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2019
【葬送】1 墓の管理どうしますか 多様化する墓のかたち
2019年10月13日
【橋立多美】多死社会を迎えた一方で核家族化が進み、「葬送」を取り巻く状況が大きく変わってきた。墓の維持が困難になったとする「墓じまい」や、家族などの近親者だけで行う「家族葬」、宗教儀礼を行わない火葬のみの「直葬」などだ。まちの声や関係者に聞いた昨今の葬送事情を3回に分けて報告する。まずは墓に関する状況からーー。 我が国の年間死亡数は2015年に130万人となった(厚生労働省)。内閣府は40年に168万人を突破するとみている。墓のニーズが高まる一方で、子どものいない夫婦、離婚経験者、生涯未婚が珍しくない昨今、墓で頭を悩ます人は少なくない。 つくば市漆所在住の60代女性は結婚したことはない。早くに父と離婚した母親と独り身の弟と3人で暮らしてきた。3年前、地域が管理する共同墓地を買っていた母が亡くなった。 この先、子どものいない姉弟で墓を守っていくことは難しいと共同墓地を解約し、火葬した母の遺骨を手元に置いた。同市神郡、つくば道に面した普門寺が宗教・宗派を問わない永代供養墓=メモ=を建立すると人づてに聞いたからだ。今春、永代供養墓が完成して納骨を済ませた。 普門寺は約500軒の檀家(だんか)をもつ古刹(こさつ)。檀家から「高齢になり子どもは離れて住んでいるため、お墓を維持するのが難しくなった」と永代供養墓を望む声が聞かれるようになったのが始まり。遮那誠一住職は「寺も時代のニーズに応えていかなければ」と話す。 ◇弔いのかたちは保たれている 06年、同市新井のサイエンス大通り(県道19号)沿いに墓石展示場「石工房 和」を開設した塚越石材工業社長の塚越和之さん(51)によると、3年前から墓じまいの依頼が舞い込むようになったという。「3年前まではゼロに近かった」と話す。 墓じまいは、先祖代々受け継がれてきた墓を撤去し、家族や親族がお参りしやすい墓地などに移転することで「改葬」ともいう。さまざまな手続きや作業が必要で、墓石の解体や撤去は石材店が請け負うケースが多い。 遺骨の引っ越し先は、寺院や霊園への墓建立、永代供養墓、納骨堂、樹木葬、散骨などがある。費用は移転先によって異なるが、墓じまいの時には閉眼供養(魂抜き)や墓所を更地にする代金のほか、墓を管理してきた寺から離檀料を請求されることもある。 同展示場は、圏央道のつくば中央インター近くにあることから他県の客が立ち寄る。県内の寺に改葬を希望する客の相談に応え、寺との橋渡しや撤去作業に他県まで足を運ぶことがあるそうだ。 塚越さんは「いまに限らず墓守りをどうしようと迷う人は多かったと思う。だが、墓は守っていくもので墓じまいはやっちゃいけないものだと思い込んでいた。テレビや新聞の影響で『やってもいいんだ』という風潮が広がった」と見る。 同社が受注する墓建立は月平均3件。その一方で、墓を維持するための修理やリフォームは月に4、5件あるという。「墓じまいが行われたのは墓地の一部で、従来のお墓を守るという弔いのかたちは保たれていると思う」と話した。 最近増えているのが2つの家の墓を1つの墓に合祀(ごうし)する「両家墓」で、受注した中の約2割が両家墓だという。一人娘が他家に嫁いでしまった場合など、将来的に墓を維持できない時に利用される墓の形態だ。また、東日本大震災で伝統的な和型の墓石の多くが倒壊したことから、震災後は背の低い洋風スタイルの墓が人気を集めているそうだ。 ※メモ「永代供養墓」 家族や子孫が墓を継承して遺骨の管理や供養を行う家墓に対し、永代供養墓は霊園や寺院が管理と供養を行う。墓の継承者がいない人だけでなく、子どもに墓守りの負担をかけたくないという人にも広がっている。寺院や霊園によって異なるが、一定期間を過ぎると合葬される。
