土曜日, 5月 18, 2024
ホーム検索

新型コロナウイルス -検索結果

If you're not happy with the results, please do another search.

つくば市は9月末まで無料 新型コロナに医療相談アプリLEBER

【相澤冬樹】新型コロナウイルスの感染拡大を受け、在宅・遠隔医療のAGREE(アグリー、本社・つくば市、伊藤俊一郎社長)が始めた医療相談アプリLEBER(リーバー)による無料相談は、10日のサービス終了が迫るなか、つくば市については9月30日まで無料期間を延長している。 LEBERは、スマホを操作して医師と相談するアプリで、2018年1月にリリースされた。登録ユーザーはチャットスタイルの自動問診で、「痛い」「かゆい」などの症状を伝えると、これを見た医師から最速3分で回答が届き、最寄りの医療機関や適切な市販薬などがアドバイスされる仕組み。24時間365日相談できる。 通常、登録ユーザーは相談1件ごとに120円、360円、600円の3種類から料金を選んで相談するスタイルだが、同社は2月12日、伊藤社長の即断で4月10日までの無料相談を打ち出した。横浜港にクルーズ船、ダイヤモンドプリンセス号が入港した直後の対応だった。 登録ユーザー・医師数とも増加 同社CMO、多賀世納さんによれば「2月中は発熱から新型コロナとの関連を疑うような相談が多かったが3月に入ると病院に行くこと自体のリスクを心配して幅広い医療相談に変わってきた」という。該当診療科の医師による回答となるが、病名を断定して診断をくだすものではなく、「感冒の疑いがあります」「インフルエンザの疑いがあります」などの表現で、病医院での診察や保健所への相談が促される。処方箋を出すこともないが、不安の解消に役立っていると見ている。 2月以降新たに4020人が登録し、4月1日現在の登録者数は1万2700人に達した。ここで注目されるのは登録の医師数も増加していることで、153人(診療科目45以上)になった。「医師の側も、なるべくなら対面を避け不用意な感染から逃れたい意向があるようだ」(多賀さん) つくば市内の登録者数は現在25人。 同市については「つくばソサエティ(Society)5.0社会実装トライアル支援事業」に採択されていることから、同様に内閣府の「近未来技術等社会実装事業」で実証実験に参加している常陸大宮市と共に、9月30日までを無料提供の期間としている。 無料相談には事前登録が必要。同社のLEBER無料相談登録ページで登録し、アプリのダウンロード後、相談に進む。家族単位での登録制度、法人向けサービスもある。問い合わせ電話029-896-6263 ➡新型コロナウイルスの関連記事はこちら

つくばの高齢者施設でさらに5人感染 新型コロナ

つくば市内で新型コロナウイルスの感染が確認された同市北条、介護老人保健施設アレーテルつくば(運営・恵仁会)の40代女性職員の濃厚接触者について、県は1日、調査の結果さらに5人の感染が確認されたと発表した。5人は80代から90代の施設入所者。同施設での感染者は計10人になる。 5人は、つくば市在住90代男性、つくば市90代女性、桜川市80代女性、つくば市80代女性、つくば市90代男性。3人に熱などの症状があるが、2人は症状がないという。 1日は入所者14人と職員16人の計30人にPCR検査を実施した。25人は陰性だった。県は濃厚接触者をさらに調べている。 県内初の死者、70代の2人 県は同日、県内で新型コロナウイルスによる初めての死者が発生したと発表した。県内の医療機関に入院していた70代女性と、12月から別の病気で入院していた70代男性の2人で、遺族の意向で詳細は公表しないとしている。 ➡新型コロナウイルスの関連記事はこちら

つくばの高齢者施設で新たに3人が感染 新型コロナ

つくば市内で新型コロナウイルスの感染が確認された同市北条、介護老人保健施設アレーテルつくば(運営・恵仁会)の40代女性職員の濃厚接触者について、県は3月31日、新たに入所者2人と職員1人の計3人の感染が判明したと発表した。 同施設での感染は40代女性職員と90代女性入所者を含めて計5人になる。県はクラスター(小規模な集団感染)発生の可能性が高いとしている。 新たに感染が分かった3人は、つくば市の80代男性と、桜川市の70代男性の入所者2人と、つくば市の20代女性=外国籍=施設職員。いずれも最近の海外渡航歴はない。 80代男性は3月29日、70代男性は30日、それぞれ38度台の発熱があった。20代女性は29日咳などの症状が出た。3人とも今後、入院予定という。 県は31日、濃厚接触者30人にPCR検査を実施した。17人は陰性だった。今後さらに濃厚接触者を調べる。 ➡新型コロナウイルスの関連記事はこちら

町内会総会「書面開催」推し 新型コロナ対策で土浦市

【鈴木宏子】3月から5月は自治会や町内会で総会が開かれる季節だ。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため土浦市は、役員や会員が一堂に集まることなく、総会を書面で開催して表決を採る方法を提案し、市のホームぺージで紹介している。 同市市民活動課によると「総会を開きたいが、新型コロナウイルスでどのように開催していいか分からない」などの相談が20団体以上から市に寄せられたという。総会の延期や中止を検討している自治会などもあった。一方、開催を延期してもいつ収束するか予測できないとされる。 市内で1例目の感染者が23日確認されたのを機に同市は、総会の書面開催をホームぺージで提案し方法の詳細を案内した。市内には171の自治会や町内会があるが、市の提案を受け、実際に総会を書面で開催して表決をとる方法を実施する自治会も出ているという。 書面開催を決めた中高津町内会(梅澤義昭地区長)は31日、「役員、班長と関係団体向けに合わせて270部も作らなければならない。1部が15ページになるから大変」と役員総出で印刷、とじ込みの作業に追われていた。 書面表決の進め方は、①総会の開催案内、議案、各議案ごとの書面表決書を自治会や町内会の会員に配布する②会員から書面表決書を提出してもらう③集めた書面表決書を役員会等で集計する④書面表決による総会を開催する⑤会員に総会の結果を回覧等でお知らせするーという手順となる。 同市は併せて市ホームぺージで、書面表決の書式と、表決結果周知文の書式を紹介している。市民でなくてもだれでもダウンロードして利用できる。

