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2023
大乗仏教の空と相対性理論の空の関係 《吾妻カガミ》156
2023年5月1日
【コラム・坂本栄】旧友に京都のお寺の住職さんがいます。皇室ゆかりの門跡(もんぜき)寺の住職ですから正しくは門主(もんしゅ)さんです。先日彼と食事する機会があり、人工知能が問いに答えてくれる「Chat(チャット)GPT」のことで盛り上がりました。いま話題沸騰中のツールです。 好奇心旺盛な彼は、これに「大乗仏教の般若心経が説く空とアインシュタインの相対性理論の空との関係は如何(いかん)」と質問してみたそうです。その回答に「なかなか」と感心していました。そこで私も同趣旨の質問をしたところ、以下のような回答がありました。 ChatGPTの理路整然とした回答 「仏教の般若心経における『空』と、アインシュタインの相対性理論における『空』とは、それぞれ異なる構文や概念で用いられていますが、一定の共通点もあります」 「仏教における『空』とは、一般的に『全てが無である状態』と解釈されます。つまり、万物が独立した実態を持たないことを意味します。…の中に形がある、空は形でない、といった表現がされます。この考え方は、物事が相互依存して存在するという中観思想に基づいています」 「一方、アインシュタインの相対性理論における『空』とは、真空と呼ばれる物理的空間のことを指します。また、相対性理論では、質量やエネルギーが空間と時間を歪め、重力を生み出すとされています」 「これらの『空』には共通性があります。仏教の『空』は、万物が相互依存して存在することを意味し、アインシュタインの相対性理論における『空』も、物質やエネルギーの存在によって歪んだまま、どちらの『空』も、実体としての存在を否定するという点で共通しています」 簡単な質問は苦手? 検索の方が上 それらしい答えですが、大乗仏教や相対性理論に疎い私には、正誤を判定する資格はありません。門主さん、逆に簡単なことを調べようと、「〇〇(自分の名前)はどんな人か」と入力してみたそうです。それなりの回答を期待していたら、学歴の間違いもあって「いまいちだった」そうです。 私も自分のことを質問したところ、「坂本栄さんとは、日本のつくば市(茨城県にある都市)を中心に活動している人物のうちの一人の可能性があります。… 正確な情報を入手するために信頼性のある情報源を参照するか、直接関係者にお問い合わせいただきますことをお勧めします」との回答でした。 Googleで検索すると、ネット百科ウィキペディアの「坂本栄」(誰かが作成)や早大政経学部・土屋礼子ゼミの「経済ジャーナリストインタビュー2015」(学生が作成)が出て来ます。ChatGPTはネット上に格納された情報を超速で探し出し、それらを取捨選択・整理整頓し、文法的に正しい回答を作文しているはずですが、まだまだ学習途上のようです。 でも1年後には相当の水準になると思います。学生が頭を使わずに小論文を書けるので大学側は頭を抱えているようです。行政や企業の業務では必須のツールになるでしょう。どう付き合うべきかメディアには悩ましい問題です。今回のコラムはChatGPTから大分引用しましたが…。(経済ジャーナリスト)
3連勝も東地区6位 B1ロボッツ ホーム最終節
2023年5月1日
