金曜日, 5月 9, 2025
ホーム ブログ ページ 238

クレオ再生、つくば市は関与せず 五十嵐市長が意向

0
中心市街地のまちづくりの考え方について話す五十嵐立青市長=25日、つくば市役所

【鈴木宏子】日本エスコン(東京都千代田区、伊藤貴俊社長)が取得したつくば駅前の商業施設クレオの再生について、五十嵐立青市長は25日開かれた市議会特別委員会で、今後の市の関与を問われ「民間が取得して商業施設としてやろうとするのであれば民間主導で再生してほしい」などと述べ、市の公共施設などをクレオに入居させる考えがないことを明らかにした。

五十嵐市長は昨年9月、市が20億円出資するまちづくり会社を設立してクレオを取得し、科学体験などができる商業施設に再生する計画を打ち出したが、市議会の理解が得られず10月末に断念した。市の計画を説明した10月半ばの市民説明会で五十嵐市長は「マンションが建つ建物に投資をすることはできない」などと表明しており、今回、自らの考えを改めて説明したことになる。

一方、日本エスコンはクレオの旧イオン棟側をマンションにし、旧西武棟側は商業施設として再生すると発表している。

五十嵐市長は25日「(商業施設として再生される)クレオに入ると家賃を恒常的に払い続けなくてはならない。わざわざ家賃を払ってクレオの中に入る選択は必要ない」などと強調した。

これに対し議員からは「民間が買ったから市がタッチしないというのは、あの話(市の再生計画)は何だったのかということになる。中心市街地の再生は重要。市が一切関わらないということではなく家賃の問題があるのであれば日本エスコンときちんと交渉していくべき」などの指摘が出た。

五十嵐市長は「市が所有する施設を検討する順番で考えている。センタービルは一つの有力な候補地」と述べ、クレオではなく、隣接のつくばセンタービルに市公共施設を入居させる意向を示した。

新たなまちづくり会社検討 センター地区活性化協再編も

一方、中心市街地全体のまちづくりについて五十嵐市長は、地区の魅力を向上させたり、にぎわいを創出するエリアマネジメントを行う主体として、新たなまちづくり会社の設置を検討していることを表明した。現在、同中心市街地のエリアマネジメントを行う団体として「つくばセンター地区活性化協議会」が存在するが、同協議会の再編も含めて検討する構えだ。

五十嵐市長は、中心市街地に必要な取り組みの在り方や、今後、同地区のエリアマネジメントをする組織や事業収支を検討する業務を公募していることを明らかにした。約660万円で6月には調査をスタートさせるという。

新たなまちづくり会社について五十嵐市長は「中心市街地の価値をどう向上させるか、自立して継続させるため、プレイスメイキング(公的空間の活用)による収入確保を見据えている」などと説明した。

【10連休直前行楽ガイド】前編 いざ花開く令和へ インスタ映え競う園地

0
ネモフィラに埋まる国営ひたち海浜公園「みはらしの丘」(4月23日撮影、国営ひたち海浜公園提供)

平成から令和へ、ことしだけの改元連休。即位の日の5月1日をはさみ、27日から来月6日までお休みが10日間続く。お仕事の方には申し訳ないけど、お出かけ気分が盛り上がってくる。土浦・つくば地区から日帰りできる情報ガイド、前編は花咲きそろう行楽スポットからお届けする。異常気象に悩まされた昨年から一変、今年は各園とも「季節感通りに」花の季節を迎えられそうといい、インスタ映えするスポットを用意して10連休準備に余念がない。(入園料、アクセスなどは各園のサイトで確認を)

国営ひたち海浜公園(ひたちなか市馬渡)

今や県内きっての国際観光地になった国営ひたち海浜公園。「みはらしの丘」ではネモフィラが見ごろを迎えており、約3.5ヘクタールに約450万本の直径3センチほどの青い花をびっしり咲かす。昨年は開花が早く、ゴールデンウイークには花季が終わってしまったが、今年は例年並みの開花状況に戻った。23日に満開宣言したものの、ピークは1週間から10日ほど続き、連休いっぱい楽しめるという。

10連休には開園時間を午前7時30分に繰り上げる。5月5日には公園の風景を知り尽くしたフォトパートナーが、一緒に園内を歩き回って撮影の構図やおすすめポイントなどをガイドするフラワーフォトレッスンが行われる。要予約。(電話029-265-9001ひたち公園管理センター)

➡https://hitachikaihin.jp/

バラの季節を前に県フラワーパークは群生のジャカが咲きそろう(フラワーパーク提供)

茨城県フラワーパーク(石岡市下青柳)

5月12日までのフラワーフェスティバルは、シャガ、シャクヤク、ツツジ、ボタンなどが見頃を迎える季節に合わせ開催している花の祭典。約30万平方メートルの広大な園内には色とりどりの花々が咲き誇り、シャクヤクやボタンなど大輪の花は見応えも十分。アヤメに似た花をつけるシャガが開き始めており、5月上旬にかけて約100万株が敷地内を埋め尽くす。

温室では6日までベゴニア・ダリア展を開催中。花壇にはヤマブキ、ボタンに加え、モミジまで花をつけている。自慢の「バラまつり」は5月15日から開催となり、6月23日まで無休で開園するということだ。

➡http://www.flowerpark.or.jp/

ボタンの最盛期を迎えたつくば牡丹園。連休後半はシャクヤクが見ごろに

つくば牡丹園(つくば市若栗)

平成元年(1989)に開園の牡丹園は31回目のシーズンに突入、30日までの「牡丹まつり」、1日から15日の「シャクヤクまつり」で来場者を迎える。ボタン、シャクヤク合わせて800種、6万株にもなる園地は世界最大級とアピールする規模だ。

ボタンの開花は平成元年の開園時にはゴールデンウイークにぴったりだったのが、温暖化の影響か、早々に花をつけてしてしまい対策に苦慮してきた。それが元年の巡り合わせ、今季は遅からず早からず順当に花をつけている。30年間ずっと無農薬・酵素農法にこだわった栽培法を続けており、作出したシャクヤクの新品種を「令和」と命名、今季5月10日前後に開花の見通し(関浩一園長)になった。白と淡いピンクが交ざった色合いで、細くとがった花びらが特長だそう。

➡https://jp.peonygardentokyo.com/

4分咲から5分咲きになってきた笠間つつじ公園

笠間つつじ公園(笠間市笠間)

第48回を迎える「笠間つつじまつり」を開催中。26日から入場料有料となり5月6日まで。笠間市街地東部の小高い丘をぐるりとめぐる登坂園路が設けられ、頂上部を中心に各種のツツジが約8500株。24日の開花状況は「4分咲き」といい、連休中には見ごろを迎えそうだ。

麓から山頂まで徒歩で20分から30分ほどのルート。「これまでは上から下にツツジを見下ろす展望ばかりだったが、インスタ映えを意識して見上げるようなポイントを設けた」(市観光協会)そう。29日から5月5日まで「陶炎祭」開催中の笠間市街地とを結ぶシャトルバスも運行される。

➡http://jimanni.jp/pages/kasama_tsutsuji/

【構成・相澤冬樹】

土浦駅ビルにレストランゾーン 26日オープン 高校生の勉強エリアも

0
3階の中華バル「Hao2ごはん&BAR」のおしゃれな店内

【鈴木宏子】土浦駅ビル「プレイアトレ土浦」(藤本沢子店長)に26日午前11時、レストランゾーン「ステーションロビー」がオープンする。24日、報道関係者などを対象に内覧会が催された。県産食材をふんだんに使い、店内に卓球台なども備えた全150席の2階イタリアンレストラン&カフェ、3階の中華ごはん&バーなど、「日本最大級の体験型サイクリングリゾート」を構成する、食を楽しむおしゃれなゾーンがお披露目された。

高校生がドリング1杯で勉強できる3階学生向け勉強エリア「STEADY STUDY」

同駅は学生の利用が多いことから、高校生がドリンク1杯200円で勉強できる学生向け勉強エリアや、ビジネスマンがパソコンを使って仕事をしたり、会議などが開けるコワーキングスペースなども設けられている。子どもから大人までだれでも参加できる食育と料理の教室や、教室の開催などで写真の楽しみ方を提案する写真館も開設された。サイクリングファッションを販売する洋品店も期間限定でオープンする。

駅ビル1階などに昨年3月オープンしたサイクリング拠点「りんりんスクエア」に続く第2弾で、駅改札口に直結した駅中央通路北側の2、3階にオープンする。

常陸牛や鹿島灘産のハマグリ、美浦村産の生マッシュルーム、土浦の柴沼醤油などの県産食材をふんだんに使った2階レストラン&カフェ「Nanairo Eat At Home!」のメニュー

