水曜日, 4月 8, 2026

霞ケ浦、太田一に勝ち越しサヨナラ【高校野球茨城’24】

第106回全国高校野球茨城大会は8日目の15日、2会場で2回戦4試合が行われた。J:COMスタジアム土浦の第1試合にはシード校の霞ケ浦が登場。太田一を相手に接戦を繰り広げ、9回裏に代打・大石の犠牲フライでサヨナラ勝ちを収めた。霞ケ浦の3回戦は18日、鉾田二と対戦する。球場は未定。 霞ケ浦は2回に2点を先制。先頭の4番・羽成朔太郎が四球で出塁し、送りバントの後、6番・四條好誠の左前打と、7番・片見優太朗の右前打で先制点を挙げた。その後、2死満塁から四球押し出しで1点を加える。 霞ケ浦の先発は飯田創太。守備のリズムを考えて淡々とテンポの良いピッチングを心掛け、7回までを5奪三振1四球2安打に抑えた。ストレートを主体に右打者にはカーブ、左打者にはツーシームがよく決まった。 追加点が欲しい霞ケ浦だが、なかなかその機会が回ってこない。チャンスらしいチャンスとなったのは4回。先頭の片見が四球で出塁し、2者が三振に倒れた後、1番・谷田貝優の打球は中堅へのポテンヒット。守備のもたつきに乗じ2死二・三塁としたが、2番・荒木洸史朗が見逃しの三振に倒れた。 「9番の飯田に代打を出す考えもあったが、彼を4回で降板させるのもどうかと思い、引っ張ったことで追加点が取れなかった。自分の思い切りの悪さから苦しいゲームになった」と高橋祐二監督。 その後、霞ケ浦の攻撃はますます単調になっていく。早いカウントで手を出してゴロアウトを連発。そうこうしているうちに8回表に同点に追い付かれる。飯田はそれまで低めに決まっていた球が浮き始め、三塁打を含むヒット3本を浴びて2点を失い、ここで2番手の眞仲唯歩に交代。8回裏の攻撃では取り返そうと気負ったか、3人が大振りのフライを3発打ち上げて終わった。 9回裏の攻撃は、先頭の片見が中前打で出塁し、暴投と送りバントで1死三塁。眞仲が四球を選び、谷田貝が申告敬遠で塁を埋めると、代打の大石健斗が登場。「満塁で出番が回ってきて、自分が決めてやろうと打席に立った。相手投手はアウトコースの直球が主体で、2球目にその通りの球が来た。少し力んでしまいポップフライかと思ったが、意外と伸びてくれた」と大石の振り返り。 「大石は2年生だがチームで一番信頼できる選手。冷静に打席に立ち、体が開いたりせず、ちゃんと逆方向へフライを打ってくれた」と高橋監督。彼の存在があったから、この場面ではスクイズは考えなかったという。この日はほかに2回スクイズの機会があったが、相手投手の強気の投球により2回とも失敗していた。 「勝ちきったことで次につながった。今は技術的にも精神的にもチームを引っ張る存在がいない状態だが、大石が中軸に戻ってくれば打線も変わるし、投手陣は試合をつくれる子が数人いる。選手たちが今日の内容を考え、やるべきことをやり、ちょっとずつ良い形になっていけばうれしい」と高橋監督は期待をかける。(池田充雄) ➡霞ケ浦 高橋監督のインタビューはこちら