男子プロバスケットボールBリーグ1部(B1)の茨城ロボッツは29、30日、水戸市緑町のアダストリアみとアリーナで秋田ノーザンハピネッツと対戦。両日とも91-82、89-75で勝利した。これで茨城は3連勝。通算成績は22勝36敗で東地区6位(全8チーム)が確定している。 2022-23 B1リーグ戦(4月30日、アダストリアみとアリーナ) 30日の試合、観客数は今季最多の4823人を記録した。先にペースを握ったのは秋田。立ち上がりからアグレッシブな姿勢で、茨城のペースを乱してきた。茨城は相手ポイントガードのドライブインを抑えにかかったところで外が空き、テンポの良いパスを回され後手を踏んでしまう。第2クオーター(Q)半ばには、早くも17点のビハインドを負うことになった。 多嶋朝飛は「特に難しいゲームだったわけでもなく、内容も悪くないのに相手に上回られてしまった。だがその中でも、チームとしてやるべきことに立ち返り、集中力を切らさず戦い続けられたことが勝利につながった」と振り返る。 「シーズン当初だったら、このまま負けていたかもしれない」と平尾充庸主将。「だがディフェンスやリバウンドで相手のターンオーバーを誘い、全員で走る自分たちのバスケができた。一人一人が自分の役割をしっかりと表現してくれた試合だったと思う」 戦術的には、相手ポイントガードへのプレッシャーを強めることで動きを鈍らせ、攻撃に転じたときはオフボールの動きを入れることでボールマンを孤立させないことを心掛けたという。第2Q後半には4連続得点などで5点差まで盛り返し、第3Q残り7分13秒でついに逆転。ここからは一度も逆転を許さずリードを広げていった。 この勝利で今季秋田に対しては3勝1敗。昨季開幕節、初のB1での戦いで連敗した相手に借りを返すことができた。「昨季はフィジカルなどさまざまな場面で違いを感じたが、苦しい場面をいろいろ経験し、チームとしても個人としても成長してきた。その自信の上に立って戦えている」と平尾。「私たちがどれだけ前進・成長し、B1で競い合えるようになったか。ロボッツにかかわる全ての人が分かってくれると思う」とリチャード・グレスマンヘッドコーチ。 来週6、7日は最終節。大阪市此花区のおおきにアリーナ舞洲で大阪エヴェッサと対戦する。水戸市南町のM-SPO(まちなか・スポーツ・にぎわい広場)ではパブリックビューイングも開かれる。鶴巻啓太は「ラスト2試合ということで絶対に勝ちたいし、ブースターの皆さんに自分たちはこういうバスケをしていくんだというところを見せられるよう頑張っていきたい」と意気込む。(池田充雄)
初級者にも本格派にも つくば流星台にスケードボードパーク
2023年4月30日
初中級者向けのスケードボート施設「流星台スケードボードパーク」が30日、つくば市流星台にオープンした。スケートボード人口の増加に伴う要望を受けて、市が総事業費約5000万円で整備した。初級者向けの平らなゾーンと、湾曲した滑走面などで本格的な競技が楽しめる2つのゾーンを備える。 旧桜庁舎近く、面積約760平方メートルで設けられた。市内の本格的なスケートボード施設は、大舟戸、古来、南中妻にある民間の3施設に続いて4カ所目。公設施設は東京五輪で日本選手が活躍したことなどをきっかけに、笠間市のムラサキパークかさまのほか、坂東市、境町、など県内各地に相次いで整備されている。 年内にナイター設備も つくば市の施設は18歳未満は無料、18歳以上は1回200円(税込み)で利用でき、年間約3000人程度の利用を見込んでいる。利用料金は近隣の同規模の公設施設と合わせたという。用具は持ち込みが必要。利用時間は5~8月は午前9時から午後7時、9月以降は午後5時まで。12月までにさらにナイター照明を設置する計画で、照明設置後は夜9時まで利用できるという。 30日には、五十嵐立青市長やヘイズ・ジョン県議、市内のスケートボード愛好者らが参加してオープニングイベントが開かれた。五十嵐市長は「ヘイズさんがしつこく、しつこく市議会で言ってくれ、いろんな人が言ってくれ、すばらしいコースができた。つくばのスケードボードコミュニティーからいろいろなつながりができれば」などと話した。 この日、デモンストレーションを披露したプロスケートボーダーで、市内の民間スケートボード施設に勤務する千葉県市川市の会田奈生さん(23)は「(滑走する)面が良くて、ちょうどいい感じの大きさ。シンプルで分かりやすくつくられていて、初心者も中級者も上級者も練習の拠点になる」と話している。 同施設は、中根・金田台地区の土地区画整理事業を実施したUR都市機構が、同市に無償譲渡した歴史的緑空間用地の一角にある(18年2月22日付)。スケートボードパークの隣には、子どもたちが自然の中で自由に遊べる「プレイパーク」が設定されているほか、2月には無料のマウンテンバイクコースがオープンした。一方、金田官衙遺跡や貴重な自然が残されている歴史的緑空間用地約52ヘクタール全体の保全や活用の計画はまだ策定されていない。(鈴木宏子)
