日曜日, 3月 1, 2026
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農協がなくなってしまった!《邑から日本を見る》147

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「常陸農協ふれあいプラザ瓜連」と移動金融店舗「だいすき号」

【コラム・先﨑千尋】先月26日、私が住んでいる常陸農協瓜連支店が店を閉じ、今月6日に「ふれあいプラザ瓜連」に替わった。私はこれで、この地区(旧瓜連町)から農協がなくなってしまった、と思った。ATMはそのままで、購買品は取り扱うというものの、農協としての機能は隣接の那珂支店に移行された。同農協管内では、同日に山方支店、水府支店もなくなった。

今回の店舗再編計画は、茨城県内農協の本支店体制整備方針(2014年策定)により、貯金や共済で一定の事業量がない支店を統合するというもの。県全体では192店舗を105店舗にほぼ半分に減らし、常陸農協でも10店舗が消える。農協も経営環境が厳しくなり、赤字店舗を減らすということだ。

旧瓜連町管内ではすでに常陽銀行が撤退し、金融機関として残っているのは郵便局だけだ。ATMやコンビニがあり、キャッシュレスの時代だから、1日に10数人程度の来客しかいない店は残さないという方針は、経済原則では当たり前のことかもしれない。だが、私には寂しさが残る。

農協という組織の前身は産業組合で、産業組合法は1900年に成立している。資本主義経済の中で、農民は経済的に弱い立場にあった。弱い者でも集まれば強くなると先人たちは考え、信用、購買、販売の組合をつくった。共済事業は戦後始まった。

農協に行けば用が足りた

瓜連町地域では、1933年に保証責任静村信用販売購買利用組合(静村産業組合)が誕生し、水郡線静駅前に事務所、倉庫を建てた。その時、敷地内に、協同組合の元祖である二宮尊徳(金次郎)を祀(まつ)った報徳神社も建立している。同組合は、戦時統制経済のもとで「農業会」と看板を塗り替え、戦後の1948年に「農業協同組合」となった。

静村は無医村地域だった。そこで産業組合の先人たちは、組合主導で国民健康保険組合を設立し、診療所を開設、無料診療を実施した。戦後は農協が引き継ぎ、茨城県協同病院静村分院となり、医師と看護師が常駐し、往診まで行った。県内で診療所を持つ農協はここだけだった。

静村農協はそれだけでなく、理髪所を持ち、澱粉(でんぷん)工場、製粉製麺所を経営し、肥料・農薬などの農業資材だけでなく、酒や塩、切手も含めた日用品も販売していた。葬儀用の祭壇もいち早く備え、葬儀があれば貸与していた。とにかく、農家の暮らしに必要なものは農協に行けば用が足りた。私が子どもの頃、床屋は農協以外にはなかった。農協の総会のあとは演芸会があり、年寄り、子どもまでが芝居や漫才などを楽しんだ。

酒は四斗樽(たる)から量り売り。あとで聞いた話だが、宿直に当たった職員が寝しなに少し酒樽から失敬し、その分、水を入れてごまかした。それが続くと酒がだんだん薄くなり、売り物にならなくなってしまったとか。

頭で分かっていても寂しい

同村農協は、このように県内でも最先端を行く活動を展開していた。1953年には「茨城農政研究会」が結成され、「茨城農民自由大学」を開いた。この活動にも農協青年部の活動家が積極的に関わり、近藤康男、山川菊栄、住井すゑ氏らを講師に招き、多くの聴衆を集めた。

このような先駆的な活動を行ってきた農協が消えてしまう。農業が衰退し、今や農協に頼らなくとも生きていける。必要でないものはこの世から消え去る運命なのだと頭で分かっていても、やはり寂しい。(元瓜連町長)

次期県立高校プランにつくばの人口増反映を 市民団体がフォーラム

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つくば市役所内の会議室で12日開かれた「つくばに県立高校を求める教育フォーラム」

人口増が続くつくば市に県立高校が少ない問題で、現在、県が策定を進めている2024年度からの県立高校改革プラン実施プランⅡ期(26年度までの3年間)に、児童・生徒数の増加が続くつくば市などの状況を反映させ入学枠の改善などを改めて要望しようと、市民団体「つくば市の小中学生の高校進学を考える会」(片岡英明代表)が12日、同市役所内で「つくばに県立高校を求める」と題した教育フォーラムを開いた。

小中学生の子供をもつ父母らのほか、市議、県議、国会議員など計約70人が参加した。考える会は、この日のフォーラムで出た報告や意見などをまとめ、近く県に要望書を提出する予定だ。

同改革プランは、県立高校の適正規模・適正配置や学校・学科の在り方などについて方向性を示すもので、県は同実施プランⅠ期(20-23年度)に基づき、つくば工科高校を改編しつくばサイエンス高校を新設などした。つくばエクスプレス(TX)沿線では、改革プラン策定時の2018年時推計を上回って、児童・生徒数が増加している。

基調報告する片岡英明代表

基調報告した片岡代表は「改革プランでは県内を12のエリアに分け『エリア区分ごとに募集学級数を調整する』という方針を出しているにも関わらず、県議会などの答弁で県は、周辺エリアを加えエリアを拡大させた答弁をしており、おかしい」などと指摘。つくば市などつくばエリアの全日制県立高校の募集数は2023年度で中学卒業数の50.1%にとどまっていることから「実施プランⅡ期ではエリア区分ごとに募集学級数を調整し、県平均水準(68.4%)までつくばエリアの募集枠を増やしてほしい」などと話した。

フォーラムでは、国光あやの衆院議員や、海外出張中のためビデオメッセージを寄せた五十嵐立青市長から、県が現在、竹園高校の定員増を調査していることなど、新たな動きについて報告があった。

一方、市内に住む小学5年と2年の子供をもつ母親は「5年前につくばに転居し、高校に困ることになることは想像してなかった」と述べ「(つくばは)小学校3年、4年から塾に通っている子がほとんど。学費をねん出するため親はほぼ共働き。子供は夜遅い時間に自転車で塾などから帰宅する。親も子もほぼ家にいない。高校生になると通学に月3万円かかると聞く。通学に時間がかかると子供の時間が失われるのがもったいない。(牛久栄進高校の1学級増など)コトが動いていることも感じるが、(片岡代表が指摘する)ファクトに基づくデータをもっと見える化したい」と話すなど、参加した父母からは切実な声が相次いだ。(鈴木宏子)

軽トラデート《続・平熱日記》145

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絵は筆者

【コラム・斉藤裕之】弟の次女は誰に似たのかとても勉強が好きで、大学で英語を学んだ後にちゃんとした会社に就職した。その後大学の同級生と結婚して、そのだんなさんもお堅い仕事に就いているのでとりあえず弟夫婦も安心という、なんとも親孝行な娘だ。

余談だが、見た目が幼く見えるせいで、私の長女の結婚式では未成年が飲酒していると勘違いされたり(お酒はかなり強い)、また仕事で海外に出張するというのだが、外国の人から見ると余計に幼く見えて、子供がやって来たと思われはしないかと心配している。

そんな姪(めい)夫妻が茨城に遊びに来たいという。山口の山の中で育ったせいか、東京での都会暮らしに物足りなさを感じるらしく、通勤圏内のちょっと郊外、つまり茨城に住んでみたいらしい。

いつだったか、この姪夫婦がこの前うちに来た時に近くをドライブしたいというから、あいにく軽トラしか空いてないけどいいかと聞くと、むしろ軽トラがいいという。天気も良かったので筑波山方面を勧めておいた。軽トラには似つかわしくないいでたちの若いカップルは、うれしそうに出かけて行った。

軽トラには乗用車にはない特別感があるのかもしれない。座席は狭いし地面の振動がダイレクトに伝わってくるので、妙な一体感がある。地元民のような、労働中のような、気取りがないのもいい。どこを回ったのか詳しくは忘れてしまったが、夕方帰ってきた2人は茨城にも軽トラにも満足していた様子だった。

