日曜日, 4月 5, 2026

祝い金1人1万円に 成人式中止のつくば市 市長「延期しても運試し」

【鈴木宏子】新型コロナウイルスの感染拡大により開催を中止した成人式に代わって、つくば市が新成人に支給する特別成人祝い金について、五十嵐立青市長は12日、支給金額を1人1万円とすると発表した。18日市議会臨時議会を開き、約2900万円の補正予算案を提案する。 支給対象は市に住民票ある新成人 同日開かれた市長定例会見で明らかにした。市生涯学習推進課によると、議会で可決されれば、式典会場で配布する予定だった、中学時代の担任の直筆メッセージなどが書かれたしおりと合わせて、2月中に祝い金申請書類を新成人に郵送する。3月末までに銀行口座などに振り込みたいとしている。 1万円とした理由について五十嵐市長は、同市は県内最多の約2800人の新成人がいることから財政面を検討したとした。市町村によっては2万円の自治体もある。 祝い金支給対象はつくば市に住民票がある新成人。進学や就職のため市外に住民票を移した新成人は支給対象外となる。 成人式を中止にするか延期にするかは市町村によって判断が分かれた。延期ではなく中止とした理由について五十嵐市長は12日の会見で「(新型コロナが)春先も収束しない、夏は着物は暑い、秋も収束の見通しが立たない中、仮に延期しても責任をもって開催することが確定できない。運試しの状況で、いつできるか分からない中で延期はできない」とし「(成人の集いの)実行委員とも話し、苦渋の判断をした」と述べた。担当課によると、中止となった成人式について市民から、相当数の意見が市に寄せられているという。 一方、式典を中止したにもかかわらず、開催予定日の10日、会場となるはずだったつくばカピオ(同市竹園)に厳重な警備体制を敷いた理由については「(暴走族が市内に集まるなどの)様々な情報が寄せられたため、警察とも相談した」と説明した。 10日、会場のつくばカピオは民間警備員、市職員、警察官など計約50人が警備し、バリケードも設置されたが、騒動はなかった。一方、振り袖姿の新成人など100人近くがカピオ前に集まり、写真を撮ったりする姿が見られた。 式典動画をYouTube配信 市は12日(予定)から、式典の動画をユーチューブ(YouTube)で配信する。別会場で実施したステージ上の式典の様子を撮影した動画で、午前の部と午後の部それぞれ、新成人の誓いの言葉、新成人に贈る言葉、和太鼓演奏などが放映される。 今後、今年の新成人が同窓会などを開催する場合は、学校や市公共施設を無料で利用できるよう、各出身中学校の実行委員に伝えるという。