「帰るコール」 《短いおはなし》14
2023年4月30日
【ノベル・伊東葎花】本当に几帳面(きちょうめん)な人でした。帰る前には必ず電話をくれました。「今から帰る」という電話です。30年以上前のことですから携帯電話などありません。きっと同僚たちに冷やかされながら会社の電話を使っていたのでしょう。 会社から家までは1時間ほどです。夫が帰宅したらすぐに夕飯になるように、逆算して料理を作りました。子供たちはまだ小学生で、それは賑(にぎ)やかな食卓でした。 月日が流れ、子供たちは大人になり家を出ました。夫は…いません。ある日突然、失踪(しっそう)してしまったのです。残業の時も必ず電話をくれたのに、その日電話は鳴りませんでした。8時を過ぎて会社に電話をすると「とっくに帰りました」と言われました。その日から、夫は行方不明になったのです。 数日後、知らない町から手紙が届きました。『他の人生を歩んでみたい。捜さないでくれ』たった1行の手紙です。わけがわかりませんでした。 泣いてばかりもいられないので必死に働きました。そして夫の帰りを待ちました。家の電話が鳴るたびに期待し、そして失望しました。長い年月が過ぎ、そんな暮らしにすっかり慣れていたのです。 *その電話が鳴ったのは、午後6時ちょうどでした。「もしもし…、僕だけど、今から帰るよ」耳を疑いました。紛れもなく、夫の声でした。「あなた…今、どこにいるの」「会社に決まってるだろう。今から帰るよ」 頭が混乱しました。混乱しながらも、私はキッチンに立ちました。気づけば、震える手で夕飯の支度をしていました。午後7時に夫が帰ってきました。ずいぶん年を取っていましたが、まるで昔と変わらず、靴をきちんと揃(そろ)えて「ただいま」と言いました。 こんなとき、普通はどうするのでしょう。「やっと帰って来てくれた」と胸にすがって泣くでしょうか。それとも頬を叩(たた)いて追い返すでしょうか。私は、どちらもしませんでした。黙って料理を並べました。夫はそれをゆっくり食べて、昔と同じように「おいしい」と笑いました。 夫が遺体で発見されたと連絡が来たのは、その直後のことでした。震える手で受話器を握りながら振り向くと、そこに夫はいませんでした。少し冷えた料理が残っているだけでした。 「ずっとホームレス生活をしていたようです。公園で倒れているところを発見されました」遠く離れた町の警察官が、気の毒そうな顔で話してくれました。 「バカな人」 私は、吐き捨てるように言いました。夫が、私と子供たちを捨ててまで求めたものは何だったのでしょう。それで彼が幸せだったのか、今となってはわかりません。ただひとつわかるのは、「帰るコール」の電話は、二度と鳴らないということです。もう待たなくていいと思ったら、体中の力が抜けました。(作家)
4年ぶり つくばでメーデー集会
2023年4月29日