90代女性入所者が感染 つくばの高齢者施設 新型コロナ

つくば市内で新型コロナウイルスの感染が確認された同市北条、介護老人保健施設アレーテルつくば(運営・恵仁会)職員40代女性の濃厚接触者について、県は30日、同施設に入所している90代女性が感染していることが判明したと発表した。県内17例目の感染者になる。 90代女性は28日、38度台の熱が出て、30日、PCR検査を実施した。現在症状は安定している。今後、病院に入院予定。 40代女性の濃厚接触者について県はこれまで、女性の家族2人、施設入所者3人、施設職員1人の計6人のPCR検査を実施した。家族2人と入所者2人、職員1人の計5人は陰性だった。 県は引き続き濃厚接触者の調査を行っている。 ➡新型コロナウイルスの関連記事はこちら

つくば市の高齢者施設職員が感染 新型コロナ

つくば市内で28日、新型コロナウイルスの感染が確認された県内16例目の40代女性について、県は29日、同市北条、介護老人保健施設アレーテルつくば(運営・恵仁会)の施設職員だと発表した。 同施設は現在、新規受け入れを中止し、消毒を実施した。27日から通所リハビリテーションを中止、28日からショートステイの利用を中止、訪問介護についても中止を予定している。 女性は24日、37度台の発熱や咳などの症状が出た。26日まで勤務し、26日の夜勤明けに38度台の熱や関節筋肉痛があったため近隣の医療機関を受診。27日帰国者・接触者外来を受診し、28日感染が分かった。現在入院しており、症状は安定している。最近の海外渡航は無いという。 県は感染経路や濃厚接触者を調査している。 ➡新型コロナウイルスの関連記事はこちら

《令和楽学ラボ》6 「みらいのもり保育園」が開園

【コラム・川上美智子】新型コロナウイルスの流行拡大で、この春、新入園や新入学を迎える子どもたちや保護者にとって、新学期への期待やうれしさがトーンダウンし、不安を抱えてのものとなりました。我が家の孫たちも、水戸の小学校と東京の中学校に合格し、喜びの春を迎えるはずでしたが、入学式が挙行されるのか、正常に学校が始まるのか、また、通学中に感染の恐れはないのか―など、心配の種は尽きません。 待機児童が多く、子育て支援の必要性が高いつくば市で、関彰商事(創業112年)は、社会貢献事業の一つとして保育園開設を目指してきました。2年間の準備期間を経て、セキショウグループの社会福祉法人「関耀会」が、この4月1日に民間認可保育所「みらいのもり保育園」を同市鬼ケ窪に開園します。 保育園の開園にあたり、園長として現在最も配慮を要することは、子どもの安全・安心の基本である感染予防です。新型コロナウイルス対策で求められるのは、従来のインフルエンザやノロウイルス対策よりも一段と厳しい感染予防管理です。 そうは言っても限界がありますが、職員のマスク着用や体温管理(37.1℃以下であること)、園児登園時や保育中の体温チェック(37.4℃以下であること)や、こまめな手洗い、室内の換気、玄関でお子様をお預かりする保護者のマスク着用や手の消毒、室内の次亜塩素酸水による消毒、トイレの次亜塩素酸ナトリウムによる消毒などなど、管理を徹底することにしています。 未来を生きる自信と意欲を育てる 「自分らしさと自ら伸びるチカラで、未来を生きる自信と意欲を育てる」の理念のもと、「子どものやりたいを引き出す」「非認知能力を育てる」「健やかな育ちのスタートを応援する」「発達を促す環境を大切にする」の4つの目標を掲げ、4月は特に園児が園に馴染めるよう楽しい環境を作ることに専念したいと考えていましたが、思わぬ環境下のスタートとなります。 保育園が大切にしている子どもの興味関心を引き出す教育、人間関係の中で培われる協同性と受容や規範意識の醸成、手作りのおいしい給食やおやつの提供、地域を活用した経験活動など、保育園の本来の活動にしっかり目を向け、子どもと保護者の期待に応えて行かなければなりません。特に、ゼロ歳児にとっては保護者不在の中での初めての社会デビュー、最初の2週間は大泣きの毎日になるのは必至ですが、安心できる居場所を築いて行きたいと思います。 地域の皆様にもご支援をいただき、魅力ある保育園の実現を目指してまいりますので、よろしくお願い致します。(茨城キリスト教大学名誉教授、みらいのもり保育園園長) ➡川上美智子さんの過去のコラムはこちら

