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2018
「労苦の記憶」60点 阿見予科練記念館でシベリア抑留者展
2018年1月13日
【鈴木宏子】第2次世界大戦後、シベリアなどに抑留された体験者が、当時の労働や生活の様子を描いた絵画や、身に着けていた防寒着など計約60点を展示した企画展「シベリア強制抑留関係展示会~労苦の記憶」が阿見町廻戸、予科練平和祈念館で開かれている。 約5万5000人が死亡したとされる抑留者のうち、旧ソ連政府から1991年に日本に引き渡された全9冊の死亡者名簿なども展示され、5735人の氏名、生年月日、軍人階級、死亡年月日が記されている。モンゴルの首都ウランバートルで道路舗装作業に従事する抑留者の様子を描いた当時のビデオなども上映されている。 同館が全国強制抑留者協会(東京都千代田区)に協力を依頼し開催した。同館でシベリア抑留者展を開催するのは初めて。 奈良県大和高田市出身の吉田勇さんが引き揚げ後に描いた、雪の中で樹木の伐採をする作業の様子や、日々の生活の様子を描いたパネル絵のほか、当時、伐採作業で使用されたのこぎり、おの、抑留者が作業の合間に手作りした木製のマージャンパイなども展示されている。 同館の豊崎尚也学芸員は「一般には1945年8月15日の玉音放送で太平洋戦争は終わりを迎えたといわれているが、それ以降も、戦争が続いていた抑留者の方々がいたことを知ってくれたら」と話している。 3月18日まで。月曜休館。同企画展のみは入場無料。常設展の入場は一般500円。問い合わせは電話029・891・3344(同館)
国保改革めぐり、つくばの乱 議会が意見書可決 「他市町村分も負担」
2018年1月12日
【鈴木宏子】国民健康保険(国保)の運営が今年4月、市町村から県に移行する制度改革をめぐって、県が昨年11月に市町村に示した保険料などの仮算定の数値が波紋を広げている。「(県が示した数値は)到底市民の理解が得られない」などとして、つくば市議会は11日、見直しを求める意見書を全会一致で可決した。 仮算定でつくば市は、2018年度に必要な保険料総額(国保の全体事業費)が一人当たりに換算して3117円増加し、一人当たりの年間額が県内一高い13万191円になるという数値が示されたことを受けた動きだ。 意見書は市議会文教福祉委員会の橋本佳子委員長が提案した。市民が払う国保税を現行のままと推計した場合、一般会計からの繰り入れの著しい増加が見込まれるなどとして、県に対し、積算根拠を明確に説明すること、保険税の引き上げとならないよう財政措置を講じることなどを求めている。議会では「つくば市が他市町村分を負担している」などと仮算定を批判する意見も出た。市も議会と足並みをそろえ、見直しを求める要望書を共に15日に県に提出するという。 一方、市民が実際に支払う国保税がいくらになるかはまだ決まっておらず市は3月議会に提案するとしている。 新制度への移行に向けて、県は昨年3月、県国民健康保険制度移行準備委員会(委員長・兪和茨城大教授)を設置し、市町村代表も加わって、保険料や運営をどうするかについて検討を続けてきた。保険料は県内統一でなく市町村ごとに算定していくことが決まり、昨年11月28日の第4回会合で各市町村の保険料を仮算定した数値が示された。 2018年度に必要な保険料総額が17年度より増加する市町村はつくばのほか龍ケ崎、常陸太田、那珂、牛久の5市で、39市町村は減少する。一方、一人当たりに換算すると保険料が増加するのが33市町村、減少するのは11市町村となる。つくば市は保険料増加額も県内で最も大きい約9632万円となる。 ただしあくまでも仮算定で、今後、1月下旬までに本算定が示され、各市町村は一般会計からいくら繰り入れるかを決めて国保税を算出する。 