5月1日のメーデーを前にゴールデンウイーク初日の29日、TXつくば駅前の中央公園(同市吾妻)で、第94回つくば中央メーデー集会(同実行委員会主催)が開かれた。市内の研究機関や県南・県西の民間企業、自治体の労働組合19団体、215人が集まり、「働く者の団結で希望の持てる社会を次世代につなごう」などのメーデー宣言を全会一致で採択した。 研究機関の労働組合、筑波研究学園都市研究機関労働組合協議会(学研労協)などがつくる同実行委員会が主催した。コロナ禍で2020年から3年連続開催を中止しており、4年ぶりとなった。 集会では学研労協議長で、同実行委の窪田昌春委員長(54)が、コロナ禍の医療関係者の労働環境やウクライナの戦禍など昨今の状況に触れ、「一人ひとりが意見を述べ、忌憚(きたん)のない議論ができるよう民主主義を守り、最優先事項である平和についてよりより議論ができ、よりよい答えが出れば」と話し「一人ひとりの悩みや生きにくさなどの解決に向かえるよう、団体間でも交流を深め、仲間同士のコミュニケーションの再開のきっかけにしたい」などと呼び掛けた。 集会では参加者から、研究機関や大学への運営費交付金が毎年削減され基礎的な研究費が削られる中、エネルギー価格の高騰で中断を余儀なくされた研究があったことや、秘密に縛られる防衛研究圧力への懸念なども表明された。 続いて、すべての労働者の大幅賃上げと労働条件の改善、雇用の安定や、ジェンダー平等、東海第2原発の再稼働反対、国の基礎的研究費の拡充などを求めるメーデー宣言を読み上げ採択した。 一方、コロナ前は毎年600人規模で開催してきたが、4年ぶりの今年は参加者が大きく減少したという。窪田実行委員長は「コロナ禍が明け、世の中の状況がだいぶ変わってきた。対面で顔を合わせながら交流し、新たな労働運動の始まりをつくっていければ」などと話した。(鈴木宏子)
場所を選んだ太陽光発電促進を望む《宍塚の里山》100
2023年4月29日
【コラム・佐々木哲美】思い起こせば、認定NPO法人「宍塚の自然と歴史の会」の里山保全活動は太陽光発電設備業者に好きなようにやられてきました。たった一つの成功例は、2年前、約2.7ヘクタールの事業が計画されている情報をいち早くつかみ、止めさせた事例です。その土地は5名の方が所有し、1名は断固として応じなかったのですが、2名は承諾し、揺れ動く2名を会が説得したことにより、開発業者は諦めて撤退しました。 ところが、今年1月中旬、突然、森林の伐採が始まりました。数日後に看板が立てられ、太陽光発電設備と判明しました。今回の開発計画は、先に計画された1画で5004平方メートルです。登記簿を調べてみたら、つくば市に住む所有者から太陽光発電業者に転売されていました。しかも、千葉銀行から1億4500万円の抵当権が設定され、融資されています。 土浦市に確認したところ、「土浦市太陽光発電設備の適正な設置に関する条例」に基づく設置届が事業者から出されたということでした。 市は詳細を明らかにしませんでしたが、いくつか条例違反があることは明らかです。条例によると、看板は太陽光発電設備事業に着手する60日前に設置するとなっていますが、着手後に設置されました。また、近隣関係者に対する説明報告書を提出すると定められていますが、隣接地主は説明を受けていませんでした。明らかに条例違反ですが、中止させることはできないという見解です。 巨大な里山環境破壊システム そこで、千葉銀に「太陽光発電施設への融資に関する質問状」と題して、これまでの経緯と宍塚里山の重要性の説明、下記の3つの質問事項を送りました。 ①貴行の融資決定基準で「生物多様性の保全に積極的に取り組むこと」は具体的にどのように位置づけられているのか? ②生物多様性に富む森林を伐採し太陽光発電所を建設する事業に対し融資をすることについて、どのような見解を有しているか? ③融資した事業が条例を順守しない場合、どのように対処されるのか? 千葉銀からは回答拒否の連絡がありました。千葉銀は、「環境保全」をマテリアリティ(重要課題)と位置づけ、「自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)フォーラムへの参画」を2023年2月21日に表明し、生物多様性の保全に積極的に取り組むことを宣言しています。図らずも、言行不一致を露呈しました。 里山を組織的に破壊するシステムが動いていきます。▽土地を持て余している地主▽小遣い銭欲しさの情報を集める係▽資金がなくても開発できる業者▽評価額が数十万円の土地に数億円を融資する銀行▽建設に大した許認可や技術も要らない業者▽発電した電力を確実に購入してくれる国の政策―です。加えて、▽役に立たない条例▽無関心な市民の存在―もあります。 残念ながら、今のところ我々にできることは限られていますが、里山を組織的に破壊するシステムのどこかを分断することが必要です。(宍塚の自然と歴史の会 顧問)