《令和楽学ラボ》6 「みらいのもり保育園」が開園

【コラム・川上美智子】新型コロナウイルスの流行拡大で、この春、新入園や新入学を迎える子どもたちや保護者にとって、新学期への期待やうれしさがトーンダウンし、不安を抱えてのものとなりました。我が家の孫たちも、水戸の小学校と東京の中学校に合格し、喜びの春を迎えるはずでしたが、入学式が挙行されるのか、正常に学校が始まるのか、また、通学中に感染の恐れはないのか―など、心配の種は尽きません。 待機児童が多く、子育て支援の必要性が高いつくば市で、関彰商事(創業112年)は、社会貢献事業の一つとして保育園開設を目指してきました。2年間の準備期間を経て、セキショウグループの社会福祉法人「関耀会」が、この4月1日に民間認可保育所「みらいのもり保育園」を同市鬼ケ窪に開園します。 保育園の開園にあたり、園長として現在最も配慮を要することは、子どもの安全・安心の基本である感染予防です。新型コロナウイルス対策で求められるのは、従来のインフルエンザやノロウイルス対策よりも一段と厳しい感染予防管理です。 そうは言っても限界がありますが、職員のマスク着用や体温管理(37.1℃以下であること)、園児登園時や保育中の体温チェック(37.4℃以下であること)や、こまめな手洗い、室内の換気、玄関でお子様をお預かりする保護者のマスク着用や手の消毒、室内の次亜塩素酸水による消毒、トイレの次亜塩素酸ナトリウムによる消毒などなど、管理を徹底することにしています。 未来を生きる自信と意欲を育てる 「自分らしさと自ら伸びるチカラで、未来を生きる自信と意欲を育てる」の理念のもと、「子どものやりたいを引き出す」「非認知能力を育てる」「健やかな育ちのスタートを応援する」「発達を促す環境を大切にする」の4つの目標を掲げ、4月は特に園児が園に馴染めるよう楽しい環境を作ることに専念したいと考えていましたが、思わぬ環境下のスタートとなります。 保育園が大切にしている子どもの興味関心を引き出す教育、人間関係の中で培われる協同性と受容や規範意識の醸成、手作りのおいしい給食やおやつの提供、地域を活用した経験活動など、保育園の本来の活動にしっかり目を向け、子どもと保護者の期待に応えて行かなければなりません。特に、ゼロ歳児にとっては保護者不在の中での初めての社会デビュー、最初の2週間は大泣きの毎日になるのは必至ですが、安心できる居場所を築いて行きたいと思います。 地域の皆様にもご支援をいただき、魅力ある保育園の実現を目指してまいりますので、よろしくお願い致します。(茨城キリスト教大学名誉教授、みらいのもり保育園園長) ➡川上美智子さんの過去のコラムはこちら

自治会運営㊤ 脱会増加と担い手不足 高齢化したつくばのニュータウン

【橋立多美】地域住民の親睦や環境美化、防犯・防災活動などの場として存続してきた自治会(区会)。東日本大震災以後は災害時の互助組織として見直す動きもある。だが、担い手が高齢化している自治会は多く、運営維持は各地で大きな課題となっている。 つくば市南端の茎崎地区にある森の里自治会もその一つ。高齢化による活力の低下と加入者の減少、活動をけん引する役員の担い手不足に直面している。森の里は40年前に「ニュータウン」として開発された住宅地。住民約2900人(1300世帯)の半数が65歳以上だ。 例年、150人以上が集まる同自治会の総会は団地に隣接する市立茎崎第三小学校の体育館で開催してきたが、新型コロナウイルスの影響で体育館使用を断念。今月22日、出席者を新旧役員約50人に絞り、団地内の森の里自治会公会堂で開催した。 「女性会員から要望があった公会堂の厨房(ちゅうぼう)拡張整備のめどがたち、他の人に任せるのは無責任と思い、今年も私がやることになりました」と自治会会長の倉本茂樹さん(78)は言う。住民全体が老いた今、誰も役員にはなりたがらない。任期は1年だが、毎年他に候補者がおらず、2020年度も会長を続投することが決まった。会長職は今年で8年になる。 自治会には1040世帯が加入(加入率74%)し、99の街区がある。街区ごとに1年交代の街区委員がおり、月2回の行政情報や回覧物の配布、自治会費の徴収をする。数年前から年をとって街区委員の任務が辛くなったと退会する世帯が目立つようになった。 昨年度から街区委員の負担を減らそうと、一律3カ月分の自治会費の納入を半年または1年分まとめて納入できるようにした。しかし、高齢による体の衰えや家族の介護などを理由に昨年1年間で19世帯が退会した。街区委員免除も試みたが「人様に迷惑はかけられない」と辞退された。 同自治会は夏まつりをはじめとするレクリエーションや環境美化、防災活動などの他、高齢者の引きこもり防止の交流サロンやごみ出しなどの日常生活支援にも取り組んでいる。一方、団地造成から40年を経て道路や公園などインフラの老朽化が著しく、行政機関への修復要請に追われるという。 倉本さんは総会の就任あいさつで「継続してきた夏まつりや餅つき大会などは会員相互の親睦のために可能な限り実施したいが、高齢化が進んでこれまで通りにはいかない状況にある」と話した上で「役員や街区委員の負担を軽減していきたい」とも。 こうした中、区会運営を引き受けて住民の負担軽減に取り組むNPOがある。(つづく)

MCの小村悦子さん 臨時休校の小学生にラジオ出演の思い出プレゼント

https://www.youtube.com/watch?v=rOjbKhm1tlg 【伊藤 悦子】 27日放映された土浦市のインターネットテレビ、VチャンネルいばらきNEWSつくばチャンネルは、フリーアナウンサーの小村悦子さんをゲストに招いた。小村さんは、自身がMCを務めるつくば市のコミュニティラジオ、ラヂオつくばの番組で、小学生にアシスタントパーソナリテーを務めてもらう企画に取り組んだ。小村さんに話を聞いた。 小村さんがキャスターを務めるラジオ番組「つくば You’ve got 84.2(発信chu)!(つくば ゆうがたはっしんちゅう)」に、23日つくば市内の小学生2人がアシスタントパーソナリティーとして生出演した。これは新型コロナウイルス感染予防のため臨時休校中の小学生に思い出を、と小村さんが企画・募集した。 小村さんは2月ごろからイベントが次々と中止になっていることや、新型コロナウイルスに対する得体のしれない怖さを感じていたが、必要以上に暗くならないよう心掛け、何かできることはないかと考えていた。 そこで、以前、小村さんに憧れているという小学生の女の子をアシスタントパーソナリティーとしてラジオに招き、大変喜んでもらったこと思い出した。また突然の休校に卒業式も卒業制作もできなくなって、がっかりしている小学6年生の記事を新聞で読み、臨時休校中の小学生にラジオに出てもらうことで「いい春だった、楽しかった」と思ってもらえたらいいなと思い付いたと話す。 「途中で投げ出さない」など約束事を記載してSNSなどで募集、応募してきたつくば市内の小学4年生の女の子、5年生の男の子の出演が実現した。 最初は少し心配したが、2人ともしっかり取り組んでくれたという。途中で話す内容を増やしたが、きちんと対応でき、最後は深々と頭を下げて、お礼を言ってくれたことがうれしかったと振り返った。 今後も長期休暇の際に募集する可能性があることや、新学期も学校の状況によっては、放課後の時間に出演してもらうかも、と笑顔で語った。今後、小学生のアシスタントパーソナリティーを募集する際は、小村さんのツイッターやフェイスブック、番組放送中で告知する。