体験と学びの新業態ゾーン

市中心市街地で最大級となる約400坪(約1320平方メートル)のレストラン街となり、関東や関西を中心に人気レストラン、カフェを展開する飲食店企画経営会社「バルニバービ」(東京本部・台東区)が運営する。店内では各店が体験型イベントを開くなどなど、体験と学びの新業態ゾーンになるという。

バルニバービ経営企画室の福地恵里さんは「通り過ぎる駅ではなく、1時間早く来たくなる駅、1時間長居したくなる駅をテーマに、いろいろな人の意見を取り入れ、いろいろな人が来たくなる場所にしていきたい」とアピールする。

アトレの藤本店長は「駅につながるフロアを長い間閉めて、地域の皆さまにご不便をお掛けしていたが、ようやくオープンできる。2フロアで400坪という地区で最大級のゾーンになるので、朝の通勤時や、仕事・学校帰り、休日にも、いろいろな方々に集っていただき、お店を育てていただければ」と話す。

【ステーションロビー出店店舗】

2階
▽レストラン「Nanairo Eat At Home!」
▽フォトスタジオ「阿部写真館」

3階
▽チャイニーズスタンド&バー「Hao2 ごはん&バー」
▽カフェ「SLOW JET COFFE Cookie」
▽クッキングスタジオ「ぼくらのキッチン」
▽コワーキングスペース「LAP’s」
▽スタディスペース「STEADY STUDY」
ほか

足並みそろえ10連休も連日開館 土浦市立図書館など4文化施設

0
市立図書館などが入るアルカス土浦(正面)と隣接するプレイアトレ土浦㊨

10連休なんて取れるのはお役所ぐらい、と愚痴ろうとしたら、来月13日までお休みなしという公共施設を見つけた。土浦市立図書館と同市民ギャラリーからなるアルカス土浦(同市大和町)のカレンダーは、23日に始まった開館日程が、ゴールデンウイークをはさんで連続20日間に及ぶ。聞けば、27日以降は、企画展開催中の市立博物館(同市中央)、上高津貝塚ふるさと歴史の広場(同市上高津)も歩調を合わせ、4つの文化施設が10連休にそろい踏みするという。令和の幕開け、土浦にどんな薫風が吹き込むか――。

プレイアトレのレストラン開設に合わせ

土浦駅前にあるアルカス土浦、隣接の土浦駅ビル(同市有明町)にはプレイアトレ土浦があって「つくば霞ケ浦りんりんロード」の拠点になっている。昨年3月のオープンから1年、同ビルでは26日にレストランゾーン「STATION LOBBY」が開設の運びとなった。飲食店の企画・経営を手がけるバルニバービ(本部・東京)が2・3階フロアを使い、150席のレストラン&カフェ「NANAIRO Eat at Home!」はじめ、カフェや中華バルなどを展開する。

この新たなにぎわいを「文化の町」の香りで迎えようとするのが、4施設合同での連休開館だ。市立博物館では特別展「町の記憶―空都土浦とその時代」を、ふるさと歴史の広場では「土浦の遺跡―古代のむらと中世寺院」を、ともに6日まで開催中。30日にはプレイアトレ土浦出発で上高津貝塚などを自転車でめぐる「平成最後の歴史めぐり散走」も開かれる。

市立図書館の入沢弘子館長は「10連休は、身近な場所や公共の文化施設でゆっくり静かに過ごすのも新鮮な体験。市民ギャラリーで開催中の絵本の展示は入場無料ですし、博物館や考古資料館も入館料以上の収穫があること間違いなし」と話す。

同図書館の開館時間は通常午前10時~午後8時だが、29日から来月6日までは午後6時閉館、同期間中市内の各分館は休館となる。

ちなみにつくば市立中央図書館は4月30日と5月1日が休館となるほかは開館する。

つくば、土浦の10連休対策総ざらいのページはこちら

土浦薪能 今年は開催できず 代わって亀城プラザで狂言公演

0
代替事業の開催が決まった土浦薪能倶楽部の2019年度総会であいさつする増山栄会長(中央)=22日、土浦市役所内

【鈴木宏子】土浦城址の本丸跡(同市中央、亀城公園内)にかがり火をたき、毎年秋に開催している「土浦薪能」(土浦薪能倶楽部主催)が、今年は開催できないことが分かった。代わりに同公園前の亀城プラザで9月1日、狂言の公演を開催する。

雨天時の会場として毎年確保している土浦市民会館(同市東真鍋町)が、今年は耐震工事など大規模な改修工事のため、1月から来年4月まで全館休館となり、雨天時の対応ができないのが理由という。

昨年は第21回公演が催され、野村万作さん、梅若実さんなど人間国宝4人のほか、テレビなどでお馴染みの野村萬斎さんらが出演した。チケットは発売と同時に完売となり、約650人が鑑賞するなどして、土浦恒例の秋の行事となっている。年間事業費約800万円のうち市が約350万円を補助している。

同倶楽部の2019年度総会が22日、同市役所内で開かれ、代替事業として今年9月1日、亀城プラザで、狂言2演目とワークショップなどを催すことを決めた。野村万蔵さん、野村万之丞さんらが出演する予定という。今年は市の補助金をもらわず開催する予定だ。

同倶楽部の増山栄会長(69)は「能には7メートル四方の舞台と、演技者の通路となる橋掛り(はしがかり)という長い廊下が必要になり(屋内施設としては)市民会館しか市内に会場がない。今年は雨天時の会場が確保できないが、21年続けてきたので、多くの市民から継続してほしいという意見をちょうだいし、倶楽部として何とか続けていこうということになった」と話し「今年はワークショップも開くので、おいでいただいた方に、狂言の面白さや奥深さを分かりやすく提供したい。来年に向けても、勉強しながら楽しんでもらえれば」と話している。

休む? 休まない? 休めない? つくば、土浦の10連休対策総ざらい 

0
連休中も対応するつくば市シルバー人材センターの一時預かり保育施設「子育て支援ルームきずな」=同市台町、市谷田部老人福祉センター2階

平成から令和へ、今年迎える改元連休は27日から5月6日まで10日間に及ぶ。即位の日(5月1日)が祝日に、また、その前後の4月30日と5月2日が国民の休日に指定されたためだ。ゴールデンウイーク超えの大型連休は、生活に影響を及ぼしかねないという不安に応え、政府は暮らしへの影響に関する対応策を発表している。つくば、土浦地域の医療や金融、保育など、暮らしに関わる分野別に連休中の対応をまとめた。

筑波学園病院によれば連休中の診療は休日扱い

【病院】

10連休中は休日当番医のほか、一部病院が外来診療を実施する。

筑波学園病院(つくば市上横場)総務課広報によれば、連休中の診療は休日扱いとなり、事前に予約していない人は料金に休日加算等が追加される。休日加算はどの医療機関でも同様に算定される。なお同病院関連施設の並木診療所(小児・内科)は27日(土)、30日(火)、5月2日(木)の診療日を設ける。

外来診療を実施する病院、診療所は以下の通り。診療時間などは電話連絡の上、確認が必要だ。(当)は休日当番医。

◆つくば市
4/27(土)=宮本病院、筑波学園病院、とよさと病院、筑波記念病院、筑波中央病院、筑波胃腸病院、筑波病院、いちはら病院、つくば双愛病院
4/28(日)=筑波胃腸病院、東郷病院(当)、南大通りクリニック(当)
4/29(月)サンシャインクリニック(当)、筑波病院(当)
4/30(火)=筑波学園病院、とよさと病院、筑波記念病院、筑波メディカルセンター病院、筑波胃腸病院(当)、筑波病院、いちはら病院、さくら内科・呼吸器内科クリニック(当)
5/1(水)=とよさと病院、筑波記念病院、おがわ内科(当)、いちはら病院(当)
5/2(木)=筑波学園病院(当)、筑波記念病院、筑波メディカルセンター病院、筑波胃腸病院、筑波病院、いちはら病院、木村クリニック(当)
5/3(金)=筑波病院、太田医院(当)、樫村内科消化器科クリニック(当)
5/4(土)大野医院(当)、寺崎クリニック(当)
5/5(日)つくば双愛病院(当)、飯岡医院(当)
5/6(月)=筑波メディカルセンター病院、宮川内科・胃腸科医院(当)、あつしクリニック(当)

