木曜日, 12月 8, 2022
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地域おこしをみんなの力で【北条宿でコーヒーブレイク】4

つくば市北条の街道沿いにある「北条ふれあい館」は大正末期に建てられた店蔵。2000年まで田村呉服店として現役で商売を営んでいた。現在は北条街づくり振興会が観光案内と無料休憩所をこの場に開設し週末に運営されている。 それは喫茶店なのか?と思うかもしれない。しかし訪れた人々へのもてなしでお茶やコーヒーを振る舞ってくれる。さらに北条米を練り込んだアイス「北条米スクリーム」を買い求めることができる。ここはもう番外でもかまわないので加えてしまおう。 旧呉服店を地域の情報発信地に 「街道筋に発展した町は、江戸時代から続く商業の集積地で、昭和30年代がにぎわいのピークでしたね。確かに、喫茶店というものはここには無かったように記憶しています。なぜと問われたこともなかったけれど、なぜでしょうねえ」 振興会の会長を務める坂入英幸さんは、ふれあい館の近所で眼鏡・時計店を営む北条っ子だ。筑波研究学園都市の概成と市町村合併に伴う地域格差の顕在化、地元の少子高齢化など、地域を取り巻く問題は喫緊と言われながらドラスティックな解決策を見出せないまま現在に至る。 手をこまねいてはいられないと、市商工会の枠組みを超えて地元有志が集まり、町おこし活動を始めた。2007年度に始まり、茨城県のがんばる商店街支援事業にも採択され、北条の商店主だけでなく地域住民や筑波大生にも協力を求め、120人の会員で振興会が立ち上げられた。

以前は新聞販売店【北条宿でコーヒーブレイク】3

今年5月、北条大池の入り口に新しいカフェが登場した。カフェとお食事の店「モンステラ」。いつの間にこんな店がと記憶を巡らせたら、店舗は以前、新聞販売店だった場所だ。 店内はテーブル席と窓際カウンター席のしつらえとなっているが、この広いスペースに所狭しと新聞紙が積み上げられ、仕分けされた新聞を配達する送り出しが深夜に行われていた。 かつて新聞販売店だった店舗をカフェに 「うちは北条を中心に3300軒ほどの新聞購読者に支えられていました。時代の趨勢(すうせい)で行く末に希望を持てなかったし、何より3人の息子のうち、経営者だった長男(植松新聞店社長の崇さん)に突然先立たれて、販売店をたたむことになったんです」 モンステラの代表、植松惠子さん(75)は、2020年に新聞販売店を閉じたが、2人の息子から励まされ、店舗を活用する考えを巡らせていった。

旧郵便局舎と巡り合う【北条宿でコーヒーブレイク】2

つくば市北条は、正しくは宿場町ではない。農村の様々ななりわいが集積した在郷町(ざいごうまち)と称するのがふさわしい。街道(県道138号石岡つくば線)に面して発展した歴史を持つ街並みには、いくつかの登録有形文化財指定を受けた近代建築が残る。 旧常陸北条郵便局もそのひとつ。切妻造妻入と切妻屋根のポーチを持つ、洋風外観でありながら和風建築との融合を果たした局舎と住宅だ。 登録文化財の旧郵便局舎が利活用される店舗 1933年に建てられ、1962年まで使われていたこの建物は、2008年に喫茶店として蘇った。その名も「カフェ ポステン」。スウェーデンの言葉で郵便局を意味する。 思い付きだったコーヒー修行

パイオニアは元養護教員【北条宿でコーヒーブレイク】1

つくば市内にいくつもある喫茶店は、老舗から新鋭まで様々な展開を見せている。古民家を活用した店もあり、研究学園地区の外側に店を構える例も増えている。 その中で、行政のくくりでいう筑波地区の「北条宿」(宿=しゅく=は街道の拠点となったところ。本稿ではあえてこの呼称を使う)には、この手の業種が存在しなかった。 補足するなら過去には存在しなかったといった方が適当だ。少なくとも地域の人々は「スナックはあったかもしれないが、喫茶店は聞いたことがない」「そもそもお茶は家で飲むもんだ」と答える。 2022年、現実には3件の喫茶店が存在する。喫茶店やカフェという業種が、いつの間にか北条の町なかに定着したことは、実は新鮮な風景なのだ。北条宿においてコーヒーを飲むことのできる喫茶店を訪ね歩く。 サイフォン式に憧れて