桜は満開 人垣できず静かな花見 土浦、つくば

【鈴木宏子】土浦、つくばで28日、桜が満開になった。例年なら桜の名所は満開を迎える週末、多く花見客でにぎわうが、28日はほとんどの名所で人垣ができず、マスクをして静かに花見をする家族連れなどが見られた。 都の外出自粛で花見気分無くなった? 名所の一つ、土浦市城北町の新川で同日、手漕ぎの花見貸しボートを出したラクスマリーナの秋元昭臣専務は「28日は天気がよくなかったこともあるが、新型コロナウイルスの関係で東京都が不要不急の外出自粛を要請しているので、県民も花見に出歩く気分で無くなったのかもしれない」と話す。桜の季節はフナなどが産卵のため浅い支流に上ってくる「のっこみ」と重なり、新川は例年、釣り人も多いが、この日は釣りをする人の姿も少なかった。 亀城公園、乙戸沼公園、桜川堤、新川堤など市内にたくさんの桜の名所がある土浦市では今年初めて、生田町付近の桜川堤と城北町付近の新川堤で歩行者天国を実施したが、28日の花見客は例年ほどではなかった。同市観光協会は「天気が雨模様だったのが一番(の原因)。新型コロナと両方ある」と話す。29日は悪天候のため歩行者天国は実施しない。 同市中村西根の乙戸沼公園は桜の下で飲食ができる公園だ。例年なら、園内の芝生に花見客のシートが所狭しと並び、露店が立ち並ぶ。今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため宴会や露店を規制した。来園者はマスクなどをして写真を撮ったり公園内を散策、花見の様子は例年と様変わりした。 同市真鍋、市立真鍋小学校の真鍋の桜は樹齢100年を超え天然記念物に指定されている。例年、地元住民や卒業生らが集まって手作りのイベント「真鍋の桜を楽しむ集い」を開催し桜をめでるが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため集いを中止した。今年はさらに一般車の立ち入りを規制したこともあって人影はまばらだった。 つくば市の桜の名所、筑波農林研究団地のさくら通り(同市観音台)は約1.5キロにわたってソメイヨシノや八重桜、山桜など500本の桜並木が続く。28日午前は、多くの花見客でにぎわい、通りを散策したり写真撮影する姿が目立った。 筑波山麓の北条大池(同市北条)の周囲では250本以上のソメイヨシノが満開となったが、花見客は例年ほどではなかった。 ➡桜の過去記事「読者発マイ桜」はこちら、「桜花爛漫」はこちら

新学期開始を3週間延期 新型コロナで筑波大

【山口和紀】新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、筑波大学(つくば市天王台)は新学期の授業開始日を3週間遅らせ、4月27日にすると発表した。本来、大学の学群は4月8日から、大学院は7日からスタートする予定だった。同大はすでに4月5日に予定されている入学式の中止を決めている。 開始を遅らせることによる授業の不足分は、土曜や祝日に授業を行い埋める。土曜授業は5月に4回、6月にも4回、計8回行う。祝日に授業を行うのは計3回(昭和の日、海の日、スポーツの日)だ。 さらに授業の不足分をオンラインで補うなど弾力的な授業の形も可能だとした。例えば対面での授業を8回だけ行い、あとはオンラインで課題を出すなどだ。通常は定められた時間数の授業を行わなければならないが、文科省が2020年度の授業について「弾力的に取り扱って差し支えない」と3月24日付けで通知したのを受けて、各教員が柔軟に判断を行えるようにする。 宿舎やアパートで健康観察 授業開始は延期したが、同大は、4月6日までに帰省先の実家などから、学生宿舎やアパートに戻るなど「通学するための環境に身を置いて過ごしてほしい」と学生に呼び掛けている。 新入生も4月6日をめどに学生宿舎やアパートなどに引っ越してくることになる。新型コロナウイルス対策として2週間以上の健康観察を行うためだ。同大は「つくばに来てもらい、つくば市内あるいは保健所の管区内で過ごしてもらうことを原則にしたい」とする。新入生の行動には一定の制限がつくことになる。 履修する授業について新入生が説明などを受けるオリエンテーションに関しては、教室の換気ができ、多人数が集まらず、それぞれが1.5メートル程度の間隔を空けられるなどの環境を整えることができれば行うとした。各学群、研究科といった教育組織別に検討を行い、工夫しながら行う。 オンラインでのオリエンテーションも検討する。しかしオンラインのオリエンテーションや授業にアクセスするには同大の統一認証アカウントが必要だ。同大は「アカウントがないとアクセスできないので、手渡しはどうしても必要になる。職員との接触などについては検討中」と述べた。 新入生にとって馴染みのない土地で3週間の「待機」となれば心理的なストレスは大きい。対策として同大は様々なプログラムを実施したり、課題を出したりしながら工夫を行っていくとしている。 留学生には帰国要請 さらに同大は3月10日から25日までに滞在国ごとに、世界各国にいる学生や留学生に帰国要請を行っている。3月25日付で外務省の危険情報が全世界でレベル2に引き上げられ、「渡航禁止」の対応が取られたためだ。 海外にいる同大の学生は現在316人で、そのうち日本国籍の学生は193人(留学や研修など)、本国に帰省している学生が123人だ。帰国・来日した学生に対しては、2週間は症状がなくとも毎朝必ず体温測定するなどの健康観察を行い、自宅待機するよう通知している。 留学生などが4月になっても日本に入国出来ない場合については、3月19日日付で「不利益が可能な限り少なくなるよう対応を検討する」と呼び掛けを行っている。現時点でイタリアに滞在する2人の学生が帰国の見込みが立っていないという。授業までに帰国できない学生または隔離期間の学生にはオンラインでの補講などが検討されている。 ➡筑波大学の関連記事はこちら