◆土浦市・阿見町
4/27(土)=県南病院、都和病院、土浦厚生病院、神立病院、筑波東病院
4/28(日)=小林医院(当)、土浦市休日緊急診療所(当)、淀縄医院(当)、小杉歯科医院(当)
4/29(月)=東京医科大学茨城医療センター、松本内科医院(当)、土浦市休日緊急診療所(当)、野上病院(当)、高野歯科医院(当)
4/30(火)=東京医科大学茨城医療センター、県南病院、都和病院、土浦厚生病院、筑波東病院、土浦協同病院
5/1(水)=県南病院、都和病院、神立病院、土浦協同病院
5/2(木)=県南病院、都和病院、土浦厚生病院、神立病院、筑波東病院、土浦協同病院
5/3(金)=山中内科クリニック(当)、土浦市休日緊急診療所(当)、県南病院(当)、深谷歯科医院(当)
5/4(土)=石井内科クリニック(当)、土浦市休日緊急診療所(当)、中央大祢整形形成外科(当)、ホワイト歯科医院(当)
5/5(日)=萩原クリニック(当)、土浦市休日緊急診療所(当)、神立病院(当)、土浦やまぐち歯科クリニック(当)
5/6(月)=東京医科大学茨城医療センター、鈴木胃腸科クリニック(当)、土浦市休日緊急診療所(当)、伊野整形外科医院(当)、関口小児歯科医院(当)

→10連休中のつくば市の休日当番医はこちら
→土浦市の休日当番医はこちら
→県の医療機関の外来診療の実施状況はこちら

処方せんと薬局

連休中、薬局が閉まっている場合などに対処し、継続的に使用している薬に限り、4日以内と決められた処方せんの使用期間の延長ができる。希望者は主治医に相談を。薬局はつくば、土浦とも飛び石連休が多いが、ショッピングモール内の薬局などは連日営業している。

【介護施設・事業所】

特別養護老人ホームなどの入所施設の場合は365日稼働しているため、連休の影響を受けない。通所や訪問介護など居宅サービスを行っている事業所は利用者との契約に基づいて営業しており、契約の有無に応じて休みにする事業所がある。

【保育所】

認可保育園は公立、私立とも基本的に休みとなり、連休中は一時預かり保育を実施している施設が対応する。

このうちつくば市シルバー人材センターが運営する一時保育施設「子育て支援ルームきずな」(同市台町、小倉武子施設長)は木曜日を除いて、1歳から未就学児まで毎日10人まで受け入れる。10連休はすでに毎日4人程度の予約が入っているがまだ受け入れ可能だ。

◆つくば市
3カ所で1歳~就学前を対象に一時預かり保育を実施する。
▽市立作岡保育所=4月30日(火)と5月2日(木)。利用料は1時間200円、定員6人。
▽つくばスワン保育園=全日。1日3000円。定員5人。
▽子育て支援ルームきずな=5月2日(木)を以外。1時間500円(市外は600円)。

◆土浦市
▽市立桜川保育所=4月30日(火)~5月2日(木)の3日間。定員20人程度、4時間まで800円。4時間超1600円

手数料が発生しない連休前の営業時間には混雑が必至の銀行ATM

【銀行】

▽常陽銀行、筑波銀行などの銀行窓口は10連休中は休業、銀行ATM(現金自動預け払い機)やコンビニATMは連休中も利用できる。給料日と重なる4月25日(木)と26日(金)、連休明けの5月7日(火)は窓口が大変混雑すると見込みまれることから、日数や時間に余裕をもって手続きするよう呼び掛けている。

連休中に需要の増加が見込まれるATMについて常陽銀行広報室は、委託管理会社がお札の過不足が生じないよう管理にあたっているため、連休前は通常の土日より多くお札がセットされるという。連休中のATM利用は所定の手数料がかかり、両替機は使えない。詳しくは「常陽銀行ATMご利用ガイド」で確認を。

【郵便局】

郵便局窓口は10連休中は休業。休日なども営業している一部郵便局は営業する。配達は普通郵便物は4月27日(土)と5月2日(木)のみ配達、速達や書留などは毎日配達する。ATMは連休中も利用できる。

【消費生活センター】

つくば市、土浦市いずれも消費生活センターは4月27日から5月6日まで休み。急な場合は▽国民生活センター=午前10時から午後4時まで、局番なしの188(イヤヤ)▽県警察本部・警察相談=ダイヤル#9110

【ごみ収集】

つくば、土浦の一般ごみ収集は収集カレンダー通りに行われる。

【構成・橋立多美】

土浦でホーム初戦、群馬と分ける 茨城アストロプラネッツ 

0
3回裏、小野瀬が一塁へ気迫のヘッドスライディング。チームの士気を鼓舞する=21日、土浦市川口のJ:COMスタジアム土浦

【池田充雄】プロ野球の独立リーグ、ルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツは21日、土浦市川口のJ:COMスタジアム土浦で群馬ダイヤモンドペガサスと対戦し、5-5で引き分けた。茨城は同リーグに今季から参戦。戦績は2勝5敗で東地区最下位とふるわないが、昨季の優勝チームである群馬に対し互角の戦いを繰り広げ、582人の観衆を沸かせた。

初回2被弾4失点から追いつく

茨城は初回、早いカウントから強振してくる群馬打線に強烈な先制を許した。先頭と四番の長打から五、六番の連続ホームランでたちまち4失点。先発の小沼健太投手は「2本とも失投。入り方に気を付ければ違った結果になったのでは」と反省の弁。

ピッチングを修正し、試合を立て直した先発の小沼㊧と1回裏、加藤の一打で1点を返す。加藤は3回の二塁打と合わせて2打点

だが茨城打線も黙っていない。1回裏、小野瀬将紀と上杉泰賀の一、二番の連続ヒットから四番・加藤慎太郎の内野ゴロでまずは1点。3回裏にも連打で1点を追加した。1、3回とも先頭打者でチームに勢いを与えた小野瀬主将は「最年長の自分が気持ちを出し、みんなを引っ張ろうと思った。開幕当初と比べ、ここ数試合は内容や展開が良い」と試合後に振り返った。

打線の援護を得た小沼はその後、変化球主体に切り替える。得意のスライダーでカウントを整え、「相手はまっすぐに強いので、カットボールで打ち損じさせた」と丁寧に低めを突いて粘りの投球。4回に1失点するも、5、6回は連続して三者凡退に打ち取る。

すると6回裏、茨城に好機到来。疲れが見え始めた相手先発を攻め立て、2死満塁から押し出しで1点。代わった2番手からも四球とヒットで2点を奪い、ついに同点に追い付く。

小沼は7回、打球を左脚に受けるアクシデントがあったが、1死二、三塁のピンチにも強気のピッチングで中軸を打ち取り、マウンドを降りた。8回は日下部啓太、9回は本村康が登板し、いずれも走者は出しながら無失点で抑える。9回裏は先頭の上杉が出てサヨナラのチャンスを作るも、クリーンナップが沈黙。9回を終え、規定により試合終了。

土浦でやるからには勝ちたかった…

坂克彦監督談「強豪相手の引き分けは自信にしていい。最後に1本出なかったのだけは反省してほしい。(最下位の現状に)点は取れるようになってきたが、エラーがらみの失点が多い。急にはうまくならないので一歩一歩精進するだけ。(常総学院高時代の思い出ある土浦市営球場に戻ってきて)かつての姿とはずいぶん違うが、この球場で戦えてうれしかったし、やるからには勝ちたかった。次こそは勝ちたい」

茨城のホームゲーム次戦は25日、牛久運動公園野球場で埼玉武蔵ヒートベアーズと対戦する。

試合後、選手全員で観客を見送る

【速報】当選の24人決まる 土浦市議選2019

0
土浦市議選の開票作業=21日午後7時10分ごろ、霞ヶ浦文化体育会館(同市大岩田)

任期満了に伴う土浦市議選の投開票が21日行われた。前回(2015年)から定数4減の24議席に31人が立候補していた。開票の結果、政党別では公明4、共産2は変わらず、新人4、元職1人が当選した。当日有権者数は11万6168、投票率は43.43%、前回を5.0ポイント下回った。

◆土浦市議選(定数24-31)選管確定

当 矢口 勝雄 55 無新 2791.541
当 勝田 達也 55 無現 2668
当 吉田千鶴子 66 公現 2637.446
当 島岡 宏明 60 無現 2419
当 今野 貴子 61 無現 2352
当 目黒 英一 49 公新 2214
当 海老原一郎 65 無現 2142
当 矢口  清 74 無現 2020.458
当 奥谷  崇 48 無新 1971
当 福田 一夫 63 公現 1928
当 田子 優奈 32 共新 1920
当 平石 勝司 48 公現 1891
当 吉田 博史 61 無現 1829.553
当 久松  猛 75 共現 1669
当 柏村 忠志 75 無元 1534
当 寺内  充 66 無現 1522
当 内田 卓男 73 無現 1508
当 下村 寿郎 63 無現 1484
当 鈴木 一彦 55 無現 1449
当 柳沢  明 68 無現 1436
当 小坂  博 62 無現 1341
当 塚原 圭二 57 無現 1312
当 柴原伊一郎 77 無現 1238
当 篠塚 昌毅 63 無現 1222
坂本 繁雄 70 無新 1059
田中 義法 49 無新 1046
中川 敬一 77 無元 1010
川原場明朗 81 無現  933
石引  潔 66 無新  483
小野  勉 57 無新  336
四栗  治 51 無新  268

