土曜日, 5月 4, 2024

ネットで投票して! 茨城応援マスコット

【大志万容子】茨城を応援するために、地域の人々がアイデアを出し合ってマスコットをつくる「プルプルたまごプロジェクト」が、マスコットの投票を公式サイトで募っている。候補は3体。同プロジェクトは「それぞれのキャラ設定にも注目して選んでほしい」と呼びかける。投票は20日まで。 候補は、A=相方の「スケ」「カク」を車輪にした原付きで諸国を漫遊する「茨城を愛するワンダフルボーイ」▽B=ガマリュックを愛用する「茨城の魅力をしりたがり!ばあちゃん」▽C=わらづと納豆の髪型をした「いばらき食の伝道師 Yo-sei!」。 同プロジェクトはサッカークラブ「つくばFC」(つくば市稲岡)が、茨城を盛り上げようと昨年11月に立ち上げた。120人以上が参加した3回のワークショップを通じて、茨城を応援するマスコットにふさわしいキーワードを集め、生い立ちや物語などのキャラクターを設定。実用性や長く愛されるかどうかなどの視点から3体に絞り、つくば市のイラストレーターふるやまなつみさんがデザインした。 マスコットのプロフィールやキャラ設定についてはサイトで詳しく紹介している。同プロジェクトメンバーの藤井志保さんは「ワークショップで地域の皆さんと作り上げたマスコット。じっくり目を通して選んでほしい」と述べた。 投票で1番になったマスコットは、21日に「いばらき応援マスコット」としてデビュー。県内のご当地マスコットにそれぞれの地域のインタビューを行ったり、地域の企業や団体を紹介したりと、茨城の魅力アップのために幅広く活動する予定。藤井さんは「投票後のマスコットの活躍にもぜひ注目して」と話している。 ▼投票は下記サイトで開催中。 https://sites.google.com/view/purutama

平安時代にタイムスリップ 「ひな人形になったよう」 土浦

【谷島英里子】平安貴族の正装とされる女性の十二単(ひとえ)と男性の束帯(そくたい)の着付けを実演するひな祭りのイベントが3日、土浦市桜町のすがた美容室で行われ、みやびな世界に包まれた。 衣紋者(えもんじゃ)と呼ばれる特別な技術を持つ着付けの木村恵子さんらが、来場者の目の前で、五衣(いつつぎぬ)、上着、唐衣(からぎぬ)、裳(も)まで、衣を一枚一枚重ねていく様子を披露した。 体験した埼玉県の藤野紀子さん(61)は「タイムスリップしたような気分。ひな人形になったようでうれしい」。千葉県の神保弘さん(41)「ずっしりとした重量感があった。ちょうどひな祭りの3日に着ることができて感無量です」と話していた。 木村さんは、歴史ある土浦で和文化を継承したいと、毎回、一般から参加を募って無料で体験会を開いている。今回の十二単と束帯の体験のほか、5歳になるころ健やかな成長を祈って行われる「着袴(ちゃっこ)の儀」、平安時代の成人式「着裳(ちゃくも)の儀」と「加冠(かかん)の儀」の着装実演も行っている。

マリンウイーク優秀活動に 「誰でも楽しもう霞ケ浦」

【鈴木宏子】土浦港のヨットハーバー、ラクスマリーナ(土浦市川口)で年4回程度開催されているカヌーやヨットなどを体験するイベント「誰でも楽しもう霞ケ浦」が、日本マリーナ・ビーチ協会(東京都千代田区)の2017年度マリンウイーク優秀実施団体に選ばれた。8日、パシフィコ横浜で開かれる「ジャパンインターナショナルボートショー」で表彰される。 障害者も、健常者も、初心者も、だれでも水上スポーツを楽しめるイベントとして2005年にスタートした。地元高校のヨット部OBや、ヨット愛好者ら約60人のボランティアが、自分のヨットやカヌーなどを無料で貸し出し、漕ぎ方を教えたり、参加者の安全を見守るなどしてイベントを支えているのが特徴だ。県内のほか東京、千葉、埼玉など首都圏から毎回50~300人近くが参加している。 セイラビリティー土浦(代表・秋元昭臣ラクスマリーナ専務)が主催する。ヨットハーバーのバリアフリー化に取り組んでいた同マリーナが、初心者でも操縦できる転覆しないヨット、アクセスディンギーの存在を知り、障害者にも水上スポーツを楽しんでもらおうと導入したのがきっかけ。イベントを通して、水上スポーツのバリアフリー化のノウハウを一つひとつ蓄積している。 これまで10年以上継続して開催されてきた活動が「多くのボランティアの支えで、国籍、年齢、性別、障害の有無にかかわらず、幅広い市民や子どもたちにマリンスポーツの楽しさを伝えている」として評価された。17年度の表彰団体5団体のうちの一つ。 秋元代表は「毎回60~65人のボランティアが来てくれる。そういう人たちに支えられてやってこられた。その人たちに感謝すると同時に、今後もだれでも水に親しめるイベントとして続けていきたい」と話している。

