッフ約300人の源泉所得税などという。約300人の源泉所得税については、今後スタッフに返還を求めるかどうか、これから実行委員会を開催して検討するとしている。

つくばマラソンは1981年から始まり、例年11月に開催している。2020年はコロナ禍により中止した。21年は参加者がそれぞれ好きなタイミングで好きな場所を走るオンライン大会を開催した。

同実行委の事務局を務める市スポーツ振興課によると、昨年オンライン大会を開催するに当たり、他大会の開催状況を確認する中、他大会の会計には消費税などの支払い項目があるのに、つくばマラソンには無いことに気付いた。

昨年12月8日、税務署に相談したところ、消費税と源泉所得税の課税対象事業者であることが分かり、今年4月8日に源泉所得税、同15日に消費税を納めた。延滞税や無申告加算税、不納付加算税などがさらにかかり、税額が確定後に追加納付するという。

一方、法人税については、同実行委は任意団体であっても「人格のない社団」としてみなし法人扱いとなるが、つくばマラソン大会自体が収益事業ではないため、税務署から法人税は課税対象外と通知があった。

今回、同実行委が新たに課税対象事業者であることが判明したことを受けて、市は、市役所内で同様の事例がないか現在、調査をしている。

さらに再発防止策として市は「税務署からの指摘事項について庁内で周知徹底を図り、税務法令を遵守すると共に、適正な事務処理と再発防止に努めます」としている。

原点「天久保」で音楽イベント 街を耕す30代 つくば

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書店 「PEOPLE BOOKSTORE」店主の植田浩平さん=つくば市天久保

書店主・植田浩平さん & ラッパー・SPRAさん

つくば市天久保で24日、書店「PEOPLE BOOKSTORE(ピープルブックストア)」の開店9周年企画の音楽イベント「PEOPLE’S PARK(ピープルズパーク)」が開かれる。ロックバンド「サニーデイ・サービス」の曽我部恵一さんらが出演する。企画したのは書店主で、イベントやライブを企画・運営する植田浩平さん(39)。会場は、天久保でクラブやレコード店を運営するラッパーのSPRA(エスプラ)さん(34)が提供する。コロナ禍での経験、大きく変化する街の姿に危機感を募らせてきた2人に、イベントに連なるこれまでを聞いた。

コロナ禍で立ち上がった企画

2020年、突然飲み込まれたコロナ禍。先の見えない中で植田さんは、SPRAさんらと「Our Rock Down Party(アワー・ロック・ダウン・パーティー)」と題するトークライブをオンラインで配信した。危機感を共有する音楽ライターやミュージシャンをゲストに招き、毎回テーマを変えて語り合う。初回は「天久保」。2人が拠点を置く街をテーマにした。「天久保1丁目は危機に瀕(ひん)してる。だからこそ、今、力をつけておかなければ」そんな思いがあったと植田さんが振り返る。

天久保地区は、筑波研究学園都市ができて間もない頃に、市街地中心付近につくられた。大学と隣り合わせなことから、学生向けのアパートや店舗が立ち並び、飲食店が集まる歓楽街(通称「食いだおれ」)が形成され、活気を放ってきた。

クラブ「OctBaSS」と「Good Near Records」のオーナーでラッパーのSPRAさん=同

2004年のTX開通と共に、開発が進む研究学園地区に都市機能が移り、街区の中核をなしていた公務員宿舎が役目を終えて廃止となるなど、市街地の変化が顕著になる。天久保で活動するSPRAさんはコロナ以前から、「天久保が、繁華街としてはもう用済みというか、あまりいい扱いを受けていない」と感じてきた。近隣のビルが壊され、住宅やマンションに変わっていく。間近に迫る変化はクラブを営むSPRAさんにとって「この街から出て行けという圧力」にも感じられた。

つくば市内は建設の始まりから変化し続ける街だ。最近では、大型商業施設「LALAガーデンつくば」(同市小野崎)の閉店が報道された。開業から18年で役目を終え、更地となる。SNSには「どんどん知ってるつくばじゃなくなっていく」と戸惑う声が流れていく。市民が憩う洞峰公園(同市二の宮)は「リニューアル」を迫られる。公園が持つ意味も変わろうとしている。そこに横たわるのが「経済性」の問題だ。

「それって金になるの?」。植田さんの活動に対してそんな言葉を投げかける人がいた。「いや、なってない。でも、そうじゃない」と言い植田さんは言葉をつなぐ。「つくばが金になる場所として目をつけられている。それはわかってる。でも、右肩上がりが良しとされる街のあり方には違和感があった。そこで語られる『街の魅力』は、ごめん被りたい」

意志を持つこと

「この街は誰のもの?」植田さんが、一枚の映画チラシに書かれた言葉を見せ、「物差しを他者にゆだねたくない」と話す。

コロナ禍の中で始めたことがある。「店日誌」というタイトルで、書籍の紹介と共にブログに日々の出来事を綴ること。2年前から日々更新し続ける。SNS全盛の時代でブログは、スピード感と拡散力では敵わない。しかし、それでいいという。「他者の速さを強制されない。意味あることを書いておけば必ず誰かが見ていてくれる。スモールパワー。ちっちゃな店の意思表示」。それは街の変化に象徴される「大きな流れ」に負けないためでもあるという。だからこそ、植田さんは「意志」にこだわる。(次ページにつづく)

つくば市長の迷訴訟をミニ紙が総括 《吾妻カガミ》131

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つくば市役所正面玄関サイド

【コラム・坂本栄】「つくば市民の声新聞」第6号が発行され、五十嵐市長が同紙を名誉毀損で訴えた裁判について「市長が取り下げ 本紙の完全勝利」との大見出しで特集。この迷訴訟を総括しました。未読の方は「4・1ページ」と「2・3ページ」をクリックしてください。発行人の亀山氏からPDFを提供してもらい、リンクを張りました。