ダンス教室のつくば市50代女性が感染 新型コロナ 県内11例目

新型コロナウイルスに感染していたイタリアに渡航歴のあるつくば市 40代男性 社交ダンス講師の濃厚接触者について、県は27日、男性からレッスンを受けていたつくば市 50代女性 団体職員が、新たに新型コロナウイルスに感染していることが分かったと発表した。 県内11例目の感染者になる。女性は軽症で現在、自宅療養中。入院を調整している。 女性は3月7日と14日、40代男性のダンス教室でソロレッスンを受けた。18日、37度台の熱が出たが職場に出勤し午後に早退した。その後も発熱や倦怠感、咳などの症状が続き、24日近くの医療機関を受診した。その後、筑波記念病院に入院し感染が判明した80代男性の濃厚接触者であるダンス講師の感染が分かり、つくば保健所は26日、ダンス講師の濃厚接触者である50代女性に帰国者・接触者外来を案内、PCR検査を実施し、27日陽性が判明した。 県はさらに40代ダンス講師の濃厚接触者の調査を進めている。 つくば市職員1人がダンス教室に通所 つくば市の五十嵐立青市長は27日、市職員1人がダンス教室に通っていたことを明らかにした。職員に症状はなく現在、自宅待機中という。一方、市民2人が会議でこの職員と同席しており、市役所から2人に連絡を取っている。2人共、症状は無いという。 ➡新型コロナウイルスの関連記事はこちら

《学生インタビュー》31 日系ブラジル家族と5歳で来日 総代で卒業し大江賞受賞

筑波学院大学(つくば市吾妻)の2019年度卒業式で、経営情報学部ビジネスデザイン学科4年の菊地フエリペさんは、卒業生代表として卒業証書を受け取った。また成績優秀者として同大の創立者である大江スミさんの名前を冠した「大江賞」を受賞した。 筑波学院大学 経営情報学部ビジネスデザイン学科4年 菊地フエリペさん ―大江賞を受賞していかがでしたか? 驚きました。1年のときは特待生だったのですが、2年、3年のときは1位を取れなかったので、選ばれるとは思いませんでした。やはりうれしかったです。大江賞に選ばれるのは学年に1人。記念品をもらいました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で両親は卒業式に出席できなかったので、写真を撮りたかったと残念がっていました。 ―菊地さんはブラジル生まれだそうですね。 はい、生まれたのはブラジルですが、5歳で日本に来ました。父が日系、母はブラジル人です。両親は日本語が得意ではないので、家ではポルトガル語を話します。でも私は日本語の方が得意ですね。 ―大学ではどんな勉強をしましたか? パソコンのプログラム系の勉強が多かったです。システムエンジニアになりたかったのでプログラミング言語の勉強や、組み込み系というハードウェアに関するプログラミングを勉強しました。小型のコンピューターにセンサーを取り付けて、音を出すようにしたり、人を感知したりするコンピューターも作りました。 卒業研究は電子工作をしました。姿勢を改善するシステムを作ったんですよ。パソコンで作業しているとどうしても猫背になりがちなので、姿勢が悪くなると「姿勢崩れています」「猫背になっていますよ」と言ってくれる機能を持たせました。 ―趣味は何ですか? 両親が映画を見るのが好きなので、その影響で子どものころから映画が好きです。ジャンルは問わずなんでも見ます。子供の頃、怖くて見ることができなかったホラー映画も大丈夫になりました。一番好きなのは子供の頃にみた「トイストーリー」です。ピクサー映画が好きです。あとはテレビゲームも好きです。アクション、RPG(ロールプレイングゲーム)など何でも好きです。 ―大学生活で大変だったことや苦労したことはありますか? 1年生のときに、勝手がよくわからずたくさん講義をとってしまったことです。特待生維持の条件がGPAという成績評価で3.0以上を取ることだったのですが、どこまで勉強すればいいのかわからず、とにかくひたすら勉強しました。 ―筑波学院大学ではOCP(オフキャンパスプログラム)という学生たちが地域に出て社会貢献活動をする授業をしています。どのような活動をしましたか? 1年生の時は、文化祭のアイスクリームを売る模擬店のリーダーとして活動しました。2年生で森林ボランティアに参加したのですが、久しぶりに山に入ったという感じでした。とにかく蚊がたくさんがいたのが印象的です。体中刺されて大変でした。3年生の時はインターンシップを行いました。 ―大学生活で楽しかったことはどんなことですか? 気の合う友達2人と大学で過ごした日常が本当に楽しかったです。講義が終わったら一緒に昼ごはんを食べて、また講義に出て。そして講義が終わったらお勧めのゲームやマンガの話をして、という毎日が楽しかったですね。週末は、時々遊びに出かけていました。 ―卒業後の夢や目標を教えてください。 幅広く対応できるシステムエンジニアになりたいと思っています。システムエンジニアは、お客さんがどのようなものを作りたいか、要望をしっかり聞くコミュニケーション能力が必要です。 プログラマーに渡す依頼書の作成も、システムをどういった技術で、どのような言語を使うかなど細かく書く必要があります。自分でプログラミングをしなくても、高いプログラミング能力が重要です。またスケジュール通りに仕事を進めるマネジメント能力も要求されます。 土浦市にあるITのシステム開発会社に就職が決まっているので、会社の人たちと協力して仕事をしていけるようになりたいです。 (聞き手:伊藤 悦子) ➡筑波学院大学の過去記事はこちら