【台風19号】土浦1834人、つくば660人 避難所で一夜
2019年10月12日
【鈴木宏子】大型でひじょうに強い台風19号の接近に伴って、土浦、つくば市は12日午後それぞれ、桜川や霞ケ浦沿岸の浸水想定区域と、筑波山麓や谷田川沿岸などの土砂災害警戒区域に避難勧告を発令した。同日午後6時時点で、土浦市は23カ所の避難所に1834人、つくば市は10カ所に660人が避難した。ほとんどが避難所で一夜を明かすとみられる。満員になり受け入れを断った避難所もあった。 土浦市では12日午後5時50分までの12時間で93ミリ、つくば市は94.5ミリを観測し、土浦市は午後4時7分、最大瞬間風速20.7メートル、つくば市は午後5時27分に22.9メートルを観測した。 両市とも、指定避難所では備蓄品の非常食や飲料水、毛布などが配布されたが、足りなくなったところもあり、避難者は自分の食事や毛布などを持参して避難した。 避難勧告受け「初めて避難」 このうち自主避難所の土浦市新治公民館に午前中から避難した神立地区の会社員、林雅子さん(58)は「雨が降ると冠水しやすいところに住んでいるので早めに来た。初めて避難した。何を持って行けばいいか、あらかじめ市役所に電話しておにぎりやひざ掛けを持参した。足が悪くて正座ができないので、和室ではなくロビーの椅子にすわって一夜を過ごすつもり」と話し「足が不自由な人や、ペットを連れてきていいか聞いている人もいたので、行政は早めにたくさんの情報を出してくれた方がいい」と話していた。 つくば市茎崎交流センターに避難した同市森の里の主婦、山口良子さん(65)は「自宅近くに木が茂っているところがある。倒木が心配で初めて避難した。独り暮らしで車がないので、20分くらい歩いて来た。最初どこに避難していいかわからず、中学校に行って先生に避難所を教えてもらった」と話し「自分の家がどうなっているか、屋根は大丈夫か心配」などと語った。同じ森の里から家族3人で避難してきた母親(45)は「避難勧告が出されたので初めて避難した。コンビニでおにぎりを買ってきて、受け付けで毛布と水をもらったので一晩大丈夫だと思う」などと話していた。 冠水で通行止めも つくば市では冠水により、12日午後5時20分現在、大角豆、沼田、今鹿島、下広岡の道路が一部通行止めになったほか、筑波山周辺の県道が通行止めになった。 公共交通は常磐線が終日、運転を見合わせた。つくばエクスプレスは12日午後1時以降、運転を取り止めた。 大型商業施設も臨時休業し、イーアスつくば、イオンモールつくば、イオンモール土浦は12日終日休業した。
県議の安藤真理子氏が立候補表明 土浦市長選
2019年10月11日
【鈴木宏子】任期満了に伴って11月3日告示、10日投開票で行われる土浦市長選に、県議の安藤真理子氏(58)が11日、無所属で立候補すると表明した。同市長選を巡っては現職の中川清氏がすでに立候補を表明している。当初、ほかに立候補の動きがなかったが、一転しそうだ。 安藤氏は取材に対し「今変えなければ土浦は変わらない。愛する土浦を元気にしたい。土浦を変えるのは今しかない」と決意を語った。現職の中川市長が立候補を表明した9月中頃から「このままの土浦ではだめ」「土浦を変えてほしい」などの声が多くの市民から寄せられたことが背中を押したという。 現在の市政に対しては「財源不足は拡大の一途をたどり5年後には取り崩せる基金も底が尽きるなど危機的な財政状況にあり、黙って見過ごすことはできない」「直ちに財政健全化を図り、将来を担う子供たち、孫たちのために、市長がリーダーシップを発揮すべき」と危機感を強調した。 