乗り心地は軽トラより軽乗用車

そんなことがあって(というか前回の軽トラデートも茨城移住の布石だったとも考えられもするが)、今回の軽トラデートの目的地は守谷らしい。守谷は都心へのアクセスも良く、今や人気の住宅地だ。車があれば海にも山にも行ける。都心から同じ距離・時間離れた神奈川や埼玉では、家賃も高いし車を持つのは容易ではない。

ただ2人にはその先の計画もあって、将来外国で暮らすという夢があるそうな。もしも私が親なら、せっかく安定した仕事に就いているのに…と思うだろう。ところが、弟夫妻は「自分たちの生きたいように」と言うばかりか、移住先に遊びに行きたいとまで言っている。

まあ、私も弟もまたその長女も海を渡って暮らした経験があることを考えると、「とりあえず日本脱出」という遺伝子が斉藤家には受け継がれているのかもしれない。

ところで、今回は軽トラではなく軽乗用車を貸した。守谷偵察?を終えて帰って来た2人は「やっぱり乗り心地は軽トラよりいいですね」と素直に答えた。

コロナ禍で結婚式はしていない姪夫妻。随分と長い間娘のために母親が編んだレースのドレスを着て、今年の5月、生まれ育った家の庭でやっと記念の写真を撮ることができた。あいにくの空模様だったそうだが、撮影をする間だけ雨雲が協力してくれたそうだ。

帰り際の姪に、むかごご飯を炊いて持たせた。しばらくして「むかごご飯おいしー!」とメールが来た。ふたりだったらなんとかなるさ。まずは茨城にいらっしゃい。軽トラ、いつでも空いてるよ。(画家)

小美玉市の古刹・鳳林院《日本一の湖のほとりにある街の話》17

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イラストは筆者

【コラム・若田部哲】小美玉市の鳳林院( ほうりんいん)は、14世紀の室町時代は応永年間に開山されたとされる、市内有数の古刹(こさつ)です。初心者歓迎の坐禅体験会を定期的に開催していることで有名な同寺にて、物思いにふけりがちな秋、煩悩多きこの身を清めるべく坐禅体験をしてきました。

そもそも坐禅は、インドの菩提達磨(ぼだいだるま)を開祖とする禅宗の修行の一つ。日本では禅宗の代表的な宗派に曹洞宗と臨済宗があり、それぞれ内容が異なりますが、曹洞宗である鳳林院では、一般的な坐禅のイメージに近い、ただただ無心に黙って坐る「只管打坐(しかんたざ)」という行を体験できます。

この月に一度の坐禅会は50年以上前から行っているとのことで、老若男女問わず、県内外から20人ほどの参加者があるそうです。

まずはご住職に坐禅の流れをご説明いただき、早速体験に移ります。「結跏趺坐(けっかふざ)」という独特の足の組み方で坐り、両手を「法界定印(ほっかいじょういん)」という、半円を組む形で組みます。目は薄く開け、1メートルほど先の畳の上に落とし、天井から頭がつられているイメージで、いざ坐禅開始!

「煩悩の一つや二つ減らせるかな…」。いきなり煩悩が浮かびます。これはイカン。すると、「考えちゃだめだ、心を無に…」と思ってしまい、次いで「『考える』とはどういうことか?」と、意識の別のところから突っ込みが入ります。ううむ、心を無にすることのなんと難しいことか。

普通のしがらみを捨てるのが坐禅

しばらく、そんな感じに脳内で悪戦苦闘していると、ふと鳥のさえずり、さわやかな秋風の音がただ聞こえ、周囲と一体となった感覚が!…と感じるや、「あ、今無心になっていた!」と、湧き上がる雑念。トホホ、ふり出しに逆戻りです。

ほぼほぼ煩悩、合間にほんの少しの無心の境地?を体感し、十数分ほどで体験を終わりました。

「無心の境地を少しは得られるのではと思いましたが、難しいですね…」。苦笑すると、ご住職は穏やかにお答えくださいました。「初めて体験する多くの方が『何か得られるのでは』と期待されています。ですが、『ただただ坐り、一生懸命何もしない』ことで、普段のしがらみを『捨てる』のが坐禅なのです」

つまり、最初に「得る」のではなく、まずは余計なものを「置いていく」ことで、その結果として心身がリセットされ、新しい自分が得られるということなのだそう。

情報化の急速な進展により、私たちは常に膨大な情報の処理を強いられています。そのことに疲れてしまったとき、いったん心身をリセットする坐禅は、現代社会に生きる私たちにとって、とても心休まるリフレッシュの時間となるでしょう。ぜひ一度、日常の喧騒(けんそう)から離れたひと時をご体験ください。(土浦市職員)

<注> 本コラムは「周長」日本一の湖、霞ケ浦と筑波山周辺の様々な魅力を伝えるものです。

➡これまで紹介した場所はこちら

貸出金残高初の2兆円台 筑波銀行が中間決算

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中間決算を発表する筑波銀行の生田雅彦頭取

筑波銀行(本店土浦市、生田雅彦頭取)は10日、2024年3月期第2四半期(23年4月から9月まで半年間)の決算を発表した。財政状況は、貸出金残高が前年度末比531億円増の2兆43億円となり、2010年の同行設立以来初の2兆円台となった。

エネルギー価格など物価高騰の影響を受けた地元中小企業の資金繰り支援や本業支援に積極的に取り組んだ結果、中小企業の貸し出しが増えたことに加え、TX沿線の宅地開発やマンション需要の増加に伴う住宅ローンなど個人向け貸し出しや、地方公共団体向け貸し出しが増加したことが要因。貸出金残高のほか、預金残高(2兆5844億円)、預り資産残高(3124億円)も第2四半期としていずれも過去最高となった。

生田頭取は「貸出金が初めて2兆円の大台に乗った。3行(関東銀行、つくば銀行、茨城銀行の)が合併した時の貸出金は1兆円だった。合併して13年、ワンチームとして皆で積み上げてきた結果」だとし、「2兆円をクリアし、一つの節目を通過した」と強調した。

増収減益に

連結の中間決算は、売り上げに当たる経常収益が前年同期比11%増の206億2300万円と増収となる一方、国債など債券の売却損の計上や外貨調達コストの増加に伴う経常利益の減少などにより、中間純利益は同比14.5%減の19億3000万円となり、増収減益となった。

経常収益は、銀行本来の利息や手数料で稼ぐ本業はほぼ順調に推移した一方、国債など債券の売却損の増加を、株式などの売却益で相殺した形という。

要管理債権が増加

一方、不良債権の状況は、正常債権から要注意の要管理債権にランクダウンした債権が前年度末の80億円から41億円増えて121億円となった。

生田頭取は「新型コロナの影響や、その後の原材料高、エネルギー高、人件費などから、企業が収益を出しずらく、キャッシュフロー不足になる先があった」とし「(新型コロナ対策として国が実施した無利子・無担保の)ゼロゼロ融資の返済も重なって要管理債権が増えた。これをどう支援していくかが当行の役目。膝詰めで(企業の)経営計画をつくって、どうすれば価格転嫁を図れるかや、販路拡大などの支援を一緒にやっていきたい」とした。

不登校とは何なのか 経験者5人が赤裸々に語り合う

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座談会に登壇した5人。相手の言葉に耳を傾け、時にうなずき合いながら自分自身の経験を語っていた。右端は司会者=つくば市の桜総合体育館

きっかけは?後悔してない?