「バタバタ」と「オウンゴール」

五十嵐氏の「完敗」に終わった訴訟について、ミニ紙最新号は「発端」「経緯」「終結」「本紙見解」「読者の声」に分けて総括しています。内容は多岐にわたりますが、市長が1市民を訴えた裁判は「…市長のバタバタに終わった…」(リード)と「…亀山提訴は『オウンゴール』…」(終結)という表現に集約できるでしょう。

というのは、名誉毀損提訴(原告・五十嵐氏)→ 条件付き取り下げを提案(原告)→ 同提案を拒否(被告・亀山氏)→ 別の訴え(虚偽事項公表罪)を追加(原告)→ 無条件取り下げを提案(原告)→ 同提案を容認(被告)と、五十嵐氏の腰が定まりませんでした。裁判に持ち込んだあと、勝てないと気付いたのか、「口外無用」の条件付きで取り下げを図ったり、訴訟の組み立てを強化したり―と、「バタバタ」が続いたからです。

また、五十嵐氏は「(名誉毀損の)立証は困難だった」「(虚偽公表罪も)立証は困難だとの判断に至った」(フェイスブックでの声明)と言っているように、提訴そのものの間違いを認めました。自ら仕掛けたゲームで「オウンゴール」したようなものです。

五十嵐氏は「表現の自由」を侵害

本紙見解の箇所で、亀山氏は五十嵐市長の行為を批判しています。中見出しから引用すると、「(記事が)なぜ名誉毀損なのか!理解できない」、「(ミニ紙が展開した)市政批判を裁判に持ち込むのは異例」、「(追加訴えの)公選法の虚偽事項公表罪も立証できず」、「(市長の提訴は)民主主義の根幹『表現の自由』を侵害」―と。

共通するのは、ミニ紙の記事は虚偽だと決めつけ、発行人を提訴することで、市政批判封じを図った市長への怒りです。訴訟に萎縮したら、市政の点検もできなくなると、危機感を覚えたようです。

私も、コラム126「…市民提訴…を検証する」(2月7日掲載)、同127「…市政批判はウソだった?」(2月21日掲載)で、この訴訟を総括。①五十嵐氏は市長の適格性に問題がある、②組織を率いる大人の常識が足りない、③広報の理念に反する裏工作を行った、④政治家の常識ともいえる「言論の自由」が分かっていない―と指摘しました。

編集を訴訟の経緯に絞ったせいか、6号では「記事は虚偽だ」への反論はあまりされておりません。進行中の市施策への総点検も含め、次号に期待しています。(経済ジャーナリスト)

3年ぶり湖畔に健脚競う 8926人参加のかすみがうらマラソン

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密を避け、ウエーブ方式で行われたフルマラソンのスタート=土浦市川口の発着点(撮影/高橋浩一)

第32回かすみがうらマラソン兼国際ブラインドマラソン2022(土浦市など主催)は17日、土浦市川口のJ:COMフィールド土浦(川口運動公園)を発着点とするコースで行われ、視覚障害者、ウオーキングの各部門を含め計8926人が出場した。新型コロナウイルスの影響で2020年から2年連続で中止になり、3年ぶりの開催となった。

大会は、フルマラソン、10マイル(約16キロ)、5キロの各部門男女と、かすみがうらウオーキング(16キロ)が同時開催で行われた。

フルマラソン男子、元永好多朗のフィニッシュ=土浦市川口J:COMフィールド土浦(同)

男子フルマラソンは、元永好多朗(21=帝京大4年)が2時間17分6秒で優勝した。「フラットで走りやすいコースで、すごく楽しく走ることができた。太鼓を叩く人や家族での応援など、沿道の応援がとてもありがたかった」。茨城を訪れるのは初めてだったが、自然の豊かさと人の温かさを感じたという。

来年の箱根駅伝に向けて強化の一環として参加、「ロードでの実戦の貴重な機会となった」との手応え。出場を勧めた帝京大駅伝競走部の中野孝行監督は「マラソンも走れることを証明できた。箱根では復路の主要区間を任せたい」と太鼓判を押した。

女子は藤澤舞が3連覇 4度目のV

フルマラソン女子、藤澤舞のフィニッシュ=同

女子フルマラソンは藤澤舞(47=札幌エクセルAC)がコース自己ベストを更新する2時間43分57秒で制した。8回目のエントリーで3大会連続4度目の優勝。「オーバーペースで35キロ以降はフラフラになってしまった。課題が残ったものの最低限の目標は達成できた」と感想。この2年間はコロナ禍でロードの大会がなく、トラックの大会でスピードを強化してきた成果が出せたという。

5キロの部は男女とも県勢が制した。男子の伊藤遼佑(25=結城病院)の記録は15分38秒。7カ月前に生まれたばかりの迅隼ちゃんを抱いて表彰台に上った。下妻一高時代から5000メートルを主戦場としてきたが故障がちで記録を出せず、社会人になってから個人で頑張ってきた。「平日は夜にヘッドライトを付けて走ったり、土日は家の周りの田んぼ道などで、一人で淡々と練習してきた」。かすみがうらマラソンには昨年、一昨年もエントリーしたがいずれも中止で、今回が初挑戦。「優勝と大会新を目指してきたが、風があったので前半は抑え、後半勝負で独走に持ち込んだ。来年こそは新記録を狙いたい」という。