《続・平熱日記》77 初夢考 還暦を迎える年に

【コラム・斉藤裕之】私は毎晩夢を見る。昨夜も見た。それほど面白い夢ではなかった。最近はそうでもないが、若いころはとても愉快な夢を見ることがあった。時には腹がよじれるほどゲラゲラ笑う。とにかく本人は面白おかしくてたまらないのだが、暗闇に響き渡る笑い声は家族にしてみれば不気味であったそうだ。 そんな夢見がちな私であるが、初夢というものを見た記憶がない。あれだけ連日連夜オールナイトで上映される夢が、正月だけはなぜか休館となる。そこで、来年こそは初夢を見てやろうと思う。ここまで2020年の師走に記す。 初夢に封切大作映画なし さて、2021年1月2日早朝これを記す。ついに初夢を見た。目が覚める寸前に「おーっと、これが初夢なら覚えておかなければ」と思い忘れないうちにノートに書いた。どうもパッとしない内容だ。断片的に覚えている場面もあるのだが、確実に覚えているのは目覚める前に見ていた場面。漬物の桶(おけ)のふたのような丸い形の木の板で、胸の前と背中にプロテクターを作って、それを一生懸命装着して…。 2日後、山の中腹にある焼却炉のような施設を舞台にした近未来的な夢を見た。外国人もキャスティングされていた。アボリジニは夢の中の世界をもう一つの人生だと考えていたそうだが、夢の元ネタはその人を取り巻く現実の世界。彼らといえども、今の世界は複雑過ぎてカンガルーとかコアラとかはキャスティングされにくいだろう。 だから、初夢に富士山はまだしも、鷹やナスが夢に出てくる方は相当牧歌的な日常を送っているということか。考えてみれば毎日毎晩、世界の何十億という人の見る夢に意味があったら大変だ。結論、初夢に封切大作映画なし。夢は取るに足らない脈絡のないナンセンス劇場だからよいのであって、逆に、これほど意味不明な脚本を毎晩書ける脳は大したもんだと改めて感心した。 2回り目の航海へ出発! 閑話休題。2021年に還暦を迎える。しかし還暦とはよく言ったもので、なんとなく一回りした感がある。成人式も厄年も四十肩や五十腰も無縁に生きてきた私の場合、高い山を目指したわけでもなく、どうにかこうにか小舟で「還暦島」に辿り着いたという感じ。 五十になったときにやっと成人できたかなと思ったのだが、大きな勘違いであった。六十こそ成人だ。十二進法万歳!ということで、いざ、2回り目の航海へ出発するとしよう。さて今宵(こよい)の夢は? 七福神に宝船?(画家)

《邑から日本を見る》79  秋田からの「いぶりがっこ」を食べながら

【コラム・先﨑千尋】30年来の秋田の知友から手作りの「いぶりがっこ」が届いた。添えられた手紙には「昔は金が無くても暮らせる世の中だった。バスにも乗らず、飲み物は水。食堂に入らず、宿は親戚や知り合いの家。オリンピックの総費用1兆5000億円以上、参加選手約15,000人。選手1人あたり1億円。何かおかしい」とある。そうだそうだとうなずきながら、いぶりがっこをかみしめる。 その秋田は大雪で、救助のために自衛隊が出動している。横手市立栄小学校は30年前に木造校舎を建てたが、雪に埋もれ、雪をかきだす様子をテレビで見た。そのモデルとなったのは私が住んでいる瓜連小学校の木造校舎だったので、関心が人一倍だ。これでは子供たちが「かまくら」を作って楽しむどころではないなと、かの地に思いをはせた。 昨年から地球を襲っている新型コロナウイルスの脅威。テレビでは朝から晩までこのニュース。コメンテーターや医療専門家たちがそれぞれ自分の主張をしているが、一向に事態はよくならない。菅首相は小池東京都知事らから背中を押されて、7日にやっと緊急事態宣言を出したが、世論調査の数字やテレビで聞くちまたの声からもわかるように、遅すぎたという声が圧倒的だ。 私もそう思う。医療崩壊が始まっているのが一番怖い。「Go Toトラベル」などにうつつを抜かしているよりも、そのカネを医療現場に注ぎ込み、PCR検査を大幅に増やし、人の動きを止める、休業要請をした業者には損害補償をきちんとする。私はそのことが最低限必要だと考えている。 「今だけ、カネだけ、自分だけ」 そして菅総理大臣や西村担当大臣、政党幹部らが医療現場に足を運び、現場で懸命に努力している人たちの声を聴く。そしてコロナを止めるという覚悟を決める。政治家として当たり前のことがどうしてできないのか不思議だ。経済を回すこと(カネ)よりも命最優先ではないか。「命あっての物種」という言葉もある。 国民の共感と協力を得るためには、手元の紙に目を落として読み上げるのではなく、ドイツのメルケル首相などのように、メリハリのある自分の言葉で強く訴えることが大事だと思っている。 平時なら優秀なスタッフがいるから、首相、知事、首長は、極端な言い方をすれば誰にでもできる。しかし今は国民すべてが戦場にいる。事態がどうなっていくのかわからない。瞬時に情勢を判断し、的確な指示を出す。それがトップの役割だ。それができないのなら、辞めてもらうしかあるまい。週刊誌やネット情報では、すでに次の首相選びが始まっている。 東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故からまもなく10年になる。経済の仕組み、人としての生き方など、震災と事故によって国民と政治家の考え方が変わると期待していたが、その後の世相を見ていると、「今だけ、カネだけ、自分だけ」という考え方は変わっていないようだ。コロナ騒ぎがあっても同じだと思える。私たち日本の人々は、どうして同じ轍(てつ)を踏むのだろうか。(元瓜連町長)

