【鈴木宏子】3月から5月は自治会や町内会で総会が開かれる季節だ。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため土浦市は、役員や会員が一堂に集まることなく、総会を書面で開催して表決を採る方法を提案し、市のホームぺージで紹介している。
同市市民活動課によると「総会を開きたいが、新型コロナウイルスでどのように開催していいか分からない」などの相談が20団体以上から市に寄せられたという。総会の延期や中止を検討している自治会などもあった。一方、開催を延期してもいつ収束するか予測できないとされる。
市内で1例目の感染者が23日確認されたのを機に同市は、総会の書面開催をホームぺージで提案し方法の詳細を案内した。市内には171の自治会や町内会があるが、市の提案を受け、実際に総会を書面で開催して表決をとる方法を実施する自治会も出ているという。
書面開催を決めた中高津町内会(梅澤義昭地区長)は31日、「役員、班長と関係団体向けに合わせて270部も作らなければならない。1部が15ページになるから大変」と役員総出で印刷、とじ込みの作業に追われていた。
書面表決の進め方は、①総会の開催案内、議案、各議案ごとの書面表決書を自治会や町内会の会員に配布する②会員から書面表決書を提出してもらう③集めた書面表決書を役員会等で集計する④書面表決による総会を開催する⑤会員に総会の結果を回覧等でお知らせするーという手順となる。
同市は併せて市ホームぺージで、書面表決の書式と、表決結果周知文の書式を紹介している。市民でなくてもだれでもダウンロードして利用できる。