5キロ男子、伊藤遼佑(左)と同女子、永井真友美の表彰

女子の永井真友美(59=笠松走友会)は20分43秒で大会初優勝。「いつもはフルマラソンを走ってきたが、昨年9月に右半月板を負傷、やっと走れるようになってきた」と今年は5キロにエントリーした。マラソン歴は22年で、東京国際や大阪国際など過去50以上の大会に出走、2006年のかすみがうら大会フルマラソンの部で3位入賞の経歴を持つ。また、大会事務局が主催する教室「かすみがうらマラソン大学」で、筑波大学駅伝チームの弘山勉監督の指導を受けたことも、自分なりにベストを尽くせた理由の一つという。(池田充雄)

その他各部門の優勝者は次の通り
▽10マイル男子 四釜峻佑(21=順天堂大学)47分55秒
▽10マイル女子 陰山朋佳(19=城西国際大学)59分08秒
▽フルマラソン男子盲人 堀越信司(NTT西日本)2時間21分21秒
▽フルマラソン女子盲人 近藤寛子(滋賀銀行)3時間16分33秒

行ったり来たり 回ったり 《見上げてごらん!》1

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筆者近影

【コラム・小泉裕司】「ドンとなった花火だ きれいだな 空いっぱいに広がった」。童謡「花火」(作詞・井上赳、作曲・下総皖一、1941年発表)の歌い出し。打ち上げ花火の轟(ごう)音をオノマトペで、開いた大輪の豪快さや美しさを最短のフレーズで素直に伝えきっている。

この童謡から80年を経た今日、コロナ禍で花火大会の中止が相次ぐ中、煙火(花火の法律用語)業界は、事業そのものの継続性が危ぶまれる厳しい経営が続いている。

こうした状況を受け、土浦市は1月から2月の週末5日間、煙火業界の支援を目的とした日本花火史上初の花火イベント「土浦の花火 後世に伝える匠の技」を開催。全国18都道県から、煙火業者55社が市内の霞ヶ浦湖岸に集い、工夫を凝らした個性豊かな花火を披露した。

打ち上げ場所は非公開の中、会場に近いスーパーの駐車場で、わが子と見たという女性が後日、手振りを交えてそのときの感動を語ってくれた。中でも、周囲から「うおー」と歓声が上がる花火があったという。「最近の花火はすごい。ぐるぐる回るんですね」

「ははーん、あの花火のことか!」と合点した私は、したり顔で彼女に解説した。

時差式発光花火(2022年1月22日、土浦市)

「時差式発光花火のことですね。イルミネーションやスライド、ウエーブと名付ける花火師もいます。Time lag(タイムラグ)やGhost(ゴースト)の英語表記も見かけます。実のところ、花火が動いているわけではなく、あたかも回っているように錯覚しているだけなんです」

これを心理学では「仮現(かげん)運動」と呼び、たとえば夜瞬くネオンサインは、ランプが実際に動いているわけではなく、多くのランプを適当な時間間隔で点灯したり消したりの繰り返しによって、まるで動いているかのような印象を視覚的につくりだしているとのこと。

この現象を応用したのが「時差式発光花火」であり、花火玉に仕込まれた光を放つ「星」の燃焼時間や温度をわずかずつ変えることで生じる「ずれ」を応用して発光させるという。

花火の進化は温故知新

そのルーツとされるのは、昭和42年(1967)に登場した三遠煙火(静岡県)の「マジック牡丹(ぼたん)」。通常の火薬に火が見えなくなる特殊な火薬をまぶすことで一瞬消えて、再び夜空に浮かび上がるという花火で、当時、常識を破る革命的なアイデアであり技術であったとのこと。

半世紀も前に原型があったことが驚きだが、同時に、温故知新の精神と豊富な化学知識を融合させた現代の花火師の緻密(ちみつ)な技から編み出された逸品といえる。

理科系男子にもかかわらず、私は化学式が大の苦手。やはり花火は「見せる側」ではなく「見る側」で間違いなかったようだ。

実は、この花火はカメラマン泣かせ。花火を写真撮影しても音は写らないのと同様、肉眼で見た複雑な光の変化は静止画像では表現しきれないので、ご覧になっていない方は、一度、花火会場でサプライズを体感されてはいかが?

本日はこの辺で「打ち止めー」。「ドン ドーン!」。(花火鑑賞士、元土浦市副市長)

<花火の動画2つ>
▽土浦の花火:2022年1月22日 マルゴーのスターマイン4号玉(実行委員会提供)
▽常総きぬ川花火大会:2021年12月12日 マルゴーの10号玉(筆者撮影)

【こいずみ・ひろし】1954年、土浦市生まれ、県立土浦一高卒。工学院大学工学部卒。民間企業を経て土浦市役所に入庁。政策企画課長、市長公室長を歴任。2017年まで副市長1期。在職中、花火審査員係業務に13年従事。現在、日本花火鑑賞士会会員。ラジオやネットTVにも出演。茨城新聞に寄稿(19~22年)。花火セミナー開催や「花火通信」(Facebook)などで花火の魅力を発信中。「花火と土浦」(土浦市、2018年)も一部執筆。同市在住。

「これ普通ですよね?」 《続・気軽にSOS》107

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【コラム・浅井和幸】「私が悪いのですか?」「こう考えるのが常識ですよね?」など、ちょっとしたバリエーションはありますが、多くの人が簡単に答えられる「自分がこう考えるのは、これ普通ですよね?」という質問への回答が、私はこの上なく苦手です。まぁ、苦手というか、これらの質問に対する私の回答は回りくどく、面倒くさがられるというのが正確な表現ですが…。