公約としては、県議として土浦市を県につないできた経験を生かし、①県と連携しながら企業誘致など財源増につながる施策を推進する②急速に進む人口減少社会に対し、将来を見据えた自治体間の広域連携を図りながら政令指定都市を目指す③サイクリングのまち土浦を積極的にアピールし、常磐線とつくばエクスプレスの交通アクセスを向上させ、常磐道スマートインターチェンジの設置につなげる④休日や平日夜でも安心して子供を預けられる子育て支援施設の創設や家庭教育を支援する施策を総合的に推進する⑤介護現場で働いた経験から、高齢者本人も支える側も安心して暮らせるよう相談支援システムの充実を図る―などを掲げた。 安藤氏は市議2期を経て現在、県議2期目。自民党県連女性局次長、広報局次長などを務める。県立土浦二高、成城短期大学卒。総合介護福祉施設「プラザマアム」会長、土浦商工会議所女性会会長などを歴任している。 一方、投票日まで1カ月を切ったが、選挙態勢などはこれから構築するとし、「市民一人ひとりの声を応援隊にしたい」と話した。 ➡土浦市長選の過去記事はこちら
台風19号接近 茨城国体 障害者スポーツ大会中止に
2019年10月10日
【鈴木宏子】県国体・障害者スポーツ大会局は10日、非常に強い台風19号の接近により、茨城国体に続いて12~14日に開催予定の第19回全国障害者スポーツ大会「いきいき茨城ゆめ大会」の全日程を中止すると発表した。12~14日の3連休中につくば市や土浦市で予定されていた他のイベントや催しも中止や延期になるなど影響が出ている。 全国障害者スポーツ大会が中止になるのは初めて。つくば市では車いすバスケットボール、アーチェリー、ハンドアーチェリーが開催される予定だった。県によると個人6競技、団体7競技のほかオープン競技6競技に全国から総勢約5800人が参加予定で、10日までにすでに約2500人が来県しているという。 車いすバスケットボールが行われる予定だったつくば市竹園、つくばカピオでは10日午後、翌11日に予定されていた公式練習を前に集まった競技団体のスタッフに、大会中止が告げられた。担当の県職員は「何年も前から準備してきた。残念というか、まだ信じられない」と話していた。ロビーでは市職員が看板の片付けなどに追われた。 つくば ラーメンフェスタは14日のみ、東北まつりは13~14日 台風19号の接近により、つくば市では12日、市内で予定されていた計35のイベントや催しが中止や延期になるなど影響を受ける。 「ラーメンフェスタ2019」(研究学園駅前公園で当初は12~14日に予定)は12、13日は中止とし、14日のみ午前9時から午後8時まで実施する。 「食と酒東北まつり」(つくばセンター広場で当初は12、13日に予定)は12日を中止とし、13、14日に開催する。 12日中止となるイベントはほかに▽中央公園スラックライン体験会▽つくばセンターマルシェ▽カツラギマルシェ(延期)など。ほかに幼稚園や保育園の運動会、児童館祭りなどが各地で中止となる。 詳しくは市ホームページ「台風19号イベント等の対応方針調査」へ。 土浦市 消費生活展、緑化フェアなど中止 土浦市では12日に予定されていた6つのイベントが中止となる。水郷体育館(同市大岩田)で開催予定の「市消費生活展2019」「第14回市環境展」、水郷公園(同)で開催予定の「市都市緑化フェア」「市子どもまつり」がいずれも中止となる。同日、市役所で実施予定の「市の木・市の花・市の鳥」絵画作品コンクール表彰式と、県県南生涯学習センターで予定されていた「ミュージックフェス土浦」も中止となる。 13日は、13小学校地区で開催予定の市民体育祭が中止や延期となる。 詳しくは同市ホームページ「台風19号の接近に伴うイベントの中止・延期について」へ。
【総合運動公園問題】市長、3パターン示し理解求める つくば市議会が第1回特別委
2019年10月10日