3年ぶり「わんわんランド」で学園祭 つくば国際ペット専門学校

つくば国際ペット専門学校(つくば市沼田)が29日、隣接する犬のテーマパーク「つくばわんわんランド」を1日貸し切りにして、学園祭「第13回犬友祭(けんゆうさい)」を開催した。新型コロナの影響で2019年以来3年ぶりの開催となり、晴天の下、多くの来場者でにぎわった。 犬の訓練士や美容師、動物看護師などを目指す学生たちは、クイズ大会やドッグレース、トリミングコンテストなどのイベントを企画し、これまで学んだ成果を披露した。愛犬も入場が可能で、愛犬と一緒にイベントを楽しむ親子連れが多く見られた。 ペットケア総合コースで学ぶ学生たちはドッグレースを企画。勉強のために毎日一緒に過ごしている「パートナードッグ」の中から10匹を選んで2レースを行った。同コース2年の仲林優希さん(19)と白岩優衣さん(19)によると、速く走れそうな犬、レースの途中で遊んでしまわない犬を選んで出場させたという。犬同士の相性を考慮して組み合わせるのに試行錯誤し、「犬友祭」直前になって組み合わせが決まったと苦労を語った。同校では昨年から、飼い主がいないなどの理由で一時的に保護されている保護犬を「パートナードッグ」に採用している。レースに出場した10匹のうち2匹も保護犬で、仲林さんと白岩さんは保護犬にかかわる仕事に興味を持っているという。 トリミングコンテストで実演をする学生たち ドッグトリマーコースで学ぶ学生たちは、毛をカットする前と後の犬の写真を並べ、同じ犬を選んでもらうビフォーアフタークイズや、トリミングの実演などを行った。クイズに参加した来場者は写真を何度も見比べ、悩みながら答えを紙に記入していた。同コース2年の神永優翔さん(19)は、「トリミングする時には犬にけがをさせるといけないので気をつけている。学校ではわんわんランドにいる犬たちをカットさせてもらっているので練習がたくさんできる」と話した。 ひたちなか市から家族8人で訪れたという三村武夫さん(83)は「きょうだいの孫が学校に通っていて、トリミングを勉強している。自分も犬が好きで来た。にぎわいに驚いた」と感想を語った。(田中めぐみ)

就農体験学修プログラムの現場、土浦に 茨城大学農学部とJA茨城

収穫と修学の秋に-、茨城大学農学部(阿見町)の学生が土浦市の農業現場で働き始めた。21日には同市藤沢のサツマイモ畑で、3人の大学生がイモの葉を刈り取り、マルチシートを取り除く作業などに取り組んだ。 農学部とJAグループ茨城(水戸市)が新たにスタートさせた就農体験学修プログラムによる。今回は、保育園やツアー客のイモ掘り体験に向け準備作業中の圃(ほ)場に、農学部3年の下島航さん(21)、渡辺夏実さん(21)、川口夢奈さん(21)の3人が訪れ、汗を流した。 農学部とJA茨城の接点は双方、コロナ禍からの立ち直りを模索する中で生まれた。農業現場では新型コロナの感染拡大から、海外からの研修生に頼れなくなり農作業の人手不足が深刻化した。農業現場で働きたい人と農家とを結ぶマッチングアプリの導入が考えられ、昨年度からアグリトリオ(愛知県豊橋市)開発のマッチングツール「農 How(ノウハウ)」の普及を図ってきた。全国のJAでは初めての導入となる。 茨城大学では、学部3年次の第3クオーター(9月下旬~11月)を「iOP(インターンシップ・オフキャンパス・プログラム)」の期間と定め、原則的に必修科目を開講せず、海外研修やインターンシップといった主体的な学修活動を促進してきた。農学部では付属農場(国際フィールド農学センター)での農学実習などを通じて学生たちへ農業体験の機会を提供しているが、農業の実態を深く理解し、必要な技術を身に付ける上でも、大学外における農業体験を促進したいと考えてきた。しかし特に今年の3年生は、コロナ禍で入学時から対面による活動が大きく制限されてきたそう。 農学部の地元にあるJA水郷つくば(本店・土浦市)が間に入る形で、同市北部の農家7世帯8人が作る次世代農業プロジェクトワーキンググループ「ヨリアイ農場」(栗原広治代表)が就農体験を受け入れることになった。学生は、今月から4軒の農家で、サツマイモの掘り取り、ナシ圃場の整備作業、グラジオラスの出荷、ショウガの収穫作業などを手伝う。 マッチングツールには作業内容や勤務時間が記され、アルバイト料も明示される。学生には修学と就業の一挙両得となる機会だが、農学部3年、下島さんは「アルバイトは阿見町の飲食店でもしている。農業の現場で働ける意義がより大きかった。授業では1時間程度の作業しかないが、4-5時間働いてみると農作業への見方が変わる」という。3人とも非農家の出身で、卒業後農業への就業を特に考えているわけではない。