➡立候補者の顔ぶれはこちらに

大学生のための「家出マニュアル」プロジェクト 筑波大生が企画、5月noteに公開へ

0
虐待問題について話す山口和紀さん

【田中めぐみ】虐待サバイバーの体験談を募集し、大学生のための「家出マニュアル」を作るプロジェクトを進めている学生がいる。筑波大学人間学群で社会福祉について学ぶ3年生の山口和紀さん(20)。体験談は5月にウェブサービスnoteに有料公開予定で、売り上げは執筆者に還元するという。

家出は虐待からの自主避難

山口さんは大学1年の時に、親からの虐待を生き延びたサバイバーたちが書いた手紙を収めた本『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』(Create Media編)を読んだ。同世代が手紙を寄せていることにショックを受け、ツイッターで本の感想をつぶやいたところ、この本の企画をしたライターの今一生(こんいっしょう)さんから返事をもらい、児童虐待防止をテーマとした講演会を企画した。昨年5月の2日間、コワーキングスペース「Tsukuba Place Lab」(つくば市天久保)に今さんを招いて「子ども虐待防止講演会」を開催した。

講演会で参加者の話に耳を傾ける今さん=昨年5月、コワーキングスペース「Tsukuba Place Lab」(つくば市天久保)

講演会には筑波大学の学生らを中心に2日間でのべ41人が参加。虐待問題について様々な議論が行われ、実際に虐待を受け、生きるために家出をした体験を語った人もいた。家出しなかったら死んでいたという話を聞き、山口さんはそれまでの価値観がひっくり返された気がしたという。「家出」という言葉には「してはいけないこと」「悪いこと」というイメージがあったが、体験者の話を直接聞き、「家出」は被虐待者の自主避難であることを知ったと話す。

また今年3月、ある地方大学に通う大学生が自らの虐待体験をつづって、インターネットにアップした記事を目にした。この大学生も「家出」することによって生き延びていた。2人の壮絶な体験から、「家出」がなければ死んでいたかもしれないサバイバーの実態を知り、山口さんは何かをしなければならないという気持ちにさせられたという。

5人の家出体験記を募集

被虐待者の家出には、ある種の技術が必要になるが、社会的に家出が推奨されることは少なく、支援する団体も多くない。具体的なやり方を教えてくれるところが無いため、家出成功者の体験談をモデルケースとして参考にするしかない。

そこで山口さんは、実際に家出に成功した大学生の体験談を集めた「家出マニュアル」を作ろうとプロジェクトを立ち上げた。目標は100人の体験談を集めることだが、まずはツイッターで呼びかけ5人を募集したという。

家出の定義は、「生活拠点を親元以外に移し、自分一人で生活を成り立たせていること」。親に内緒にしているかどうかは厳密には問わず、親に反対されている中強行する場合も家出に含める。虐待親の元で育った人、家出の経験がある人、2019年4月時点で大学生または大学院生であることを条件として募集したところ、すぐに5人の枠が埋まった。体験記を寄せてくれた5人には原稿料を渡したいと山口さんが自腹を切った。

少ない大学生への支援

なぜ大学生を対象にしたか、山口さんは「大学生は10代と20代、未成年と成年の間だから」という。18歳未満は児童相談所など公的支援が受けられるが、18、19歳への支援は薄い。また、20歳になれば賃貸契約などの契約行為に親の同意がいらなくなり、自分で決められることも多いが、未成年の内は親の同意が必要だ。女性の場合はDV(ドメスティック・バイオレンス)シェルターや支援を行うNPOなどもあるが、地方には少ないという。また、男性の場合の支援は必ず就労を前提としており、学生への支援は無いに等しいと話す。

「家出マニュアル」を作る目的は、一つは当事者のため、もう一つは「大学生の虐待」という問題に社会の目を向けることだと山口さん。このプロジェクトが問題提起とし、支援を増やしていきたいという。山口さんの専門は社会福祉で、自分の体験談を語ることは劣等感や屈辱感を低減することにつながり、癒しにもなることを学んだそうだ。「このプロジェクトによって教会のように困っている人たちが集まれる場所を作りたい。困っている人たちがつながり、助け合うコミュニティを作りたい」と目標を語った。

➡「家出マニュアルプロジェクト」のnoteページ

執筆者を増やすための寄付支援もできる

【シルバー団地の挑戦】14 防災士が地域独自の防災計画作りに着手

0
防災士で森の里自治会副会長の松村健一さん。ブルーシートをかぶせて土のう用の砂を備蓄している=つくば市森の里

【橋立多美】つくば市南部の住宅団地、森の里に、平常時は防災の啓発に励み、災害時は避難の要となる人がいる。防災士の松村健一さん(68)。同団地に住んで39年になる。

森の里は首都圏のベッドタウンとして谷田川沿いの平地に造成された。約1300世帯が暮らす市内最大の団地だ。1970年代後半に若年層の入居が始まり、一斉に高齢化が進む。

2015年9月10日、常総市を流れる鬼怒川の堤防が決壊し3000軒以上の家屋が浸水した。松村さんの妻の友人の家がこの時浸水被害に遭い、妻とともに泥の掃除に駆け付けた。この体験が防災への考えを一変させた。「自分の身や家族を守るため」と翌年、同市で行われたNPO法人日本防災士機構の研修講座を受講して防災士になった。

阪神・淡路大震災を教訓として創設された防災士制度は、災害初期段階で、自助と近隣住民同士による共助の活動をけん引する人材の育成を目的としている。研修で専門知識を体系的に学んだ松村さんは、災害に強い地域づくりの推進役になれたらと、昨年度、防災・防犯部を担当する森の里自治会副会長に就いた。

就任1カ月後から毎月発行される自治会報「森の里だより」に防災コラムを書いてきた。「一般論ではなく、森の里ではどんな災害が予想され、どう対処したらいいかという身近な問題を取り上げてきた」と話す。防災活動の重要性を説くコラムの影響か、昨年11月、同自治会が実施した自治会運営に関するアンケートに防災対策を望む住民の声が多く寄せられた。

在宅避難者への配付方法模索

今年度も同じ役に就いた松村さんは「森の里独自の防災計画を作り、災害時体制を確立したい」という。計画の柱は①地震と液状化②避難生活③水害対策だ。

地震と液状化については、東日本大震災の時に液状化で住宅2棟が傾いた経験を生かした計画を盛る。避難生活は「在宅避難」を見込む。同団地と地続きの市立茎崎第三小が避難所に指定されているが、近隣の住宅団地からも避難してくると総勢5000人に上る。自宅が倒壊するなど帰れない人を除いて在宅での生活を想定し、飲料水と食料の配付方法を模索している。水害対策については土のう用の砂約3トンを団地内の広場に備蓄している。

高齢者を始めとする災害弱者が自然災害により被災する事例が多い。これまでは個人情報保護法が妨げになって対象者を把握できなかったが、13年の法改正で自治体に要支援者名簿の作成が義務付けられ、個人情報を地域の民生委員や自主防災組織が共有できるようになってきた。同団地には1人暮らしの高齢者200人が住む。支援が必要な人への仕組みづくりを避難計画でカバーしたいと松村さんは考えている。

平成の30年余は多くの災害に襲われた。「災害の教訓を令和の時代に生かして、地域ぐるみで災害時に対応できる体制を整えたい」と松村さんは熱意を込めて話してくれた。

谷田川沿いに一戸建て住宅が建つ森の里団地

➡【シルバー団地の挑戦】の過去記事はこちら

年々レベルアップ、多彩な作品70点 筑波銀行OB会美術展

0
それぞれの作品を鑑賞しながら話に花が咲く=つくば市竹園、筑波銀行つくば本部2階ギャラリー

【池田充雄】退職後の暮らしを心豊かなものにしようと、趣味の世界に打ち込んでいる人たちの作品展「第5回筑波銀行OB会美術展」が18日から、つくば市竹園の筑波銀行つくば本部2階ギャラリーで開催中だ。油彩、水彩、水墨画、写真、書、彫刻、陶芸などの多彩な作品、70点余りを見ることができる。

今展の参加者は県内全域および近県の37人。年齢層は60代後半から70代後半が中心だ。「各自が得意なジャンルで挑み、いずれも個性豊かな作品ばかり。回を重ねるごとに出品点数が増え、内容もレベルアップしている。県展などで活躍している人も多い」と、実行委員長の床宿道和さんは話す。