《学生インタビュー》31 日系ブラジル家族と5歳で来日 総代で卒業し大江賞受賞

筑波学院大学(つくば市吾妻)の2019年度卒業式で、経営情報学部ビジネスデザイン学科4年の菊地フエリペさんは、卒業生代表として卒業証書を受け取った。また成績優秀者として同大の創立者である大江スミさんの名前を冠した「大江賞」を受賞した。 筑波学院大学 経営情報学部ビジネスデザイン学科4年 菊地フエリペさん ―大江賞を受賞していかがでしたか? 驚きました。1年のときは特待生だったのですが、2年、3年のときは1位を取れなかったので、選ばれるとは思いませんでした。やはりうれしかったです。大江賞に選ばれるのは学年に1人。記念品をもらいました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で両親は卒業式に出席できなかったので、写真を撮りたかったと残念がっていました。 ―菊地さんはブラジル生まれだそうですね。 はい、生まれたのはブラジルですが、5歳で日本に来ました。父が日系、母はブラジル人です。両親は日本語が得意ではないので、家ではポルトガル語を話します。でも私は日本語の方が得意ですね。 ―大学ではどんな勉強をしましたか? パソコンのプログラム系の勉強が多かったです。システムエンジニアになりたかったのでプログラミング言語の勉強や、組み込み系というハードウェアに関するプログラミングを勉強しました。小型のコンピューターにセンサーを取り付けて、音を出すようにしたり、人を感知したりするコンピューターも作りました。 卒業研究は電子工作をしました。姿勢を改善するシステムを作ったんですよ。パソコンで作業しているとどうしても猫背になりがちなので、姿勢が悪くなると「姿勢崩れています」「猫背になっていますよ」と言ってくれる機能を持たせました。 ―趣味は何ですか? 両親が映画を見るのが好きなので、その影響で子どものころから映画が好きです。ジャンルは問わずなんでも見ます。子供の頃、怖くて見ることができなかったホラー映画も大丈夫になりました。一番好きなのは子供の頃にみた「トイストーリー」です。ピクサー映画が好きです。あとはテレビゲームも好きです。アクション、RPG(ロールプレイングゲーム)など何でも好きです。 ―大学生活で大変だったことや苦労したことはありますか? 1年生のときに、勝手がよくわからずたくさん講義をとってしまったことです。特待生維持の条件がGPAという成績評価で3.0以上を取ることだったのですが、どこまで勉強すればいいのかわからず、とにかくひたすら勉強しました。 ―筑波学院大学ではOCP(オフキャンパスプログラム)という学生たちが地域に出て社会貢献活動をする授業をしています。どのような活動をしましたか? 1年生の時は、文化祭のアイスクリームを売る模擬店のリーダーとして活動しました。2年生で森林ボランティアに参加したのですが、久しぶりに山に入ったという感じでした。とにかく蚊がたくさんがいたのが印象的です。体中刺されて大変でした。3年生の時はインターンシップを行いました。 ―大学生活で楽しかったことはどんなことですか? 気の合う友達2人と大学で過ごした日常が本当に楽しかったです。講義が終わったら一緒に昼ごはんを食べて、また講義に出て。そして講義が終わったらお勧めのゲームやマンガの話をして、という毎日が楽しかったですね。週末は、時々遊びに出かけていました。 ―卒業後の夢や目標を教えてください。 幅広く対応できるシステムエンジニアになりたいと思っています。システムエンジニアは、お客さんがどのようなものを作りたいか、要望をしっかり聞くコミュニケーション能力が必要です。 プログラマーに渡す依頼書の作成も、システムをどういった技術で、どのような言語を使うかなど細かく書く必要があります。自分でプログラミングをしなくても、高いプログラミング能力が重要です。またスケジュール通りに仕事を進めるマネジメント能力も要求されます。 土浦市にあるITのシステム開発会社に就職が決まっているので、会社の人たちと協力して仕事をしていけるようになりたいです。 (聞き手:伊藤 悦子) ➡筑波学院大学の過去記事はこちら