【鈴木宏子】つくば市による旧総合運動公園用地(同市大穂)の売却方針に対しこれまでに出された意見を改めて検討する市議会の第1回調査特別委員会(小久保貴史委員長)が10日開かれた。民間に一括売却する方針を示した五十嵐立青市長は、3つのパターンについて市の負担額を示し、一括売却に理解を求めた。 五十嵐市長は、市の財政調整基金(積立金)は現在約38億円しかないとして、①民間に全部売却する場合②3分の1を公的に利用し3分の2を民間に売却する場合③売却せず全部を公共施設として利用する場合の3つのパターンを示した。 ①全部売却する場合の市の負担額は、これまでにかかった費用約68億円(土地購入費約66億円と利子約2億円)から売却額(事業提案した民間事業者が示しているのは40億円以上)を差し引いた額(28億円)にとどまり、売却後は固定資産税の収入を見込むことができるとした。②3分の1を公的に利用する場合は、公的利用のための土地造成費と施設整備費がかかるほか、土地を購入した際に金融機関から借りた借入金を返済する期限の2023年度末までに、現在の所有者の市土地開発公社から市が土地を購入する必要があるとした。③全部を公的に利用する場合は、2023年度末の期限までに市が市土地開発公社から土地を購入するため約68~70億円を予算化していく必要があり、毎年15~20億円程度を積み立てるか、返済費用を確保しなかればならず、ほかの事業に充てる予算を4年間減らしていく必要がある―などと説明した。 同特別委の今後のスケジュールは、来年3月までを期限とし、計4~5回開催することを決めた。市の一括売却方針に応じて、45ヘクタールを商業施設や物流倉庫などとして利活用するとの事業提案を市に示した民間事業者の事業計画に関する審議も行われたが、秘密会とされ非公開となった。 ➡総合運動公園問題の過去記事はこちら
食とものづくり企業250社 技術や商品PRし交流 筑波銀行商談会
2019年10月9日
【鈴木宏子】食やものづくりに関わる企業が一堂に介する「2019筑波銀行ビジネス交流商談会」(筑波銀行など主催)が9日、つくば国際会議場(つくば市竹園)で催された。県内を中心に北関東の約250社がブースを出し自社の技術や商品をPRした。約330社約2000人が参加し情報交換や交流、商談などを繰り広げた。 食やものづくりのベンチャー企業、観光・サービス業、大学、高校などのブースも並んだ。参加企業は年々増え、第10回目となった今年は前年より約20社増えたという。会場では半日で計約900件の商談が展開された。 筑波銀行(本店・土浦市)の生田雅彦頭取は「ブース展示を通じた情報発信やバイヤーとの商談により、業種を超えた連携や交流の促進、自社製品の今後の展開などに役立てていただければ」とあいさつした。 約90社が出展した食・海外販路・観光のコーナーでは茨城のコメの試食コーナーなどが設けられ、食べ比べをしたり、各ブースに並べられた新商品を試食する来場者で人だかりができた。ベンチャー企業のブースでは、AI(人工知能)を活用してものづくりの熟練技術の継承に取り組むライツ(LIGHTz、つくば市千現)など15社が自社製品をアピールした。 高校のブースには県立土浦一高、つくば工科高校など9校が出展した。高齢者の交通事故が社会問題になる中、駐車場での交通事故を減らしたいと多機能カートのアイデアを考え発表した県立土浦一高2年の藤田彩花さんは「出展し来場者に説明することで、自分の中の何が課題なのか分かってきた」などと感想を話していた。 ➡筑波銀行の過去記事はこちら
日本列島は何から出来ている? つくば地質標本館で特別展始まる
2019年10月8日