厳戒のつくば市、閑散の土浦市 成人式集中開催日の両市ルポ 

【崎山勝功】県内の成人式集中開催日の10日、中止を決めたつくば市では、会場のつくばカピオ(同市竹園)と隣接する大清水公園に多数の警備員や市職員が配置され、警察官らが巡回するなど警戒に当たった。カピオ周辺にはバリケードが設置され、警備員が等間隔で配置に着いた。警備員の一人は「来た人に『成人式は中止です』と伝えることと、あの建物(つくばカピオ)に人を近づけないことが任務」と説明した。 警備について、市の担当者は「会場前や公園で酒盛りをしたり、騒ぎを起こして近隣の住民に迷惑を掛けたり、(新型コロナウイルスの)感染拡大につながっては困る」と説明する。土浦市の2019年成人式で一部新成人が会場敷地内に一斗樽(いっとだる)などの酒類を持ち込んだ事例などが念頭にあるという。 つくば市では、2017年成人式で逮捕者を出して以降、18年から手荷物検査をはじめ警察官を大量動員したのを皮切りに、19年からは暴走族の車両侵入を防ぐために会場前の道路を封鎖、20年には暴走族対策としてビデオカメラの導入、式典終了後に出口付近をロープで規制して大清水公園まで誘導する措置を取るなど、年々警備が厳重化していた。 昨年まで会場周辺の道路で見られた、新成人の名前入りののぼり旗を掲げた暴走族の姿は見られず、平穏とも言える状態だった。 暖かくなってきた午後には、晴れ着姿の新成人たちが約20人前後姿を見せ、会場周辺で記念撮影をしていた。話を聞くと、成人式の中止は「仕方ない」としながらも、「無くなって悲しい」「一生に一回しか無いから残念」などつくば市への不満が相次いだ。 市内の女子大学生(20)は「正しい判断だったと思う。ただ土浦市みたいに延期とか、(将来への)望みが欲しかった」との感想も。自らの将来の希望については胸を張っていけるような職業に就きたい」と語った。 市民会館には「延期」の張り紙のみ 成人式延期を決めた土浦市では、会場のクラフトシビックホール(土浦市民会館、同市真鍋新町)に「土浦市成人式は延期となりました」の張り紙が貼られていた。 つくば市と異なり土浦市の会場では警備員や警察官を動員した物々しい警備は一切敷かれず、駐車場にチェーンが掛かっている程度だった。市職員の一人は「午前中に写真を撮りに来た若者が一組いるぐらいだった」というほど会場は閑散としていた。 会場周辺には晴れ着やスーツ姿の新成人はほとんど見られず、新成人の後輩らが「先輩の成人を祝福する」と生花や新成人の名前を書いたのぼりを会場敷地内に持ち込む行為も確認できなかった。