例えば、「朝は時間がないから、パンを食べるのが普通ですよね?」と質問されたら、「普通、普通。パンの方が手軽だよね~」とか、「いや~~、普通じゃないよ。朝はご飯とみそ汁がないとだめだね」と軽く答えればよいわけです。まぁ、この程度でも、けんかに発展する場面にも出くわすものですけれど。

ですが、私は「う~ん、統計を見たことがないからわからないけど、このところ、パンの需要が伸びているから、半々ぐらいになってるんじゃないかなぁ。だから、どっちもどっちじゃないのかな。ちなみに、自分は朝は食べないことが多い」なんて答えちゃうので、面倒くさがられるわけです。

ま、これぐらいは日常のおしゃべり程度ですからよいですが、もっと深刻な話だと、慎重に答えないと深刻なことになります。気を付けなければいけません。

例えば、「こんなひどい職場では、うつ病になるのが普通だよ」とか「年金よりも生活保護の方が額が多いのは普通ではない」とか「政府に対して怒りを感じて行動しないことはおかしい」とか「女は(男は)〇〇するのが当たり前」とか。

「男」「Aさんの彼氏」「浅井」

Aさん「付き合っている彼が、私に何も話をしてくれず、自分で決断してしまう。相談してくれればよいのに、答えが決まってから答えだけ言ってくる。どうして途中で教えてくれないのか、浅井先生は男だから、女の私よりも彼の気持ちがわかると思うのですが、どうして男は相談してくれないのですか? 普通の男性は相談をしないのですか?」

このような質問には、とても慎重に返します。主語を、「男」「Aさんの彼氏」「浅井」で別々に答えます。まず「男」です。男性の方が女性よりも脳の使う場所が少ないそうです。なので、言葉数が少なくなるといえるでしょう。

そして「Aさんの彼氏」は、途中経過をAさんに話をすると否定されるとか、馬鹿にされる経験をしていると聞いているので、なかなか言い出しにくいのかもしれません。それで普通の人間じゃない「浅井」だったら、嫌われようがお構いなしに自分の意見を相手に押し付けてしまうでしょう。

結局、普通でない変な浅井に、「常識」とか「普通」とか「誰でも当たり前だと思うような話」を聞くことが、土台無理な話だということですね。しかも変な浅井は、「ものの善悪」や「本物の愛」をジャッジする能力も有していないので注意が必要です。(精神保健福祉士)

「誰でも通れる通路」現る 《映画探偵団》54

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【コラム・冠木新市】3月下旬、つくばセンタービル内でA4チラシを手にし、これはすごいと思わずうなった。下半分に「2022.4 OPEN! つくば駅徒歩3分 つくばセンタービル内オフィス入居者募集  問合せ・つくばまちなかデザイン株式会社」とあった。

上半分には、ビル内の図面が載っていて、AからFまでの入居スペースが全体の3分の1強。残りが「会議室亅「コワーキング兼イベントスペース」「カフェシェアキッチン」「子連れワーキングスペース」「つくばまちなかデザイン(株)オフィス」。

感心したのは、それらをつなぐ通路を「誰でも通れる通路」「誰でも通れる出入口」と書いてあったからだ。「アイアイモール」と呼ばれた通路は元々誰でも通れる通路で、出入口だった。それをあえて「誰でも通れる…」と記述したのがすごい。こう表現すると、普通の通路が特別なものに見えてくる。

これこそ、現代アートの世界と言ってよい。ネー厶プレイトを付ければ、アートの名所として話題になるに違いない。

4月1日、早速出かけて見たが、まだ半分しか完成していなかった。通路の左右に灰色のカーブしたベンチみたいなものがあり、対面に人が座れば車イス1台分通れる幅。改修前より随分と狭くなっていた。

それよりも、広場にあったアイアイモールのサインと飾りが取りはずされていたのが、シン・旧住民にはショックだった。今度は「co/en」と呼ばれることが決まっている。公園でBBQやテントをやる世代には受けそうだ。しかし、20代の若者たちに「昭和レトロブー厶」が起きている現在、通路の愛称を市民募集したほうがよかったのではないだろうか。

つくばセンタービル1階の「誰でも通れる通路」

S・キューブリック監督『シャイニング』

それはともかく、旧アイアイモールはスタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』(1980)を思い出させてくれる。

コロラド山中の「展望ホテル」。雪に閉ざされた休業期間中に、管理人となったジャック(ジャック・ニコルスン)が妻子を連れやって来る。時が流れ、ジャックは誰もいない廊下を歩き、ゴールドルー厶という大広間に入る。するとパーティーが開かれていて、客でにぎわっている。

バーカウンターに座ったジャックはバーテンと会話を交わす。幻想にしてはあまりにリアルな表現のため、観客はきっと戸惑うことだろう。

この作品は、その後常軌を逸したジャックが斧で妻子を襲うというホラー映画なのだが、怖いわけではない。それよりも、先住民の墓の上に建ったホテルには、米国の歴史が詰まっているようなのだ。ジャックが妻を襲うシーンなど、騎兵隊がインディアンを襲う感じである。

ラストシーンは、ホテルの壁に飾られた写真へズームアップ。大勢の客のど真ん中にタキシードを着たジャックと瓜二つの男が映り、1921年独立記念日の文字で終わる。ジャックはこの男の生まれ変わりなのだ。『シャイニング』は、5人の研究家が分析したドキュメンタリー映画『ROOM237』(2012)が作られたくらい、謎に満ちた作品である。

まだオープンになっていないため、よく分からないのだが、どうやら広場につながる出入口は「施設利用者のみ通れる出入口亅になっていて、誰でも通れなくなるみたいだ。われわれが通れる出入口は、カフェを通らなければならないのだ。