不登校を体験した大人たちが、当時を振り返って語り合う座談会が先月21日、つくば市の桜総合体育館で開かれた。親や学校との摩擦、友人関係、死を意識した心境…つらい経験を時にユーモアを交え、聴衆からの質問にも答えつつ、語りかけた。不登校になった子に、大人はどう接するべきなのか。切実な語りに耳を傾けると、ヒントが見えてきた。

フリースクールや、行政の教育相談機関など不登校を支援する関係者が集うイベント「不登校・多様な学び つながる”縁”日」の一環。保護者やフリースクール運営スタッフのほか、不登校支援に関心を持つ市議も出席していた。主催団体の「不登校・多様な学びネットワーク茨城」は今月12日にも筑西市の県西生涯学習センターで同じタイトルのイベントを開催。フリースクールのブースを設け、悩み相談会も開く。

登壇したのはざっきー(20代男性、NPO支援組織職員)、しーちゃん(30代女性、シンガーソングライター)、にっちー(20代男性、大学生でフリースクール職員)、まこちゃん(30代女性、精神保健福祉士)、まりりん(30代女性、フリースクール運営)の5人(いずれも仮名)。内容の一部を紹介する。

―いつから不登校に?当時の心境は?

ざっきー 中2まではまじめでいい子。生徒会役員もやっていました。中3の始業式の日、熱が出て2週間体が動かなくなってしまった。「学校がイヤだから行きたくない」ってわけじゃない。今も学校に対してそんなに悪い印象はない。

にっちー 中3の時。はっきり覚えていないんだけど、人に会うのが怖くなった。頑張って学校に行ったときはしょうゆを携行して飲んでいた。体調不良を理由に早退できると思っていたので。ネットで知り合った不登校の友人と、学校に通う「リア充」とみなして敵意をツイッターでつぶやき合っていました。

しーちゃん 「リア充」への違和感、分かります。みんなが盛り上がっている話題だと、大して面白くないけど空気を読んで笑う。なかなか本当の自分が出せず、小6で一時不登校に。学校は戦いに行く場所でした。

まりりん 中1の冬から。家で寝て、テレビ見てゲームをして現実逃避していた。自分と関係ないところで時間が進んでいく感覚で、当時のことはあまり覚えていない。(学校には)スクールカーストがあった。明るく楽しくしていい人もいるけれど、私ははしゃいじゃいけない人、みたいな空気を感じて息苦しかった。

まこちゃん 小学2年生から。保育園や幼稚園に行っておらず、幼い頃は心の病気を患っていた母とずっと一緒に生活。就学前健診で初めて同年齢の子と出会った。女の子同士の遊びに入りたくても、遊び方がまるでわからない。周囲に合わせて「アルプス一万尺」を覚えたころには、もうポケモンがはやり出す。頑張ってもついていけない私はランクが下。上手に友だちづきあいできる同級生は手が届かない、「セレブ」のような遠い存在だった。

イベント会場の正面玄関では、カラフルな手書きのチラシが来場者の目を引いていた

―不登校の子と、そうでない子の違いは?

司会者 私は学校行っていたけど、人に合わせたり、つまらないと感じたりした時はあった。不登校の子との違いってなんでしょうか?

まりりん しんどいけど学校行ってた人は「いい子」。いい意味でも、悪い意味でも我慢することに慣れることができていたんだと思う。

しーちゃん 頑張りすぎて学校に行ってコップから水があふれたタイミングがたまたま小6だった。中学生や社会人になってそういう風になった可能性はあると思う。

ざっきー 同じですね。たまたまコップの水があふれた時期が学生のときだった。

にっちー 僕も同じ。いまだに、どうして不登校になったのかよくわからない。

まこちゃん 最初は頭痛から、そして全身に体調不良が広がっていった。それで親とも相談して病院にも行って「行かない」という選択をした。

不登校を経験した男性―学校に行かないで後悔したことは?

ざっきー 地元のつながりが消えてしまい、寂しい面もある。でも大学生の友達と昔話はするので、虚無感はない。

にっちー 文化祭に行きたくなくてトイレにこもっていた人なので、中学・高校の友達はほぼゼロ。でもゲームを通じて友達と交流できたし、大学で楽しいこともあった。人間関係が苦手になったという後遺症はあるけど、後悔はあまりない。

まこちゃん 小学生の学習支援をしていて、子どもたちに「二桁の割り算ができないの?」と驚かれた。小2から不登校で、小5でかけ算を覚え、その後で割り算に取り組んだ。先日、4歳の息子の保育園の運動会に行って、こんなに楽しいものなんだと気づいた。「学校に行っておけば良かった」と思う気持ちはゼロではない。子どもの時、学校に行かなくても、大人になって体験できることもある。でも、割り算は捨ててますけど(笑)。

まりりん 大学生のころ、同級生との会話で修学旅行の話題は避けていた時期があった。後悔していないが、親になってみると、自分のように家に引きこもるのはもったいないと思う。大学に入って最初は人と話せず、友人との距離感がなかなかつかめずに失敗を重ねた。そういう人間関係の失敗は早めにした方がいいと思っている。

しーちゃん 不登校の子の知り合いは多いが、「後悔している」という声はあまり聞かない。自分は臆病なので、片足突っ込んだぐらいで不登校の期間が終わった。今では、ちゃんと自分に向き合って不登校しておけば良かったと後悔している。

次ページに続く「親はどう受け止めればいいの?」

土浦一高の募集学級削減問題を考える《竹林亭日乗》10

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日没前の「紫峰」筑波山

【コラム・片岡英明】牛久栄進高の募集が来年から1学級増えるという、県教育庁のうれしい発表が7月にあった。一方、2020年まで8学級だった土浦一高の募集は、21年に7学級、22年、23年には6学級になり、来年は4学級に減らされることに心を痛めている。

教育庁は11月2日、土浦一高の来年の募集について、付属中からの進級2学級、高校4学級になると発表した。結局、私たちの高校学級削減停止の要望は届かず、土浦とつくばを中心とした県南の高校受験生は大きな苦労を抱えることになる。

そんな中、土浦一高の募集削減の影響を小さくとらえ、「付属中に入る生徒もいるので影響は少ないのではないか」といった疑問に聞くことがある。そこで今回は、高校受験を正確に論じるために、生徒の増減を、県立・私立の中高一貫や県立付属中の生徒を除いた、高校入試の当事者数で考えてみたい。いわば「真水」の分析だ。

中卒者が増えているのに募集削減

先の疑問に応えるため、つくば市の並木中等学校と茗渓学園中学校を除いた「市立中学卒業数」で、土浦一高の高校削減問題を考えてみたい。

23年入試では、つくば市立中学卒業者が入学した県立高校は、多い順に竹園高200人、牛久栄進高129人、土浦二高113人、土浦一高88人で、これらトップ4校の入学者数は530人。これは、つくば市立中学卒業数2183人の24.3%、茨城の県立高入学1265人の41.9%である。

トップ4校の募集学級数とつくば市立中学卒業数の推移を見ると、以下のようになる。

▽20年:4校とも8学級、つくば市立中卒業生1928人(32学級)

▽21年:土浦一高7学級、       同 1954人(31学級)

▽22年:土浦一高6学級、           同 2065人(30学級)

▽23年:土浦一高6学級、           同 2183人(30学級)

▽24年:牛久栄進9、土浦一高4学級     同  2175人(29学級)

20年入試は4校とも8学級で32学級だったが、県の「付属中を設置しても総学級数は増やさない」との方針で、土浦一高の募集枠は減っている。24年入試では20年と比べ卒業数は247人増えるが、受験者の多いトップ校の募集は3学級減となる。

付属中設置と並行して、つくば市の高校受験生が減少しているなら、土浦一高の募集削減の影響は小さいが、実態は逆で、生徒増の中での募集削減になる。

生徒増に対応する募集学級増を

県の高校改革プランでは生徒の3分の2を県立高が担うとしているので、つくば市の増加数247人の3分の2に当たる164人分、つまり県立高4学級増が必要となる。そのうちトップ4校が県立入学全体の41.9%を占めるから、生徒増に伴い、トップ4校にはその41.9%の69人、最低1学級増が必要となる。

これは、20年の土浦一高8学級時代の水準を回復するには、24年時点のトップ4校で4学級増が必要であることを意味する。

以上、土浦一高の4学級削減への対策を考えてきたが、つくばエリアの県立高校不足と生徒増の中で、土浦一高の一層の定員削減は受験生にとって「泣き面にハチ」である。入学者の多いトップ4校を中心に、緊急に募集学級増ができないものだろうか。

