土曜日, 5月 4, 2024

「すごろく」で筑波山の自然知って 環境マイスターの会 3月4日、BiVi

【谷島英里子】子どもたちに遊びながら筑波山の自然を学んでもらいたいと、市民団体「つくば市環境マイスターの会」が3月4日、同市吾妻のBiViつくば2階交流サロンで「筑波山すごろくゲーム」を開催する。 同会は、地域の環境教育や環境保全活動のリーダー的役割を担う「環境マイスター」の有志による団体。メンバーはつくば市と筑波大学が実施した「つくば市環境マイスター育成事業」で、4年間の認定課題を経て1級に認定された。2015年から市民向けに環境教育などの活動を行っている。 すごろくはメンバーが考案した。2~4人のチームになり筑波山の自然や地理、歴史などのクイズに答えながらコマを進めて競う。筑波山の標高や山頂付近で多く見られる樹木などがクイズに出題される。3月4日は優勝と準優勝のチームに筑波山に関する本や資料を贈呈する。参加者全員に粗品のプレゼントもある。 同会事務局の後藤美千代さんは「毎日見ている筑波山ですが、知らないことも多いはず。遊びを通して学んでほしい」と話す。 ◆開催時間は午後1時30分~3時30分。参加費無料。対象は小学生。定員は30人。申し込みはメール298meister@gmail.com 詳しくは同会ホームページで。

手作りコンサート人気 「サロン桜」 つくば市桜ニュータウン

【鈴木萬里子】つくば市下広岡の住宅団地、桜ニュータウン(約580世帯)にある広岡交流センターで毎週土曜日、住民相互の交流を図る「サロン桜」が開かれている。特に団地内に住む演奏家を招いて2カ月に1回開催している手作りコンサートが人気だ。 2012年10月、住民の一人、八代勉さん(77)が妻の美代子さん(74)と立ち上げた。最初は男性たちで青写真を作り、アイディアを出し合った。だが始まってみれば女性ばかりが参加し、常時7~8人が参加して楽しいおしゃべりで盛り上がるという。 おしゃべりの話題はもっぱら本や料理などの情報交換が中心で、家族の話題はのぼらない。60代の会員は「程よい距離感が良い、ここで世間話をしても家に帰ると忘れる」と話し、70代の会員は「仕事をしていたので近所に知り合いが少なかった。土曜日にここに来ると知らなかった人と友達になれてうれしい」と明るい。 行事も開催している。発足当時はウォーキングを楽しんだ。宝篋山(つくば市小田)に登ったこともあったが、現在は会員の高齢化などにより中止している。勉さんの案内で、都内の桜名所を巡るなどのお楽しみは続いているという。 地元演奏家招きワンコインで 人気の手作りコンサートは、おしゃべりの際に高齢の会員から「音楽を聴くのにノバホールまで行くのは大変。お茶を飲みながら楽しめるコンサートがあると良いのに」との声が上がったことが発端となった。 団地内にはプロの演奏家が何人か住んでいる。第1回は住民の一人でピアニストの戸川哲郎さんを招いた。気軽に参加してもらえるように参加費をワンコインの500円にした。会場作りから運営まですべて会員らによる手作りだ。 2012年12月の第1回から2カ月に1回、休むことなく現在まで続いている。今年2月は団地住民の高野綾さんによるマリンバコンサートが行われた。参加者の多くが「お茶を飲み、おいしいお菓子を食べながらリラックスして聴く音楽に癒される」と話していた。 ◆サロンは毎週土曜日午後2時頃から4時まで、会費は無料。次回コンサートは4月21日。バイオリン奏者の高岩紀子さんとピアノの石橋博子さんが出演する。コンサートは住民だけでなくだれで参加できる。