そしてふと思い至った。本当はもともと「施設利用者のみ通れる通路」だったのを「誰でも通れる通路」に変更したのではないのかと。サイコドン ハ トコヤンサノセ。(脚本家)

LALAガーデンつくば 年内に閉店へ

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LALAガーデンつくば=つくば市小野崎

つくば市小野崎の大型商業施設「LALA(ララ)ガーデンつくば」が年内に閉店することが分かった。施設を所有する三井不動産(東京都中央区)広報部によると、20年間の土地の定期借地契約期間が来年春で満了となるため。閉店後は建物を取り壊して更地にし地権者に返還するという。

閉店が今年の何月になるかについて同広報部は、現在、公表できる段階にないとしている。LALAガーデンは全国に4施設あるが、撤退はつくばが初めて。

同施設で飲食店を経営する男性店長は14日、「オーナーから10月にこの店を閉店すると聞いている。土日はお客さんがたくさん来ているが、コロナでお客さんが減った面もある。今、移転先を探しているところ」と話した。

買い物に来た、近くに住む50代主婦は「家が近いので何かにつけちょくちょく来ている。この地域はLALAガーデンができて住宅が広がった」とし「土日はお客さんが結構来ていると思う。この規模のスーパーは近くにないので、無くなると近所の人は困ると思う」と話した。別の50代主婦は「閉店の噂は聞いていた。壊すのはもったいない」と語った。

LALAガーデンつくばは、つくばエクスプレス(TX)開業前年の2004年3月、他の郊外型大型商業施設に先駆けて、市中心部から約1キロの土浦学園線沿いにオープンした。敷地面積は約5.7ヘクタール。

TX開業後は、08年10月にイーアスつくば、09年5月にイオンモール土浦、13年3月にイオンモールつくばなどが相次いで開業し、競争が激化していた。三井不動産広報部は、売上額や来店客数の推移などは非公表としている。(鈴木宏子)

五十嵐つくば市長、洞峰公園リニューアルに異議 県は困惑

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グランピング施設などが計画されている洞峰公園野球場=つくば市二の宮

用途変更認めない

つくば市にある県営の都市公園、洞峰公園(同市二の宮、約20ヘクタール)を茨城県が、民間事業者に委託してリニューアルする計画(2021年11月30日付)を立てていることに対し、地元の五十嵐立青つくば市長が異議を表明し、公園所有者の茨城県と地元のつくば市との間に対立が生じている。

五十嵐市長は13日の定例会見で、計画されているグランピング施設とバーベキュー施設について「周辺に対し臭いやアルコールなど懸念がある」などと表明した。さらにグランピング施設の整備に対し、用途地域の変更を認めないとの考えを表明した。これに対し県は「2020年からつくば市と情報を共有してきた。つくば市から『これを止めてほしい』という指摘はなかった」とし困惑を隠さない。

現在県は、パークPFI制度(Park-PFI、公募設置管理制度)を活用し、「洞峰わくわく創造グループ」(代表・長大)に委託して、1980年の開園から40年以上が過ぎた洞峰公園をリニューアルする計画を立てている。

計画によると、既存の野球場部分に、グランピング施設やドックランなどを整備する。ほかにバーベキュー施設、遊具の新調、駐車場の拡大など公園内の一部をリニューアルする。運営を民間事業者に担わせることで、県の公園管理業務に関わる費用負担軽減が期待されている。

自身のSNSで懸念表明

洞峰公園のリニューアルをめぐっては、五十嵐市長が3月24日、「洞峰公園はすでに完成された環境で、ゆっくり過ごす空間や静かな散歩やランニングコースとして定着している」などとして「(県に)現状を維持するよう(懸念を)伝えた」とする内容を、自身のツイッターなどSNSで公表した。

さらに4月13日の定例記者会見で記者らの質問に対し五十嵐市長は、グランピング施設とバーベキュー施設に対する懸念を改めて表明した。静かなゆったりした環境を変えてほしくないという意見が市民から寄せられていることを強調した上で、グランピング施設などの建設は「環境を大きく変更させうる」ものであり、建設する「合理的な理由が見つからない」と説明し、昨年12月、文書で県に懸念を伝えたと説明した。

13日の定例記者会見で洞峰公園について懸念を表明する五十嵐立青つくば市長

洞峰公園は現在、都市計画法による用途地域の一つである第一種中高層住居専用地域に指定されており、ホテルや旅館など宿泊施設の建築はできない。宿泊施設であるグランピング施設を整備するには用途地域の変更が必要となる。五十嵐市長は現段階で「(用途地域の変更を)認める十分な材料がそろっていない」とし、許可することに否定的な立場を明らかにした。

県「情報共有してきたのに」

これに対し県都市整備課は「2020年より、つくば市の公園施設課を通じて、市とコンスタントに情報を共有してきた。その間、つくば市から(同計画に対して)『これをやめてほしい』という指摘はなかった」と困惑する。

その上で県は、洞峰公園の良好な緑地等、大半の部分に手を加えることはないとし、グランピングに対する市民の不安の声は承知しているとした上で、「運営の中で解決できるものは解決したい」と説明した。

また今回の計画については、老朽化する公園の維持・管理は全国的な課題であるとし、「洞峰公園の今後を考える中で、新しい何かを始めなければならないという意見があった。パークPFIを利用し、民間にも使用してもらい、維持管理に還元させてもらいたい」とする。現在の計画については「このまま突き進もうとは考えていない」とし、「市民への説明を含めて、つくば市担当課とのやりとりを継続していきたい」との認識を示した。(柴田大輔)