【相澤冬樹】産業技術総合研究所地質標本館(つくば市東)で8日、特別展「日本初!日本列島大分析 元素で見る地球化学図」が始まった。同館1階ホールに日本列島をカラフルに塗り分けた多数のパネルと鉱物試料を展示する構成で、開催中の企画展「恐竜とアンモナイト―白亜紀の日本を語る化石」との2本立てになった。10月は毎週土曜日、両展示にまつわる関連イベントが催される。 地球化学図は、各地で地質サンプルを採集し、それぞれの土地がどんな元素でできているか、化学組成まで分析した上で、地図上にマッピング。日本列島で、鉄や銅などの金属元素が多いところはどこか、ネオジムなどレアアースを多く含む箇所はどこかなどを色分けして表現する。目に見えない元素レベルの所在を地質図と関連付けて可視化する地図だ。 産総研地質調査総合センターは、全国から川の砂(約3000個)、海底堆積物(約5000個)の試料を得て、53元素について分析し地球化学図の整備を進めてきた。日本列島が「何からできているか」をマクロに、そしてカラフルにとらえるこの図は、リニア新幹線のボーリング調査でのポイント選びや環境アセスメント調査などに用いられてきたそうだ。 同館では2004年以来、これまでに3回の展示があったが、今回は最も軽いリチウムから重いウランまで16の元素についてパネルにして表示、元素濃度をピンの長さと色でディスプレイ表示する「3D地球化学図」が初登場した。 同センター地球化学研究グループ長、太田充恒さんに案内してもらうと、「例えば銅は火山から生じる玄武岩の多い地質の下流に見られるが、カルシウムでできている石灰岩質の周辺でカルシウム濃度は低い。水に溶けてしまい砂としては採集できないためだ」などの話が聞ける。 特別展は来年1月5日まで。「化石」の企画展は11月4日まで。原則、毎週月曜日(休日の場合は翌平日)が休館日。入館料無料。 10月中の土曜日の関連イベントは以下の通り。 ▽12日=体験イベント「自分で作ろう!!化石レプリカ」(午前9時45分~など7回催行) ▽19日=企画展特別講演会「『ざんねん』じゃなかった!日本のスゴい古生物」講師・芝原暁彦福井県立大学恐竜学研究所(午前11時~・午後2時~の2回) ▽26日=特別展ガイドツアーと特別講演会「『地球化学図』の見方」講師・太田充恒研究グループ長(ガイドツアーは2回、講演会は午後2時~)の各イベントがある。 詳しくは同館(電話:029-861-3750)、同展のURLはこちら ➡地質標本館の過去記事はこちら
【茨城国体】アーチェリー少年男子、茨城は団体4位
2019年10月7日
【池田充雄】第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」アーチェリー競技は6日、つくば市の茎崎運動公園多目的広場で最終日を迎えた。少年男子団体の茨城県チームは大阪府との3位決定戦に臨むも延長戦で敗れ、4位に終わった。この結果により茨城県は総合成績11位タイ、天皇杯得点25点を獲得している。 アーチェリー競技の決勝ラウンドは4セットによるマッチプレー方式。大阪との3位決定戦、茨城は第1セットを47-51で落とすものの、第2セットを53-48、第3セットを48-47と連取。だが第4セットを35-50で落とし、延長戦では18-29で敗れた。 流れが変わったのは第4セット。1人目の大坂彰茉、2人目の上山魁が思うようなスコアを上げられず、3人目の飛田和真は時間切れで矢を放てなかった。「葛藤する時間さえなく、打つのをあきらめた」と飛田。「前の2人で時間を使いすぎ、飛田がシューティングラインに入ったときは残り7秒ほど。せめて12秒くらいはないと狙い込んでも打ち切れない」と、檜山敏明監督の説明。 予選ラウンドは4分で6本のペースなので、自分のリズムでじっくり射ることができる。だが決勝ラウンドでは、3人が交代しながら2分で6本を射る。風が変わるのを待つ時間的余裕もなく、当てなくてはいけないという気持ちが強くなると、さらに当たらなくなる。 国体のメダルマッチという大舞台ならではの環境もあった。周囲を大勢のギャラリーが囲み、1射ごとの結果は放送でコールされ、大型モニターに映し出される。また、準決勝までと違って矢取りがなく、気持ちを落ち着かせる間もないまま次のセットが始まる。