《ひょうたんの眼》25 原発事故対応の失態を教訓に

【コラム・高橋恵一】クラスター。パンデミック。オーバーシュート。ロックダウン。新型コロナウィルスの感染拡大に伴って登場した「用語」である。行き過ぎた感染拡大、市民の移動や生活・経済活動が制限される都市封鎖。つまり、日本も武漢やイタリアのようになる可能性があるということだ。メッセージは明解さが必要だ。 新型ウィルス感染は、治療薬も予防ワクチンも無いので、国民はどうしたらよいのか分からない。人混みは避けて手洗い、うがい、マスクを使用する。風邪の症状が出て、体温37.5度が4日間続く間は自宅で静かにしている。それまでは感染の有無の検査もしない。ただし、重症化している人は医者にかかる。つまり、仮に感染しても重症化する人は少ないから、少々の発熱や体調不良の人は我慢していろというわけだ。 日本の初期対応は、武漢封鎖は中国国内の問題と見て、感染者が出た大型クルーズ船の乗客を上陸させず、水際作戦で感染を封じ込めるはずが、日本におけるクラスターの第1号にしてしまった。酒と美食のパーティー、社交ダンスあり、カジノあり。豪奢(ごうしゃ)だが不健康な環境下で、当然のように感染拡大した。情けないのは、政府もマスメディアもこのクルーズ船だけを見ていた。 国内での感染が出始め、国民の不信感を感じとると、首相は突然、小中高学校の休校を言い出し、続く記者会見では、検査体制の整備とマスクなどの供給体制を「次の週」までに整えると発言した。メディアも国民も、少なくとも「スグ」と受け取った。 結果、検査は増えず、店頭にはマスクも消毒用アルコールも並ばなかった。首相は「スグ準備に取り組む」と言ったのだという、「得意のご飯論法」だが、なんと記者会見から2カ月になろうというのに、まだ準備体制のままだ。このようなときのトップリーダーの言動は国民の命にかかわる。マスコミの追及も緊迫感がない。 新型コロナ 危機を見据え全力対応を 東京オリンピックについても、首相は「完全な形での開催」と、意味不明のことを言い出した。どうやら延期の伏線だったようだ。オリンピックも気になるが、新聞もテレビもそこに集中してしまう。感染拡大の危機から逃げようとしているみたいだ。いずれにしても、世界が新型感染症との「戦争」を終えなければ、オリンピックができないのは明らかだ。優先されるのは地球人民の生命の安全だ。 武漢の感染情報から2カ月半、首相の記者会見から2カ月。日本のナノテクノロジーを動員すれば、万能のマスクを生み出せるかも知れない時間だ。検査の完全実施による感染者の実態把握、感染爆発に対応できる医療体制の確保、国民の感染防止活動の徹底。野党も含めた政治とマスメディアは、危機を正面から見据え、全力で対応すべきだ。耳障(ざわ)りのよい「掛け声」ではなく、施策として。 9年前の津波による原発被災で、旧型の原発の廃炉を惜しんで、海水による冷却の決断ができなかったときのような、大失態を起こさないことだ。なにが大切か。国民の命を守らなければならない―政府とマスメディアの真価が問われる。(元茨城県生活環境部長) ➡高橋恵一さんの過去のコラムはこちら

《ひょうたんの眼》25 原発事故対応の失態を教訓に

【コラム・高橋恵一】クラスター。パンデミック。オーバーシュート。ロックダウン。新型コロナウィルスの感染拡大に伴って登場した「用語」である。行き過ぎた感染拡大、市民の移動や生活・経済活動が制限される都市封鎖。つまり、日本も武漢やイタリアのようになる可能性があるということだ。メッセージは明解さが必要だ。 新型ウィルス感染は、治療薬も予防ワクチンも無いので、国民はどうしたらよいのか分からない。人混みは避けて手洗い、うがい、マスクを使用する。風邪の症状が出て、体温37.5度が4日間続く間は自宅で静かにしている。それまでは感染の有無の検査もしない。ただし、重症化している人は医者にかかる。つまり、仮に感染しても重症化する人は少ないから、少々の発熱や体調不良の人は我慢していろというわけだ。 日本の初期対応は、武漢封鎖は中国国内の問題と見て、感染者が出た大型クルーズ船の乗客を上陸させず、水際作戦で感染を封じ込めるはずが、日本におけるクラスターの第1号にしてしまった。酒と美食のパーティー、社交ダンスあり、カジノあり。豪奢(ごうしゃ)だが不健康な環境下で、当然のように感染拡大した。情けないのは、政府もマスメディアもこのクルーズ船だけを見ていた。 国内での感染が出始め、国民の不信感を感じとると、首相は突然、小中高学校の休校を言い出し、続く記者会見では、検査体制の整備とマスクなどの供給体制を「次の週」までに整えると発言した。メディアも国民も、少なくとも「スグ」と受け取った。 結果、検査は増えず、店頭にはマスクも消毒用アルコールも並ばなかった。首相は「スグ準備に取り組む」と言ったのだという、「得意のご飯論法」だが、なんと記者会見から2カ月になろうというのに、まだ準備体制のままだ。このようなときのトップリーダーの言動は国民の命にかかわる。マスコミの追及も緊迫感がない。 新型コロナ 危機を見据え全力対応を 東京オリンピックについても、首相は「完全な形での開催」と、意味不明のことを言い出した。どうやら延期の伏線だったようだ。オリンピックも気になるが、新聞もテレビもそこに集中してしまう。感染拡大の危機から逃げようとしているみたいだ。いずれにしても、世界が新型感染症との「戦争」を終えなければ、オリンピックができないのは明らかだ。優先されるのは地球人民の生命の安全だ。 武漢の感染情報から2カ月半、首相の記者会見から2カ月。日本のナノテクノロジーを動員すれば、万能のマスクを生み出せるかも知れない時間だ。検査の完全実施による感染者の実態把握、感染爆発に対応できる医療体制の確保、国民の感染防止活動の徹底。野党も含めた政治とマスメディアは、危機を正面から見据え、全力で対応すべきだ。耳障(ざわ)りのよい「掛け声」ではなく、施策として。 9年前の津波による原発被災で、旧型の原発の廃炉を惜しんで、海水による冷却の決断ができなかったときのような、大失態を起こさないことだ。なにが大切か。国民の命を守らなければならない―政府とマスメディアの真価が問われる。(元茨城県生活環境部長) ➡高橋恵一さんの過去のコラムはこちら