同銀行は関東銀行、つくば銀行、茨城銀行の3行が母体となって2010年に誕生した。今はまだ各行それぞれのOB会が存在するため、共に展覧会を開催しながら親睦を深めている。「この人がこんなテイストの作品を作っていたとは」と、職場で接していたときには気付かなかった意外な一面が見られたりもするそうだ。

作品づくりで大きなモチーフとなるのが地域の風物だ。たとえば千勝弘巳さんの日本画「スーパームーン」は、筑波山の稜線を巨大な満月が照らしている。同じく「群雀」では、満開の花木に遊ぶ小鳥たちを背後から筑波山が見守るように描いた。小澤章さんの写真「光る沼」「夜あけ」は、下妻市民の心のふるさとである砂沼のさまざまな表情を捉えたもの。糸賀士さんが出展した獅子頭は、これもまた石岡の象徴といえる工芸品だ。

獅子頭など地域の風物をモチーフにした作品が多数出展されている

一方で、旅先の風景などを題材にした作品も楽しい。その一つ、小倉宏さんの写真「アルプスの朝」は、国の特別天然記念物であるライチョウをクローズアップで撮影した貴重な1枚。ライチョウから視線を上げると遠くに槍ケ岳が望め、構図としての完成度も高い。

同行の生田雅彦副頭取は、開会式でこれらの作品を鑑賞した上で「私も今は仕事一筋だが、将来は多くの趣味を持つ先輩方を見習っていきたい」とあいさつしている。

◆会期は25日(木)まで、開館時間は午前9時30分~午後5時(最終日は午後3時まで)、期間中無休、入場無料。

参加者一同による集合写真

➡筑波銀行の関連記事はこちら

海外展開にチャレンジする中小企業、農業者を支援 県

0
ベトナムの総合食品見本市「フード・エキスポ・ベトナム2018」に出展した県ブースの様子(県営業戦略部提供)

【山崎実】県は、海外でのビジネスにチャレンジする中小企業や農業者を支援するいばらきグローバルビジネス推進事業をスタートさせる。5月中に参加企業、団体などで構成する推進協議会を発足させる予定だ。

経済のグローバル化に対応し、県産品の輸出促進を図る今年度の県の新規事業だ。シンガポールや、経済発展を続けるベトナムの海外市場を対象に、現地でのビジネス需要開拓、中小企業商品の売り込み作戦を官民一体で行う。

事業の参加企業、団体は、今年秋にシンガポールで行われるレストランなどの飲食店やスーパー、小売店のバイヤーが参加する現地販路開拓のための個別商談会、11月にベトナムのホーチミンで県が用意する展示ブースで商品PRや個別商談を行うことができる。

シンガポールで開催されたレストラン商談会の様子(同)

現在、県は参加企業、団体を募集している。対象は県内に本社か事業所があり、海外市場展開に意欲のあることが条件。対象商品は自社の加工食品、飲料、酒類などで、賞味期限が6カ月以上あるもの(1年以上が望ましい)としている。

募集数は30品目で、1企業、団体当たり最大3品目程度。応募が多い場合は、県が調整、選定する。採択された企業、団体は、現地の専門スタッフによる商談先発掘の支援、商品サンプルの輸出費用負担支援が受けられるほか、シンガポール、ベトナムから現地バイヤーを県内に招へいして実施する商談会にも優先的に参加できる。

5月の推進協議会設立で本格スタートになるが、県は事業内容の説明会を行う一方、広く参加企業、団体の募集を行っている。募集締め切りは4月26日(金)。事業に関する詳しい問い合わせは県営業戦略部グローバル戦略チーム(電話029-301-3529)。

北条米生産者6人、県版GAP認証を取得 東京五輪の食材へPR コメは県内初

0
佐藤明彦県県南農林事務所長(右)から確認証の交付を受けるJAつくば市の関喜幸部会長=土浦市真鍋、県土浦合同庁舎

【鈴木宏子】つくば市の筑波北条米生産者6人が、東京オリンピック・パラリンピックへの食材提供が認められる県版GAP(ギャップ、農業生産工程管理)制度の認証を取得した。JAつくば市最良食味米生産部会(関喜幸部会長)の30~40代の若手生産者で、コメで認証を取得したのは県内で初めて。

茨城県GAP第三者確認という認証制度で、17日、土浦市真鍋の県土浦合同庁舎で交付式が催され、佐藤明彦県南農林事務所長からJAつくば市の関部会長に確認証が手渡された。

同部会では、国際規格GAPの認証取得を目指し2016年から、北条米を生産する部会員20人全員で研修などを始めた。国際規格は取得手続き費用などの面でハードルが高いなどの課題があったという。こうした中、東京五輪に向け申請手数料が無料の県版GAP制度が17年12月にスタートしたのを機に、まずは県の認証を取得しようと部会員6人が昨年6月から本格的に取り組みをスタートさせた。

関部会長(65)は「GAPを取るにあたっていろいろな苦労があり、生産部会20人のうち6人だけになったが、世界と闘うには自分の生産工程をしっかりしておこうと、若い人たちが声を挙げて前向きな形をつくることができた。県のGAPがもらえたことでやりがいが出る。今後も他の部会員に取得を勧め拡大していきたい」と話す。

認証を取得するためには、農薬や肥料が周辺に飛散しないよう環境保全を行っているか、収穫器具を定期的に洗浄し清潔に保っているか、危険を伴う作業に警告版を掲示し事故防止対策を行っているかなど計66項目の生産工程で基準を満たしていることが求められた。

「作業場をきれいに整頓すること、農機具の燃料置き場を別に確保することなど設備投資も必要になった」など苦労もあったと関部会長は振り返る。

県の佐藤所長は「組合員、部会員の長年にわたる努力のたまもの。2020年の東京五輪でつくばのおいしい農産物が全世界の人に提供できれば」と話した。

同部会では今後さらに、国際規格認証の取得を目指していくという。同JAの岡本秀男組合長は「ヨーロッパやアメリカに輸出していくためにはグローバルGAP(国際規格認証)がないと輸出できない。今後はそれを目指しながらやっていきたい」と語る。

今回認証を取得した6人の栽培面積は34.1ヘクタール、年間出荷量は128トン、年間販売金額は約3500万円。現在は直売所での販売のほかつくば市の学校給食に提供している。県版GAPの認証期間は東京五輪が開催される来年9月末まで。今年収穫されるコメから認証対象となる。

GAPは、食品の安全や環境保全、労働安全を図る観点から、農薬や肥料の使用、土壌の管理など農作物の生産管理が適正に行われていることを確認し認証する制度。国際規格などさまざまな規格水準がある。東京五輪の食材調達基準でGAP認証が要件となったことを受けて、基準を満たす県版の制度がスタートした。JAなめがた部会のチンゲン菜、県立江戸崎総合高校のブドウなど5件がすでに認証されており、今回は6件目となる。

➡茨城県GAP第三者確認制度の関連記事はこちら

還暦の科学技術週間 青少年向けにシフト つくばで一般公開

0
元素の力を見える化する「黒い炎」の実演=物材機構

【相沢冬樹】「発明の日」の18日がめぐってくるとつくばは「科学技術週間」に入り、教育・研究機関はこの週末に一般公開のピークを迎える。今年は60回目の節目の年。つくば地区ではかつて、民間研究所を含め50以上の機関が一斉参加し、意匠を凝らした展示で華やかさを競ったが、平成の間に研究所の統合や規模の縮小などあって、今回の公開機関数は28となった。内容的にも企業向けに研究成果を発表する形式は姿を消し、青少年向けのプログラムを用意して研究者と交流するスタイルが目立ってきた。

「元素のチカラ」見せる黒い炎…物材機構

はっきり「若者向け」を打ち出したのは、物質・材料研究機構(NIMS)。「材料科学」はわが国の科学・経済のけん引役ながら、少子化や若者の理科離れの中、優秀な人材確保が難しくなっており、危機感を募らせている事情が背景にある。21日の一般公開では、子供たち向けの体験プログラムとは別に、高校生や大学生向けのプログラムを用意した。