11月の土浦一高の定員削減発表で、9月のコラムで書いたトップ4校の10学級体制の必要性がさらに高まったと思う。(元高校教師、つくば市の小中学生の高校進学を考える会代表)

4年ぶり 筑波銀行OB会が美術展

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懐かしい人々と互いに作品を鑑賞し話がはずむ=8日、筑波銀行つくば本部ビル2階ギャラリー

筑波銀行OB会土浦支部美術展が9日から、つくば市竹園の筑波銀行つくば本部ビル2階ギャラリーで始まった。4年ぶりの開催となる。油彩画、水墨画、写真、書、彫刻、陶芸など約70点を展示している。

同OB会に所属する25人が退職後に制作した作品を展示する。年齢層は60代後半から70代後半が中心。同銀行は2010年に関東つくば銀行と茨城銀行が合併し誕生した。水戸支部、下妻支部、土浦支部の3つのOB会支部がある。これまで合同展覧会を開きながら親睦を深めてきたが、コロナ禍で中断していた。今回の美術展は土浦支部が主催した。

作品を紹介する染谷則嘉さん=同

土浦支部美術部会長の染谷則嘉さんは旅先で出会った風景や花の写真「森の妖精」など4点を制作。心に残る瞬間をレンズにとらえた。「コロナ禍の間、悶々(もんもん)としていた。ここに出すために撮っているというのはある。作品を出すと批判を受けたりし、張り合いがある」と話す。

石川仁巳さんが撮影した「Season#1春うらら」など4点の作品は、筑西市の寺や大洗町の鳥居といった茨城の風物をモチーフに、四季折々の風景を切り取る。モチーフに合わせてカラーとモノクロで表現した。

作品を紹介する石川仁巳さん=同

堀越喜代子さんは「阿修羅」など、写実的な鉛筆画2点を描いた。他の会員たちは足を止めて見入り、その緻密な筆致に驚きの声をもらしていた。

OB会会長の徳宿彰さんは、水墨画の作品「夜寒の月」など3点を制作。墨の濃淡を巧みに使って描いたのは想像上の幻想的な風景だ。水墨画は銀行退職後に始めたという。「今回は趣味で取り組みを始めた人や、他の展覧会の入選者まで幅広く参加した。この展覧会を通して交流を深められれば」と話す。作品を通して、職場では知らなかった人となりに触れることもあるという。会での交流を通し「前よりうまくなった」、「作風が変わった」など互いに気付きがあり、作品に刺激を受け合っているという。(田中めぐみ)

出展者の集合写真=同

◆会期は15日まで。会場はつくば市竹園1-7。開館時間は午前9時30分~午後4時30分(最終日は午後3時まで)。期間中無休。入場無料。

「東京ブギウギ」が教えてくれること《遊民通信》76

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【コラム・田口哲郎】

前略

笠置シヅ子さんをモデルにした朝の連続テレビ小説「ブギウギ」がおもしろくて、見ています。笠置さんの「東京ブギウギ」は有名で、40代の私でも知っていました。このドラマが放映されるまでは、懐メロとして戦後復興の象徴として、人びとを励ました名曲という紹介のされ方をしていたと思います。

世界情勢はきな臭いですが、コロナ禍がようやく終息し、これから経済を復興させてゆこうというわが国の機運に、ふたたび笠置さんの「東京ブギウギ」はマッチしているのかも知れません。戦後復興の歌謡曲というと、思い出すのは、笠置さんと同じ松竹歌劇団出身の並木路子さんの大ヒット曲「リンゴの歌」です。

この歌をめぐって、ふたりの作家が正反対のことを言っていました。ひとりは堀田善衛さんです。戦後中国から引き揚げてきて、「リンゴの歌」を聴いて、あんなに悲惨で愚かな戦争で負けたのに、リンゴがどうのと歌って浮かれていてけしからん、と思ったそうです。

もうひとりは、なかにし礼さん。やはり中国から引き揚げてきたときに、「リンゴの歌」を聴いて、なんとすばらしいんだろう、もう自由なのだ、と感動したといいます。

ふたりの意見は真っ向から対立します。けれども、どちらにも感じるのは、戦争の愚かさと人びとに残した傷です。そして、とてつもない災禍を経験したあとに、深く悲しみ、絶望のふちに立たされながらも、日々懸命に生き、立ち直ろうとした人びとのひたむきな姿です。

リズムウキウキは人びとの真情

「東京ブギウギ」は、傷ついた人々を恋と踊りへといざなう歌です。世界のうたブギを大都会東京の月の下で恋人と踊ろう、と笠置さんは明るく歌います。イデオロギーや感情論でもなく、堀田さんの皮肉やなかにしさんの素直な感動をごちゃ混ぜにして、とにかく明るくゆこうという姿勢は、実は当時の人びとの心情の真実だったのかもしれません。

実際、日本は経済大国になり、バブル経済期に人びとはただひたすらディスコで踊り、世紀末にはクラブで踊ることになるのです。

思想や信条は天下国家を論ずるには大切かも知れませんが、そこで生きている人びとが持っている思いというもの、ついつい忘れられてしまう真情を、笠置さんの「東京ブギウギ」は気づかせてくれると思います。つらくても、音楽が流れたら、憂いなく踊る。

これは新しい感覚ではない気がします。作家の岩下尚史さんは、和歌は意味よりも調べが大切とおっしゃっていました。日本人は昔から、うさを忘れて、楽しいことに身をゆだねて、困難を乗り越えてきた人びとなのかも知れませんね。

「ブギウギ」の今後の展開が楽しみです。ごきげんよう。

草々

(散歩好きの文明批評家)

4年ぶり ビジネス交流商談会 筑波銀行

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4年ぶりに開かれた筑波銀行ビジネス交流商談会の会場の様子=つくば市竹園、つくばカピオ

筑波銀行(本店土浦市、生田雅彦頭取)の「2023ビジネス交流商談会」が8日、つくば市竹園、つくばカピオで4年ぶりに催された。県内のほか北関東の128の企業や団体の出展ブースが設けられ、自社の技術や商品をPRした。約2000人が来場し、オンラインを含め約350件の商談が行われた。

共催として栃木銀行(本店宇都宮市)、東和銀行(本店前橋市)、茨城県信用保証協会が加わり、県の枠をこえた開催内容となった。

今年度のテーマを、同商談会プラスSDGsー新たなつながりで創るビジネス機会とサステナブルな地域社会ーとした。ビジネス交流の創出に加え、SDGs(持続可能な開発目標)に関する課題解決の提案を通じて企業価値の向上をサポートし、サステナブル(持続可能)な地域社会の実現に貢献することを目的にしたという。

筑波銀行自身も「地域のため、未来のために」という企業理念の実現に向けて、2019年4月に「SDGs宣言」を策定し、22年4月から、新たなSDGs推進プロジェクト「あゆみ」をスタートさせている。

県立常陸大宮高校のブースを訪ねる(左から)東和銀行の江原洋頭取、栃木銀行の黒本淳之介頭取、筑波銀行の生田雅彦頭取と、同高の生徒ら=つくば市竹園、つくばカピオ

参加したのは、一般企業、行政、教育機関、メディアなど。前回に引き続き高校生も参加した。筑波銀行、栃木銀行、東和銀行それぞれの頭取がそろって県立常陸大宮高校のブースを訪れ、担当した高校生から出店した特産物の説明を熱心に聞いていた。

県立土浦一高もSDGsチャレンジプロジェクトで参加した。担当した鮏川大樹さん(2年)は「『頭の良い経路案内』というプログラムを開発している、まだ試作段階だが、バリアフリーという視点で対応するなど、世の中の役に立ちたい」と話した。