やりがい感じ、まずはやってみよう【里親1000人へ】㊤

親の病気や経済的理由、虐待などで実の親と暮らせない子どもを一般家庭で育てる「里親」を増やす取り組みが、茨城県でも進められている。子どもが育つ上で、特定の大人との安定した関係の中での養育が必要だとして、国は里親への委託を増やすことを方針として掲げている。より多くの人に里親制度に参加してもらおうと、県から委託を受けた事業所らが「里親登録1000人」を目標に活動している。(全3回) 大人のためではなく子どものため 5月、龍ケ崎市在住の恵さん(44)=仮名=の家に子ども用のタンスが届いた。間もなくやってくる里子のためだ。夫婦に子どもはいない。2人の暮らしが少しずつ変化していく。 恵さんは2年前、里親制度説明会の案内が載っていた行政の広報誌を偶然目にして、里親になることに関心をもった。20代のころに聞いた里親経験者や施設で育った知人からの話が心に残っていた。 里親制度説明会の会場となるのはつくば市高崎の「さくらの森乳児院」だ。社会福祉法人同仁会(塩沢幸一理事長)が運営し、県から委託を受けて里親制度の普及促進とリクルート活動を進めている。 「自分たちに子どもはいないが、虐待など子どもに関するニュースに触れるたびに何かできないかと考えていた」と恵さん。夫婦共に40代を迎え「里親になるのもいいかもしれない」と思っていた。一方で「とても大きな責任が伴うこと。うまくいかなかったからといって、簡単に『止めます』というわけにはいかない。本当に自分たちにできるだろうか?」と不安があった。「まずは話を聞くだけ、行ってみようと思った」と話す。 気軽な気持ちで参加した説明会で最も心に残ったのは、里親支援機関である乳児院の職員が強調した「里親制度は子どもが欲しい大人のための制度ではなく、子どものための制度」ということだった。同時に、里子になる子には虐待を受けて心に傷を負っている子が多く、里親に馴染むのに時間がかかるという話もあった。「覚悟がいるなと思った」と振り返る一方で、里親を支える仕組みがあることに勇気づけられた。 里親支える仕組みがある 里親が子どもの養育に悩んだとき、里親支援専門相談員という職員にいつでも相談することができるとの説明もあった。一時的に、他の里親に子どもを預けるレスパイトといった制度もある。定期的に開かれる里親サロンでは、里親同志の交流も生まれている。子どもを委託される前には、地元自治体の担当課や地域の福祉事業所、学校、保育所など、子どもに関わる人たちと顔合わせをする里親応援ミーティングも開かれる。手当ての支給もあり、経済的な負担も少ないことがわかった。「子どもにまつわる問題をチームで養育に当たるのが里親の養育」という話も、恵さんの背中を押した。 「問題を抱える子どもや思春期の子どもへの対応や、これまでの生活がどう変化するのか予想がつかず不安もあったが、それ以上にやりがいも感じた。でも、まずはやってみよう」と夫と話し合い、座学や児童養護施設などで6回の研修を経て、里親として登録をしたのが昨年10月のことだった。 その後、児童相談所から恵さん夫妻に里子の委託に向けた連絡があり、今年3月から里子を受け入れるために子どもが暮らす施設を週に2、3度訪ね、一定の時間を共に過ごしながら子どもとの関係を作るためのマッチングを進めている。 その間、施設職員から受けるサポートに「子育て経験がない中で、とても安心して子どもに向き合うことができた」と話す。順調に進めば、7月中に里子を委託される予定だ。「まだ不安も大きいが、楽しみもある。他の里親さんからのアドバイスもとても貴重でした。周囲に頼りながら子どもと向き合っていきたい」と話す。 続く

オリンピックの年は中学校の同窓会《吾妻カガミ》187

【コラム・坂本栄】6月末、土浦市内の結婚式場で中学校の同窓会を開きました。皆、後期高齢者の区分に入ってから3年目ということもあり、何人ぐらい出席できるのか心配でしたが、まあまあの形になりました。今、土浦には宴会ができるホテルが一つしかなく、結婚式場というのは少し違和感がありましたが…。 私たちは団塊の世代(定義は1947~49年誕生)に先行する1946年生まれです。戦後1年ということもあって、教室はギュウギュウ詰めでした。1組50人強✕12組=1学年600人強という多子時代です。教室の椅子最後列と壁の間は狭く、カニの横ばいで移動しなければなりませんでした。 前回はリオデジャネイロ五輪があった2016年。そのとき、次回は東京五輪がある2020年にやろうと決めたものの、コロナ騒ぎで中止。今回はパリ五輪に合わせ、8年ぶりの同窓会になりました。前回の出席106人の半分ぐらいかと予想していましたが、市内在住者を中心に71人が参集。式場という華やいだ場所で楽しいお喋りができました。 後期高齢者たちの病気自慢会 開会スピーチで何を話すか、幹事の私はいろいろ考えました。欠席の返信を読むと、その理由は「体調不良」「〇〇が悪く」と病気を理由にするものがほとんど。各テーブルの話題も持病の自慢話になると思い、その皮切りにしようと、私もあちこちが悪いと自慢することに。下はそのポイントです。 10年ぐらい前にアップしたFACE BOOKには「体は劣化しているが、頭は20代後半。独製セダンから国産SUVに乗り換え若ぶっている」と自己紹介している。しかし、後期高齢者の運転免許証更新認知機能検査には、持参する必要がある通知ハガキを持っていくのを忘れてしまった。前立腺にがんの疑いがあると主治医に言われ、生体検査を受けることになった。 そろそろFBの更新が必要です。私の頭と体の病気自慢で皆さんの病気自慢も刺激され、後期高齢者の同窓会らしい宴会になりました。 あと何年 やんちゃをくり返せる スピーチは5分ぐらいにし、今の私の気持ちを歌ってくれている演歌を流したら面白いと思い、その曲を入れたUSBを持参しました。ところが式場の音響装置にはUSBの受け口がなく、この趣向は不発に終わりました。その歌詞(作詞・ちあき徹也、作曲・杉本眞人、「銀座のトンビ」)を紹介しておきます。 「あと何年 俺は生き残れる/あと何年 女にチヤホヤしてもらえる/あと何年 やんちゃをくり返せる/夜の銀座をピーヒョロ 飛び回る…/命の蝋燭(ろうそく)の 焔(ほのお)の長さ/人はそれぞれ/あんな若さであいつも あン畜生も/先に勝手に 逝きやがって/あと何年 あと何年 あと何年だとしても/…俺は俺のやり方で/お祭りやってやるけどね/ワッショイ」(CD「すぎもとまさと ベスト&ベスト」12曲目の1番) 今回の同窓会がきっかけになり、長居できる所で「いつでも同窓会」をやろうと、その第1回目が7月上旬に実現。元不動産経営者、元大学教授、元県庁幹部と、今の政治・経済・社会・教育問題について激論しました。♫ワッショイ♫ (経済ジャーナリスト)