折から2019年は元素周期表ができて150周年を迎えることから、「元素のチカラ」をテーマに講演や講座を開設する。特別講演は花火師の山崎茂男さんによる「花火“奇跡の3秒”を生む元素の力」、体験講座では食塩とメチルアルコールから「黒い炎」を作り出して、その元素の謎解きをする。公開は21日午前10時~午後4時、NIMS千現・並木・桜地区同時開催となる。

https://www.nims.go.jp/openhouse/

高校生・大学生限定で…国立環境研

今回から対象を高校生・大学生に限定し、一般公開を取りやめたのは国立環境研究所。20日午後1時から開催の「春の環境講座-地球のおくのほうまで見てみよう」は、環境問題について少人数で研究者と語り合う3つのイベントに、高校生・大学生を 50 人限定で募集した。職員採用に関する相談コーナーまで設けた。

http://www.nies.go.jp/whatsnew/20190326/20190326.html

キッズ・ユニバーシティ…筑波大学

筑波大学は、その名も「キッズ・ユニバーシティ」(子供大学)と銘打って、児童・生徒向けのプログラムを組んだ。20日午前9時~午後5時、最新のスーパーコンピューターの見学会やホタル飼育、科学遊びラボなどを設けるほか、高校生以上対象に知能機能システム専攻公開、地上ロケットエンジン燃焼試験などを行う。限定公開の大学地底探検ツアーも各回25人で4回行われる。

http://www.tsukuba.ac.jp/event/e201903181000.html

筑波大学の最新スーパーコンピューター「Cygnus(シグナス)」

このほかの主な公開は次のとおり。

国立公文書館つくば分館=20日までの午前9時15分~午後5時、企画展「明治を支えた情報通信」 新旧憲法、終戦の詔書(しょうしょ)などの展示。

Belle II 測定器=高エネルギー加速器研究機構

高エネルギー加速器研究機構=20日午前9時30分~午後4時30分、施設見学ツアー Belle II(ベルツー)測定器&フォトンファクトリー、サイエンスカフェなど。

https://www.kek.jp/ja/newsroom/2019/04/02/1600/

建築研究所=21日午前9時~午後4時、実大構造物実験棟など研究施設のツアー見学(予約制、電話029-864-2151)ほかドローンシミュレーターによる操縦体験など。

国土技術政策総合研究所・土木研究所=19日午前9時~午後4時、試験走路、京都・桂川の河川模型などの実験施設見学、VRで建築現場体験など。

NTTアクセスサービスシステム研究所=17日午前9時50分・11時50分・午後2時20分・4時20分の4回に分け光ファイバーを使った通信技術をツアー形式で紹介。

防災科学技術研究所=21日午前10時~午後4時、「生きる、を支える科学技術」をテーマに地震ザブトンによる揺れ体験、ゲリラ豪雨体験、ペットボトルで地震計を作るコーナーなど「ぼうさいミュージアム2019」の開催。

http://www.bosai.go.jp/event/2019/openhouse/index.html

国立科学博物館筑波研究施設・筑波実験植物園=21日午前10時~午後4時、「科博オープンラボ2019」。ツアー形式で標本室をめぐる見学会。動物研究部、植物研究部で参加型の特別企画など。21日は筑波実験植物園入園料が無料。

http://www.kahaku.go.jp/event/2019/04open_labo/

筑波技術大学=19日午後1時~、視覚障害に配慮した学習環境と支援機器の体験。

つくばエキスポセンター=21日まで入館料200円(子供100円)割引。20日と21日にサインスショー、宇宙アサガオの種プレゼントなど。21日は江戸川学園取手小、塚原佳那子さんの一日館長。

日本自動車研究所=20日午前10時~午後4時、「のぞいてみよう! クルマの研究所」。真冬の試験環境体験や水素・電気で走るクルマに同乗体験。

JAXA筑波宇宙センター=19日まで午前9時30分~午後5時、筑波宇宙センタークロスワードパズル(プレゼント付き)、超小型三軸姿勢制御モジュール紹介(実演付き)など。

産総研・地質標本館=16日~7月7日開催の特別展「宇宙(そら)から地質(ジオ)―衛星でみる地質」関連特別講演会=20日午後2時~4時 2講演を予定。入場無料。

産業技術総合研究所つくばセンター=20日午前9時30分~午後5時、ミニトーク「トンボの不思議」、研究室見学「両生類ふれあいツアー」ほか、いずれも予約制。

https://www.aist.go.jp/sst/ja/event/sq20190420/index.html

気象研究所・高層気象台・気象測器検定試験センター=17日午前10時~午後4時、気象研では講演会「異常気象と地球温暖化」など、高層気象台ではジェット気流の発見に関わる展示など、試験センターでは気象測器の展示・説明。

国土地理院・地図と測量の科学館=18日午前10時~と午後4時~、測量用航空機「くにかぜ」内部公開。

国際協力機構JICAつくば=20日午前10時~午後4時、展示「アフリカを知ろう!」、高校生国際協力実体験プログラム成果発表など。

農研機構=19日午前9時~午後4時、⾷と農の科学館でもみすり体験や植物⼯場で栽培されたトマトの試⾷など、農業環境インベントリー展示館でミニ農村⾒学ツアーなど。

森林総合研究所=18日午前10時~午後4時、企画展示「サクラを観る・守る・利用する」、樹木園の案内(研究者のガイド付き)など。

国際農林水産業研究センター=19、20日の午前10時~午後4時、講演「地球温暖化に負けないトマトを作る~遺伝資源を用いた耐暑性研究」(19日)、ハイビスカスなどの苗木の配布(先着順)など。

詳しくは、2019年度イベント総合ガイドのダウンロードページへ。

風と筒の傾きが複合原因 昨年の土浦花火大会事故

0
昨年、事故が起こった花火。左の写真の白い点が不発となった4号玉。右は学園大橋近くの地上付近で爆発する花火の様子(土浦市提供)

【鈴木宏子】昨年10月に開催された土浦全国花火競技大会で、けが人が出て大会が途中で中止になった問題で、土浦市は15日、事故原因について、強い風や風向きのほか、打ち上げ筒が傾いていたことが複合的に作用したと推定されるとする事故調査報告書を発表した。

今後の安全対策については、打ち上げ場所で毎秒10メートルを超えるやや強い風が10分間平均で吹くときは大会を中断し、さらに中断が30分間以上続いたときや、救急搬送されるけが人が出るなど重大な事故が発生したときは大会を中止するなどの新たな基準を設けた。

事故原因の一つとされる打ち上げ筒の傾きについては、大会当日の打ち上げ前に、市職員などが検査した際は筒の傾きは確認されず、事故後も確認されなかったという。一方、事故当時、花火は半径110メートルの保安区域を超えて観覧者がいる200メートル先に落下した。弾道を計算したところ、当日推測される最大風速の毎秒17メートルの風が吹いたとしても、筒が11度以上傾いていなければ200メートル先に飛ばなかったとした。打ち上げた業者に賠償などは請求しないという。

今後の安全対策として、新たに現場に風速計を設置する。これまでは約1キロ離れた市消防本部の風速計を基に判断していた。

さらに30分間以上中断が続いた場合、大会を中止する根拠について市は、遠方から来る人が多く、打ち上げ時間が交通規制の時間帯を超えると会場周辺が混乱してしまう恐れがあるためとしている。

事故調査は、昨年の事故直後から今年4月上旬まで、気象や弾道計算の専門家、花火師などに意見を求めながら実施した。

今年は10月26日開催

今年の大会開催日は10月26日になる。例年開催している10月の第1土曜日が、いきいき茨城ゆめ国体の開催日程と重なることから、今年は第4土曜日とする。昨年、大会が途中で中止となったのを受けて、桟敷席を昨年購入した人は、今年は優先的に購入できるようにするという。

事故は昨年10月6日午後6時21分ごろ発生した。19番目の高木煙火(岐阜県大垣市)が打ち上げたスターマインの4号玉1発が上空約200メートルで開かず、立ち入りが制限されている保安区域の外に飛び、打ち上げ場所から約200メートル離れた土浦市佐野子の学園大橋北西側で爆発した。花火を見ていた11人がやけどなどのけがを負った。事故後、中川清市長は昨年、安全対策を見直す方針を示していた。

➡2018年10月の土浦花火事故に関する記事はこちら

季節を先取り、満開のサクラソウ並ぶ 筑波実験植物園

0
展示台に並んだサクラソウをそれぞれのスタイルで鑑賞する=13日、つくば市天久保の筑波実験植物園

【池田充雄】国立科学博物館筑波実験植物園(つくば市天久保)で13日から「さくらそう品種展」が始まった。筑波大学が保有する国内屈指のサクラソウ品種コレクションから、100種以上を特別公開している。これほどの種類と品数を一度に見られる機会は少ないとあって人気を博している。

筑波大が保有するサクラソウ品種は現在314種あり、本展ではそのうち100種以上を公開している。植物園の正門を入ってすぐ、教育棟の裏に設けられた展示台には、花の色や模様、花弁の形や咲き方などとりどりのサクラソウの鉢が並び、端から見ていくうちにその全容が分かる仕掛けになっている。

傍らにある「桜草花壇」は、江戸時代の伝統的な観賞方法を再現したもの。こちらには約30種が並ぶ。お互いが引き立て合うよう、花の色によって配置の仕方が決められているそうだ。

