金曜日, 11月 27, 2020
ホーム 土浦 「本屋」がつなぐ可能性探る 土浦・図書館フェスでトークショー

「本屋」がつなぐ可能性探る 土浦・図書館フェスでトークショー

【鈴木宏子】土浦駅前に移転・開館し、来月27日に2周年を迎える同市立図書館で5日、「図書館フェス」が始まった。初日の5日は、駅前に集積して立地する図書館、古書店、新刊書店3施設の代表者によるトークショーが催され、活字離れや出版不況がいわれる中、3施設による連携の可能性を探った。

トークショーは、土浦駅前に立地する県内一の市立図書館の入沢弘子館長、関東一の古書店「つちうら古書倶楽部」の佐々木嘉弘代表と、天狼院書店の三浦崇典店主が「本のはなし 本屋×古本屋×図書館」をテーマに語り合った。7月にNEWSつくばが実施した「土浦駅前『本屋』座談会」の続編でもある。トークショーの司会はNEWSつくば理事長の坂本栄が務めた。

土浦に編集部やこたつ劇

天狼院書店は5月に土浦駅ビル「プレイアトレ土浦」に初出店した。三浦店主は、同店が都内の店舗などで開催している小説家養成ゼミの合宿を土浦で開催する場合を例に、3施設連携のアイデアを紹介した。

同社は10月末にも旅行業の資格を得ることを明らかにした上で、「来年3月に土浦駅ビルにオープンする星野リゾートのホテルで小説家養成ゼミの2泊3日の合宿ができる」ようになるという。参加者には「『佐々木さんの古書店にある本で小説を書く』というテーマを出して小説を書いてもらう。部屋にこもって書いていては体に悪いのでたまに自転車に乗って体を動かしてもらう。最終的に本が出来上がったら図書館に置いてもらう」など、連携のアイデアを話した。

さらに次世代の書店の姿については、写楽の浮世絵を出版した江戸時代の版元、蔦屋重三郎を例にとった。「蔦屋重三郎は自分で作って自分で売っていた。写楽は重三郎のところでしか買えなかった」と紹介し、「大量生産の時代ではない。作って、売ることを総合的にやっていきたい」との考えを披露した。来年4月、湘南に出版社をオープンさせるとも話し、「出版機能の9割はいま東京に一極集中しているが、分散していろんなところに編集部をもっていきたい。土浦にも編集部をつくろうと思っている」などと述べた。

ほかに、池袋が演劇の街になりつつあることに触れ、「やりやすいサイズの演劇『こたつ劇』を土浦でもやりたい。『こたつ劇』を広めて、土浦にシアターカフェ天狼院をオープンさせたい」などアイデアを次々に披露した。

高校生や団塊世代をつなぐ

三浦店主が、高校が10校あり9000人が通ってきている土浦について「土浦の高校生を活字中毒にしたい」と発言していることを受けて、図書館の入沢館長は「小学生のころから本に親しむと、本から離れる時期があっても本に戻ってくるといわれる。10年後の活字中毒者をつくるために、読み聞かせなどをもっと意識してやっていきたい」などと話した。

古書店の佐々木代表は、団塊世代が身辺を整理する「断捨離」や遺品整理などで毎月、同店に2トンほどの古本が持ち込まれていることから「東京・神田の古本市は古本や新刊、児童書などがいっぱい出て異常なくらいにぎわい、わくわくする。神田の古本市のような催しを土浦駅前でできたら」と提案した。

◆図書館フェスは6日までの2日間。6日はイラストレーター、コンノユキさんによるハロウィンの不思議なカードを作るワークショップ、映画会、それぞれ大人と小学生を対象にしたおはなし会などが催される。問い合わせ:土浦市立図書館(電話029-823-4646)

スポンサー

LATEST

市役所のクラスター発生を謝罪 安藤土浦市長

【鈴木宏子】土浦市、安藤真理子市長の定例会見が27日、同市役所で開かれた。市役所で新型コロナウイルスのクラスターが発生したことに対し改めて謝罪し、「市役所は市民の安全と安心を守るため、感染対策の模範となるべき立場であるにもかかわらず、このような事態を招いてしまい深く反省している」「一部窓口閉鎖など市民に迷惑と心配を掛け、心からお詫びします」などと述べた。 同市役所では本庁舎職員約680人全員がPCR検査を受け、25日までに本庁職員20人と消防本部職員1人の計21人の職員の感染が確認されている。その後27日までの新たな感染者はいない。 会見では、なぜ市役所内で感染が広がったのかについて、一端が明かされた。6日に桜町の飲食店で計6人で会食後、最初に発症した職員は、翌7日から症状が出て、週明けの9~11日の3日間は勤務を休んだ。しかし熱はあったが症状が軽かったことから、12日に出勤してしまったことが感染拡大につながったという。この職員は翌13日に再び休み、14日にPCR検査を受けて15日、感染が分かった。12日の出勤については、課長もコロナかもしれないという疑いを持たず、出勤を承認してしまったという。 6日に一緒に会食をした別の課の職員も、症状があったことから9~11日の3日間休んだ。10日に掛かり付け医を受診したところ、季節性のかぜだと言われたことなどから、12日に出勤した。13日から再び休み、15日、PCR検査を受け、感染が分かった。 市では現在、市職員と産業医などで構成する安全衛生委員会が、感染が拡大した原因などを検証し、職員間の感染拡大防止策や職場の環境整備をなど改めて検討している。かぜの症状であってもコロナの疑いが少しでもあれば、所属長が勤務を承認しないなどの基準をとりまとめて、近く市長に提言する予定だという。 安藤市長は「会食した6人は(感染拡大防止策をとっている)アマビエちゃん登録店でなかった店に行ってしまった。これまで感染者が出ていなかったので緩みがあった。今回のことで市役所皆が危機感を持っている。この危機感をずっと持ち続けることが大事」だと話した。職員の感染が分かった16日、同市は市職員同士の会食自粛を要請していたが、27日からは当面の間、職員同士の会食を禁止するという。