2018年度国民健康保険料総額の仮算定の数値 市町村 一人当たりの必要保険料総額(円) 前年度と比較した18年度の増減額(円) 1 つくば 130,191 3,117 2 八千代 130,005 ▲4,074 3 守谷 128,813 ▲3,885 4 境町 128,570 2,110 5 かすみがうら 126,011 ▲1,291 6 坂東 125,508 3,005 7 稲敷 124,694 ▲14,049 8 大洗 124,339 2,977 9 行方 122,994 ▲6,841 10 神栖 121,989 1,495 11 筑西 121,636 2,912 12 美浦 121,397 ▲6,107 13 古河 121,075 2,899 14 下妻 120,572 2,887 15 鉾田 120,062 356 16 茨城 119,515 2,861 17 東海 119,429 2,859 18 小美玉 119,008 ▲4,510 19 水戸 118,977 2,849 20 常総 118,605 2,839 21 土浦 117,540 2,814 22 桜川 117,523 2,814 23 五霞 117,509 2,813 24 ひたちなか 116,841 2,798 25 那珂 116,371 2,786 26 結城 113,885 2,726 27 北茨城 113,401 ▲1,861 28 鹿嶋 112,733 1,354 29 笠間 111,682 1,649 30 石岡 111,278 2,664 31 日立 111,262 ▲28 32 常陸大宮 111,171 559 33 つくばみらい 110,143 2,637 34 潮来 109,948 2,632 35 阿見 109,128 2,612 36 高萩 108,574 2,600 37 河内 108,186 ▲21,369 38 常陸太田 107,175 2,566 39 大子 106,596 ▲11,536 40 龍ケ崎 106,002 2,538 41 利根 101,519 2,430 42 取手 99,263 2,377 43 牛久 98,851 2,366 44 城里 97,311 2,330 県平均 116,719 1,304 ※激変緩和措置実施済み ※第4回茨城県国民健康保険制度移行準備委員会資料より作成
どんど焼き、今年から廃止 土浦 「プラスチックすべて分別できない」
2018年1月12日
【谷島英里子】毎年、1月上旬に土浦市の桜川河川敷、学園大橋下で行われてきた正月飾りを燃やす伝統行事「どんど焼き」が今年から廃止される。土浦市立博物館は、正月飾りにプラスチックなど屋外で燃やせない素材が多く使われるようになり、すべてを分別して燃やすことが困難になってきたためとしている。 小正月に正月飾りを燃やし、餅を焼いて食べ、1年の無病息災を祈る行事。「とりおい」「ワーホイ」などとも呼ばれ、かつては農村部を中心に市内各地で行われた。高度経済成長期に都市化の進展とともに徐々に消えていったが、1980年に市郷土資料館(現・市立博物館)が中心となって復活させた。 昨年は1月14日に催され、500~600人の市民が訪れた。先着200人に紅白餅が配られ、正月飾りを燃やした火で餅を焼いて食べ無病息災を祈った。伝統行事とあって写真愛好家も毎年撮影に訪れる風物詩でもあった。 同館によると、正月飾りはプラスチック素材を多用した製品が多く、ダイオキシンなどの有害物質が発生する危険性が避けられないという。市民が持ち寄った正月飾りを受け付る際、職員がペンチやハサミを使ってプラスチックを分別してきたが、接着剤で固定されていたり、塗料が塗ってある飾りも多く分別が困難な状況だったという。 