《茨城鉄道物語》8 試乗記「鹿島臨海鉄道大洗鹿島線」

【コラム・塚本一也】正月休みを利用して、以前から気になっていた県内の鉄道に乗車しようと思い、大洗鹿島線に乗ってきた。私は鉄道マニア「てっちゃん」ではないが、鉄道会社の社員であったという血が騒ぐのか、わざわざ九州新幹線や島原鉄道の体験乗車にも行ったことがある。今回は水戸へ行くたびに気になっていた大洗鹿島線に試乗した。 大洗鹿島線は、茨城県などが出資する第3セクター鹿島臨海鉄道株式会社が運営する、営業距離が53キロの単線鉄道である。電化はされておらず、始発の水戸駅から終点の鹿島サッカースタジアム駅まで、2両編成の気動車がひた走っている。特筆すべきは、ローカル線としては異例ともいえる、線路のおよそ6割(私の目見当)が高架で、残りも掘割(切土)であったりするため踏み切りがほとんどない点である。 水戸駅を出発すると、すぐに常磐線や水郡線と共用の踏切が2箇所あるが、そこを過ぎて高架に昇ると、残りのおよそ52キロは終点まで踏み切りが一切ない。それゆえに、スピードアップも図れるため、最高速度は時速95キロという設定の鉄道である。そういった構造だから、線形もほぼ直進になっており、この2点はつくばエクスプレス(TX)と同じ特徴といえる。 建設した鉄道技術者の意気込みを感じる 高架から望む涸沼の夕日や、車窓の彼方まで延々と続く田園風景は、どこか昭和を感じさせ、ノスタルジックな雰囲気にさせてくれる。あまり乗り心地の良くない気動車の振動も、何となく心を穏やかにしてくれるマッサージチェアのように思えてくるから不思議である。さらに途中で交差する道路は全て立体交差であり、建設当時の鉄道技術者の意気込みが感じられる。 そういえば、開業時である1985年はつくば科学万博開催の年であり、茨城県にとってもバブル経済に向かって最も勢いのあった時代だったのではないだろうか。 大洗鹿島線は日本国有鉄道(現JR)の路線として計画されたが、建設が始まったころには国鉄の膨大な赤字が問題となり、その後の分割民営化に向けて地方ローカル線を分離しなければならなくなった。それゆえに、大洗鹿島線は完成しても経営主体が無いという事態に陥り、それを茨城県が全国に先駆けて第3セクター方式で開業させるという、数奇な運命をたどった路線である。 近年では、ガルパンをプリントしたデザイン車両を導入したり、サイクルツーリズムに参加すべく、自転車を車内に持ち込めるように実証実験に取り組んだり、新しい試みにもチャレンジしている。地方ローカル線が消えゆく中で、頑張っている部類に入るのではないだろうか。茨城県の財産として、大事にしていかなければならないものの一つであろう。(一級建築士)

教員が新型コロナに感染 休校せず つくば市

つくば市は9日、市立学校教員1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。 市教育局学び推進課によると、この教員の濃厚接触者は別の教員1人。この教員と濃厚接触者は、いずれも7日以降出勤していないことから、学校の休校措置はないという。 この学校では9日、消毒作業を実施した。

留学生らにお餅振る舞う 筑波大学の国際交流支援窓口

【車谷郁実】筑波大学(つくば市天王台)で7、8の両日、新型コロナの影響で帰省できない留学生や外国人教員、日本人学生らに向けてお餅を配布するイベントが行われた。大学が異文化交流や留学支援などのために設けている支援窓口、グローバルコモンズ機構(ベントン・キャロライン機構長)による。2日間で、事前に申し込みをした57人の留学生を含む125人がお餅を受け取った。 イベントでは個包装された紅白ののし餅2つが学生らに手渡された。お餅を食べ慣れていない留学生らに向けて、おすすめの調理方法や食べ方を英語で紹介したYouTubeのURLを記載した職員手作りの冊子も配布された。お餅を受け取った留学生からは「焼いて食べたい」「今朝も餅を食べたが、帰宅したらまた食べたい」などの声が挙がった。 グローバルコモンズ機構の糸井智香国際事業係長は「全国的にイベントや祭りが中止になり留学生にとって日本文化を感じる機会が少ない1年だったと思う。少しでも日本の正月の雰囲気を味わってもらえれば」とイベント開催の経緯について語る。 留学生に日本の文化を知ってもらおうと会場には、芸術学群の学生が所属する桐書藝団、池坊華道部がそれぞれ書道作品の揮毫(きごう)、生け花を展示したほか、絵馬を書くブースなども設けた。中国人の男子留学生は「書道のレベルの高さに驚いた。すごい」と目を輝かせていた。 同機構では例年、異文化交流イベントなどを常時開催し、学内の異文化理解を促進している。昨年1月には外国人教職員向けの餅つきや書き初めの体験イベントを行い、つきたての餅およそ250食がその場で振る舞われた。だが、昨年は新型コロナの影響で、対面でのイベントは一度も開催できなかった。 今回は、直接職員の手に触れない個包装になっているお餅を用い、入り口での検温や消毒に加え、密を避けるために配布の時間帯を2日間で5回に分けるなどの感染対策を徹底することで開催できた。 糸井係長は「餅を初めて食べる留学生もいた。今回のようなイベントがないと異文化交流が進まない」という。しかし、「イベントを企画した1カ月前とはコロナの感染状況が全く違う。1週間遅ければ開催も断念したかもしれない。日々状況が変化していく中で企画していくのは難しい」とも語った。