認定ジオガイド誕生 筑波山地域に42人

【鈴木宏子】筑波山地域ジオパークに18日、同推進協議会(会長・五十嵐立青つくば市長)が認定する初の認定ジオガイドが誕生した。昨年11月から今年1月まで延べ8日間の養成講座を修了したつくば、石岡、笠間市などの市民42人だ。今後、同協議会やジオパーク区域の6市などが主催するジオツアーで、実際に観光客を案内し、腕を磨く。 今年は、筑波山梅まつり(3月、筑波山梅林)、帆引き船フェスタ(5月、かすみがうら市歩崎)、泳げる霞ケ浦市民フェスティバル(7月、土浦市沖宿)、世界湖沼会議(10月)などで催されるジオツアーでガイドを務めるほか、来年2月につくば市で開かれる第5回日本ジオパーク関東大会に向けて開催されるジオツアーで案内役を務める。 有償ボランティアで、2年ごとに認定更新する。あらかじめ現地を下見し、ガイド原稿を作成し、さらにガイド同士で現地実習などをした上で本番に臨む。現場で経験を重ね、将来はNPOなどとして観光客を呼び込み、おもてなししてもらうことなども想定しているという。 同日、つくば市役所で修了式が催され、五十嵐会長から修了証が授与された。五十嵐会長は「ジオガイドの皆さんに活躍していただき、東京から一番近いジオパークとして魅力を発信したい」などと述べた。 ジオガイドになったつくば市の主婦、田中牧子さん(60)は「東日本大震災を経験し、地質を知ることが防災に役立つのではないかと思ったことがきっかけでジオパークに興味をもった。地元の商店街などとコミュニケ―ションをとりながら、まず地元の人にジオパークの良さを分かってもらえるような活動をしたい。来てくれる人を温かく迎えられるような雰囲気づくりができれば」と話していた。 日本人の夫、千野豪さん(40)と共に夫婦でジオガイドになった、マレーシア出身でつくば市に住む会社員ゴウ・テンイさん(36)は「日本人や外国人に、つくばの古民家で日本文化を体験してもらい、周辺のジオパークも紹介したい」と語っていた。

カフェ開放し健康教室 看護師ら月1回予防法など伝授 つくば双愛病院

【橋立多美】つくば市茎崎地区の総合病院「つくば双愛病院」(青柳啓之院長、病床数162床)の看護師らが毎月1回、無料の健康教室「けんこう教室&カフェ」を開いている。健康で安心して暮らせる地域づくりを支援する活動で、1階のカフェテリアを開放し会場に充てている。茎崎地区ばかりでなくだれでも参加できる。 2月は、これからも健康寿命de行こう! シリーズの3回目で「誤嚥(ごえん)性肺炎を予防して元気でいこう!」をテーマに16日開催され、地元住民20人が参加した。 誤嚥とは、唾液や食べ物などが本来流れ込むはずの食道ではなく気官に入ってしまうこと。そこにばい菌が繁殖すると肺炎を引き起こす。 看護師の松田直美さんが、映像を使いながら誤嚥性肺炎を予防するための口腔ケアと嚥下体操を分かりやすく説き、参加者たちは静かに聴き入った。歯と口中を清潔に保つための毎食後の手入れと、飲みこむ力を鍛える首や肩、頬などの運動や発音など、自宅でできるトレーニングを学んだ。 説明後、参加者から「歯磨きの時の歯磨剤は毎回付けたほうがいいか」「ガムはいいか」「マウスウォッシュを使っているが歯ブラシのほうがいいか」の質問が上がった。松田さんは研磨剤が入った歯磨剤は十分なうがいを促し、ガムは唾液を出して噛む筋力を付けると答えた。また、口中のばい菌を取るには歯磨きがベストとした上で、自分で歯磨きができない人や水がない場合は口腔ケア用ウェットシートが販売されているとアドバイスした。 2回目の参加だという渡辺孝雄さん(75)、文子さん(同)夫妻は「知識を吸収でき、教室で知り合った人と交流するのも楽しみ。これからも参加したい」。津久井道子さん(72)は「これまでは食べることを単純に考えていたが、さまざまな筋肉が動いていることを知った。シニアに必要な事をこれからも取り上げてほしい」。 松田さんは「誤嚥性肺炎の怖さが知られるようになりましたが、予防医学も普及させなければと思っています」と頬を引き締めた。 ◆次回のけんこう教室&カフェは3月16日(金)午後2時30分からを予定。茎崎地区を問わず、誰でも参加可。参加費無料。問い合わせは029-873-2771(教室事務局の寺田さんまで)