土浦一、延長サヨナラで鹿島に敗れる【高校野球茨城’24】

第106回全国高校野球茨城大会7日目の14日、J:COMスタジアムでは土浦一が鹿島と対戦。試合は土浦一が先行したが、終盤に追い付かれ延長に突入。10回タイブレークの攻防が明暗を分け、土浦一が延長サヨナラ負けを喫した。 土浦一は前半は我慢して後半に勝負をかけるスタイルが持ち味。去年のチームから受け継いだスタイルだ。この日も途中までは自分たちのペースで進めることができた。2回表に7番・木村瑛人の中前打と8番・萩谷圭の中前打で2死一・三塁とし、暴投で1点を先制。守備ではヒットを許しながらも要所を締め、スコアボードにはゼロ行進が続いていた。 先発の大関祐二朗は最速140キロのストレートを柱に、ツーシームやスプリットなどの変化球を織り交ぜるスタイル。だがこの日はストレートが高めに浮き、変化球のキレも最高潮とはいかず、腕の振りなどを微調整して探りながら投げていた。「もう少しストライクゾーンの端にボールを収められたら違っていた」と大関は振り返る。 6回裏には長打とポテンヒットで1-1と追い付かれるが、7回表にすかさず勝ち越し。先頭の5番・橘内凛太郎が遊ゴロで出塁後、2死二塁から萩谷が初球ストレートを左前へ運んだ。だが鹿島もしぶとく、7回裏に長打2本で再び追い付く。その後は互いに決めきることができず、2-2のまま延長に突入。 10回表の土浦一の攻撃、先頭の6番・小林温司のバントは投手の悪送球を誘い無死満塁。1死後、萩谷の遊ゴロで1点を勝ち越す。萩谷はチャンスを広げようと二塁を狙うが、塁間に挟まれてタッチアウト。得点は1点止まりだった。 10回裏の鹿島は先頭が送りバント。これを大関が処理するが、グラウンドに足をとられ送球できず無死満塁。その後二ゴロで同点とされる。ここまでは10回表と似た展開だった。だが鹿島の一走は土浦一の守備の隙をついて悠々と二塁に達し、次打者の右前打によりついに勝負がついた。 「次の回は1番からなので、この回さえ抑えればと思っていた。勝ちきれず悔しい」と橘内主将。「影の1番」である9番・清遠健二から、1番・山田眞人、2番・大関ら上位陣へつなぐのが土浦一の得点パターン。だが皮肉にも、この日得点にからんだのはいずれも下位打線だった。 今年の3年生は6人だけ。学年は関係なく全員がキャプテンだという考え方で、だれもがチーム第一に、自分から役割を考えて行動する組織づくりをしてきた。その完成形が今日のチームだったと、橘内主将は述懐した。(池田充雄)