草分けの足取りたどる 筑波実験植物園で牧野富太郎企画
2023年4月28日
国立科学博物館筑波実験植物園(つくば市天久保、細矢剛園長)で29日から、ミニ企画展「牧野富太郎と植物を観る眼」が始まる。現在放送中のNHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルとなった植物学者が採集した標本や植物図を通じ、日本の植物学の草分けの足取りをたどる。 牧野富太郎(1862~1957)は94年の生涯で1500種類以上の植物を名付けた近代植物分類学の権威。収集した標本は約40万枚といわれ、その一部は同博物館にも所蔵されている。押し花のように新聞紙を重ねて乾かす手法で作られた押し葉標本と呼ばれるもので、今回は1894年4月に筑波山で採取されたアズマスゲなど4標本が展示された。 標本を葉や茎、花などパーツごと精緻にスケッチした絵は植物図と呼ばれ、解説文書とセットになっているのが特徴。これらを元にした「牧野日本植物図鑑」は牧野の代表作で、現在でも研究者や愛好家の必携の書とされる。同書の初版本(1940年)と手書きの校正原稿、改訂版の「新牧野日本植物図版」が並べられ、その熱の入った仕事ぶりが垣間見られる。 企画は同博物館植物研究部、田中伸幸陸上植物研究グループ長が「らんまん」の植物監修を務めた縁で実現した。牧野の生地である高知県立牧野植物園(高知市)の協力を得て、合わせてパネル25点、標本類15点を展示した。 担当の同研究部、堤千絵研究員が一押しなのは、つくば市の花にもなっているホシザキユキノシタ。2枚の花弁がユキノシタほど長く伸びないことから、変種として学名をSaxifraga stolonifera Curtis f. aptera (Makino) H. Hara、和名をホシザキユキノシタとして名付けたのが牧野富太郎で、1926年のこと。筑波山だけに生育する固有種だが、同植物園内にある「筑波山の植物」エリアで見ることができる。花期は5~6月なので、会期中に星が咲き開いたような花を見るチャンスがあるかもしれない。 堤研究員は「牧野先生のように文字から学ぶだけでなく、山野を歩いて見て学ぶことが大切なので、植物園内にぜひ足を伸ばしてもらいたい」と語る。植物園では6月4日まで「クレマチス園」公開も行われている。 ◆ミニ企画展「牧野富太郎と植物を観る眼」は6月4日(日)まで。入園料は一般320円(税込み、18歳以下と65歳以上は無料)。5月4日(木、みどりの日)と18日(木、国際博物館の日)は入園無料日。6日(土)午後1時30分からは田中伸幸さんによるYouTubeライブ配信「牧野富太郎と植物を観る眼」が予定されている。電話は029-851-5159。
不用品の地域循環を 29日 筑波大学生団体と自転車店がマルシェ
2023年4月28日