どんど焼きは近隣では、取手市の利根川河川敷で13日、つくば市小田で14日に催される。今年で48回目となる「どんどまつり」を開催する取手市産業振興課は「市民に呼び掛けてプラスチックを分別してもらっている」としている。 土浦市のどんど焼き廃止はすでに、市広報紙や市のホームページ(HP)などで市民に周知しているという。正月飾りの処分について同館は、市の分別方法を確認して、各自で対応してほしいとし、「神様の依り代(よりしろ)となったので塩を振り清めてから紙などにくるんで大きなものは小さく切るなどして出しましょう」と呼び掛ける神社本庁のHPの一部なども紹介している。
「復興に役立ちたい」 福島出身の橋本航太さん 自衛隊霞ケ浦駐屯地で成人式
2018年1月11日
【崎山勝功】中学1年生のとき東日本大震災で被災した福島県三春町出身の橋本航太さん(20)が10日、陸上自衛隊霞ケ浦駐屯地(土浦市右籾)で成人式に臨んだ。橋本さんは3等陸曹。「災害派遣や訓練で辛い状況に置かれても屈しない強さを持った自衛官になりたい」と抱負を語った。きょう11日は震災から6年10カ月目。 震災直後、被災者の救護支援活動に従事する自衛隊員を目の当たりにし「身近に姿を見て憧れた」。中学卒業後に陸上自衛隊高等工科学校(神奈川県横須賀市)に迷わず入校し、卒業後、正式に入隊を果たした。 「環境が変わり最初は慣れるのに時間が掛かって、訓練が大変だったけど、2年間ここ(霞ケ浦駐屯地)にいて慣れてきた」と語り、「将来的には地元(福島県内の駐屯地)に帰って親を支えられたらと思う」と抱負を述べた。福島県の復興に役立ちたいという。 霞ケ浦駐屯地では今年、自衛官と事務官計47人が成人の仲間入りをした。式典には任務などによる欠席者を除く38人が出席し、1人ずつマイクスタンドの前に出て「成人としての自覚と自信を持ち業務に励んでいきます」などと抱負を述べた。 同駐屯地司令の山内大輔陸将は「心身ともに健康で明るく、楽しく、地域から信頼される自衛隊員として、一日一日を大切に生き、輝かしい明日を期待して日々精進することを期待する」などと訓示。新成人者代表の澁山虎留(たける)3等陸曹(20)は「いついかなる任務が与えられようとも、完遂できる隊員となれるよう使命を自覚し、若さとあくなき情熱を持ってまい進する覚悟」と答辞を述べた。
オオヒシクイの行動に異変 越冬地の稲敷から日中、鹿島灘へ
2018年1月10日
【鈴木宏子】稲敷市の稲波干拓地で越冬する国の天然記念物オオヒシクイ=メモ=の行動に異変が起きている。日中、干拓地を飛び立ち姿が見えない日が多くなった。保護活動に取り組む「稲敷雁の郷友の会」(坂本勝己会長)が追跡調査したところ、約30㎞離れた鹿島灘の海上で過ごしていることが分かった。 今シーズンは昨年11月10日に初飛来し、現在124羽が干拓地に広がる田んぼで越冬している。2010年ごろまでは現在の半数ほどしかいなかったが、その後数が増え、15年には記録がある中で最多の135羽が飛来した。 同会によると、異変が目立つようになったのは数が増えた15年ごろから。昨シーズンは越冬日数148日間のうち4分の3の114回、干拓地の外に飛び去り、夕方や翌朝などにえさを食べに戻ってきた。 関東唯一の越冬地のため昨年は首都圏などから1000人以上が訪れたが、姿を見られない見学者も多かった。 ■飛び立つ行動を学習か 昨シーズンの調査によると、飛来した当初の11月は、上空や周辺を通過するヘリコプターやセスナ機などに敏感に反応して飛び立つことが多かったが、1月以降はきっかけがなくても午前中に干拓地を飛び立ち、戻ってくる日がほぼ毎日続いた。 2006年までは干拓地隣りを流れる小野川河口をねぐらにし、警戒して飛び立った際もよく小野川に避難していた。昨シーズンは小野川を利用することは一切なかったという。 