土浦一高から参加しプログラム「頭の良い経路案内」について説明する鮏川大樹さん 

つくば市から参加したA.swith(アズウィッチ)は、3Dプリンターで工場の生産設備の部品などを受託製造している。ブース担当の石井賢治さんは「特殊な技術を多くの人に知ってもらいたいということでこの交流商談会に参加した。商談につながればうれしい」と語った。(榎田智司)

給食に異物混入 つくば市立保育所

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市立保育所の給食に混入していた異物(つくば市提供)

つくば市は8日、市内の公立保育所が同日昼に園児に提供した給食に、木片のような異物が混入していたと発表した。8日時点で園児らに健康被害は確認されていないという。

市幼児保育課によると、給食で出された鶏の照り焼きに、縦横6ミリ×3ミリの木片のようなものが混入していた。

午前11時50分ごろ、給食を食べ終えた4歳児から、木片のような異物が入っていたと担任の保育士に報告があり分かった。給食は午前11時25分ごろから食べ始め、同50分ごろには園児全員が食べ終えていたという。

同市の公立保育所は、各園ごとにそれぞれ調理して提供する自園調理で実施している。混入経路について調べたところ、鶏肉の納入業者が、卸業者から納品された鶏肉を精肉加工した際、鶏の体内から、今回確認された異物と同じような木片が1つ確認され、納入業者が取り除いて保育所に納品したことが分かった。市はさらに鶏肉を卸した卸業者に混入経路などについて調べている。

異物混入を受け同保育所長は、納入業者に納品管理を徹底するよう指導したほか、同園の保護者全員にお詫びと子どもの健康観察についてのお願いを文書で通知したとしている。

平日7分の1、土日祝3分の1減便へ 来年4月から つくバス

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つくばセンターバスターミナルを発着するつくバス(中央)=つくば市吾妻

運転手の時間外労働 上限規制受け

つくば市のコミュニティバス「つくバス」の運行本数が来年4月から、平日13.9%(44便)減便、土日祝日32.8%(104便)減便となる見通しであることが7日開かれた同市の第2回公共交通活性化協議会(会長・岡本直久筑波大教授)に報告された。全317便のうち平日は7分の1が減便、土日祝日は3分の1が減便となる。具体的にどの便が減便になるかなど運行ダイヤについては、来年1月開催予定の第3回協議会で確定する。市民生活への影響が大きいことから、確定後、直ちに市民に周知するとしている。

来年4月から、バス運転手などの時間外労働の上限が規制されること、運転手不足のため規制を補うだけの新たな運転手が確保できないことなどが減便の理由という。

同協議会委員で、つくバスを運行している関東鉄道は「路線バスもかなり厳しい状況で、現在(来年4月からの減便を)検討している。つくば市ばかりでなく、当社が(運行委託を)受けているコミュニティバスには同様の話をさせていただいている」とした。

市総合交通政策課によると、つくバスの運行に関し関東鉄道と締結している現在の契約が2025年度までとなっており、26年4月からは運転手不足によりさらなる減便の可能性があるという。市は24、25年度に運行路線の再検討に取り組むとしている。

筑波地区を運行する支線バス「つくばね号」は、運行時間が午前8時前から午後5時台、乗り合いタクシー「つくタク」は運行時間が午前9時台から午後4時台までとなっていることから、来年4月からの労働時間の上限規制の影響は受けない。

通勤、通学優先し日中と土日祝日を減便

7日の報告によると、運転手の長時間労働を防ぎ、安全を確保するため改正される労働時間の上限規制や休息時間の確保などにより、つくバスは、平日の運転手が7人減り、土日祝日の運転手が18人減る見込み。どの便を減便するかの考え方として市は、通勤や通学のための朝便と夜便を優先し、平日の日中と土日祝日の便を減便することで対応するとしている。(鈴木宏子)

各路線の減便本数の見通しは以下の通り。
▽北部シャトル(つくばセンターから天久保、大穂などを通り筑波山口までを往復)は平日の上り下り併せて8便を減便し、土日祝日は上り下り計16便を減便
▽小田シャトル(つくばセンターから春風台、大形などを通り筑波交流センターまでを往復)は平日は上り下り計8便減、土日祝日は計14便減。次の便まで平日の日中は最大2時間45分の間隔が空く
▽作岡シャトル(研究学園駅から東光台、北部工業団地などを通り寺具までを往復)は平日上り下り計6便減、土日祝日は計12便減
▽吉沼シャトル(研究学園駅から学園の森、大穂などを通りとよさと病院までを往復)は平日上り下り計2便減、土日祝日は計6便減
▽上郷シャトル(つくばセンターから東光台、豊里の杜などを通りとよさと病院を往復)は平日上り下り計4便減、土日祝日は計6便減
▽西部シャトル(みどりの駅から万博記念公園駅、上郷などを通りとよさと病院を往復)は平日上り下り計3便減、土日祝日は計10便減
▽南部シャトル(つくばセンターから松代、農林団地などを通り茎崎老人福祉センターまでを往復)は平日上り下り6便減、土日祝日は計20便減
▽谷田部シャトル(研究学園駅から島名、みどりの駅などを通り谷田部窓口センターまでを往復)は平日上り下り計3便減、土日祝日は計8便減
▽自由ケ丘シャトル(みどりの駅から観音台、森の里団地などを経由し富士見台までを往復)は平日上り下り計2便減、土日祝日計6便減
▽茎崎シャトル(富士見台から自由ケ丘、城山団地などを通り牛久駅西口までを往復)は平日上り下り計2便減、土日祝日は計6便減。
※つくばエクスプレスやJR常磐線のダイヤ改正によりさらに変更となる場合もある。

高齢者が抱える健康・孤独・お金の弱み《ハチドリ暮らし》31

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庭に秋のバラが咲いています

【コラム・山口京子】先月、「シニアのための消費者トラブル防止」の講座に呼ばれ話をしてきました。講座が終わって、改めてシニアをめぐる環境がどうなっているのか振り返ってみました。

日本人の高齢化率は上昇を続け、人口の3割弱は65歳以上となっています。また、世帯の構成では、単身世帯が全世帯の第1位を占めるようになりました。高齢者のお金を狙う詐欺や悪質な商法が後を絶ちません。

高齢者の抱える不安や弱みには、大きく分けて健康・孤独・お金の3つがあると言われています。

健康に関しては、テレビやラジオ、ネットやスマホ、新聞のチラシや雑誌の広告など、様々な媒体が健康食品やサプリメントなどの宣伝を四六時中流しています。老化は病気ではないのに、あたかも老化を病気のように見なし、アンチエイジングをすすめる風潮が気になります。

不安をあおって商品を購入させようとするマーケティング戦略が主流なのでしょうか。自分の軸をもって、批判的に広告を読み取る姿勢が求められているように思います。

孤独に関しては、1人暮らしが寂しい、話し相手がいない中、たまたま来た業者がやさしそうな人だったから、家に入れてしまった。話を聞いてくれて親切にしてくれたので、勧められた商品を断れず、次々に高額な買い物をしてしまったというケースがあります。

また、1人で対応したため、押し切られて契約してしまったなど、そうしたことを防止するには、地域の見守りを広げることです。高齢者の異変のサインに気づき、声をかけ、相談につなげる取り組みの重要性が指摘されています。

自分の不安や弱みを自覚する

お金に関しては、何年か前「老後2000万円問題」が話題になりました。老後のお金の見通しが立たない、お金が底をつくのが先か、寿命が先かという不安の声を聞きます。預金だけでは利息が付かないため、必ずもうかるという投資を勧められたが、お金を振り込んだ後連絡が取れない―といった相談が警察や消費生活センターに寄せられています。

トラブル防止には、自分の不安や弱みを自覚すること、相手となる悪質な業者の手口を知ること、対処の方法を事前に学んでおくこと、トラブルに遭ったら1人で悩まないで周りに相談することです。

そもそも広告のお勧めではなく、自分が本当に必要なのかを見極めること。購入の基準を価格の安さではなく、自分の必要度におくことが大事でしょう。お金の算段については、長期的な収支予想を立てたいものです。(消費生活アドバイザー)