樹林地の保全と活用考えよう 24日、NPOが「歴緑カフェ」 つくば市中根・金田台

【鈴木宏子】絶滅の危機にひんするオオタカやサシバが営巣している、つくば市中根・金田台地区の樹林地の保全と活用を考えようと、地元の環境保護団体、NPO金田台の生態系を守る会(高橋かよ子代表)が24日、「歴緑カフェ」と題した第1回目の意見交換会を開く。 同地区はつくば駅から約2~4㎞北東に位置するつくばエクスプレス(TX)沿線開発区域の一つ。地区東側の国指定史跡、金田官衙遺跡と周辺約52haは歴史的緑空間用地と名付けられ、宅地造成など開発からはずされている。一方、どのような形で保全や活用がされるかまだ決まっていない。 開発事業が始まって以降、歴史的緑空間用地内の樹林にオオタカが営巣していることが確認され、開発事業者のUR都市機構は2008年3月「中根金田台地区貴重動植物生態系調査委員会」(委員長・山形耕一茨城大名誉教授)を設置し10年間にわたって、同地区の生態系調査と保全活動を実施。NPOの高橋代表もオブザーバーとして参加してきた。同調査委は今年度いっぱいで活動を終えるという。 この間の13年12月、市とURは樹林地などの歴史的緑空間用地について、18年度までにURが市に無償も含め譲渡することで合意している。 こうした節目にある中、オオタカやサシバが営巣する樹林地が今後どうなるのかまだ決まってないことから、同地区で独自に環境保全活動を続けてきた同NPOが、市民に参加を呼び掛けて意見交換会を開く。 同NPOはURの調査委とは別に10年以上にわたって、オオタカやサシバなど動植物の調査、湧き水や地質調査、下草狩りなど森林整備、散策道の整備などをしてきた。 高橋代表は「金田台地区は生態系が豊かで史跡も多い貴重な場所なので、オオタカやサシバが営巣できる樹林地のまま残してほしい。つくば駅から4㎞のところに貴重な場所があることを市民に知ってもらい、訪れてもらいたい」と話し「歴緑カフェで意見をいただき、市と一緒に、保全と活用の青写真を作っていけたら」と話している。 ◆第1回歴緑カフェは24日(土)午前10時~正午、同市金田、桜総合体育館会議室で開催する。参加費無料。年3、4回開催する予定だが2回目以降の日程は未定という。

筑波山で梅まつり開幕 土日曜は観光大使がお出迎え

【谷島英里子】筑波山中腹(つくば市沼田)の筑波山梅林で14日、筑波山に春の訪れを告げる「第45回筑波山梅まつり」が開幕した。梅林全体の開花状況は2分咲き(13日現在)という。3月21日まで。 4.5haの園内には約1000本の梅があり、200本ほどある紅梅は2分咲き、800本ほどの白梅はほぼつぼみだ。 梅林最上部の「展望あずまや」からは眼下に梅林全体を見渡せ、山麓の田園風景や学園都市の街並みのほか、天候に恵まれれば、都内の高層ビルや富士山も見られるという。 まつり期間中、筑波山とつくば市内の各店舗で、梅を使用した期間限定メニュー「梅食(うめ~しょく)」の提供のほか、毎週土、日曜日はつくば観光大使のお出迎えもある。 問い合わせは同まつり実行委員会(事務局=つくば観光コンベンション協会、電話029・869・8333)まで。   絵解き 筑波山梅林の梅=つくば市沼田

「土浦ぶらり」新設 筑波大生が老舗の魅力紹介 市立図書館

【鈴木宏子】土浦駅西口前の市立図書館(アルカス土浦2階)入り口、情報ステーションに「駅前ぶらり 土浦ぶらり」コーナーがお目見えした。第1弾として、筑波大生が土浦の老舗の魅力を紹介している。 同大芸術専門学群環境デザイン領域で学ぶ学生らが授業の一環で取り組んだ。店主に焦点を当て、人柄にまで踏み込んで魅力を紹介しているのが特徴だ。 「老舗メイクアッププロジェクト」と題して昨年5月から中心市街地の老舗23店舗を調査した。このうち▽古民家カフェ「城藤茶店」(同市中央)▽和菓子店「伊勢屋」(大手町)▽「前野呉服店」(中央)など7店をパネルで紹介している。城藤茶店は、経営者の工藤祐治さんの半生を振り返り、子どものころ、土浦出身の漫画家、小林じん子さんの「風呂上りの夜空に」を読み、土浦にカフェを開くまでの紆余曲折の物語を記している。 パネル展示を見に訪れた前野呉服店の前野有里社長は「地元のお店が紹介されてうれしい。商店街を歩いてもらうきっかけになれば」と話している。 同コーナーではほかに、現在中心市街地で開催中の「土浦の雛祭り」、19日から開催の「土浦まちゼミ」、コミュニティバス「キララバス」でめぐる土浦なども紹介されている。入沢弘子館長は「中心市街地の活性化につながるような情報を展示していきたい。図書館を訪れた人が駅前から街中に出て、街歩きを楽しんでもらえれば」と話している。