霞ケ浦ふれあいランドに屋内型動物園 31日リニューアルオープン

2020年に休館となった「水の科学館」の大規模改修に取り組んでいる霞ケ浦ふれあいランド(行方市玉造甲、笹尾昌社長)が今月31日、「霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ」をリニューアルオープンする。 アニマルカフェや猫カフェなどの事業を全国展開しているMOFF(石岡市鹿の子、矢口宗平社長)が、行方市との官民連携事業(PFI)を進めるため、特別目的会社(SPC)の霞ケ浦ふれあいランド社を設立し、22年4月から屋内型動物園への改修工事が進められていた。 施設としての霞ケ浦ふれあいランドはシンボルタワーの「虹の塔」や「玉のミュージアム」を含む親水公園、道の駅「たまつくり」、観光物産館「こいこい」などからなり、全体敷地面積は約5万6700平方メートル、これらの管理運営を霞ケ浦ふれあいランド社が請け負っている。 中核施設だった旧水の科学館は建築面積2475平方メートルあり、一部解体の上、鉄筋コンクリート造建築面積約1800平方メートルのエントランス棟と歩廊を増設した。階段を上って入館する形になっていた従来の導入口を場所を移して改良、外周部にスロープ状に動線を配置した。入館料を払わずとも散歩がてら施設内部を見物できるようにもしている。 キリンのお披露目は秋以降に 同社によれば、動物園は観光交流と地域住民のための場としての機能に加え、水辺という立地環境を生かした体験や学びもでき、動物と触れ合うことができる。キリンをはじめ、アルパカ、カピバラ、ケープペンギンなどを展示する予定。無料で動物と触れ合える屋外エリアも開設する。 このうちキリンは動物愛護法で定められた特定動物で無許可飼育が禁じられているため、日本動物園水族館協会(JAZA)との協議手続きが必要になる。複数頭の搬入を予定しているが、特殊車両での陸路輸送を計画するため、現状では暑さ対策から、移送が難しくなった。31日のオープンには間に合わず、登場は秋以降の涼しい時期にずれ込みそうな見通しになった。 1992年開館した水の科学館は独立行政法人水資源機構、茨城県、旧玉造町(現行方市)の3者で共同実施された事業。最大で年間20万人を超える入館者があったが、2011年度に水機構と茨城県から事業撤退の意向が示され、20年に休館。同年3月に霞ケ浦ふれあいランド再生基本計画が策定され、同市は36年度までの維持管理・運営費や施設改修費など総額約18億9500万円の契約を締結。同社が再整備を進めていた。動物園は22年4月に着工したものの、新型コロナの感染拡大や資材の不足・高騰などの影響を受け、オープン時期が2度にわたって延期された。動物園の園長となる笹尾昌社長は石岡市の「ダチョウ王国」で長く国王(園長)を務めてきた動物飼育の専門家。スタッフは専門教育を受けた人材を採用し、開園に備えている。笹尾園長は「動物や自然や地球の環境を守りたい。そのためにはどうしたら良いのだろうかーとの命題の、さらにその先を考えられる人が一人でも増えるように、という思いで今回の開業を迎えたい」と語っている。◆霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ(行方市玉造甲1234、電話0299-55-3927)は入館料:大人1650円、子供1100円(小学生以下)=税込み、3歳以下無料。虹の塔入場料は別料金。ウェブサイトはこちら。