つくば市、感染拡大市町村に 飲食店すべて夜8時まで

県内の新型コロナウイルス新規感染者数が過去最高を更新しているとして、大井川和彦知事は8日、人口1万人当たりの新規感染者数が1.5人を超えたつくば市など10市町を感染拡大市町村に追加した。 感染拡大市町村では新たに、酒類を提供している店に限らず、すべての飲食店を対象に、夜8時から朝5時までの営業自粛を要請した。酒類の提供は午後7時まで。これまで感染拡大市町村の時短営業要請は、酒類を提供する飲食店などに限られ、夜10時までとしていたが、今回、緊急事態宣言が出された1都3県と同様の時短営業を要請する。 期間は8日から12日までの5日間。協力店には1店舗当たり20万円などを支給する。ただしテイクアウトやデリバリーのみであれば夜8時以降の営業も可能。 感染拡大市町村は、国基準でステージⅢ(感染者が急増し医療に支障が出ることを避けるための対応が必要な段階)以上に相当する市町村。8日の追加指定で県内の感染拡大市町村は20市町村となり、県内44市町村のほぼ半分となった。 8日の県内感染者数は127人で過去最高を更新した。つくば市の2~8日まで1週間の新規陽性者は県内最多の46人、人口1万人当たりの新規感染者数は1.88人。一方、6日にすでに感染拡大市町村になっている土浦市は2.10人。 感染拡大の理由について知事は、年末年始の帰省などによる人の移動で、家族も含めて感染が大幅に広がっているとした。 医療提供体制は、新型コロナ専用病床を県内で410床から500床に増やす準備をする。 500床は、県が最も感染が拡大した状況を想定し試算していた必要病床数だという。大井川知事は、500床の6割が埋まった段階で、国に緊急事態宣言の指定を要請するとした。 大井川知事はその上で、マスクを無しでの会食や会話が全ての感染のきっかけになっているとして、マスク着用への最大限の配慮を呼び掛けた。さらに緊急事態宣言が発令されている東京、埼玉、千葉、神奈川の往来自粛、県独自の追跡アプリ「いばらきアマビエちゃん」の利用徹底などを改めて呼び掛けた。