同会の武藤隆一事務局長(73)は「(警戒する出来事が)たびたび起こったので、ある時間になると飛び出すということを学習したのではないか」と話し「(飛び立つ)原因は分からず専門家にアドバイスをもらっているが、越冬数が倍近くに増えたことで、以前と違う行動に変わったのではないか」と語る。 同干拓地では米価の低迷などから水田をハス田に転換する農家が目立つようになった。昨シーズンはオオヒシクイがよくえさを採る田んぼの近くでレンコン掘り作業が行われた影響もあったという。 オオヒシクイが飛んで行く先は、飛ぶ方角や飛行時間、目撃情報などを元に2年越しで調査を重ね、昨年、鉾田市の沖合1~4㎞の海面に浮かんで過ごしていることを突き止めた。 干拓地で過ごしていたこれまでは、日中、稲の二番穂をついばんだり、眠ったりして過ごしていたが、海上では何も食べていないことも分かった。 今シーズンも状況は変わらず、昨年12月下旬ごろから飛び立つようになり、日中は姿が見えない日が多くなっている。1月7日は、早朝、鹿島灘から稲波干拓地に戻り、えさをとっていたが、約3時間後の午前10時過ぎ、干拓地上空をセスナ機が通過したことをきっかけに再び飛び立ち、姿を消した。 ■環境改善へ取り組み始まる 調査結果を受けて同会は昨年から市や県と対策を協議。行政の協力を得て、オオヒシクイがえさを採る田んぼ近くのレンコン生産者に協力を呼び掛けたところ、今シーズンは10月末までにレンコン掘りを終え、越冬期間は農作業を行わないなどの協力を得た。 セスナ機などが離着陸する周辺の竜ケ崎飛行場(龍ケ崎市)や大利根飛行場(河内町)にも協力を呼び掛けているほか、小野川でバス釣りをするレジャーボートにも上流から川に入らないようにしてもらっている。 一方、オオヒシクイが安心して過ごせる代替地はないかと利根川下流に広がる水田地帯を探し回ったという。しかし稲波干拓地のような約230haにわたって家や電柱が一切なく見通しがきく場所は他になく、かけがえのない場所であることを再認識した。 武藤事務局長は「自然はいったん変わってしまうと元に戻すのは大変だが、長く保護活動をやっていきたい」と話す。 ※メモ 【オオヒシクイ】ガンの一種の渡り鳥。体長約90㎝、羽を広げると約180㎝ほどの大きさがあるが、警戒心がとても強い。ロシアのカムチャッカ半島で繁殖し、毎年11月ごろ稲波干拓地に飛来して越冬し3月初めに繁殖地に帰る。
「はれのひ」つくば店も閉鎖 「着物だけでも返して」母訴え 消費センターや警察に相談増える
2018年1月9日
【大志万容子】成人式の振り袖販売やレンタルなどを手がける「はれのひ」(本社・横浜市)が8日、突如連絡がとれなくなった問題で、つくば駅前の商業施設キュート(つくば市吾妻)にある同つくば店も8日から休業状態となっている。 9日、キュート2階にある同店は天井近くまで白いついたてで覆われ、店内が見えない状態になっていた。ついたてなどには「都合により休業致します」と書かれた紙が張られていた。店頭には、報道でトラブルを知った利用者が訪れ、商業施設を運営する筑波都市整備の職員が警備員と店頭に立ち、対応に追われていた。 長女(18)の来年の成人式に向け、昨年2月に振り袖一式を約36万円で購入した鉾田市在住の女性(38)は「買った着物だけでも返してほしい」と訴えた。 女性は昨年2月24日に家族で来店。「最初は軽い気持ちで見に来たが、半日がかりで5着ぐらい着物を着せてもらううちに娘が気に入った着物があった」。レンタルか購入か迷ったが「(兄と弟はいるが)女の子は1人だけだから」という夫の言葉が背中を押した。「取り置きはできない」と店側に言われ、同月27日までに振り袖や草履バック、写真撮影、当日着付けなど一式約36万円を支払った。 8日のLINE(ライン)のニュースを見て「まさか」と驚いた。