春のリーグ戦に向け意気込み 土浦一高出身、宮本直輝投手 東大野球部15年ぶり勝ち点1に貢献

【伊達康】東京大学教養学部文科三類2年に在籍する宮本直輝は土浦一高出身の右腕投手だ。その宮本が昨秋、東京六大学野球で歴史的な勝利を挙げた。4月に開幕する六大学春のリーグ戦に向けて「一つでも上の順位に入れるよう、ピッチングで貢献したい」と意欲をみなぎらせる。 昨年10月8日、エース左腕・宮台康平(日本ハムから7位指名)の完投により東大の先勝で迎えた法政大2回戦。宮本は2点差と迫られた2回表一死一、三塁のピンチからリリーフ登板すると、最速139㎞のストレートと落差の大きいカーブを武器に3回2/3を1失点でしのいだ。さらに4回裏には9番打者として、法政大の同郷左腕・鈴木昭汰(1年、土浦四中-常総学院)からレフトスタンドへ本塁打を放ちチームを勢いづけた。6回からはエース・宮台にマウンドを託し1点差に詰め寄られながらも逃げ切った。 宮本が殊勲の勝利投手となり東大が2002年秋以来15年ぶりに悲願の「勝ち点1」を得た。この時の心境を「勝ち点がかかった試合でなかなか勝つことができなかったので嬉しかったです」と笑顔で振り返る。 ■夏のベスト16入りに貢献 中学時代は谷田部東中で軟式野球部に所属し県選抜チーム「オール茨城」に選出されるなど、軟式球界では好投手として「知られた存在」だった。 高校は私立校からの誘いもあったが土浦一高を選択。1年秋からエースを任されると2年夏には全4試合35イニングを完投してベスト16進出に貢献した。 新チームになってからは山口裕和との右腕2枚看板を武器に、その年の秋季県大会で優勝することになる霞ケ浦を2対0で撃破して県南選抜大会(県南地区新人戦)優勝を果たした。投打の主軸が残り前年以上の結果を期待されて迎えた3年夏は第8シードの水戸桜ノ牧に2回戦で敗れて高校野球を終えた。 ■先輩の話に憧れ 「もともと中学時代から東京六大学野球に憧れがありました」。高校入学時に漠然と考えていた希望進路はある出会いをきっかけに東大一本に絞られる。転機は高校1年の時だ。当時、東大野球部に在籍していた山越徹氏が母校である土浦一高に教育実習で赴任し野球部にも顔を出した。後輩達を前に東大野球部の魅力や歴史、伝統を熱く語る先輩・山越。宮本は次第に話に引き込まれ東大野球部に憧れを抱くようになる。山越がかけてくれた「お前も東大でやらないか」という言葉が背中を押した。「絶対に東大で野球をやる」そう決心した宮本は、高校野球引退後に1年の浪人生活を経て晴れて東大に合格する。 ■ダイナミックなフォームに 東大野球部では1年秋の法政大1回戦でリーグ戦デビューを果たしたが、「高校野球とは次元が違う大学野球のスピードとパワーに面食らった」と言う。この経験が宮本の向上心に火を付けた。それまではオーソドックスなフォームだったが「体の使い方を試行錯誤する中で、足を高く上げることで下半身をしっかり使える感覚があったので試してみた」と語るとおり、「ライアン小川(ヤクルト)」のように左足を大きく上げるダイナミックな投球フォームにたどり着いた。 新フォームで臨んだ2年秋のリーグ戦では主にセットアッパーとして7試合14イニングに登板し前述の1勝を挙げた。ちなみに東大の3勝のうち残り2勝はプロ入りした宮台がマークしたものだ。 ■「エース宮台」後の期待背負う エース・宮台が抜け今後は主戦投手の一角として活躍が期待される。教育学部3年として迎える春のリーグ戦に向けて、現状の課題を「ボールのキレや制球などのレベルアップ」と分析。履修を工夫して野球にかける時間を捻出しながら、この冬は体づくりに重点を置いたトレーニングに励んでいる。 野球と学業に精一杯で「就職や教育実習など、将来のことはまだ具体的に決まってはいない」という。 大きな1勝を挙げた宮本が、残る4シーズンでさらなる勝ち星を挙げられるか、今後の飛躍に期待したい。