つくばで院内感染なし 新型コロナ

新型コロナウイルスの感染が分かったつくば市80代男性が入院した筑波記念病院(同市要)について、大井川和彦知事は25日、家族らのほかに、医療従事者や入院患者など計35人にPCR検査を実施した結果、感染していたのは家族ら3人だけで、医療従事者と入院患者など32人はすべて陰性だったと発表した。同病院の院内感染の疑いは無くなったとした。 男性の家族らについては、妻と娘、付き添いの家政婦の3人が24日、新型コロナウイルスに感染していることが分かった。 県はさらに男性の濃厚接触者である医療従事者22人と、同じ病棟に入院していた患者8人などを調査し、全員感染してないことが確認された。 80代男性は妻と一緒に、イタリアに渡航歴のあるつくば市40代男性の社交ダンス講師からダンスのレッスンを受けていたことから、ダンス講師から感染した可能性があるという。ダンス講師の濃厚接触者については現在調査中。 土浦の女性は都内で院内感染 一方、23日感染が発表された都内の医療機関に勤務する土浦市40代女性については、都の調査で24日までに、同医療機関の入院患者3人、医療従事者1人の感染が判明した。院内感染が発生していることが分かったとして、大井川知事は25日、40代女性が勤務していた医療機関名を公表した。東京都台東区東上野のライフ・エクステンション研究所付属永寿総合病院という。 24日発表の牛久市在住ゴルフ場従業員の40代男性については、都内で飲食や飲酒をし、遊技施設で過ごしたという。 都内通勤者はテレワークやフレックスタイム活用を こうした状況から大井川知事は、県内では、感染源が明らかでない事例が増加している状況にはないとした。その上で、海外のほか、東京など茨城より感染拡大が進んでいる地域からのウイルス持ち込みを極力防止するため、海外からの2週間以内の帰国者は自宅待機し、帰国者・接触者相談センターに連絡するよう改めて協力を求めた。さらに、感染が拡大している都内などへの移動は慎重に判断し、都内への通勤者はテレワークによる在宅勤務や、混雑を避けるためフレックスタイムを積極的に活用するよう協力を求めている。 ➡新型コロナウイルスの関連記事はこちら

80代男性の妻など3人が感染 新型コロナ

肺炎で筑波記念病院(同市要)に入院し23日、新型コロナウイルスの感染が確認されたつくば市80代男性の濃厚接触者について、県は24日、PCR検査を実施した結果、70代の妻と40代の娘、70代の家政婦の3人が陽性であることが判明したと発表した。県内の感染者は計8人になった。 計6人の濃厚接触者を検査した。残り3人は医療従事者で、入院中の男性を看護していた看護師2人は陰性と分かった。残り1人の検査結果は24日午後8時時点でまだ出ていない。 80代男性の妻は18日から、娘は21日から咳などの軽い症状があった。家政婦は症状はないが、3人共、今後、入院する予定という。 妻は症状が出た18日以降は、自家用車で自宅と病院を往復しただけ。娘は県外に居住しているが、男性が入院した11日から付き添いなどをし、症状が出た21日以降は実家と病院を自家用車で往復しただけという。家政婦は桜川市在住で週3回、男性の付き添いをしていた。 イタリア渡航の40代ダンス講師 80代男性夫妻にレッスン 一方、つくば市在住、社交ダンス講師の40代男性が新型コロナウイルスに感染していることが24日、新たに判明した。県内感染者は9人目。 男性は1月20日から2月1日までイタリアに渡航していた。筑波記念病院に入院した80代男性と妻に、ダンスのレッスンを行っていたという。 男性は3月14日から咳が出始め、16日から37~38度の熱が出て、23日病院を受診し、24日感染が分かった。 県は今後さらに、ダンス講師の濃厚接触者を調べる。 県内10例目は牛久市在住のゴルフ場従業員 県はほかに、県内10例目の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。牛久市在住、ゴルフ場従業員の40代男性。キッチンを担当していたという。 男性は20日、38度台の熱と全身の倦怠感、寒気などが出て、21日に診療所を受診し解熱剤を処方された。22日、さらに呼吸が苦しくなるなどの症状が加わり、23日、別の医療機関を受診、24日感染が分かった。 県は今後、男性の濃厚接触者を調べる。 ➡新型コロナウイルスの関連記事はこちら

5例目感染者はつくば市の80代男性 新型コロナ

県は23日、県内5例目の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。つくば市在住の無職80代男性で、現在、同市要の筑波記念病院に入院している。最近の海外渡航歴はないという。 男性は11日、37度台の熱があり肺炎のため同病院に入院した。肺炎の改善がみられなかったことから23日、同病院から県の帰国者・接触者相談センターに相談があり、検査の結果、陽性が判明した。現在容体は酸素吸入を要する中等症。個室に入院しているため他の患者との接触はないという。 男性は同病院の元職員でアドバイザー的な仕事をしていた。現在、軽度の認知症があり、入院前は自宅と病院、病院付属リハビリ施設の3カ所を行き来しているだけだった。感染経路は現時点で不明。県は濃厚接触者の妻や病院関係者のPCR検査や健康観察などを実施する。 市内で集会、会食自粛要請の可能性も 大井川和彦知事は会見で「今回の5例目はこれまでの4例と質的に異なる。(男性は)つくば市内で限定的に行動しており、我々が把握していない感染源がある可能性がある。どのくらいの広がりがあるか、かなり危機感をもってみている」とし「今後数日間、感染経路を調査し、つかめない場合、場合によっては、つくば市内での集会や会食などの自粛要請も可能性として出てくる。クラスター的な可能性がゼロではない」などと話した。 同病院は23日、ホームぺージで感染確認を発表し、男性について「入院当日から個室で、他の患者への接触はしてない」などと説明、「当院として患者の健康、安全を第一に考え、万全の対策をとっていく」など理解を求めている。病院は通常通り診療している。 つくば市の五十嵐立青市長は「県と密に情報を共有し対応を検討する」などのコメントを出し、市が備蓄しているマスク約3000枚を同病院に届けたと発表した。 ➡新型コロナウイルスの関連記事はこちら

Most Popular