そろそろ前撮り撮影をしようと考えていた矢先で、その際、振り袖などを引き渡してもらうことになっていたからだ。「つくば店は大丈夫だろうとHPを見たら休業になっていた」。今手元にあるのは、最初に店を訪問したときに持ち帰った草履、バッグ、髪飾り、着付けの小物(4万3800円相当)だけという。 女性のスマートフォンの中には、黒地にピンクの牡丹柄の振り袖を来た長女が、晴れやかな笑顔で写った写真がある。この後、夫とともに警察に相談に行くという女性は「(会社がどういう状態であっても)買ったのだから着物だけでも返してほしい」と辛い胸の内を訴えた。 筑波都市整備クレオスクエア運営部の須毛原伸夫部長によると、つくば市などで成人式が行われた7日は、同店で約60人の着付けの予約があったが、当日はスタッフの手が足りず、同都市整備の職員約10人が受け付けなどを手伝ったという。しかし午前中行われたつくば市の成人式に間に合わない人も出た。8日は、休業状態となった同店に30~40人がレンタルした着物を返却に来たが、預かる人がいないので、持ち帰ってもらったという。 9日午前もニュースで問題を知った客が店舗を訪れ、涙ぐむ姿も見られた。須毛原部長は「お客様にきちんと説明して安心させてあげたいが、直接の当事者ではないので、ストレートな解決方法を示せないのがもどかしい」と困惑する。 つくば市消費生活センターには、9日までに「前撮りした写真が届かない」など数多くの相談が寄せられている。現在、状況の把握に努めているといい「新しい情報が分かり次第、提供していきたい」という。同センターは電話029・861・1333。 つくば中央警察署にも8日に問題が発覚してから一気に相談の電話が寄せられてるといい、総合相談係で対応している。同署は電話029・851・0110。(同署の相談時間は月~金曜日の午前8時30分~午後5時15分)。
「歩け会」で地域の絆深める 土浦市新治 57回目、恒例行事に
2018年1月8日
【鈴木萬里子】お正月は家族が顔を合わせ絆を確かめ合うのが近年、一般的な過ごし方だ。土浦市新治地区では、毎年正月2日に「新春歩け会」を開催し、家族ばかりでなく地域の絆を深めている。1961年に始まり、今年で57回目。地域住民の正月行事として定着し、雨に降られた年もあったが一度も休むことなく続けている。 新治体育協会(野口敬一会長)が主催する。今年も2日に開催され、小学生から高齢者まで265人の参加者があった。野口会長は「2006年の土浦市との合併前には毎回400人~500人が参加していた。新治地区住民には正月2日の行事として認知されている」と話した。 午前8時30分、のろしを合図に新治地区公民館(土浦市藤沢)を出発し、筑波山中腹にある筑波山神社そばのつくばグランドホテル(つくば市筑波)まで16kmを歩く。途中つくば市北条のチェックポイントで参加証を抽選券と交換し、完歩後のホテルで行われる「お年玉抽選会」に参加する。ホテル到着順にカレーライスの昼食を取り、正午にはほぼ全員が抽選会場の大広間に集合する。 食品や洗剤などいろいろな商品が当たる抽選会は午後1時前に終わる。最終バスが出る3時までは自由行動となり、筑波山神社に初詣をする人も多い。今年も皆、完歩した満足感で帰宅の途についた。 土浦市立藤沢小と斗利出小5年の女子3人は「みんなと最後まで歩けて良かった」「とても疲れた。最後の階段がきつかった」「お正月に歩くのはちょっと大変。けど歩くと楽しいし達成感がある」などと話していた。抽選会で1等を当てた少年野球、藤沢イーグルスに所属する野口楓斗くん(7)は「うれしい」と賞品を持って笑顔で話した。
工夫次第で和やかに成人式 龍ケ崎 中学校で分散開催 旧交温める
2018年1月8日