子連れや車いすも心置きなく 味にこだわる自家焙煎コーヒー店 つくば 竹園にオープン 

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丁寧にハンドドリップしたコーヒーを提供する大河原さん。後方に見えるのが焙煎機=つくば市竹園の「つくば焙煎シルクハット」

つくば市の竹園ショッピングセンターに1日、カフェ&豆販売の店「つくば焙煎シルクハット」がオープンした。店主は牛久で生まれ育った大河原淳さん(46)。子ども連れや車いすユーザーが心置きなく過ごせるカフェづくりを目指している。

今年7月、惜しまれつつ閉店した自家焙煎珈琲屋「竹園珈琲」の跡に出店した。同店は車いすユーザーが経営していた店で、段差のない入り口やフラットな床、入り口が引き戸で広々としたトイレなど随所にバリアフリーが施されている。客席は、店主がコーヒーをサービスするバーカウンターを囲むように置かれた椅子10脚のみで、一つの場所にみんなが集まっているという一体感がある。

子連れや障害者優先に驚き

大河原さんは20年ほど前、親族の結婚式に参列するため幼い子どもを連れてハワイに行き、公共、民間を問わず子ども連れや障害のある人への対応が優先されていることに驚いた。翻って日本では、周囲の目線を気にしながら子供を連れて外出している親が多く、車いすユーザーは入り口の段差などがバリアとなって利用できる店は限られるー。こうした現状を気にかけてきた。

大河原さんは「店内はベビーカーや車いすがスムーズに入店でき、車いすユーザーはそのままカウンターに向き合える」とし「ベビーカーに乗ってきた乳幼児向けにシートベルト付きのハイチェアを用意した。心のバリアフリーを店の基本姿勢にして、子ども連れや車いすユーザーも気兼ねなく過ごせるカフェにしていく」という。

全国のカフェ 数千軒を訪ねる

大河原さんは6歳の頃、コーヒー党だった祖父に連れられて行った喫茶店で飲んだミルクコーヒーが好きになった。つくば市内の高校に進むと自転車で周辺地域のカフェを巡った。高校卒業後は県南の大手乳製品加工メーカーの工場に勤務し、まとまった休みが取れると車で日本全国のカフェを訪ねて回った。1日に2、3軒はしごしたこともあり、訪ねたカフェは数千軒に上るという。コーヒーは焙煎度合いによって風味が変わり、店ごとに味が違うからだ。さまざまな店を訪ねるうちに、いつか自分の店を持とうと決めていた。

一方、工場の品質管理課に配属されたことで風味感度が秀でていることが分かった。会社には品質管理のための独自の風味パネル制度があり、同課の社員を対象に年に数回風味識別能力テストが実施される。人間の舌が感じられる限界に近い薄さの5味(甘味、塩味、酸味、苦味、うま味)を判断できる人が1級パネラーに認定され、大河原さんはいつも1級パネラーだった。

焙煎の教え書き留め

10年前、コーヒー愛好者から「看板はないが、千葉県柏市の駅近くにある焙煎所のコーヒーがうまい」と教えられた。焙煎した豆をレストランやホテルなどに卸す店で、生豆が入った麻袋が積まれた店内に椅子はなかった。店主に「一般客には売れない」と断られたが毎週通い詰めて打ち解けると、一杯のコーヒーを出してくれて立ったまま飲み干した。口に含んで「求めてきたコーヒーだ」と直感したという。

その後も足を運び、店主が語る焙煎のノウハウを漏らさず手帳に記した。しかし2年前に店主は急逝し、教えを書きためた手帳が残った。焙煎所の後継者の好意で、亡くなった店主が使っていた焙煎機で焙煎に挑戦することができた。後継者の指導を受けつつ持ち前の味覚を研ぎ澄まし、生前、店主に教えられた「収穫される地域によって違う豆の特徴を理解し、香り高く味が引き立つ」焙煎の域に達することができた。そして昨年、長年温めてきた自分の店を持つ夢を実現するなら今しかないと、会社を辞めた。

まず県内でカフェ物件を探したが、焙煎した時に店外に排出される煙とにおいが迷惑になると、相次ぎ断られた。県外に範囲を広げるしかないと思った矢先、SNSで竹園珈琲が居抜きで売りに出されていることを知った。ショッピングセンター内の店で近隣住民から苦情が出ることはないし、なじみのあるつくばで開業しようと心が定まったという。

豆は、栽培から品質管理まで適正に行われているスペシャルティコーヒーを使い、焙煎した豆は100グラムから販売する。「茨城のおいしいコーヒー店として茨城を盛り上げて行きたい」と大河原さんは抱負を語る。

プレオーブン時から、散歩を兼ねて毎日通っている近隣に住む倉掛在住の40代の主婦は「濁りがなくて飲みやすい。これまでブラックコーヒーを頼むとお腹を壊したが、ここのコーヒーは大丈夫」と笑顔で話した。(橋立多美)

◆同店はつくば市竹園3-18-2、竹園ショッピングセンター1階。営業は午前10時~午後5時。不定休のためフェイスブックで確認を。詳しくは同店フェイスブックへ。

2024年の米大統領選挙(2)パレスチナ紛争《雑記録》53

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黄バラ(筆者撮影)

【コラム・瀧田薫】米バイデン大統領はハマスのテロについて米国民に向けて演説し、米国がウクライナ戦争、パレスチナ紛争、そして対中国覇権競争、つまり三正面に戦争や紛争を抱えた厳しい状況にあると指摘した。一方、来年の大統領選挙で復活を目指すトランプ前大統領は「自分の在任中、中東に多くの平和をもたらしたにもかかわらず、バイデンはその平和をすり減らしている」(朝日新聞 ワシントン支局 10月8日付)と批判した。

今後、パレスチナ紛争がどのような経過をたどるか予断を許さないが、いずれにしても、次回大統領選挙における大きな争点になると思われる。

ところで、筆者がバイデン氏の演説中特に注目したのは、米国の過去の失敗について率直に吐露し、イスラエルがその轍を踏むことに重大な懸念を表明したことである。2001年、アルカイダによるテロを経験した米国人は、イスラエル国民がハマスのテロに感じている「恐怖、怒り、復讐心」を理解できるとして、まずイスラエルへの共感を表明した。その後、イスラエル国民に向けて、アルカイダのテロ時の米国民のように「怒りに我を忘れてはならない」と強調した。

9.11以降の米国は復讐心とナショナリズムで燃え上がった。ジョージ・W・ブッシュ大統領は2003年、イラクのサダム・フセイン政権がアルカイダを支援し大量破壊兵器を保有しているとして、対イラク戦争を宣言した。国連武器視察団はイラクに大量破壊兵器が存在しないと公式に発表し、英国を除く仏、独、カナダなどの友邦はもちろん、ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)からもイラク情勢を見誤っていることへの懸念の声が出ていた。

にもかかわらず、ネオコン(新保守主義者)の声に圧倒されてイラク戦争は強行され、独裁者フセインは捕らえられ処刑されたが、米国は戦後イラクの秩序回復に失敗した。結局、オバマ政権が2011年にイラク駐屯軍を撤収させたが、イラク国内は無政府状態となり、その後さらに暴力的で破壊的なテロ組織ISIS(イスラム国)が出現する契機となった。

ハマスが仕掛けた罠

軍事専門家は、イスラエル軍がガザを徹底的に破壊し、ハマスを殲滅できたとしても、その後の見通し(実行可能な安全保障、統治戦略)がないままであれば、自国の政治的混乱を招来し、より手強くより過激な敵(パレスチナの一般市民の復讐心から生まれる)をつくる結果を招く。そうなれば、イスラエルはハマスの仕掛けた罠(戦闘に敗れても戦争に勝つ戦略)に陥ることになると分析している。