こういった中で自分を支える強い精神力が必要となる。 大坂は「会場の雰囲気に流され、それまではなかった時間的あせりが生じ、自信を持って打てなかった」、上山は「緊張と雨風で体が萎縮して打ちきれなかった。準備と対応が甘かった」と、悔しさをにじませる。 だがその状況で、強豪の大阪と延長まで競り合ったことは、チームにとって自信にもなる。檜山監督は「技術的に大差はなく、メンタル面で相手が上だった。なんとかメダルを取りたかったが、国体4位は県勢で初めての成績。選手たちはよくやってくれた」と、ねぎらいの言葉をかけた。 ➡茨城国体の過去記事はこちら
半世紀前「山津波」が襲った… 筑波山麓で地元団体が防災訓練
2019年10月6日
【相澤冬樹】猛威をふるう自然災害のニュースが各地から伝わる中、土砂災害警戒区域に指定されている筑波山麓の集落で「里の防災訓練」と銘打ったイベントが6日、地元民間団体の手によって催された。半世紀以上前に起こった「山津波」の現場を見学、被災の様子を経験者から聞いて、今後の防災に役立てようと筑波山麓グリーンツーリズム推進協議会が事務局となり、広く参加を呼び掛けた。 つくば市臼井の筑波山南麓にある里、六所集落が訓練の舞台。同協議会が管理するかやぶき小屋に約30人の参加者が集まって、自前の炊き出しをはさんで、被害体験や防災講義を聞いた。 最後の頼りは「共助」 同所は1966年7月2日未明、突如として起こった山津波に集落の一部が飲み込まれ、8戸が土砂に埋まる被害に遭った。今でいう土石流で、筑波山スカイライン管理事務所下で民間の開発業者が造成していたダムが折からの豪雨で決壊、一気に山を沢伝いに押し流した。人災として開発業者との賠償問題にも発展した事案だった。 当時の経験を語ったのは同集落の元区長、木村嘉一郎さん(91)と小美玉市在住の田村(旧姓・松崎)直子さん(63)。木村さんは、発生時刻とされる2日午前0時10分ごろ、講屋(ごや)と呼ばれる集会所にいたが、次第に大きくなる音で、真っ先に異変に気づき、仲間たちを起こし、自宅や周囲に避難を呼び掛ける役を担った。 「田植えが終わった後、皆で労をねぎらう『さなぶり』の宴席があった。15、6人集まっていたが、雨で翌日の作業もないから、酔っ払って寝入ってしまう者もいた。酒を飲めない自分は、酔い潰れることはなく、話し相手になっていたから、0時を過ぎて大きくなるごう音に気づいた。後で新聞記者に聞かれて、米軍爆撃機の『B29みたいだった』と言ったら、そのまま記事になった。時間にして3~5分ぐらいだったろうか。真っ暗で何も見えない中を逃げ出した。3時ごろになって辺りが白んできて、戻ってみると講屋は泥に埋まっていた」 この山津波で死者は1人も出なかったが、寝込んだところを襲われ、自宅で泥流に巻き込まれたのが当時小学生の田村さんだ。唯一の重傷者として被災者リストに載った。「一緒に寝ていた母親は川に流され、救助されたのだけど、私は蚊帳にくるまってしまっていた。2カ月間入院し、ショックから目が見えなくなる症状まで出て大変な思いをした」という。家はかやぶき屋根と柱が残っただけだった。 木村さんによれば、当時の筑波町役場は被災者救済に熱心で、補償交渉の仲介にも入っていたが、ある時を境に急速に手を引いてしまったという。「復旧というか、復興事業を考えたら、人災というのはまずい。国の支援が遠のいてしまうと町は考えた。なので被災者は微々たる補償で納得するしかなかった」と証言する。「公助、自助、共助というが、最後に頼りになるのは共助しかない」と普段付き合いの中での防災意識の共有が大切と結んだ。 そうした経緯から整備されたのが、集落の北東を流れる沢にある「六所の滝」上流に出来た砂防ダム。この日の防災訓練では、土木技術専門家、大塚太郎さん(49)を招き、現状を見て回るなどした。大塚さんは「洪水被害を除けば、茨城県は災害の少ないところ。そのことが逆に防災への備えを甘くしているところがある。筑波山の山津波は数十年に一度は起こっていることだし、小さな山崩れはたびたびあるようだ。警戒を忘れてはならない」とアドバイスした。 ➡筑波山麓、六所地区の過去記事はこちら