【崎山勝功】8日の成人の日を前に、県内39市町村で7日、成人式が催された。手荷物検査や検問など物々しい雰囲気で実施されたつくば市と異なり、終始和やかな雰囲気で実施された式典もある。龍ケ崎市では市内6中学校で成人式を分散開催し、新成人は互いに旧交を温め合った。 7日、横綱稀勢の里の母校、市立長山中学校(同市長山)には、振袖やスーツ姿の同中卒業生ら約90人の新成人が集まった。会場の同中体育館には、物々しい鉄柵や私服警官の姿は一切なく、終始和やかな雰囲気で式典が進行した。式典終了後は記念写真撮影やビンゴゲームが行われ、新成人に笑顔が絶えなかった。 同中出身で千葉ロッテマリーンズ投手の原嵩さん(20)は「久しぶりに会った人ばかり。(昨年)手術を受けた後で落ち込んでいたけど、仲の良かった人の顔を見て元気になった」と語った。 終了後は、新成人たちが体育館に並べられたパイプ椅子の片付けをし、養生シートを畳むなど、自主的に手伝う姿が見られた。 ■喧騒問題化、1998年から変更 同市生涯学習課によると、同市でも1997年まで他市同様に市内1カ所の施設に新成人を集める方式だったが「式典時の喧騒や新成人たちのまとまりの無さ」などが問題になった。このため98年からは市内6中学校に分散して成人式を執り行う方式に変更。成人式の運営を各中学出身の新成人に任せた。 学校関係者などによると、成人式を1カ所で集中開催すると、異なる中学出身者との間でトラブルになったり、一部の新成人に「悪目立ちをしよう」などの心理が働くこともあるという。分散開催について学校関係者からは「自分の母校で『悪さをしよう』という新成人はいない」と評価する声が聞かれた。 同中で成人式の運営に当たった、成人式実行委員長の大野隆博さん(20)=茨城大生、同市=は「久しぶりに集まるメンバーとの再会になるので、しっかりと運営できるよう、楽しい時間になるよう心掛けた」と式典を振り返った。その上で各中学校ごとの分散開催について「自分たちの仲間や親しんだメンバーばかりなので安心できる。特別目立とうとしなくても大丈夫なのかなと思う」と話した。
厳戒態勢で成人式 つくば市 手荷物検査、検問も
2018年1月7日
【崎山勝功、谷島英里子】昨年逮捕者を出し「荒れる成人式」となったつくば市で7日、成人式が催された。会場の同市竹園、つくばカピオ入り口では新成人たちのかばんを開けさせて手荷物検査が実施されたほか、会場前の路上2カ所では警察官が検問をするなど厳戒態勢の成人式となった。式典は来賓あいさつなどが大幅にカットされ約30分で終了した。 会場では警備員40人を始め消防団、市職員など約200人が警戒に当たった。入り口前の手荷物検査では、かばんの中に酒類やクラッカーなどが入っていないか念入りに調べた。 市から派遣要請を受けて、つくば中央署、つくば北署、県警本部応援部隊など多数の制服・私服警官が配置。会場前道路の2カ所で検問が実施されるなど「荒れる成人式」の再発防止に務めた。捜査関係者の一人は「何かあったらすぐに逮捕する。2年連続で騒ぎは起こさせない」と警備体制に自信を見せた。 周辺の路上では時折、2人乗りの改造バイクがのぼり旗を立てて爆音をとどろかせたり、車高を低くした改造車が走行するなどが見られたが、県警の検問で会場に入るのを阻止された。一部の新成人の男性らが酒類を持ち込もうとして、警察官に阻まれる一幕もあった。 会場内は、ステージ前に紅白幕をかぶせた鉄柵が設置され、鉄柵前には警備員が配置。式典は昨年までは来賓あいさつなどを含め2時間以上かかったが、今年は来賓あいさつなどをカットし、五十嵐立青市長のあいさつと津軽三味線「井坂斗絲幸社中」の演奏を含め約30分で終えた。 五十嵐市長は、昨年の逮捕者を出した成人式に触れ「安易な道を選べば『去年問題があったから、今年はやめよう』というのがおそらく一番簡単な方法でした」と述べ、開催中止を検討したことを明かし、「難しいから、報道されたら、嫌だから止めようではなく、皆で話し合ってどうすればいいかを考えた。