つくばサイエンス高校訪問記《竹林亭日乗》18

【コラム・片岡英明】県立つくばサイエンス高校はつくば市内の生徒割合が近年増加している。来年からの普通科設置で多くの生徒の受験対象校となり、地元での存在価値が問われる高校となったといえる。 同校のつくば市内の生徒割合は以下の通りである。 年  度 2020 2021 2022 2023 2024定  員  160  160  160  240  240入  学  157  150  134  88  77つくば市  76  80  73  53  53割  合 48.4 53.3 54.4 60.2 68.3 私たちは、5月23日、それから6月14日と27日、サイエンス高を訪問し、先生方と懇談した。今回は、この懇談を通して感じた同高校の可能性や魅力について考えたい。 サイエンス高の良さと課題 訪問前は、パンフレットから硬いイメージを持っていた。まず、私たちは昨年1期生の88人がどう学び、何人が2年生に進級したかに注目した。受験者全員合格なので、多様な生徒が入学し、教育的な苦労を想像していたからだ。 しかし、2年の在籍者は84人。退学や進路変更者も少なく、生徒がそれぞれ楽しく学び、教師と生徒の対話、生徒同士の語り合いの場があることが分かった。全体的として、生徒をていねいに教えていた。少人数の学級が功を奏し、入学後の生徒の満足度も高いことが分った。 このような入学後の生徒たちの学ぶ姿を、ぜひ地域へ発信してほしいと思う。 パンフレットなどでは受験生に高い意欲を求めているので、それが受験減につながるのではないかと少し心配していた。しかし、高いハードルを越えて、2年間、70~80人の科学技術に意欲のあるコアな生徒が入学した。これは今後の土台になる新設高校の準備期間を含めた成果といえる。 今後、学校全体の魅力をハードからソフトへ、コアからその周辺に広げる視点を持てば、科学技術科120人の定員確保は2025年度入試からでも可能であると思う。気になる点は、科学技術科は当初から週34時間(週4回7時間)設定だが、普通科はどのような教育課程なのかである。 2学科制発足の学校案内では「4年制大学進学重視単位制高校」と高らかにうたっている。オープンスクールでも、この具体的な説明が要のひとつとなる。 オープンスクールで魅力発信を 懇談では、新設の普通科も週34時間体制との説明を受けた。これは週31時間・55分授業の牛久栄進校と授業時間で遜色ない。それどころか、授業を5分伸ばすよりも1週間の英数国などの授業数を増やした方が学習効果は上がる。生徒も教師も大変だが、地域の声に応えようとするサイエンス高の努力に期待したい。 サイエンス高の魅力を上げると、①2学科制の幅広い学びある、②全学年がサイエンス高校生で学校が一新、③広いキャンパスでの充実した教育施設の中、楽しい友との出会いや共に進路を考える時間がある―ことである。 魅力ある学校づくりとは、学ぶ生徒の視点であり、地域にとって必要な学校になるということだ。成功するかどうかは、どれだけ多くの教職員が学校づくりを自分事として参画するかにある。そんな魅力ある学校づくりを見たいと思い、8月10日のオープンスクールを申し込んだ。 オープンスクールでは、生徒と教職員が共同で学校の魅力を発信してほしい。(元高校教師、つくば市の小中学生の高校進学を考える会代長)

つくば国際大、麻生に勝利し3回戦へ【高校野球茨城’24】

第106回全国高校野球茨城大会6日目の13日、J:COMスタジアムでの第2試合はつくば国際大が麻生と対戦。8-1で7回コールド勝ちを収めた。つくば国際大は次戦、17日に第2シードの鹿島学園と対戦する。 試合は落ち着いた立ち上がりだったが、3回裏、つくば国際大が3安打と相手のエラーなどで一挙5点を奪い波に乗った。8番・今井大智が内野安打で出塁すると、1番・津留崎隼人の左翼線安打で1死一・二塁。2番・小川勇輝の送りバントは相手投手の送球ミスを誘い、今井が先制のホームを踏んだ。続く3番・石橋湧晟の投ゴロでは津留崎が生還、4番・廣瀬の左翼への犠飛で1点を加え、暴投でさらに1点、とどめは6番・山口の右中間三塁打で5点目が入った。 5回には四球と相手捕手の打撃妨害に、山口の中前打で1点を追加。6回には2四球と送りバントで1死二・三塁から津留崎の左犠飛と小川の遊ゴロで2点を加えた。 3打席で2安打2打点と活躍した山口主将。3回の適時打は「追い込まれていたが、相手投手は変化球が決まらなかったので次はまっすぐで来ると思った」と高めのストレートをとらえ、セカンドの頭上を抜いた。5回の適時打は「(打撃妨害で出塁した小堺琉生が)つないでくれたと思って、仲間への恩返しをしようと思って打った」と、これもストレートをとらえた。 「チームは1回戦よりいい雰囲気。投手がテンポよく投げ、野手は明るくコミュニケーションがとれ、自分たちらしい野球ができた。打撃では2巡目からトップを早くつくることで、相手投手の直球に差し込まれず、対応できるようになった」と山口主将のチーム評。 7回を投げきった先発の廣瀬剛太は被安打3、13奪三振の活躍。「1回戦では制球が乱れたのでコントロールを意識して投げた。守備にも助けられ、4回に5点取ってからは心に余裕ができ、思いきって投げられた」との振り返り。 伊藤徹監督は「1回戦を戦ってきた分、相手より落ち着いてできた。廣瀬も1回戦から修正していい投球をしてくれた」と話し、次の鹿島学園戦については「力では相手が上なので、得意の足をからめて、さらに思い切った野球ができれば」と展望する。夏の戦績では過去最高の16強を超え、甲子園をつかみ取ることが目標だ。(池田充雄)