筑波大学(つくば市天王台)の学生団体と、大学近くの自転車店が主催する「くるくる桜マルシェ」が29日、同自転車店で開催され、不用品のフリーマーケットや同大の音楽サークルによる演奏会などが催される。学生と地域との交流を通して困りごとの解決や地域活性化を目指す学生団体「かざぐるま」(青木日花代表)と、大学構内に放置されている自転車の活用を目指す「サイクルシックつくば(CYCLE CHIC Tsukuba)」(つくば市桜)が共同で開催する。 かざぐるまは大学の授業から生まれた。副代表で社会工学類4年の松浦海斗さんは「大学2年のときの授業が、大学の外に出て地域の人たちと共に活動するという演習だった。そこで出会った仲間が、授業が終わった後も市内の高齢者との交流などを続け、昨年、大学公認の学生団体になった」と話す。 「くるくる桜マルシェ」は今年2月18日に続き、2回目の開催となる。テーマは「もったいないを、シェアしよう。」だ。「使われなくなったものをもう一度使ってもらえるようにすることが、今回のテーマ」と松浦さん。自宅に眠るお宝や不用品のフリーマーケット、使わなくなった教科書の販売、JA谷田部の野菜配布などが行われる。 会場となるサイクルシックつくばは、同大職員だったつくば市在住の矢部玲奈さんが運営する自転車店で、同大の放置自転車を修理し、定額制で自転車を貸し出す試みを行っている(2022年6月8日付)。 去年の秋、かざぐるま代表で同大社会工学類4年の青木さんと矢部さんが地域の交流イベントで出会った。矢部さんは「学生の活動に協力したい」と考えており、くるくる桜マルシェを開催することが決まった。 「普段は大学の中で、教員や同じ筑波大の学生と活動することがほとんどだが、外に出てみるといろんな人とつながることができる。そういう機会を矢部さんと協力してつくっていきたい」と松浦さんは話す。 矢部さんは「サイクルシックつくばは、放置された自転車を修理して、また使ってもらえるようにしているお店。そこで大学生の皆さんと協力して、ものの循環を生み出すようなイベントができるのはうれしい」と語る。(山口和紀) ◆会場のサイクルシックつくばは、つくば市桜2-15-5。協賛企業のsusabiによるハンモックの出展などもある。「かざぐるま」のツイッターはこちら。サイクルシックつくばのホームページはこちら。
「宗教」とはなにか? 《遊民通信》63
2023年4月28日
【コラム・田口哲郎】 前略 宗教とはなにか? この問いは人類の歴史の始まりからあるようで、そういうわけでもないのです。もちろん、太古の昔から宗教はありました。古代ギリシアの叙事詩『イーリアス』は壮大な神話ですが、それゆえに人びとの信仰の書でもあります。ヘブライ語聖書のなかの『雅歌』は男女の恋愛詩ですが、それが神と人間のあいだの愛として読まれて、ユダヤ教、キリスト教の聖典に組み込まれました。 こうして人間はその始まりから宗教をつくり、信じてきました。そして、むかしからの宗教は身のまわりの共同体で育まれて、そこで生まれた人は祖父伝来の宗教を信じるというのが当たり前の時代が長く続きました。ヨーロッパのキリスト教とは事情は違いますが、日本も江戸時代までは、家に氏神があり、村に神社と寺があり、小さな共同体での宗教がありました。 実は新しい「宗教」という考え方 でも、近代になると状況が変わります。社会が変化して、いわゆる国民国家が成立すると、共同体をたばねていた宗教がわきに追いやられ、全国区の「宗教」が打ち立てられます。空気みたいに当たり前だった宗教を人びとははじめて、客観的にとらえるようになります。 そのときに「宗教」という言葉が新しい意味を持ち、国民に広く普及するようになりました。ですから、宗教とはなにか?という問いも実は、何千年の人類の歴史のなかでは、せいぜい200年程度のものですから、新しいものといえるでしょう。 さらに現代はむかしと違って、信教の自由がありますから、人びとは意識的に「宗教」に自由に入ったり出たりできるはずです。そうは言っても、信仰の問題となると、トレーニングジムに入って出るという具合に簡単にはいかないものです。それは信仰が人間の本質にかかわるものであり、じつは政治・経済よりも重要だからでしょう。 キリスト教のイエスは「人はパンだけで生きるのではない」と言いました。つづく部分は「神の口から出るひとつひとつの言葉で生きる」です。これは、信仰さえあればお金なんていらないという話ではありません。