7/10-26 上原耕生個展[路上の記憶、滲む暮らし2026」

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    日時:
    2026年7月10日 @ 1:00 PM – 2026年7月26日 @ 6:00 PM
    2026-07-10T13:00:00+09:00
    2026-07-26T18:00:00+09:00
    場所:
    ギャラリーネオ・センシュウ
    日本、〒305-0047 茨城県つくば市千現1丁目 マイコーポ 二の宮
    参加費:
    無料
    お問い合わせ:
    ギャラリーネオ・センシュウ

    ギャラリーネオ・センシュウ(gallery neo_/Senshu)は、710日(金)~26日(日)、美術家 上原耕生(こうお)の個展「路上の記憶、滲む暮らし」を開催する。開館は金土日曜の午後1~6時。月火水木曜は休館。

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    上原は、約20年にわたり「路上」を主題として制作を続けてきた。その視線は単なる都市風景の記録ではなく、自身の生まれ育った沖縄と、そこに生きる人々の記憶や歴史、そのアイデンティティの在りかを探る営みへと向けられている。

    沖縄では、15世紀以降、琉球王朝としてアジアや唐との交易で栄えた時代を「唐の世」。1879年、薩摩藩と明治政府によって事実上、王朝の終焉となった琉球処分以降を「大和世」。1945年の沖縄戦から戦後27年間のアメリカ統治を「アメリカ世」。1872年から日本復帰以降を「大和世」と呼ぶ。人々の生活文化を塗り替えるこういった政治体制の変化を「世替わり」と呼び、体制が変わるたびに、言語、制度、経済、風景、さらには人々の価値観までもが外部から更新されてきた。

    上原は、この反復される歴史的な書き換えの中に、沖縄という土地が抱える複層的な時間性を見出そうとする。しかし一方で、アイデンティティとは国家や制度によって一義的に規定されるものではなく、むしろそれは、個人の身体感覚や記憶、土地との関係性の中に潜在し、表象される以前の層として存在している。上原にとって路上とは、その不可視の層が痕跡として立ち現れる場なのではないか。

    本展で発表される《Rust Paintingー錆絵》シリーズは、主にトタンを支持体として制作される。戦後沖縄に流入した米軍由来のトタンは、焼け野原となった土地にバラックの材料として急速に普及し、人々の生活基盤を支える身近な素材となった。同時に、強い日差しや塩害によって腐食したその表面は、沖縄の風景を特徴づける視覚的要素でもある。

    上原はトタンを単なる素材としてではなく、歴史的経験が刻印されたメディウムとして扱う。そこに現れる錆は劣化の痕跡であると同時に、時間の堆積であり、複数の「世」が重なり合う地層でもある。作品に描かれる路上の風景は、記憶と歴史、現実と想像が交差する場として構築される。

    沖縄の人々によって語り継がれてきた民謡や口承を通して時代の経験を、上原は現代における視覚表現へと接続する。路上に残された痕跡を拾い上げる行為は、失われつつある風景を保存するためではなく、その背後に潜む歴史の層や語られなかった記憶を現在へと呼び起こす。

    上原の作品は、沖縄をひとつの固定された文化的アイデンティティとして提示するのではなく、絶えず更新され、交渉され続ける場として捉える。そしてその視点は、沖縄固有の歴史を出発点としながらも、国家、領土、帰属をめぐる現代的な問いへと開かれている。本展は上原耕生の個人的な原風景の展示であると同時に、歴史と記憶が交錯する空間となる。

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    上原耕生 Kouo Uehara

    1982年沖縄生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。故郷の「沖縄」や「精神科病院」、「路上」をテーマに団地の壁や商店街の外壁、廃校となった学校などで制作・発表している。2011年からアートスタッフとして茨城県にある袋田病院(精神科医)に勤務。2013年から「袋田病院アートフェスタ」のディレクションを勤める。

    主な個展
    2010年 拝借景/取手市
    2017年「ON THE STREET」/取手市
    2025年「路上の記憶、滲む暮らし」/gallery cafe ULTRA 尾道
    精神科病院での活動
    2018年 TURN展出展/東京都美術館
    2024年 精神科医学術大会にて学術会長賞受賞
    表題「袋田病院アートフェスタ」/仙台
    2025年 袋田病院×フィフスシーズンAIR成果展示
    /大阪関西万博ギャラリーイースト

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