《食う寝る宇宙》77 「できれば平坦な登山をしたい」

【コラム・玉置晋】ゼイゼイ、ハアハア。震える膝をさすりながら岩に腰掛ける僕と妻。後ろから登ってきた2組の家族が「お先に失礼します」と追い抜いて行きます。山道を登り始めてから、どれくらいの時間が経ったでしょう? 疲れていると時間の流れが遅く感じます。 そして、疲れると変なことを考えます。ちょっとお付き合いください。アインシュタインは時間が一定でないことを理論的に予想しました。僕らに「お先に失礼」と追い抜いて行った家族が持つ時計の時間の進み方は、静止した僕らから見て、ほんのちょっぴり遅れます。あまりにもわずかな時間なので、僕らの日常でこの時間の遅れを感じることはありません。 でも、もっと速く動く物体。例えば、航空機に乗せた原子時計の進みは、ごくわずかに遅れることが実験で確認されています。速度ともう一つ時間の流れをつかさどるものが、物理の世界にあります。重力が大きいほど、時間の流れは遅くなります。地上が重力の井戸の底にあるとすると、人工衛星が飛行する高度だと重力は小さくなるので、時計は早く進みます。 極めて精密な時刻情報を発信しているGPS衛星に搭載されている時計は、地上と比べて毎秒100億分の4.45秒だけ遅く進むように調整して、つじつま合わせをしています。時間は一様に流れないというのは、紛れもない事実です。 ロコモティブ・シンドロームと宇宙飛行士 まあ、疲れていると時間の流れを遅く感じてしまうのは、僕の気持ちの問題でしょう。ちなみに、この日、アタックした山はつくば市にある宝篋山(ほうきょうさん)で、標高461メートルの初心者向けの山です。そのまま頂上を目指すと帰れなくなると判断し、残念ながら下山しました。 登頂を断念した旨を後期高齢の母に報告したところ、「お前たちの体力の無さはロコモティブ・シンドロームだ」と皮肉られました。ロコモ…? 医療番組で聞きかじったそうですが、日本語でいうと廃用症候群。高齢者に起こる筋力低下や骨粗しょう症などを指すとのこと。筋肉や骨は年を取ると衰えていきます。 さらに病気で寝たきりになると、活動性の低下により衰えが加速します。これは、宇宙に滞在する宇宙飛行士にも言えることで、微小重力下で負荷の少ない環境にいると、健康な彼らでさえも「ロコモティブ・シンドローム」にかかります。 これを少しでも遅らせるために、高齢者も宇宙飛行士も運動訓練をするわけですが、僕ら夫婦はこれを怠ったために山に登れなかったのです。これに反省して、明日から運動をがんばろうと思った矢先、妻が秀逸な言葉を残しました。「できれば平坦な登山をしたい」。ダメだ、こりゃ。(宇宙天気防災研究者)

宇宙ビジネスもコロナには… 15日つくば開催はオンライン限定に

茨城県は8日、「いばらき宇宙ビジネスフォーラムinつくば」について、参加をオンラインに限定する開催方式に変更、各方面に通知した。15日午後1時30分から、ホテル日航つくば(つくば市吾妻)で開催を計画していた。 フォーラムは県、いばらき宇宙ビジネス創造コンソーシアムが主催する。県は2018年から、宇宙ビジネスの機運醸成や新規参入を目的にいばらき宇宙ビジネスサミットを県内外で開催しており、今回は、より具体的なビジネスマッチングやネットワーキングにつなげることを目的にした。 プログラムでは、宇宙ビジネスの最前線で活躍する経営者らによる事例発表のほか、展示ブースの見学や名刺交換会を予定していたが、実地の見学や交流はできなくなった。感染症対策を講じ開催準備を進めていたが、7日に首都圏の1都3県を対象とする緊急事態宣言が発出され、県も全県に不要不急の外出自粛を要請したことから、完全オンラインに転換した。 発表は予定通り、柳原尚史氏(Ridge-i社長)「衛星データの活用に向けたAI解析の取り組みと事例」、岸本信弘氏(マゼランシステムズ・ジャパン代表取締役)「準天頂衛星システムによる新たな測位~cmレベルであなたをみちびく」など5氏が行い、質疑応答の時間も設けられる。 オンライン参加方法はZoomウェビナー(質疑応答参加可能)、YouTube(質疑応答参加不可)の2種類。ウェビナー参加については定員100人(先着順)で申し込みを受け付けている。参加は無料。 申し込み・詳細はこちらから。問い合わせは事務局(電話03-6206-4902)

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