多数のファンに見送られるカウントダウン LALAガーデンつくば閉店

大型商業施設「LALAガーデンつくば」(つくば市小野崎)が16日、最後の営業を終え、18年の歴史に幕を下ろした。施設を運営する三井不動産(東京都中央区)広報部によると2023年春に借地権の契約が満了となるため。営業終了後は建物を解体する予定だという。 営業終了30分前の午後7時半からは1階プラザ広場でセレモニーが開かれた。家族連れなど多くの人々が集まる中、筑波大学吹奏楽団が演奏を披露、LALAガーデン内にあるカスミのスーパーマーケット「グラン・プルシェ」の店長小河原浄(こがわらきよし)さんや、LALAガーデンつくばオぺレーションセンター所長の松下裕章さんらがあいさつした。松下さんは「場所を変えて営業する店舗もあるのでぜひ今後もご愛顧いただきたい」とし、職員らと共に18年間の思い出や感謝を述べた。営業終了のカウントダウンが行われ、最後には万感の拍手が起こった。 最敬礼で感謝を伝える松下所長と職員ら=同 先月から「最後の感謝祭」と銘打った割引セールが開催されており、最終営業日となった16日は割引品を求める多くの買い物客らでにぎわった。値引きもない書店のTSUTAYAまで「新型コロナが始まって以来最大の混雑」と言われるほどの混雑だった。1階のプラザ広場や駐車場では、立ち止まって名残惜しそうに建物の写真を撮影する人々らも見られた。プラザ広場前のつくラボでは18年間の歴史を振り返る「ヒストリー展」が開かれ、買い物客らが展示された年表などのパネル展示に足を止め静かに見入っていた。 LALAガーデンつくばは2004年3月19日にオープンした。敷地面積は約5万6984平方メートル、2階建てで店舗面積は3572平方メートル。約1200台が駐車できる駐車場を備えていた。スーパーマーケット「グラン・プルシェ」をはじめ、ドラッグストア、アパレル、生活雑貨の販売店やカフェなど約50店舗が出店していた。 周辺では2008年に「イーアスつくば」(同市研究学園)、13年に「イオンモールつくば」(同市稲岡)がそれぞれ開業。約10キロ圏に大型商業施設がオープンし、競合が激化していた。空き店舗も見られるようになり、16年にはサザコーヒー(ひたちなか市)のカフェを備えた大型書店、TSUTAYAや、未就学の子どもの遊び場、KID’S...

「朗読列車」筑波山で発進 観光需要の回復目指し

新型コロナウイルスの水際対策が大幅に緩和され、全国旅行支援がスタートするなど今後の観光需要回復が見込まれる中、筑波観光鉄道(つくば市筑波、三輪武士社長)は運営する筑波山ケーブルカーで、車内にアートフラワーをあしらい、声優・俳優が物語を朗読するイベント列車「ストーリーテラー’s レールウェイ 8分間の朗読ばら列車」を10月中旬から運行する。併せて同社初となる、筑波山周辺に伝わる民話や名所をモチーフにしたオリジナルの期間限定切符を販売する。 12日に開かれたメディア向け内覧会で、同社の三輪社長は企画について「新型コロナ感染拡大の影響で、観光業は苦しい状況にあった。その中で、筑波山、茨城県の魅力を発信すべく企画した」と語った。 開業97年目を迎える筑波山ケーブルカーは、筑波山神社付近の宮脇駅と筑波山頂駅間の全長1630mを、「もみじ号」「わかば号」と名付けられた2種類の車両が結んでいる。今回の企画では、通常「もみじ号」として運行する赤色の車両を朗読列車として使用する。 朗読列車と並ぶ、筑波観光鉄道の三輪武士社長(前列左)、飯野哲雄つくば市副市長(同右)、朗読を担う声優、役者たち(後列) 車内は県花のバラを基調としたアートフラワーが天井を覆う。声優、俳優が実際に乗車し、片道約8分の運行時間、つくば・茨城の民話や、民話をモチーフとしたオリジナル作品など3つの物語の中から、1話ずつ朗読する。声優らには、劇団ひまわり、賢プロダクションなどで活動する現役の若手が起用される。