伝統的な鑑賞方法の「桜草花壇」

サクラソウの園芸品種は数百種あるとされるが、これらはすべて日本の野山に自生していたわずか1種のサクラソウ野生種から、品種改良によって作出された。江戸時代後期に武士の間でブームが巻き起こり、爆発的に多様化が進んだという。

昨年の人気投票で1位を獲得した品種「ときめき」。花弁は表が白で裏がピンク、花芯が八重になる

「眼福(がんぷく)。毎年来ているが、今年もきれいに咲いている」と話すのは来園者の一人、東京都の小川倫弘さん(46)。妹の博子さん(45)も「同じサクラソウでもいろんなバリエーションがあって、見ていて楽しい」との感想。

展示品は今展の会期に合わせ、ハウスなどで温度管理しながら育てられた。今年は気候の関係で、地植えのサクラソウはまだわずかに咲き始めたばかりだが、ここでは満開の姿を、季節を先取りして楽しむことができる。

「名前もそれぞれユニークなので、由来を想像しながら見るのも楽しいのでは」とアドバイスするのは、NPOつくばアーバンガーデニング(TUG)のメンバーで「筑波大学さくらそう里親の会」事務担当の佐藤久美子さん。栽培を通じて筑波大学による種の保存・継承に協力している。TUGではほかに松見公園(同市天久保)の「さくらそう花壇」も管理しており、こちらは4月中旬から5月中旬にかけて、約250種3000株が見頃を迎えるそうだ。

◆筑波実験植物園のさくらそう品種展は21日(日)まで。開園時間は午前9時~午後4時30分。入園料は一般300円。

松見公園の「さくらそう花壇」でも早咲きが開き始めた

県勢は5キロで男女優勝 かすみがうらマラソン2019

0
フルマラソン一般の部女子で連覇を果たした藤沢舞=土浦市川口の川口運動公園

【崎山勝功】第29回かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソン2019(同実行委員会、土浦市など主催)が14日、土浦市川口の川口運動公園周辺を発着点に行われ、県勢は5キロ一般男子で伊藤裕紀(21)=茨城大学4年=が16分26秒で優勝した。5キロ一般女子も県勢の山本侑果(18)が20分33秒で優勝した。

フルマラソン、10マイル(約16キロ)、5キロの各部門と、かすみがうらウォーキング(約19キロ)などで計2万252人がエントリーし、1万6643人が出走した。

5キロで優勝した伊藤はスタートから3キロまでは独走態勢だったが、4キロから2位の走者と競り合う形になり、4秒差で逃げ切った。「風が強くて途中先頭で(レースを)引っ張ることがあったのでつらかった」と振り返った。

5キロ一般男子で優勝した伊藤裕紀(右)と、5キロ一般女子で優勝した山本侑果=同

フルマラソンは男子・上條が初優勝、女子は藤沢が連覇

フルマラソン一般男子は、初出場の上條記男(35)=埼玉県=が2時間24分26秒でゴール。県勢の瀧谷海斗(21)=流通経済大学4年=は、同じく初出場ながらも2時間26分33秒で3位に食い込んだ。

優勝した上條は「36キロぐらいでこれは勝てるかなと思った」と述べ、今年9月15日にオーストラリアで開かれるシドニーマラソン出場権を手にし「2時間18分を目指したい」と目標を示した。

フルマラソン一般の部男子で優勝した上條記男=同

惜しくも3位だった瀧谷は「30キロからちょっときつかった。後半はペースが落ちちゃった。ベテラン勢に(距離を)離された」と振り返った。瀧谷は同大駅伝部に所属し、箱根駅伝の出場を目指して1カ月に約700キロ走っているという。「ベテランに力負けしてしまった」と反省の弁を述べた。

同女子は藤沢舞(44)=北海道、エクセルAC=が2時間46分39秒で連覇を果たした。連覇を狙っていたという藤沢は「目標は5キロを19分間で刻もうと思ったが、30キロからガクンとペースが落ちた。粘り強く頑張った」と話した。タイムは昨年より遅かったことに不満げだったものの「(コース上の)かすみがうら市内の小学校の桜がきれいだった」と、余裕を見せる一幕もあった。

このほか、かすみがうらウォーキング(約19キロ)も行われ、団体で参加した海老原梢さん(27)=牛久市=は「(仲間と)しゃべりながらで楽しかった。今度はマラソンの方に参加したい」と話した。

有森裕子さんらが伴走 国際盲人マラソン

視覚障害者ランナーたちが健脚を競う「国際盲人マラソン」では、五輪銀メダリストの有森裕子さん(52)、女優兼ヨガインストラクターの松本莉緒さん(36)らが伴走を務めた。

このうち5キロ女子では、松本さんが伴走を務めた招待選手の工藤星奈さん(18)=筑波大付属視覚特別支援学校=が28分39秒で優勝した。

工藤さんは「本当にきつくて(レースを)辞めたいと思ったけど、(松本)莉緒さんが励ましてくれた」と語った。「タイムを30分切ったら(松本さんと)一緒にたこ焼きを食べる約束をした」と言い、「28分で走れたので一緒にたこ焼きを食べたい。本当に(自分を)支えてくれた莉緒さんには感謝しかない」と感謝した。

5キロの部でスタートする伴走ランナーの松本莉緒さん(中央右の女性)と工藤星奈さん=土浦市川口の県道

カンボジアの障害者スポーツ支援呼び掛け

有森さんは、19年連続で伴走ランナーを務めた。今年はフルマラソン女子の鎌松美保子さん(35)=兵庫県=の特別伴走ランナーとして10キロ地点まで伴走した。鎌松さんは4時間14分28秒で2位入賞を果たした。

有森さんが代表理事を務めるNPOハート・オブ・ゴールドは、カンボジアで体育教育支援や障害者スポーツ支援などに取り組んでいる。かみがうらマラソン会場でも同NPOのテントでTシャツなどを販売し支援を呼び掛けた。集まった支援は、カンボジアでの障害者スポーツ支援などに活用されているという。

有森さんは「かすみがうらマラソンに19年来させていただいているが『他の人の役に立つ』と思う方が増えてきてありがたい」と感謝した。有森さんはサインや写真撮影に応じ「こうした機会を大切にしていきたい」と語った。

フルマラソン女子B―2の部で2位入賞した鎌松美保子さん(中央)と、鎌松さんの特別伴走ランナーを務めた有森裕子さん(右)=同

【統一地方選】7人超え激戦スタート 土浦市議選告示

0
出陣式で、立候補者の決意表明に乾杯する支持者=14日、土浦市内

統一地方選後半の土浦市議会議員選挙が14日告示され、定数24を7人上回る計31人が立候補を届け出た。内訳は現職20人、新人9人、元職2人となり、各候補は地元などで第一声を上げた。