大会初の継続試合は 常総学院が下妻二を制す【高校野球茨城’24】

第106回全国高校野球茨城大会6日目の13日、J:COMスタジアムでは、昨日の雨で順延になった2試合が行われた。第1試合の常総学院ー下妻二は、大会初の継続試合となり、昨日の続きの4回裏2死満塁の場面から再開。常総学院が5-2で制した。 昨日の試合は、森田大翔の適時打や加藤太一のホームランなどで常総学院が3-0とリードした場面で中断。再開にあたっては「勝っている状態だったから点が入ればいい流れ、取れないと悪い流れになる。1点でもいいから取りたかった」と若林佑真主将。 ここで打席に入ったのは4番・武田勇哉。「あらかじめ分かっていたので昨夜も今朝も準備して、絶対打てると自信を持って打席に臨んだ。試合の先頭打者になるのは珍しいことなので緊張も少しあった」と振り返る。三塁線へ鋭い打球も放ったがこれはファールの判定。最終的には死球で押し出しの1点をものにした。 昨日に続き5回表のマウンドに立った鍛冶壮志は「相手に流れを渡さないよう気持ちを入れて投げた。ピンチも多かったが要所でしっかり投げきれた」とコメント。この回の最後の打者には「特に最後のストレートが良かった。決め球が浮かずに投げ込めた」と見逃しの三球三振に打ち取った。 5回裏には1点を追加。四球と送りバントで1死二塁の場面、鍛冶の代打の西谷匠人は「鍛冶がよく投げていたので思いを背負って打席に入った。打ったのはまっすぐで感触よく、ヒットになると思った」とこれが、右翼への適時二塁打になった。 その後は追加点は生まれず。投手陣は大川慧が6回から8回までをリリーフし3安打2失点、9回は平隼磨が1死球無失点で抑えた。 「勝てたのはいいが雑なプレーが多かった。求めるところが高いので正直もの足りない。経験はあるのだからもっと余裕を持ち、ミスしても次で取り返すとか、打てなくても球数を投げさせるとか、チームのためにできることで力を出しきってほしい」と島田直也監督は厳しい言葉をかける。 常総学院の3回戦は17日、水戸啓明との対戦が予定されている。球場は未定。(池田充雄) ➡常総学院 島田監督の監督インタビューはこちら