つくばの子育て、共に考えよう 24日キックオフイベント 支援者ら呼び掛け

【大志万容子】子育て支援者や親が共につくばの子育てを考える「つくば子育てコミュニティーワーク キックオフ・イベント」(同実行委員会主催)が24日、同市吾妻のつくばイノベーションプラザ大会議室で開かれる。「個の活動では難しいことも、つながることで解決できることがきっとある」と、メンバーは参加を呼びかける。 主催するのは、同市の子育て支援者や助産院院長、市議、大学准教授ら10人。きっかけは一昨年の県の子育てフォーラムで「NPO法人せたがや子育てネット」(東京都)代表の松田妙子さんの事例報告を聞いたこと。世田谷区では区民と行政が共に議論する場をつくり、子育て施策の策定につなげていることを知った。共感したメンバーが「つくばでも同様の取り組みを立ち上げたい」と有志に声をかけ、昨年夏に実行委員会を立ち上げた。 メンバーの1人で、子育て支援団体「ままとーん」代表の中井聖さん(46)は「以前から子育て支援者同士が集まると、隠れた貧困や発達課題のある子どもへの対応など、現場で今直面する課題が話題になった。きめ細かく対応できる子育て支援のネットワークが必要と思うようになった」と話す。 一方で「行政がすべての支援メニューを用意できる時代ではない。さまざまな人や団体がつながり、議論できる場を自分たちの手で作ることが大切」と強調する。イベント名のコミュニティーワークとは「自分だけではできないことを、地域で力を出し合って解決すること」といい、「例えば支援者同士がつながることで、個の活動では対応が難しい人も、より適切な支援につなげることができる」と狙いを話す。 当日は2部構成。第1部は「世田谷区のコミュニティーワークが育んだもの」と題して松田さんが講演する。第2部はつくばの子育てについて、参加者同士がグループディスカッションを行う予定。 中井さんは「日々の活動で手一杯になりがちな人も、他の支援者らとの交流で新たな視点を持ち帰り、その目で自分の場を眺めれば、きっと違ったものが見えるはず」と期待を込める。 ◆同イベントは午後2~5時。参加料500円。対象はつくば市在住・在勤者。参加の申し込みは、フォーム https://goo.gl/ZtN4CTから。問い合わせは、kosodate.hughug@gmail.com、FAX029・859・0736。

ハーバリウムで生活に潤いを 美浦で講習会

【斉藤茂】ガラスの小瓶にドライフラワーを入れてインテリアとして楽しむハーバリウムの講習会が10日、美浦村で開かれ、参加した主婦らが可憐なフラワーアートの世界を楽しんだ。 ハーバリウムは本来、植物標本という意味合いを持つが、近年は趣味で製作する人が増え、その作品を玄関や居間に飾るなど、インテリアとして活用されている。 地元で栽培される花の消費拡大につなげるのが目的。阿見町の女性グループ農産物加工研究会と稲敷地域農業改良普及センターが主催した。 会場の「みほふれ愛プラザ」で午前と午後の2回、普及センターの一家伴安課長が講師となり、約30人の受講生にハーバリウムの作り方を指導した。エントランスでは、加工研究会会員による手作りの焼き菓子やドライフルーツ、和菓子などが展示販売された。 材料に使われたのはラグラスやヘリクリサム、センニチコウ、スターチスなど。まず小瓶の中に専用のオイルを半分ほど入れ、この後好みの花をビンに入れて竹串で形を整える。種類によってはオイルの上に浮かんでしまい、一家さんの手を借りる人も。形が決まればオイルを足し、蓋をして完成となる。照明用の台座も用意され、受講生らはビンの底から放つ幻想的な光に歓声を上げていた。 趣味で草花を栽培しているという30代の主婦は「これまでは切り花を花瓶に挿すぐらいだったが、これを機会にドライフラワーのアレンジメントやハーバリウムにも挑戦してみたい」と、自分の作品に満足げな表情をみせていた。

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