心に衝撃をうけ、恐怖や怒りに我を忘れている人間をどう落ち着かせるか。心理学の専門家であれば、バイデン氏が強調した「共感すること」が最善の方法であると言うだろう。果たしてイスラエル首相ネタニヤフ氏は国内外から噴出するハマスへの復讐心や恐怖心を抑え込めるだろうか。もし、勢いに任せてガザに侵攻すれば、その結果はイスラエルにとって惨憺(さんたん)たるものになるだろう。(茨城キリスト教大学名誉教授)

欧州2カ国に海外出張 五十嵐つくば市長

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つくば市役所

6日から16日

つくば市の五十嵐立青市長が6日、海外出張に出発した。16日まで9泊11日の日程でスペインとフランスを訪問するという。スペインではバルセロナで開かれる「スマートシティエキスポ2023」と、サン・セバスチャンで開催の「都市と社会経済首長会議」に参加する。フランスでは、2013年11月12日にグルノーブル市と締結した姉妹都市協定が10周年を迎えることから記念式典に出席するという。

市秘書課によると、6日に出国しフランス経由でスペインに行く。バルセロナで7日から9日まで開かれるスマートシティエキスポに、内閣府がスーパーシティ特区のつくば市と大阪府・市を紹介するブース出展していることから、同ブースを訪れるほか、パネルディスカッションに登壇する。

8日はバルセロナ市役所を訪問し、同市長から先進的な取り組みについて説明を受ける。9日はフランスに移動し、グルノーブル市で10周年記念式典に参加する。10日は同市にあるアルプ大学学長と朝食をとりながら意見交換する朝食会議をし、同日、再びスペインのバルセロナに戻る。11日と12日は公務の予定は無い。

13日はバルセロナからバスク地方のサン・セバスチャンに移動し、14日、都市と社会経済首長会議に登壇しプレゼンする。15日にバルセロナから帰国の途に就き、16日つくばに戻る。

全日程を市秘書課職員1人が随行するほか、科学技術戦略課職員2人、国際都市推進課職員2人、文化芸術課職員1人の計5人がそれぞれ訪問の目的ごとに特定期間のみ随行する。

9泊11日の出張費用は、市長がビジネスクラスの航空券代を含め約227万円、全日程随行する秘書課職員1人が約136万円。特定期間のみそれぞれ随行する市職員5人の出張費用は別途かかるという。

地上で10号玉開き10分間中断 4日の土浦全国花火競技大会

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定例記者会見に臨む安藤真理子土浦市長=同市役所

4日行われた第92回土浦全国花火競技大会(実行委員長・安藤真理子土浦市長)で10分間の中断があったことについて、安藤市長は6日の市長定例会見で、10号玉が上空で開かず落下し、地上で開いたためと説明した。一般人の立ち入りが禁止されている保安区域内に落下し、けが人が無かったこと、周囲に大きな損傷が無かったことなど安全が確認されたことから、会場の本部席にいた実行委員らで協議し再開を決めたとしている。

同実行委事務局を務める市商工観光課によると、同日午後6時6分、競技花火29番目の長野県、伊那火工堀内煙火店が、打ち上げ会場になっているイオンモール土浦の駐車場で10号玉を打ち上げたところ、約300メートル上空まで上がったが花火が開かず、そのまま落下し、地上で直径約300メートルにわたり花火が半球状に開いた。

落下場所や花火が開いた場所が保安区域内で、花火業者関係者や事務局の市職員らがいたが、けがは無かった。市職員らが直ちに、けが人の有無、打ち上げ会場の損傷、後続の打ち上げへの影響などを確認したところ安全性に問題が無かったことから、同実行委で協議し、10分間の中断後、同6時16分、打ち上げを再開した。

ただし落下地点のアスファルトに一部へこみが出たなどしたことから、実行委が修繕する。なぜ上空で花火が開かなかったのかについては現在、打ち上げ業者が原因を調べているという。

安藤市長は「けがが無かったので、正直心からほっとしている。過去に事故があって、途中で中断しなくてはならないことがあった。火薬を扱う花火大会は(立ち入り禁止など)保安距離を設け、何かあるかもしれないことを前提に準備を進めている。今回、地上で開いた時、事業者や関係者がきちんと対応してくれた」などと話した。

ドローン飛行、警察が捜査

一方、会場付近ではドローン2機が無許可で上空を飛行していることが確認されたとし、現在、警察が捜査を進めているという。市によると、警察は今年、ドローンに特化した対策チームを編成して対応に当たった。昨年はドローン1機の飛行が確認され、航空法違反の疑いでかすみがうら市の男性が書類送検されている。

4日は約2万発の花火を打ち上げて全競技を終えた。昨年より約15万人多い約60万人が観覧した。安藤市長は「新型コロナの行動制限はなくなったが、3年ぶり開催となった昨年の教訓を生かして、桜川の土手の上には屋台を設置しない、いす席を設けるなどして臨んだ。体感としてお客様が増えているなと感じた」などと話した。

新規女性会員獲得へ注力 つくば市シルバー人材センター

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仕事のやりがいについて笑顔で語るつくば市シルバー人材センター会員の工藤さん(左)と青木さん=つくば市筑穂

つくば市シルバー人材センター(同市筑穂)が、新規女性会員の獲得に力を入れている。女性に向けた入会セミナーを年2回開催したり、女性会員の交流イベントを企画したりしている。女性会員は10年前より増加しているものの、男性会員の約半数にとどまる。15日には同センター女性活躍委員会が主催し、同市谷田部、市民ホールやたべで、女性限定の入会説明会を実施する予定だ。満60歳以上の女性で、予約は不要。女性会員の仕事としては、清掃や剪定(せんてい)、除草、スーパーマーケットのレジ打ち、品出しなどの業務があるという。

同センターの会員数はコロナ禍で減少に転じていたが、現在は回復の兆しが見える。コロナ前の2019年度に679人いた会員は、22年度に584人と600人を割り込んだ。今年10月現在の会員数は645人で、増加の見込みだという。しかし、女性会員が少ないという課題がある。

つくば市シルバー人材センターの会員数の推移

働くから元気に

22年12月に入会した青木さん(74)と23年6月に入会した工藤さん(65)は、それぞれ吉沼と栗原の地域交流センターの清掃業務を行う同センターの女性会員で、週に2回、1日3時間勤務している。青木さんは、同センター会員だった夫が亡くなり、外で働きたいと考え、友人の紹介で入会した。「家にいてもテレビを見ているだけだから。あそこ(交流センター)で働いているよと言うと、いろんな人が見に来たり声を掛けたりしてくれる。帰りにご飯を食べて行きなよ、なんてこともある。みんな気にしてくれ、優しくしてもらい感謝している」と笑顔で話す。働き出してから親戚や近所の友達などとの交流が増え、毎日充実しているという。

工藤さんは3年間両親の介護をしていたが、両親が施設に入所したのを機に同センターに入会した。弁当屋で働いていた経歴があり、調理補助の仕事を希望していたが、今は紹介を受けた清掃の仕事にやりがいを感じている。「入会してすぐに仕事の紹介があった。最初は1人での仕事と聞き、心細く思っていたが、80代の先輩が丁寧にやり方を教えてくれた。掃除のやり方も勉強になり、家ももっときれいにしようと思うようになった。とりあえず85歳が目標。できるだけ長く働きたい」と言う。

交流センターでその日に入っているイベントをチェックし、効率よく全体を掃除する方法を考える。「交流センターに来た人にきれいだと思ってもらえたらうれしい」と話す工藤さん。2人とも掃除をする場所は決められているが、それ以外にも窓のサッシやガラスなど、女性の目線で気が付いた箇所を掃除している。

同センターの小杉晴彦理事長は「女性は仕事が丁寧でよく気が付き助かっている。元気に過ごすにはキョウイク(今日行く)とキョウヨウ(今日用)が大事。今日も行くところがある、今日も用事があるというふうにして、働いた方が緊張感もあり元気でいられる。元気だから働くのではなく、働くから元気でいられるのでは」と話す。