【訂正(29日)】第7段落「五十嵐市長は現段階で『(用地変更を)認める十分な材料がそろっていない』」の部分で、「用地変更」を「用途地域の変更」に訂正しました。誤記載でした。

遠くなった東京 《電動車いすから見た景色》29

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【コラム・川端舞】今月末、どうしても東京に用事があり、どうやって行こうかしばらく悩んだ。感染予防を徹底して電車で行くべきか、お金はかかってもタクシーで行くべきか。結局、「東京まで運転できる」と言ってくれる介助者がいたので、福祉車両を借りて、介助者の運転で行くことにした。

思い返せば、コロナ前は講演会など様々な活動のために、月に1回は介助者と一緒に電車で東京に出かけていた。冬はインフルエンザの予防のため、こまめに消毒はしていたが、普通に駅のトイレを使い、何も考えずに、混雑したレストランで食事をしていた。今は外出時にどこのトイレに寄れば、比較的安全か考えてしまう。自分でもやりすぎではと思うくらい、潔癖症になってしまった。

コロナをそれほど恐れる必要はないという意見を聞くことも前より多くなった。私自身も、自分には内科的な基礎疾患はないから、かかっても重症化はしないだろうと思っている。

私がコロナになった場合、一番怖いのは、毎日家に来る介助者や、同じ介助者から介助を受けている他の障害者にうつしてしまうことだ。障害者の中には、基礎疾患を持つ人も多い。私の不用意な行動で、そのような仲間が重症化してしまったらと思うと、遠出をしたくても、無意識に躊躇(ちゅうちょ)してしまう。

障害者が街中に出ていく重要性

一方、本当に今の生活のままでいいのだろうかと思うこともある。昨年秋、感染者数が落ち着いていたころ、本当に久しぶりに都内に行くために電車に乗ったが、駅員がスロープを準備してくれるまでに、以前より手間取っているように感じた。

おそらく、コロナ禍で車いす利用者が電車に乗る機会が減り、駅員がスロープを出す頻度も減ったのだろう。障害者が日常的に駅を使うからこそ、駅員も障害者の対応に慣れていく。障害があっても暮らしやすい社会にするために、障害者が積極的に街中に出ていく重要性を改めて感じた。

しかし、街中に出ていくことには必ず感染リスクが伴う。障害者としてどう行動するべきか、答えの出ない問いが続く。(障害当事者)

校舎に応援メッセージ ウクライナ支援へ募金呼び掛け 日本つくば国際語学院

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日本つくば国際語学院校舎壁面に掲げられた応援メッセージとウクライナ国旗=つくば市松代

学校法人つくば文化学園(東郷治久理事長)が運営する日本語学校「日本つくば国際語学院」(つくば市松代)が、校舎の壁面にウクライナ国旗と応援メッセージを掲げ、避難民への募金を呼び掛けるなど支援活動に取り組んでいる。

今月6日、土浦学園線に面する校舎壁面に、英語と日本語で「STAND WITH UKRAINE」「私たちはウクライナを応援します」というメッセージと、青と黄色のウクライナ国旗を掲げた。

同校の受付にも応援メッセージを掲げ、手作りの募金箱を設置している。募金は6月末まで受け付け、日本語学校を管轄する法務省東京出入国管理局を通してウクライナ避難民に届ける。

受付に設置した応援メッセージと募金箱について説明する森山英熙本部長=同

応援メッセージと募金箱は、グループ企業のサンスイグループ(東郷理事長)が運営するつくば市内の計8カ所に設置し、6月末まで募金を受け付ける。8カ所は同校のほか、「つくばグランドホテル」(同市筑波)、「つくばわんわんランド」(同市沼田)、「つくば国際ペット専門学校」(同市沼田)、「つくば山水亭」(同市松代)とホテル日航つくば2階の「つくば山水亭別亭」(同市吾妻)、商業施設ララガーデンつくば1階の「KEY’S CAFE(キーズカフェ)」(同市小野崎)、イーアスつくば1階の「ミスタードーナッツ イーアスつくばショップ」(同市研究学園)。

さらに、つくば市内在住のウクライナ人留学生が日本つくば国際語学院を訪ねてきた場合、相談の上、金銭支援をしたいと同校の森山英熙本部長は話す。「ウクライナの留学生は母国からの仕送りが止まってしまっていると思うので支援ができれば」と語る。つくば市によると市内在住のウクライナ人は現在29人という。

同校は2018年4月に開校、これまで3期にわたり25カ国80人の卒業生を送り出してきた。コロナ禍の現在は、留学生のほか、つくば市近郊に滞在する外国人家族を含め25カ国の48人が日本語を学んでいる。

今回の支援活動は「ウクライナのために何かできることはないだろうか」という東郷理事長の言葉がきっかけとなり、まずできることとして募金活動をスタートさせた。森山本部長は「心温かいご支援をお願いします」と呼び掛けている。

成年年齢が18歳に引き下げられました《ハチドリ暮らし》12

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カタクリの花

【コラム・山口京子】この4月1日から成年年齢が18歳に引き下げられました。これは民法の改正によるものです。普段は民法なんて意識しないですが、民法のルールが生活に大きな影響力を持っていることを改めて、感じさせる機会となりました。高校などでは、18歳成年で何が変わるのかを授業で周知しているようです。

18歳になると成人として扱われ、1人で有効な契約をすることができ、親の親権に服さなくなります。具体的には、親の同意がなくても契約を交わすことができます。単なる小遣いの範囲を超えて、携帯電話や車の購入などの契約、クレジットカード作成などが、親の同意なくできるようになります。