テーマは「肉とダンス」 22日に土浦・新治地区こまちまつり

3年ぶりとなる土浦市新治商工会(矢口清会長)地区の「こまちまつり」が22日、同市大畑の新治ショッピングセンター「さん・あぴお」の駐車場を会場に開かれる。主催はまつり実行委員会、運営企画は商工会青年部(小林哲也部長)。テーマは「肉とダンス」というユニークな取り合わせになった。 地域ブランドの飯村牛の地元であることから、「肉」に関する出店はにぎやか。テントに9店舗、キッチンカーに3店舗がそろう。串肉、ハンバーガー、ステーキ、カレー、肉巻きおにぎり、もつ煮、焼きそばなど、牛から豚、鶏と何種類ものお肉が様々な形態で堪能できるそう。 かたや「肉体派」のダンスフェスは初開催。土浦市のレンタルスタジオ「STUDIO LinK」、ダンススタジオ「BLAZE」、つくば市のフラダンス教室「Hula O Moana(フラオモア)」などで活動するグループが集結。ストリートダンスやヒップホップ、フラなど子供から大人まで、自慢のパフォーマンスを披露する。 「こまちまつり」は2006年、土浦市と合併した旧新治村に、地域の祭りがなくなってしまったことから、当時の青年部長、塚崎雅之さん(現在、雅電設社長)の提唱で始まった。地区の伝承である平安の歌人、小野小町をモチーフに、若い人のエネルギーを結集した。以来新しい伝統を積み重ねてきたが、コロナ禍で2年間中断を余儀なくされた。ようやくこの秋、15回目の開催、復活を宣言することになる。 今回は、地域のお囃子、シルバニアファミリーによるキャラクターショー、物まねタレントのショーなども予定されている。毎回人気イベントの「もちまき」も行われ、最後を締める。

今、何をしているのですか? 前土浦市長の中川清さん【キーパーソン】

土浦市長を4期16年務め、現在は企業グループの「総帥」に復帰している中川清さん。市長を退いてから3年。新しい事業を考えているとの話が耳に入り、グループの会社が入る延増第三ビル(土浦市真鍋)を訪ね、いろいろと聞き出した。「経営者市長」は元の経営者に戻り、意欲的に経営戦略を練っている。 グループ主要社の社長と会長に復帰 中川グループ11社の主な会社は中川商事と中川ヒューム管工業。両社とも不動産管理会社・延増興産が所有するビルに本社を置く。年商は、商事が約230億円、ヒューム管が約100億円。今、中川さんは、商事の社長、ヒューム管の会長(社長はおいの喜久治氏=土浦商工会議所会頭)、興産の会長(社長は長男の弘一郎氏)に就いている。 グループの創業者は1922年に中川商店を起こした父の延四郎氏。先の大戦前、1部門として「鉄(筋)とセメントで造る」ヒューム管の事業を立ち上げ、戦後間もなく、中川商店を法人化して中川商事に改めた。今年は中川商店スタートから100周年になる。 農業、太陽光発電、ドローンに挑戦

大和ハウスがドラッグストア開業へ 旧茎崎庁舎跡地

庁舎解体後、更地のままになっているつくば市の茎崎庁舎跡地(同市小茎)の利活用について市は、13日に公募型プロポーザルの候補者選定委員会を開催した結果、ウェルシアのドラッグストアを開業することを提案した大和ハウス工業茨城支社(つくば市)を優先交渉権者に決定したと発表した。 市公有地利活用推進課によると、店舗予定地の敷地面積は約2700平方メートル、店舗面積は約1100平方メートル、店内にはコミュニティスペースとなるカフェを併設する。 市は諸条件を整理した上で、12月上旬ごろまでに大和ハウスと契約を締結する予定で、開業は2023年中の見通しという。土地賃借料は固定資産税評価額の2.5%の年間約88万円。30年間の定期借地権を設定する。 7月に事業者の公募を開始した。ほかに、不動産・建設会社のサンヨーリアルティ(牛久市)、ドラッグストアチェーンを展開するセキ薬品(埼玉県)の計3社が参加した。学識経験者、住民代表、市職員で構成する選定委員7人が、事業者の実績、取扱商品、地域貢献など7項目を審査し選定した。 存続の茎崎保健センターはリニューアルへ 茎崎庁舎は2010年4月に閉庁、16年1月に解体され、現在、跡地の一部はバスロータリーになっている。跡地利活用について市は20年8月、庁舎跡地に隣接する茎崎保健センターを解体し、庁舎跡地と保健センター敷地を一体的に活用して商業施設を誘致し、商業施設内に公共施設を併設する案を住民に示した。