観客200人募集し避難訓練 つくばカピオで27日

【谷島英里子】コンサート中に火災が発生した―と想定した「避難訓練コンサート」が27日、つくば市竹園のつくばカピオホールで実施される。観客200人を募集し、演奏者やスタッフと一緒に避難する。観客が参加する避難訓練は同施設で初めて。 カピオを管理するつくば文化振興財団が実施する。スタッフの危機管理対応能力の向上と、観客にも災害時の心構えや行動を考えてもらうことが目的。同財団によると、今回は火災を想定するが、大地震や弾道ミサイルの落下・通過に伴う全国瞬時警報システム(Jアラート)など緊急事態にも役立てたいという。 訓練は、つくば市消防音楽隊=メモ=のコンサート中に火災が発生したという想定。演奏が中断され、観客はスタッフの誘導に従い、屋外に避難する。その後ホールに戻り、消防の講話を挟んで演奏が再開される。コンサート終了後には水消火器や煙体験なども行う。 参加費無料。2日時点ですでに約150人の申し込みがあるという。参加申し込みは、つくばカピオの窓口かファクス029・851・2851。問い合わせは電話029・851・2886まで。 ※メモ 【つくば市消防音楽隊】1990年結成、隊員31人。火災予防の普及と消防隊員の士気の高揚、市民に愛され親しまれる音楽隊を目指し、市内のイベントに出演している。

事業手法や採算性調査へ、大手会計事務所を選定 筑波大アリーナ

【崎山勝功】筑波大学は、スポーツの試合やイベント開催などを行うアリーナの建設をつくば駅近くの同市吾妻2丁目、同大職員宿舎敷地に計画している。同大は2月28日、事業手法や採算性などを調査・検討する民間事業者(アドバイザリー業務事業者)に、大手会計事務所「デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社」(東京都千代田区)を選定したと発表した。 同大によると、アドバイザリー業務事業者を公募したところ4事業者から応募があった。各事業者の企画提案書を元に同大の選定委員会で審査が行われ決定した。契約期間は2月23日から7月31日までの約半年間。予算は3000万円。 アリーナを活用した新たなビジネスモデルの創出、地域経済の活性化など同大の事業ビジョンを実現させ、さらに民設民営など民間出資を可能にする同大と民間事業者の連携方法の開発など、具体的な事業の枠組みについて調査・検討を行い、ビジネスモデルの判断資料を作成する。 同大財務部は「どのような事業手法がいいのか、今年の7月までに報告書を出してもらう」と述べ、アドバイザリー業務報告を踏まえて学内で事業について検討を行い、18年秋ごろに結果を公表したいとしている。 建設予定地の職員宿舎は敷地面積約3.34ha。18年度末に廃止し、19年度に解体する予定。つくば駅に近く中心市街地の活性化が期待されるものの、一方で周囲に住宅が多く、騒音や来場者の車による交通渋滞が懸念されている。同大は「駐車場の確保や騒音規制なども含めて調査検討していく」としており、「事業推進に変わりはない」とアリーナ事業を進める方針を示した。 アリーナは、大学スポーツやプロスポーツの試合、イベント開催など多目的に使用でき、収容規模は7000~8000人。20年度のオープンを目指している。

女子学生にわいせつ行為 准教授を懲戒解雇 筑波大

筑波大学(つくば市天王台)は1日、女子学生にわいせつ行為をしたとして60代の男性准教授を懲戒解雇処分にしたと発表した。 同大によると准教授は2017年3月、学生らと学外での調査活動を実施した。調査を終え、帰りに女子学生と2人になり、准教授が所有する別荘に2人で宿泊した。それぞれ別々の部屋で就寝したが、その後、准教授が女子学生の寝ている部屋に行き、体を触るなどのわいせつ行為に及んだとされる。 数カ月前、女子学生から大学に相談があり発覚した。准教授は事実関係を認めているという。同大教員のセクハラによる処分は2013年12月に50代男性教員が諭旨解雇処分を受けて以来。今回の懲戒解雇は最も重い処分という。処分は2月28日付。 永田恭介学長は、准教授の行為は重大なセクハラであり女子学生に多大な精神的苦痛を与えたとして「学生を教育・指導する立場にある教員がこのような事態を起こしたことは極めて遺憾で被害学生並びに関係者に心からお詫び申し上げます」とするコメントを発表した。「事態を真摯(しんし)に受け止め、教職員に対しハラスメント防止研修の一層の充実・強化を図るなど再発防止に向けた啓発活動を行い、学生の修学環境及び大学の社会的信頼の維持・向上に努める」などとしている。(ラヂオつくば)

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