【追悼】取手二、常総学院で甲子園V3 名将・木内幸男さん

【伊達康】高校野球の監督として取手二高で夏1度、常総学院で春1度・夏1度の甲子園優勝を飾った名将・木内幸男さんが24日午後7時ごろ、肺がんのため取手市内の病院で亡くなった。89歳だった。 甲子園では取手二高で春2回、夏4回の出場で8勝5敗(優勝1回)、1984年秋に常総学院に移ってからは春5回、夏11回の出場で32勝14敗(優勝2回・準優勝2回)と歴代7位の通算40勝を挙げた。なお、異なる2校を甲子園優勝に導いた監督は、原貢さん(三池工、東海大相模)、上甲正典さん(宇和島東、済美)、木内さんの3人しかいない。いずれも故人となった。 今でも伝説のように語り継がれるのは1984年に取手二高を率いて県勢初の甲子園優勝に導いた決勝戦だ。当時最強といわれた桑田真澄、清原和博を擁したPL学園に、決勝戦で延長戦の末8対4で勝利。甲子園で躍動するスカイブルーのユニフォームに全国の高校野球ファンが魅了され、勝利監督インタビューのユニークな受け答えと相まって木内幸男の名前は瞬く間に全国区となった。その後、常総学院を全国区の名門校に育て上げた手腕はいわずと知れたところである。 これほどの名将でありながら、初めて甲子園で指揮を執ったのが46歳のときだというから驚きだ。取手二高の監督に就任して20年後にようやくつかんだ甲子園であった。そこから80歳の常総学院第2期木内政権の終了まで34年もの間、甲子園での勝ち星を積み重ねていった。 常総学院はここ3年間、甲子園から遠ざかっていたが、元プロの島田直也新監督のもと先日の関東大会で準優勝、来年春のセンバツ出場を確実とした。木内さんも久しぶりの出場を楽しみにしていただろう。また、25日東京ドームで行われた都市対抗野球では、常総学院時代の1年夏まで木内さんの教えを受けた飯田晴海投手(日本製鉄鹿島)が先発登板した。惜しくも3回で降板となったが、マウンドに歩み寄り交代を告げたのは取手二高V戦士・中島彰一監督であった。さらにプロの世界では仁志敏久が今秋から横浜DeNAベイスターズの2軍監督に就任。金子誠が日本ハム一軍野手総合コーチを務める。木内チルドレンが今もなお指導者や選手として野球界を賑わせている。 最後にご本人から伺ったエピソードを一つ紹介したい。「土浦市営球場(現・J:COMスタジアム土浦)で第1号ホームランを打ったのは俺なんだかんな」と木内さん。もう60年以上前のことで本人の証言以外に証明できるものはないが、きっとそうであって欲しい。

つくば市職員2人が新型コロナ感染

つくば市は25日、同市の公立保育所職員と、し尿処理施設職員の2人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。 市幼児保育課によると、保育所職員はすでに感染が判明した陽性者の濃厚接触者で、PCR検査を実施し、24日陽性が分かった。現在、本人に症状はないという。保育所の職員や子供たちなどに濃厚接触者はいないが、念のため25日と26日の2日間、保育所を休所とし消毒作業を実施する。 一方、市サステナスクエア管理課によると、し尿処理施設職員は、同市菅間のサステナスクエア南分所の50代男性職員。数日前から発熱があり、23日から入院している。入院時にPCR検査を実施したところ、感染が分かった。職場には男性職員を含め計5人が勤務し、男性職員は20日まで出勤していることから、同じ職場の4人も26日以降、PCR検査を実施する。男性職員は事務職のため、し尿を搬入する業者との接触はないという。同南分所は26日と27日の2日間、休所とし、この間は同市水守のサステナスクエア(ごみ処理施設)で、し尿の搬入を受け付ける。

文化に触れたらお茶しない? 土浦で「@カフェ」始まる

【伊藤悦子】土浦市の文化施設と市内カフェのコラボ「@(あと)カフェ」が12月1日から始まる。市立博物館(同市中央)、上高津貝塚ふるさと歴史の広場(同市上高津)、市民ギャラリー(同市大和町)を利用したあと、チケット半券など入館証明を持って協賛の喫茶店やカフェに行くと、各店のオリジナルサービスが受けられる。 NPO法人まちづくり活性化土浦(同市中央、大山直樹理事長)が企画した。好きなドリンク50円引きや、1000円以上の利用で10パーセントオフなどのサービスが用意されている。 各種サービス提供に17店参加 土浦市立博物館入館料は一般105円、小中高生50円 企画の原案を考えたのは、カフェ胡桃(くるみ、同市中央)の店主石島良修さん(40)。土浦で生まれ育った石島さんは、子供のころ博物館でよく遊んだという。「当時は50円で入館できたのでしょっちゅう行っていた。館内ではクイズなどがあって本当に楽しかった。年を重ね、何か恩返しがしたいと思っていた」