政党別は公明4人、共産2人、無所属25人。男女別は男性28人、女性3人。現職27人のうち7人が引退した。

投票は21日午前7時から午後6時、小中学校など市内50カ所で行われる。期日前投票は15~20日市役所やイオンモール土浦など4カ所で。

開票は21日午後7時から霞ケ浦文化体育会館で行われる。13日現在の有権者数は11万8806人(男性5万9089人、女性5万9717人)。

4年前は定数28に対し13人超の41人が立候補した。投票率は前回48.43%だった。

立候補者31人のポスターがずらりと貼られた選挙掲示板=14日、土浦市内

▷土浦市議選立候補者 届け出順

(氏名・敬称略、年齢、職業、政党、現新元の別・過去の当選回数、住所)
海老原一郎氏

海老原一郎 65 海老原興産取締役 無所属 現④ 真鍋
【略歴】青山学院大学経済学部卒。市議会議長。元市監査委員

吉田千鶴子氏

吉田千鶴子 66 政党役員 公明党 現④ 中村南
【略歴】県立土浦三高卒。公明党県本部女性局次長・副支部長

柳沢明氏

柳沢明 68 会社役員 無所属 現④ 右籾
【略歴】県立土浦工業高校卒

島岡宏明氏

島岡宏明 60 島岡商事代表取締役 無所属 現① 右籾
【略歴】立教大卒。市教育委員長職務代理者。霞ケ浦自衛隊後援会理事

矢口勝雄氏

矢口勝雄 55 マミーやぐち取締役 無所属 新 下高津
【略歴】千葉工業大卒。土浦二小後援会長。下高津1丁目副地区長

久松猛氏

久松猛 75 政党役員 共産党 現⑨ 木田余東台
【略歴】中央大中退。神立駅前区画整理事業組合議会運営委員長

福田一夫氏

福田一夫 63 政党役員 公明党 現⑥ 乙戸
【略歴】東洋大学文学部卒。公明党県本部幹事。市議会副議長

奥谷崇氏

奥谷崇 48 カスミユニオン政治顧問 無所属 新 右籾
【略歴】東京経済大卒。UIゼンセン同盟流通部会組織強化・教育部長

柏村忠志氏

柏村忠志 75 無職 無所属 元⑤ 中高津
【略歴】日大法学部卒。霞ケ浦導水事業を考える県民会議共同代表

川原場明朗氏

川原場明朗 81 水道設備業 無所属 現⑤ 中神立町
【略歴】日本農業実践学園卒。土浦・かすみがうら土地区画整理組合議長

篠塚昌毅氏

篠塚昌毅 63 学園ビルメンテ取締役 無所属 現③ 荒川沖西
【略歴】日本大学卒。元市議会総務市民委員長。元市監査委員

下村寿郎氏

下村寿郎 63 農業 無所属 現① 乙戸
【略歴】日大東北工業高卒。新治広域組合議員。乙戸町内会役員

目黒英一氏

目黒英一 49 会社員 公明党 新 北荒川沖町
【略歴】国際武道大学卒。公明党土浦支部副支部長。元カスミ

矢口清氏

矢口清 74 リーダー電機会長 無所属 現④ 田宮
【略歴】県立土浦工業高卒。元市新治商工会長。元土浦法人会副会長

塚原圭二氏

塚原圭二 57 会社員 無所属 現① 中村南
【略歴】東洋大卒。須沢商事。元日本テキサスインスツルメンツ課長

田子優奈氏

田子優奈 32 政党役員 共産党 新 東崎町
【略歴】県立龍ケ崎一高定時制卒。 元関東墓地サービス副代表

田中義法氏

田中義法 49 田中冷設工業社長 無所属 新 永国
【略歴】土浦日大高校卒。亀城太鼓保存会代表。永国成年団役員

四栗治氏

四栗治 51 会社員 無所属 新 千束町
【略歴】城西大卒業。NECソリューションイノベータ社員。土浦市千束町区長

勝田達也氏

勝田達也 55 勝田商事社長 無所属 現① 神立町
【略歴】明治学院大卒。元NPO法人まちづくり活性化土浦理事長

今野貴子氏

今野貴子 61 市議 無所属 現① 小松
【略歴】北海道立江南高卒。元県議秘書。元衆院議員秘書

寺内充氏

寺内充 66 常陽土地建物社長 無所属 現⑤ 川口
【略歴】日大卒。土浦・かすみがうら区画整理組合議員。土浦土地開発公社理事

平石勝司氏

平石勝司 48 政党役員 公明党 現② 神立町
【略歴】創価大学卒。元常陽新聞新社社員

柴原伊一郎氏

柴原伊一郎 77 農業 無所属 現③ 藤沢
【略歴】県立谷田部高校卒。新治土地改良区理事長

小野勉氏

小野勉 57 家庭教師 無所属 新 小岩田東
【略歴】明治大学政治経済学部卒。家庭教師。元会社員

中川敬一氏

中川敬一 77 農業 無所属 元④ 神立町
【略歴】土浦五中卒。元市議会副議長。元市農業委員

吉田博史氏

吉田博史 61 吉田衣料社長 無所属 現⑤ 常名
【略歴】土浦一高卒。都和南小よくする会会長。新治都和交番連絡協会長

内田卓男氏

内田卓男 73 会社役員 無所属 現⑦ 中高津
【略歴】早稲田大第一商学部卒。ナカツネ建材監査役

坂本繁雄氏

坂本繁雄 70 NPOいきいきネットワーク理事長 無所属 新 真鍋
【略歴】法政大中退。NPO茨城労働相談センター理事。脱原発ネット運営委員

小坂博氏

小坂博 62 会社社長 無所属 現③ 生田町
【略歴】大東文化大学卒。小坂タクシー社長

鈴木一彦氏

鈴木一彦 55 学習塾経営 無所属 現③ 藤沢
【略歴】日本大学農獣医学部卒。新治学園後援会長。市新治商工会副会長

石引潔氏

石引潔 66 会社員 無所属 新 真鍋
【略歴】私立茨城高校卒。周文会副代表

今年はタケノコ掘り体験も 13日から阿見で「たけのこほっぺ」 竹林割合県内一

0
タケノコ掘り体験を待つ竹林。ここまで手入れするには人手もコストもかかる(あみ観光協会提供)

【相沢冬樹】竹林の多さは県南きってという阿見町で、13日からタケノコ料理フェア「たけのこほっぺ」が始まる。今回初めて「タケノコ掘り体験」を3軒の竹林で受け入れることになり、事前予約受け付けが始まった。

「たけのこほっぺ」はあみ観光協会が主催し、今回が7回目の開催。昨年と同じ14の飲食店が参加して30日まで行われる。各飲食店では、地元産のとれたてタケノコを味わえることから「自分の手で掘ってみたい」という要望が寄せられ、これに応える形で「タケノコ掘り体験」が実現した。

受け入れるのは、いずれも上長地区の飯野さん方、大久保さん方、浅野さん方の竹林。15日を皮切りに5月4日まで、3軒ごとに異なる日程・時間での受け入れとなり、前日までの申し込みで受け付ける。体験料は1人1000円(タケノコ1本込み、追加料は1キロ500円)、道具は無料で貸し出され、汚れてもいい服装・靴での来場を求めている。

震災影響、休止期間はさみ再開

町の総面積に対する竹林の割合が県内1位(2005年農林統計で1.7%)となり、観光協会が08年に「竹倶楽部」と銘打った観光振興事業をスタートさせたのが始まり。

竹林は手入れを怠ると密集度を高め、やぶ化して、周囲に侵食し被害を広げる。現在同町でタケノコを出荷している竹林面積は約28ヘクタールあるが、自家消費とその延長がほとんどで、持続可能な竹林の維持整備には、いっそうの消費拡大が求められた。

竹林を観光資源にしようと、10年から町内の飲食店参加による「たけのこほっぺ」がスタートした。しかし翌年発生した東日本大震災による福島第1原発事故の影響で15年秋までタケノコの出荷を自粛。休止期間をはさんで16年から再開し、大型連休前の恒例行事となっている。

◆イベント詳細はあみ観光協会事務局(電話:029-888-1111)URL: http://www.amikan.jp/upsys_pro/news.php?mode=detail&type=association&code=161

◆タケノコ掘り体験の日程と予約受付先
▽飯野さん方4月15・17・22・24・29日各午後1時30分~3時(受付はファクスのみ:029-889-2448)
▽大久保さん方4月20・27・29・30日・5月3・4日各午前10時~午後3時(電話:029-840-3055)
▽浅野さん方4月20・27日・5月4日各午前10時~午後3時(電話:090-4950-5683)

◆「たけのこほっぺ」参加店
▽アオヤド食堂▽割烹みとや▽居酒屋娯衛門▽宅配割烹北大路▽味香源▽すしかつ▽カフェ・ド・キッチン・カルケット▽フィッシュ・三宅▽とんかつつかもと▽中華レストラン四川亭▽そば処しのぶあん▽常陸秋そば信太の里▽宮宅讃岐製麺所▽エノテカドォーモプレミオ

 

国内外ランナー2万252人集結 かすみがうらマラソン14日号砲

0
2018年のかすみがうらマラソン=土浦市川口のスタート地点

【谷島英里子】14日開催のかすみがうらマラソン兼国際盲人マラソン2019(土浦市、かすみがうら市など主催)は11日までに、大会事務局まとめで世界17の国・地域と47都道府県から合わせて2万252人のエントリーに達した。

内訳は、かすみがうらマラソン▽フル男子11577人、女子1652人▽10マイル男子3773人、女子1596人▽5キロ男子643人、女子576人。国際盲人マラソン149人。かすみがうらウオーキング286人。

土浦市川口運動公園周辺をスタート、かすみがうら市歴史博物館先を中間点とし、川口運動公園のJ:COMフィールド土浦をゴールとする湖岸周回コースで競われる。マラソンの最初のスタートは10マイルの部で午前9時20分から。その後順次スタートする。ゲストランナーはミュージシャンのパッパラー河合さん、女優・ヨガインストラクターの松本莉緒さん。

開催当日は午前10時から午後5時まで、土浦市川口のモール505にランナーズビレッジが開設され、地元飲食店のブースが並ぶ。毎年好評のカレースープ鍋もあり、ゼッケンを持参したランナーは無料で味わえる。ほかにレンコンの粉末を使った「れんこんめん」の無料配布(午前10時30分~午後1時30分~、各先着100人)、お笑いや音楽のステージイベントが繰り広げられる。

マラソン会場すぐのラクスマリーナでは、およそ4キロを競うカヌーレースを開催、参加者を募集している。午前8時に集合し、10時30分ごろにスタートする。参加費は500円(保険代込み)で、中学生以下の参加は保護者同伴。昼食と参加証が発行される。