鹿嶋市の大迫力工場を見学《日本一の湖のほとりにある街の話》25

【コラム・若田部哲】奈良時代に編さんされた常陸国風土記に「若松の浜(鹿島)のまがねを採りて剣を造りき」と記される、日本における製鉄のルーツである鹿嶋市。この地に、日本最大にして世界でも指折りの製鉄会社「日本製鉄株式会社」の東日本製鉄所が立地しています。 日本に3社しかない、原料を溶かして鉄を精錬するところから、薄板などの製品まで一貫して製造する高炉メーカーである同社では、真っ赤に熱された分厚い鉄の板(スラブ)を圧延して薄板にする「熱間圧延工程」を見ることができる工場見学を開催しています。今回は、年間約2万人もの見学者が訪れるこの工場見学について、同社広報の中野さんにご案内頂きました。 まずは、鉄がいかに人の営みに不可欠な物質か、さらに鉄の特性や製鉄プロセス、環境への取り組みなどをわかりやすくまとめた映像資料を拝見。その後、作業着とヘルメットを着用し、いざ工場見学スタートです! 車に乗って熱延工場まで移動するにあたり、改めて驚くのが敷地の広さ! 敷地内の道路は片側2車線、普通に信号も設置されています。大型の工場然とした車両から、乗用車まで様々な車がごく普通に走る様に「あれ、いつの間にか工場から出てしまった?」と軽く混乱しますが、依然ここは敷地内。広大な敷地の面積は、なんと東京ドーム約220個分におよぶのだそうです。 敷地を進むにつれ、次第に風景は非日常的なものに変化。何百メートルもある巨大な建屋が続いたかと思うと、今度は港に停泊するタンカー、鉄鉱石や石炭の山が現れます。道路に並行して伸びる何本ものパイプは所々で交差し、まるで巨人の体内に入り込んだよう。 鉄鉱石の赤茶色に染まり始まった道をしばらく走ると、製鉄所のシンボルである高炉の足元に到着します。内容積5370立方メートルで年間約350万トン(一般的な車350万台分)もの鉄を生産する巨大なプラントは、その高さ実に110メートル! そこからさらに進むこと数分、ついに「鹿島熱延工場」に到着! 見学コースは700メートルにもなるこの工場、入るとまず場内の熱気に驚きます。階段を上るごとに高まる熱気を感じつつ、見学スペースに到着すると、眼下で大きな鉄の扉が開き、真っ赤に熱された25センチほどの厚さの鉄板「スラブ」が現れ、コンベアの上に載せられます。数十メートルは離れているにもかかわらず、スラブが出てきた途端、こちらまで届くほどの熱気が! コンベア上を進むスラブは、何度もローラーで圧延され薄く伸ばされていきます。伸ばされる直前、スラブに勢いよく水がかけられるのですが、そこは何しろ赤く熱された鉄、水が一気に蒸発する大きな音があたりに響き渡ります。この工程は、表面の酸化鉄部分を除去するためのものだそうです。 これを何度も繰り返し、分厚かったスラブは最後にはとうとう1ミリほど(1.2~25ミリ)の薄板となり、最速で時速100キロもの速さで巻き取られます。薄板になるまで何度もかける、水のかけ方を細かく調節することにより、様々な特性の鋼板に作り分けているのだそうで、ダイナミックな製造工程と、出来上がる製品の繊細さのギャップにこれまた驚きです。 地球の重量の1/3を占め、人の営みに重要な役割を担ってきた鉄。今後も必要不可欠な存在であり続けるこの物質の、迫力満点な製造現場を目の当たりにできるこの工場見学、茨城県民ならずとも必見です!(土浦市職員) <注> 本コラムは「周長」日本一の湖、霞ケ浦と筑波山周辺の様々な魅力を伝えるものです。 ➡これまで紹介した場所はこちら

つくば秀英、県西連合に圧勝 2回戦始まる【高校野球茨城’24】

第106回全国高校野球茨城大会は5日目の12日、2回戦が始まった。シード校のつくば秀英は初戦に臨み、1回戦で古河二高に逆転勝ちし勢いに乗る県西連合(総和工.三和.結城ー)と対戦、6回コールド11−1で圧勝した。 12日は4会場で8試合が行われる予定だったが、雨により、常総学院-下妻二が4回裏2死からの継続試合となったほか、4試合が順延となった。 つくば秀英の先発、大石隼也は3回1死後2連打で先制を許すが、その裏自らのバットでセンターへヒットを放ち出塁した。大石は、続く佐々木将人のバントで二塁に進み、吉田侑真、吉田泰規の連続二塁打で逆転した。 4回には、無死3塁で稲葉煌亮がレフトへタイムリーを放ち1点を追加、1死後、再び大石がセンターオーバーのタイムリー三塁打でリードを広げた。さらに2四球と死球で満塁とすると、明石理紀斗がライトスタンドに駄目押しの満塁ホームランを放ち、この回打者12人4安打、4四死球で8点を入れた。 投げては大石が真っすぐ、スライダー、フォークの3球種を巧みに使い分け、4回を被安打3の8奪三振を奪う。5回は斎藤柾希、6回は津金泰成が県西連合の打線をそれぞれ三者凡退に抑えた。 6回裏は、ヒットと2四球で1死満塁とし、最後は津金がレフトへタイムリーを放ち、11−1とコールドで3回戦進出を決めた。 つくば秀英の桜井健監督は「初戦ということで固さがあったが、焦らず、やるべきことをやり、前半は我慢した。先制されたが自分たちの野球ができ、途中で代わった選手がいい仕事をしてくれたことは次につながる」と話した。 満塁ホームランを放った明石は高校通算15本目のホームラン。「ランナーを返すことを意識して打席に入った。打ったのはインコース高めの真っすぐ。迷いなく振り切れた」と語った。佐々木主将は「最初の試合なのでとても緊張したが、先制されても焦りはなく、いつも通り落ち着いて自分たちの野球が出来た」と話した。 つくば秀英は17日、3回戦で日立商業-東海の勝者と対戦する。(高橋浩一)

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