「本屋」がつなぐ可能性探る 土浦・図書館フェスでトークショー
2019年10月5日
【鈴木宏子】土浦駅前に移転・開館し、来月27日に2周年を迎える同市立図書館で5日、「図書館フェス」が始まった。初日の5日は、駅前に集積して立地する図書館、古書店、新刊書店3施設の代表者によるトークショーが催され、活字離れや出版不況がいわれる中、3施設による連携の可能性を探った。 トークショーは、土浦駅前に立地する県内一の市立図書館の入沢弘子館長、関東一の古書店「つちうら古書倶楽部」の佐々木嘉弘代表と、天狼院書店の三浦崇典店主が「本のはなし 本屋×古本屋×図書館」をテーマに語り合った。7月にNEWSつくばが実施した「土浦駅前『本屋』座談会」の続編でもある。トークショーの司会はNEWSつくば理事長の坂本栄が務めた。 土浦に編集部やこたつ劇 天狼院書店は5月に土浦駅ビル「プレイアトレ土浦」に初出店した。三浦店主は、同店が都内の店舗などで開催している小説家養成ゼミの合宿を土浦で開催する場合を例に、3施設連携のアイデアを紹介した。 同社は10月末にも旅行業の資格を得ることを明らかにした上で、「来年3月に土浦駅ビルにオープンする星野リゾートのホテルで小説家養成ゼミの2泊3日の合宿ができる」ようになるという。参加者には「『佐々木さんの古書店にある本で小説を書く』というテーマを出して小説を書いてもらう。部屋にこもって書いていては体に悪いのでたまに自転車に乗って体を動かしてもらう。最終的に本が出来上がったら図書館に置いてもらう」など、連携のアイデアを話した。 さらに次世代の書店の姿については、写楽の浮世絵を出版した江戸時代の版元、蔦屋重三郎を例にとった。「蔦屋重三郎は自分で作って自分で売っていた。写楽は重三郎のところでしか買えなかった」と紹介し、「大量生産の時代ではない。作って、売ることを総合的にやっていきたい」との考えを披露した。来年4月、湘南に出版社をオープンさせるとも話し、「出版機能の9割はいま東京に一極集中しているが、分散していろんなところに編集部をもっていきたい。土浦にも編集部をつくろうと思っている」などと述べた。 ほかに、池袋が演劇の街になりつつあることに触れ、「やりやすいサイズの演劇『こたつ劇』を土浦でもやりたい。『こたつ劇』を広めて、土浦にシアターカフェ天狼院をオープンさせたい」などアイデアを次々に披露した。 高校生や団塊世代をつなぐ 三浦店主が、高校が10校あり9000人が通ってきている土浦について「土浦の高校生を活字中毒にしたい」と発言していることを受けて、図書館の入沢館長は「小学生のころから本に親しむと、本から離れる時期があっても本に戻ってくるといわれる。10年後の活字中毒者をつくるために、読み聞かせなどをもっと意識してやっていきたい」などと話した。 古書店の佐々木代表は、団塊世代が身辺を整理する「断捨離」や遺品整理などで毎月、同店に2トンほどの古本が持ち込まれていることから「東京・神田の古本市は古本や新刊、児童書などがいっぱい出て異常なくらいにぎわい、わくわくする。神田の古本市のような催しを土浦駅前でできたら」と提案した。 ◆図書館フェスは6日までの2日間。6日はイラストレーター、コンノユキさんによるハロウィンの不思議なカードを作るワークショップ、映画会、それぞれ大人と小学生を対象にしたおはなし会などが催される。問い合わせ:土浦市立図書館(電話029-823-4646)
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