ユーチューバーも特撮の主役に「爆破体験フェス」参加者募集 

10月22日、特撮ロケ地で 荒野に響くごう音、立ち上る真っ赤な炎。その前に立てば、誰もがアクションスターのようにー。音楽ステージや映画撮影現場での特殊効果をプロデュースする「スカイテック」(土浦市乙戸南、野澤勇人社長)が、テレビや映画の特撮で使われる爆破を一般にも体験してもらう体験・撮影会「爆破体験フェス(通称・爆フェス)」を10月22日、常陸大宮市の特撮ロケ地で開催する。「非日常の世界で、誰もが主役になれるチャンス」と参加を呼び掛ける。 新たな活用法あるはず 「その人を映えさせる、際立たせるためのドッカーンです」。特殊効果の魅力を野澤さんはそう語る。 同社は、舞台やコンサート、映画、プロモーションビデオなどに使われる特殊効果のプロデュースや、特殊効果用機器類、煙火などの輸入・販売を手掛けている。これまでに「ロック・イン・ジャパン」や「ラッキーフェス」などの大型音楽イベントなどを多数手掛けてきた。

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無償譲渡受け市管理も選択肢の一つ 洞峰公園問題でつくば市長

つくば市長定例会見が8日開かれ、同市二の宮にある県営の都市公園、洞峰公園(約20ヘクタール)にグランピング施設をつくるなどのパークPFI事業について、五十嵐立青市長は「グランピング施設とバーベキュー施設は望ましくないという考えに変わりはない」と述べ、県から無償で公園の譲渡を受け市が管理することも選択肢の一つだとする考えを述べた。 洞峰公園のパークPFI事業をめぐっては、大井川和彦知事が1日の定例会見で、年明けにもグランピング施設などの建設許可の事前協議を開始したいと発言し、さらに、つくば市が自ら管理するのであれば洞峰公園を無償で市に移管したいなどと述べている(12月2日付)。8日の市長会見では、知事発言について記者から質問が出て、五十嵐市長が答えた。 一方で五十嵐市長は、無償譲渡について「簡単に『はい』と言えるものではない」とも述べ「(市として維持管理費などを)精査しているわけではないので、そもそも維持管理費がいくらかかるか分からない。市の他の公園規模と比べてどうかなど、検討するにしても細かい情報は必要になる。無償移管を検討するのであれば(県から)細かいデータをいただかないと市民にも議会にも説明できないし、今の段階で何をどうするかはまだまだ分からない」とも話した。 県は8月の説明会などで、洞峰公園の維持管理費用として、指定管理料が年約1億5000万円、来年度から2027年度までの大規模修繕費用として3億5600万円かかるとしている。 五十嵐市長はさらに、プールやテニスコートなどの利用料金値上げ要望に対し、大井川知事が1日の会見で「利用者の中の一部にだけ負担を押し付けるやり方でバランスが非常に悪い」と否定し、さらに協議会設置要望についても「協議会の位置付けや性格が不透明」だと市の要望をいずれも否定したことについて、「値上げ案は県が当初より代替案として示していたもの。そういう代替案に対して『バランスが悪い案だ』というのは、いささかとまどっている」と不快感を示し、さらに「(県は)『協議会の必要性が分からない』という話だが、(協議会は)話し合っていく素地を作るためには必要なものと思っている」と反論した。 その上で五十嵐市長は「つくば市への回答をちゃんと文書で示していただいた方が、お互いのミスコミュニケーションはないと思っている。はっきりと県の方向性が決まったら文書でお示しいただいて、それをもとに県と協議していきたい。協議が整わない中で(グランピング施設建設の事前協議が)申請されることはないと思っている」と改めて述べた。