行為の自由度が広がる一方で、その責任が重くのしかかります。経済的に自立していないのに、負債を抱えるリスクが生じるのです。

消費者庁や消費生活センターでは、悪質な事業者による18~19歳をターゲットにした契約トラブルを警戒しています。例えば、ネットの世界では「簡単にもうかる」「これを使えばキレイになる」「こんなにお得になる」といった情報があふれ、本当らしいコメントが付いて、見る人の気持ちをくすぐります。簡単にもうかるなら、貧困なんて日本に存在しないでしょうに。

トラブルは消費生活センターに相談

身を守る手立てとしては、ネットを含め広告情報をうのみにしない。知り合いからであっても、もうけ話は断る。関心があるなら、十分に調べる。あるいは、比較検討をする。事業者と話すときは1人ではなく、家族や知人に同伴してもらう。契約や商品・サービスの利用で、トラブルになった場合やおかしいと思ったときは、地元の消費生活センターに早めに相談をしてほしいと思います。

消費者と事業者間の契約については、民法のルールとは別に、消費者契約法や特定商取引法が適用され、救済されるケースがあります。何か困ったら、その問題はどこに問い合わせればいいのかを知っておくことが大事です。行政でも、様々な無料の法律相談を開設しています。ぜひ、お住まいの自治体の広報誌に目を通してください。

結婚に関しては、女性の結婚可能年齢が16歳から18歳に引き上げられました。今後は男女とも18歳から親の同意がなく結婚できるようになります。法律でそうなったとしても、現実的ではないのではと感じるのですが、どうなのでしょう。ちなみに、飲酒や喫煙は20歳まで禁止です。

自分自身、成人して40年以上がたちますが、結局、大人になれないまま、おばあちゃんになってしまった気がします。大人になるって難しいですね。(消費生活アドバイザー)

「混沌を吹き飛ばしたい」第38回茨城現展 12日開幕

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第38回茨城現展の会場の様子=12日、県つくば美術館

何ごとにもとらわれず自由に制作活動を行う現代美術家協会茨城支部(佐野幸子支部長)の「第38回茨城現展」が12日、県つくば美術館(同市吾妻)で開幕した。約40人の作家による絵画、デザイン、立体造形、工芸、写真など約150点が展示されている。

牛久市の佐々木元彦さんは造花や人形、写真を飾り木に模した立体造形「あすなろの樹」を作った。空間全体を作品として体験してもらうインスタレーションというジャンルの作品だという。「黒い雨と蝶々」は被爆地ヒロシマをテーマにした、手で触れて動かすこともできる体験型の作品だ。

佐野幸子支部長の「華々・春」と「想・葛藤」(左)と、佐々木元彦さんの「黒い雨と蝶々」(右)

佐野支部長はコロナ禍の心象を表した絵画「想・葛藤」と、見通しの立った明るい気持ちを表現した「華々・春」を描いた。「暗い混沌を吹き飛ばそうという気持ちや、明るい世界を見てみたいという気持ちを表現した」と話す。

牛久市の福田三恵子さんは、乗馬を通じて出会い駆け落ちした若い男女が都会で翻弄(ほんろう)される姿を描いた映画「その人は昔」から着想を得て、やさしいタッチで絵画「白馬のルンナ」を描いた。

中根和香子さんは、着物や着物の帯の布を素材にした色鮮やかなパッチワーク「輝」を緻密な構成で縫い上げている。

福田三恵子さんの「白馬のルンナ」と「おきんのかんざし」(左)と、中根和香子さんの「輝」(右)

ほかに「光」をテーマにし出展者が自由に描いた絵画を一列に展示した共同作品や、馬蹄(ばてい)を使った立体造形、花器などの陶芸も展示されている。

土浦市在住の後明(ごみょう)廣志さん(73)は「水彩画をやっていて絵画に興味があって見に来た。自分は写実的な作風だが、幻想的な水彩画もあっておもしろいと思った。いろんな表現の仕方があると感じる」と感想を話していた。

佐野支部長は「何にもこだわらない現代美術で、いろいろな作品があるのでおもしろい。昨年はコロナ禍でやむを得ず入場制限をしたほど来場者が多い日もあった。お子さん連れが多く、子どもが見ても楽しいのでは」と来場を呼び掛ける。(田中めぐみ)

◆「茨城現展」は17日まで。開館時間は午前9時30分~午後5時(最終日は午後3時まで)。入場無料。

3万本のチューリップが見頃 霞ケ浦総合公園 土浦

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オランダ風車前の満開のチューリップ=土浦市大岩田、霞ケ浦総合公園

霞ケ浦湖岸の土浦市大岩田、霞ケ浦総合公園のオランダ型風車前で、約3万本のチューリップが見頃を迎えている。

同公園は、面積46ヘクタール、ネイチャーセンター、水生植物園などがある。4月上旬、平日にも関わらず多くの人が訪れ、高さ25メートルの風車を背景に、チューリップの花をカメラに収める人の姿が見られた。

風車前の花壇は6段になっており、段ごとにそれぞれ異なる品種のチューリップが植えられている。隣接の土浦ネイチャーセンターによると、一番下の段に植えられた赤色の品種、バンエイクの開花が他の品種に先んじて3月29日から始まり、4月中旬には6種全てが咲きそろうとのことだ。

霞ケ浦総合公園は数多くの映画やドラマの舞台になっている。市広報広聴課シティプロモーション室の山口淳一さん(38)によると、オランダ型風車と満開のチューリップの姿は、昨年のテレビ番組で茨城県を代表する名所の一つとして紹介された。山口さんは「多種類のチューリップが順次咲くので、20日過ぎごろまで花を楽しめると思う。春の風景を堪能しにお越しください」と話す。