今日は警察の協力、警備の方、市の担当者が何時間も(話し合いを)重ねて開催に至った」などと話した。 式典に出席した新成人の女性3人は「友だちと会えたのが一番うれしい」「大人になったな、という感じ」「気持ちが高ぶる」とそれぞれ感想を述べ、中学校時代の同級生らと写真撮影に応じていた。厳戒態勢の警備については特に感想はなく、むしろ大騒ぎをする新成人に対し冷ややかな表情を向けた。 市職員の一人は、テレビなどで荒れた成人式が放送されることについて「暴走するバイクを映したり、一部の目立つ若者だけを取り上げて『これがつくばの成人式だ』というのは困る。他にもちゃんとした成人がいる」と、報道姿勢に苦言を呈した。 同市の今年の新成人は県内最多の2774人。このうち1727人が出席した。つくば中央署によると今年は逮捕者は出なかった。
8mの「進撃の巨人」像登場 県内クリエイター37組の作品一堂に つくば
2018年1月7日
【大志万容子】県内で活動するクリエイターの作品を一堂に集めた展示・上映会「いばらきコンテンツコレクション3」(県主催)が6日、つくば市吾妻、県つくば美術館などで始まり、県にゆかりのあるクリエイター37組が多彩な作品を出展した。物販会場のつくば駅前商業施設、クレオ1階には漫画「進撃の巨人」に登場する高さ8mのキャラクター像が設けられ、買い物客らも思わず足を止めて見入っていた。8日まで。入場無料。 同イベントは、県内の漫画やアニメ、ゲームなどのコンテンツ産業の振興を図ろうと、2016年から開かれており、今年で3回目。会場の同美術館には、つくば市松代の「いばらきクリエイターズハウス」などで活動するクリエイターらのイラストや漫画、映像などがずらりと並んだ。 特別企画として古河市出身のアニメーター浅野恭司さん、鹿嶋市生まれのアニメーションプロデューサー中武哲也さんが所属するアニメ制作会社「WIT STUDIO」が手がけた「進撃の巨人」の原画展などがあった。「進撃の巨人」のほか「甲鉄城のカバネリ」「屍者の帝国」など人気アニメの躍動感あふれる原画が約190点展示され、家族連れなどでにぎわった。クレオ1階のキャラクター像は「進撃の巨人」に登場する巨人エレンのバルーンで、クリエーターの関連グッズを販売する物販会場にお目見えした。 同美術館2階のアルスホールではほかに、漫画家の真崎春望さんが脚本とプロデュースを担当した人形劇映画「ハムレット」の上映もあり、人形たちが織りなす独自の世界に来場者は見入っていた。サッカークラブ・つくばFC企画の地域マスコットのキャラクター設定を来場者が考えるコーナーもあった。 漫画家・木野陽さんのブースで、色塗り体験のワークショップをしていた小学6年生の女子児童は「ギャグ漫画が好き。将来はイラストレーターになりたい」と話し、家族で会場を回ってたイギリス出身のマイケル・オルートさん(16)は「ゲームをつくるのが好き。今日はゲームやアニメーションについて知りたいと思って来た。もっと勉強して、将来はだれも見たことがないようなゲームをつくりたい」と目を輝かせた。 県産業政策課の矢部英雄副参事は「展示を通して、コンテンツ文化の豊かさ、魅力に触れてほしい。日本のアニメの最高峰の作品を楽しみ、県内クリエイターの活動を知ってもらうことで、クリエイター志望者が『いずれ自分も世界を目指す作品に携わろう』と思ってもらえれば」と話している。 7日は午後1時30分から、「WIT STUDIO」の浅野さんと中武さんが、アニメ制作現場のリアルを語るトークショーが開かれる。
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