「5時に夢中」の岩下さんの見せる「文化」《遊民通信》54

【コラム・田口哲郎】 前略 東京メトロポリタンテレビジョンの月~金曜日夕方5時からの番組「5時に夢中」を楽しく視聴していることは、以前書きました。「5時に夢中」は東京ローカルのワイドショーという感じですが、コメンテーターが多彩で、サブカルチャーの殿堂のようです。 私が好きなのは、木曜日の中瀬ゆかりさんと火曜日の岩下尚史さんです。中瀬さんは新潮社出版部部長で、文壇のこぼれ話を巧みな話術で披露して笑わせてくれます。岩下さんは新橋演舞場勤務から作家になった方で、東京のいわゆるハイ・カルチャーをよくご存じの方で、こちらも話術が巧みで笑わせてくれますが、ひとつひとつのお話に含蓄があるというか、うなずくことが多いです。 岩下さんの小説『見出された恋 「金閣寺」への船出』の文体は流麗で、引き込まれます。岩下さんは國學院大学ご出身ですが、國學院の偉大な民俗学者にして作家の折口信夫の小説『死者の書』などの文体を思わせる傑作だと思います。 さて、岩下さんのインスタグラムの話題が出ていて、美食家としての一面が見られるというので、見てみました。岩下さんらしい、ハイソな生活を垣間見られるのでおすすめです。シティ・ホテルでのパーティーや会食、料亭とおぼしきところでの高級料理など、きらびやかな世界が広がっています。

TX県内延伸に賛成?反対?【県議選’22つくば候補者アンケート】3

県議選候補者アンケート最終回は、つくばエクスプレス(TX)県内延伸構想の是非と、旧統一教会と接点をもったことはあるかについて、つくば市区の立候補者8人に聞いた。 TX東京延伸については11月25日、東京都が「都心部・臨海地域地下鉄構想」の事業計画案を発表。まず臨海地下鉄を単独で整備し、将来的に、TX東京延伸(秋葉原-東京)との接続や、羽田空港との接続を今後検討すると発表したばかり。 一方、県内延伸をめぐっては、県が今年度、初めて調査費を計上し、今年度中に①筑波山方面②水戸方面③茨城空港方面④土浦駅方面-の4方面案の中から1本に絞り込むと発表し、県内各地で誘致合戦が繰り広げられた。延伸に必要な事業費、需要予測、費用対効果も調査が行われている。一方つくば市は東京延伸を優先するとし、県内延伸の誘致合戦には加わらなかった。 NEWSつくばは告示前、8候補者に対し「TX県内延伸ルートを絞り込む調査費を県が計上し、県内延伸を求める運動がつくば市以外で盛り上がっています。県内延伸計画に賛成ですか、反対ですか」と質問した。賛成、反対、どちらでもないの3つのいずれかに〇を付けてもらい、50字程度で理由を書いてもらった。 各候補者の回答は以下の通り。 ▽佐々木里加氏 賛成「県内延伸には反対しないが、土浦ではなく、本来はつくばエクスプレスの名の通り筑波山を経由し県庁のある水戸へ、あるいは空の玄関茨城空港を経由し水戸へ伸ばすべき」

筑波山が初冠雪

筑波山頂に6日朝、この冬初めて雪が降り、初冠雪となった。標高877メートルの山頂付近は午前中、雲に覆われたが、雲が薄くなったところは、雪が薄く積もっているのが麓からも見えた。 山麓の住民によると、平均的な初冠雪は12月中旬頃で、例年より少し早い初冠雪となる。 昨晩、南岸低気圧が通過、冷たい空気が大陸から流れ込み、気温が低い山頂は雪になったとみられる。この気圧配置は関東地方に雪を降らす典型的なパターンだ。 つくば市館野の6日の最低気温は11月下旬並みの3.1度。筑波山頂近くの御幸ケ原の気温は午前6時半時点でマイナス0.1度だった。気温は標高が100メートル上がるごとに0.6度下がるといわれており、標高877メートルの筑波山は、地上より約5度低いことになる。 南岸低気圧は2~3月によく発生し、大雪になることもある。雪の降る範囲は標高500メートル辺りまでのことが多い。「逆転層」という中腹付近の気温が高くなる独特の気象現象があるからだといわれる。(榎田智司) ◆筑波山の気象状況はライブカメラで確認することが出来る。