ネイチャーセンターに隣接する日帰り入浴施設、霞浦(かほ)の湯でカルチャー教室に通っているという土浦市の50代女性は「教室の後に、チューリップを見よう、と友達と誘い合って来た。毎年見に来ているが、今年は特にきれい。花に微妙なニュアンスが加わっていてとても美しく感じる」とにこやかに語った。(門脇七緒)

◆チューリップ開花に関する問い合わせは霞ケ浦総合公園 土浦ネイチャーセンター(電話029-826-4829)へ。

「ウッドショック」でぎっくり腰 《続・平熱日記》107

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【コラム・斉藤裕之】ちょうど1年前に看板製作を頼まれた友人が経営する打ちっぱなしゴルフ場。今回の依頼は打席を仕切っている板の新調。打席数分40枚の板にトリマーという工具で数字を掘って色を塗る。まずはホームセンターへ材料の調達に。使うのは俗にツーバイ材という輸入材で、厚さ4センチ、幅25センチ、長さは3.6メートル。これが都合30枚ほど要る。

ところが、そこで見たものは目を疑うような値札。以前の倍ほどの値段かと思うほど。これがうわさの「ウッドショック」か! コロナ禍の影響、中国の買い占め、円安などが原因と聞いているが…。自分の腹が痛むわけではないので多少割高でもいいのだが、生まれ持っての貧乏性。結局、その日は買わずじまい。

次の日、別のホームセンターに。すると、昨日見たものよりも大分安い値段が付いている。やれやれと思って材料に手をかけた瞬間、いやな予感が。久しぶりの腰痛黄色信号だ。これはヤバいぞ。

結局、積み込みは手伝ってもらって、何とかなったものの、家に着いたころには赤信号が点滅し始め、軽トラから材料を降ろすころには完全に赤信号。ウッドショックで「及び腰」になったのがいけなかったのか、このタイミングで「ぎっくり腰」のダブルショック!

若いころの背負い投げの鍛錬がたたって始まった、腰痛と付き合う人生。症状が出るたびに、レントゲン写真で「第五腰椎剥離(ようついはくり)」「すべり症」と診断されて、日ごろから気を付けていたのだが…。今回は前触れなしに突然やられた。

西洋で「魔女の一撃」と言われていることもわかる気がした。しかしながら、そうそう寝ているわけにもいかない。いや寝ていても痛いので、時々グキッと激痛が走るのを我慢して作業に取り掛かることにした。

タラの木の「ウッドチェック」!

ところで、文字通りウッドショックは業界に相当な打撃を与えているらしい。それなら国産材を使えばいいかというと、これがまたいろいろと根深い問題があるという。ただ、大工の弟が嘆くのは、現在使われる国産材のほとんどが人工乾燥によるスカスカの「腰抜け材」で、細工に耐えうる粘りが全くないということだ。

「どうせ金物でつなぎ留めるし、石膏ボードと壁紙で覆うから、関係ないけどね」と、やや投げやり気味に木造文化の行く末を案じる。

しかし、今回の腰痛もなかなかしつこい。それでもなんとか無事に作業を終えた。ついでに友人の言葉に甘えて、敷地内のナラやクヌギを何本か切ってまきを作ることにした。しかし、チェンソーで木を切り倒す時にはいつもドキドキする。危険な作業であることはもちろんだが、何十年か生きていた木を切るのだから。大げさに言えば「命」を感じる瞬間。

倒れ始めるときの木のきしむ音や、ドドーンという地響きは神聖にさえ感じる。ホームセンターのツーバイ材も、元は生きた1本の木だったことに改めて気づく。その時ふと、私の目に留まったのは…。立派なタラの芽! こういうときは腰が軽い。いざタラの木のウッドチェック!(画家)

新入行員がアジサイを植樹 筑波銀行あゆみの森

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植樹に臨んだ生田雅彦頭取(中央)と、新入行員の小泉瞳さん(右)、神代宏明さん(左) 

筑波銀行(土浦市・生田雅彦頭取)の2022年度新入行員46人が11日、つくば市六斗、筑波銀行あゆみの森でアジサイの記念植樹をした。

桜の花びらが舞う中で行われた式典の冒頭、生田頭取は、植樹するアジサイの花言葉を引用しながら「アジサイのように成長し、筑波銀行の行員として、社会人1年生として、自分の中の変革に取り組んでほしい」と新入行員に呼び掛けた。

筑波銀行では、東日本大震災以降、震災復興支援計画「あゆみ」を策定し、地域社会・経済の復興に取り組んできた。その後、地域を持続的に発展させる取り組みを強化するため、国連が定めたSDGs(持続可能な開発目標)の趣旨に賛同し、「筑波銀行SDGs宣言」を新たに制定した。今回の植樹はこれらの取り組みの一環として実施された。

会場となったあゆみの森は、東日本大震災を機に、ボランティア活動を組織的に支援しようと立ち上げた「筑波ボランティアクラブ」の活動の一環としてつくられた。つくば市内に約1万3530平方メートルの広さの森がある。

アジサイの植樹は2012年から始まり、今年で11回目を迎えた。2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった。

記念写真撮影に臨む新入行員と生田雅彦頭取(前列中央)

新入行員として事前に同行のSDGsセミナーを受けて臨んだ石岡市出身の新入行員・神代宏明さん(22)は「SDGsについて事前研修で理解を深めることができ、いい経験になった。これからは同期のみんなと協力して頑張っていきたい」と意気込みを語った。

古河市出身の小泉瞳(22)さんは「不安はあるが、今日植えたアジサイの成長とともに、信頼される行員になれるよう頑張りたい。将来は、後輩に目標とされるよう頑張りたい」と語った。(柴田大輔)