人間にはパンがどうしても必要だけれども、それだけではなく信仰も必要だということです。 なぜ信仰が必要なのか? それは信仰とは身も心も神にゆだねることで、明日のパンを心配する必要はない、必要なものは与えられるよ、という安心感を与えるためです。「宗教」は人間がしあわせになるためにあるべきですし、それは不安を少しでもやわらげることでもあるでしょう。 人間が長い年月をかけてつくってきた「宗教」が時代とともに変わるべきところは変わり、変わるべきではないところは変えずに、より多くの人びとをしあわせにできることを神(あるいは超越者)は望んでいるに違いありません。ごきげんよう。 草々 (散歩好きの文明批評家)
推しは地元農産物の加工品 「道の駅常総」28日オープン
2023年4月27日
常総市が首都圏中央連絡自動車道(圏央道)常総インターチェンジ(IC)付近で整備を進めてきた「道の駅常総」が28日午前11時、オープンする。27日には関係者を招いて内覧会が催された。午後から市民向けにプレオープンし、行列に入場制限が出るほど来場者でごった返した。 道の駅は、常総IC周辺の約45ヘクタールで整備中の産業団地「アグリサイエンスバレー常総」の一画にできた。区画整理事業後の新町名である常総市むすびまちの約2万平方メートルの敷地に、鉄骨造2階建て延床面積約2千平方メートルで建設された。 1階が農産物加工品を中心にした物販店、2階が「常総 いなほ食堂」名で展開する飲食店となる。運営は、指定管理者のTTC(本社・静岡県熱海市、河越康行社長)が常総市に作ったCOLLECT(コレクト、河越敬仁社長)による。TTCグループは全国に13の食のテーマパーク、道の駅を展開しており、地域産品を発掘してのオリジナル品開発を得意としている。 今回は料飲メニューを含め約1500アイテムの商品を展開する。農産物直売所には常総市内の80軒をはじめ県内を中心に180軒の地元生産者から1100種の商品が届くという。陳列商品の9割がたは加工品で、メロンを使ったパンやソフトクリーム、サツマイモのケンピやチップス、地元養鶏農家の卵を「天てり卵」と名付けて加工した各種スイーツなどオリジナル商品が並ぶ。 道の駅では年間100万人の来場を目指し、28日からのゴールデンウイーク中10日間で10万人の人出を見込んでいる。 水害からの復興のシンボル 「アグリサイエンスバレー常総」は同市が掲げる「食と農と健康」テーマの6次産業化の拠点施設として、地元農産物や加工品の販売、飲食をはじめ、周辺施設と連携したコンテンツの提供を通じ、市の新たな玄関口としてまちの魅力を発信していくとされる。 優良農地を残しながら、企業を誘致する都市エリアを形成し、生産・加工・流通・販売が一体となった地域産業の核となる産業団地を形成する構想。2015年の鬼怒川決壊がもたらした常総水害からの復興のシンボルとして計画された。 道の駅が2階建てとなったのも、水害時の垂直避難ができる想定からという。内覧会で、神達岳志市長は「水害を乗りこえてシビックプライド(市の誇り)を取り戻す拠点がようやくできた。関係者や市民に感謝したい」とあいさつした。 プレオープンまで1時間以上行列に並んで買い物した同市の主婦(72)は「連休には東京の子供が孫を連れてくるっていうのでのぞきに来たがこんなに混むとは思ってなかった。楽しみが出来てよかった」と話した。 28日は午前10時からのオープニングセレモニーに大井川和彦知事らが出席してテープカットが行われる。物販部門の営業時間は午前9時~午後5時。隣接するいちご園「グランベリー大地」が昨年12月に先行してオープンしている(22年12月15日付)ほか、引き続き5月に書店の「TSUTAYA(ツタヤ)」、24年に温浴施設がオープンの予定となっている。(相澤冬樹)
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