同センターの土田禎太郎理事は「女性向きの仕事があるということがうまく宣伝できていない。昨年度からはコロナ禍で2年間活動休止していた就業開拓員会が復活した。市役所を通してつくば市内の工業団地とつながりを作り、会員に適した新しい就業先を開拓しようと動き始めている。その中で女性の仕事もさらに開拓できれば」と話し、新たな就業先の発掘に意欲を見せる。

今年度の会員数は増加の見込みだが、平均年齢は上がっている。2021年度からの高年齢者雇用安定法の改正で、事業主は65歳までの雇用の確保の義務と、就労希望者の70歳までの雇用の努力義務を負うことになった。そのためシルバー人材センターへの入会申し込み者の年齢が引き上がり、平均年齢が72歳から74歳に上昇した。剪定、草刈り業務は、作業能率が下がったことや、受注の時期が集中することから、地域によっては対応できないエリアも出てきたという。(田中めぐみ)

◆女性限定の入会説明会は、15日(水)午後1時半から午後4時(受付は午後1時から)、つくば市谷田部4711、市民ホールやたべ2階会議室で。対象は満60歳以上の女性。問い合わせは電話029-879-5199(同センター)。

茗渓の学園運営に磨き TX駅南移転は29年《吾妻カガミ》170

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茗渓学園の正門側

【コラム・坂本栄】日本自動車研究所(JARI)の未利用地(TX研究学園駅南側)売却は、売り手=JARI、買い手=大和ハウス工業、主な活用者=茗渓学園学校の3者にとって好ましい、WIN-WIN-WINの形になりました。今やつくば市の中心区になった研究学園駅周辺は、北側の商業ゾーンに加え、南側の開発も進むことで、一層にぎわいそうです。

人材育成と中高一貫が一致

記事「…自動車研用地に茗渓学園が移転へ …研究学園駅南側、大和ハウスが開発」(10月20日掲載)にもあるように、広い土地の売却は「公募型プロポーザル」で行われました。取得希望企業の提示価格(配点500)と事業計画(配点500)を採点し、合計点が一番高い企業に売却する方式です。JARIは、「高く売りたい」だけでなく、「どう使われるか」も重視したわけです。

公募要領には「環境配慮、産業発展、人材育成…を意識した取り組み…」と記載し、応募企業に学園都市にマッチする事業計画を提出するよう求めました。結果は、計画に「中高一貫校」を盛り込んだ大和ハウスが897点と、805点の2位企業、783点の3位企業を大きく引き離しました。JARIと同社の考え方が合致したと言え、WIN-WINです。

話があったのは今年の3月

大和ハウスの計画では、取得用地の30%弱が「中高一貫校」に割り当てられ、「人材育成」が事業計画の目玉になっています。同社は、その学校として私立の茗渓学園(つくば市稲荷前、学生数1526人、1979年創立)に狙いを定め、水面下で話を進めてきました。

茗渓学園校長・理事の宮崎淳氏

茗渓学園の宮崎淳校長・理事によると、この件が大和ハウスから提案されたのは今年3月でした。「それまでは、創立70周年に向け、現在地に新しい施設を造り、体育館に冷暖房を入れるといった、長期計画を立てていた」。思わぬ話に上層部は驚いたそうですが、今では「茗渓にとって駅南移転は大きなプラス」とのコンセンサスができています。

大和ハウスのスケジュールでは、売買契約=2023年11月、受け渡し=23年12月、商業施設完成=26年夏、マンション完成=28年初、中高一貫校完成=28年初となっていますから、28年4月のTX駅南開校(学園移転)が可能です。しかし、今の中学1年生の通学先が途中で変わらないよう、駅南開校=29年(創立50周年)春を考えているそうです。

強力な筑波大&経済界人脈

茗渓学園は、筑波大学とその前身の東京教育大学のOB会「茗渓会」によって設立されました。14人の理事の中には筑波大の現・元教授が3人います。経済界との関係も強く、現理事長は中川喜久治氏(中川ヒューム管工業社長、土浦商工会議所会頭)です。理事には関正樹氏(つくば市に本社機能がある関彰商事の社長)も名を連ねています。前理事長は常陽銀行頭取を務めた西野虎之介氏(東教大OB、故人)でした。

こういった強力な筑波大&経済界人脈を背景に、茗渓学園は駅南移転を機に大化けし、3者中1番のWINNERになるかもしれません。

現在の生徒概要は、▼県外から32%/県内から68%(つくば市内39%)▼帰国子女約300人▼留学生約40人▼寄宿舎利用者約230人▼海外大合格者約120人(累計)―ですが、TX駅南への移転によって首都圏からの生徒が増え、「入口も出口も海外」(宮崎校長)という学園の特性に磨きがかかると予想されるからです。(経済ジャーナリスト)

<駅南開発模型の説明>

校長室に置かれた駅南開発の模型

▽左の模型:斜めに通る道路の左上はマンション区。道路の右上が中高一貫校区。道路の下は商業施設区と研究施設区。一番下は物流倉庫区。

▽右の模型:中高一貫校区を拡大。ブルーは学校棟や寄宿舎など建物。グリーンはラグビー場など校庭。

廃棄するウナギの頭をペットフードに つくばの飲食店主

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ペットフードを紹介する豊嶋英之さん(左)とスタッフら=つくば市竹園のうなぎ専門店「鰻と炭火焼とよ長」

つくば市竹園のうなぎ店「とよ長」(豊嶋英之代表)が、廃棄するウナギの頭を犬猫用のペットフードに生まれ変わらせ、食品ロスを減らす取り組みをしている。半年ほど前から店頭やホームページで販売を始めた犬用おやつは、これまでに全国から1000個以上の注文があった。10月からは新たに猫用おやつを商品化した。

考案者で同店代表の豊嶋さん(46)は「以前から、捨ててしまうウナギの頭をどうにか活用できないかと思っていた」と開発の経緯を話す。豊嶋さんは、霞ケ浦の湖岸沿いでウナギなど川魚を加工し、つくだ煮などの名産品を作っていた老舗「豊嶋商店」(かすみがうら市、現在は閉店)の3代目に当たる。同商店は1952年創業。創業以来のタレと先代の技術を受け継いで、2010年7月、「とよ長」をオープンさせた。

昨年、実家で片目の見えない猫を保護したことをきっかけに犬猫の保護活動を始め、現在、保護犬2匹と保護猫5匹を飼っている。食品ロスを無くし、保護した犬と猫に健康に良い物を食べさせたいという思いから、ウナギを使ったペットフードを考案、商品化した。

犬用のおやつ「UNA DOG(ウナ・ドッグ)」はウナギの頭を高温で蒸し上げて骨を柔らかくし、さらに80度で乾燥させて作る。10月17日に発売したばかりの猫用おやつ「鰻猫Una Neko」は食事から水分を取る猫の特性に合わせてウエットに仕上げ、風味を付けるためにカツオ節であえた。どちらも100パーセント国産ウナギを使用し、店で手作りしている。売れ行きが良く店で出るウナギの頭が足りない時は、静岡県沼津市から頭を仕入れて作ることもあるという。

「食いつきがよく、食べさせると毛つやが良くなる」と話す豊嶋さん。犬の管理栄養士の資格も取った。ウナギの頭はビタミンやミネラルのバランスが良く、魚特有の良質な脂質、タンパク質を含んでおり、人間も食べられるペットフードだと太鼓判を押す。将来はペットフードと売り上げの一部を、犬猫の保護活動団体に寄付することを考えていると言い、「保護されるような不幸な犬猫を助けたい」と思いを語る。(田中めぐみ)

◆犬用おやつ「UNA DOG」(ドライタイプのドッグフード)は70グラム入り1400円(消費税込)、猫用おやつ「鰻猫Una Neko」(ウエットタイプのキャットフード)は30グラム入り5パックで2530円(同)。店頭かホームページから購入できる。