火曜日, 5月 30, 2023
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投票に行って割引サービスを 「センキョ割」11日スタート つくばなど約20店で

10~20代対象に学生団体 投票すると対象店舗で割引サービスを受けることができる「センキョ割」を、学生団体、NPO法人ドットジェイピーつくば・水戸支部が、つくば、水戸、日立市周辺の約20店舗で11日から25日まで実施する。同日投開票の県議選に合わせて、10〜20代を対象に実施される。 同法人は、若者の政治への関心を高めるため議員インターンシップなどに取り組んでいる。センキョ割は若年層の投票率向上を目指す活動の一環。 対象店舗に、投票所でもらえる投票済証明書、または投票所看板前で撮影した自撮り写真を提示すると割引サービスが受けられる。住民票をまだ異動してなかったり18歳未満で投票に行けない人は、センキョ割模擬投票フォームに回答すると、サービスを受けることができる。 同法人つくば支部代表の大金咲由莉さん(21)は、若年層が選挙や政治に興味を持ち、若者の社会参画のきっかけになればと話す。センキョ割実施に向けて、ラヂオつくば出演や同支部のSNSでの広報に力を入れてきた。 割引サービスの対象店舗の一つで、筑波大生が運営する飲食店、カフェ&バー...

県議選あす告示 つくば市区は現新8人、土浦市区は現職3人が立候補へ

任期満了に伴う県議選は2日告示され、つくば市区(定数5)は現職4人と新人4人の8人が立候補し3人超の激戦になる見通しだ。土浦市区(同3)は定数と同数の現職3人が立候補し選挙戦にならず2日にも当選が確定するとみられる。無投票当選になれば同市区で初めて。 つくば市区は現職5人のうち公明の田村けい子氏が引退する。立候補を表明しているのは、現職が▽4期目を目指す星田弘司氏(48)=自民=▽4期目を目指す鈴木将氏(50)=自民=▽5期目を目指す山中たい子氏(71)=共産=▽2期目を目指す塚本一也氏(57)=自民=の4人と、新人は▽前市議の山本美和氏(52)=公明=▽元市議の宇野信子氏(57)=つくば市民ネット、立憲推薦=▽美術大学非常勤講師の佐々木里加氏(55)=無所属=▽市議のヘイズ・ジョン氏(59)=無所属=の4人。1日時点の有権者数は19万5232人で、4年前より約1万3000人増えている。4年前の投票率は41.80%だった。 土浦市区は▽4期目を目指す八島功男氏(66)=公明=▽6期目を目指す伊沢勝徳氏(52)=自民=▽2期目を目指す高橋直子氏(38)=自民=の現職3人が立候補する予定。1日時点の有権者数は11万8575人で、4年前より約1000人増えている。4年前の投票率は34.93%だった。 3人超の激戦へ つくば市区 つくば市区の星田氏は3期連続でトップ当選を重ねる。県犯罪被害者支援条例など4つの条例制定、信号機設置など通学路の安全対策などに取り組んだ実績を強調し、ポストコロナの再興支援、県立高校の定員増などを掲げる。告示日の2日は午前10時から同市西大沼の事務所前で出陣式。 鈴木氏は市議会最大会派などの応援を受ける。県ケアラー支援条例制定にあたりプロジェクトチームの座長を務めたなどの実績を強調、TX南北への早期延伸実現、科学技術の実装、高校の早期学級増、ケアラー支援計画策定などを訴える。2日は午後2時から寺具集落センターで出陣式。

「土浦の花火」~未来へ~《見上げてごらん!》8

【コラム・小泉裕司】天気、風力、風向き良好。佐藤亨・土浦市産業経済部長が参拝した日本で唯一の「気象神社」の御利益なのか(10月16日掲載)、近来まれにみる好条件に恵まれた第91回土浦全国花火競技大会は、「無事」終了した。今回の「無事」は、Safe(安全)に加えて、No problem(問題なし)、All good(すべてよし)、Complete(完璧)、Success(達成)と英訳したいほど、見事な大会だった。 とりわけ、18都道県から出品された89作品すべての打上げが完了し、コロナ禍を含め4年間途絶えていた歴代入賞者一覧に、新たに業者名が追記されたことがうれしいし、未来につなぐ第1歩を刻むにふさわしい大会になったと思う。 出品作品については、全般的に斬新性や話題性というよりも、今年1年の集大成的な作品が多かったように思う。むしろ、そうした秀作・力作の数々が土浦の夜空に集結し、披露されたことそのものが、贅沢(ぜいたく)の極みなのだ。 山崎煙火製造所製作の10号玉レプリカ(筆者所有) 部門別では、10号玉の部における茨城県勢の安定した完成度が際立った。特に、優勝した山﨑煙火製造所の作品「昇曲付五重芯銀点滅(のぼりきょくつき いつえしんぎんてんめつ)」は、色のコントラストもさることながら、5つの芯と一番外側の輪を加えた6層の同心円が見事に真円を描いた。聞けば30代の花火師の手によるとのこと。

ヘイズ・ジョン市議が立候補へ 県議選つくば市区

任期満了に伴って12月2日告示、11日投開票で行われる県議選に、新人でつくば市議のヘイズ・ジョン氏(59)=無所属=が17日、NEWSつくばの取材に対し、つくば市区(定数5)から立候補すると表明した。 ヘイズ氏は市議選で2012年から3期連続トップ当選を果たしている。8年前に県議選に立候補したが次点で敗れた。 立候補の動機についてヘイズ氏は「外国の、社会課題を解決するアイデアを、これまでつくば市に提案したり、外国人など誰でも住みやすいまちづくりのアイデアを市に提案してきたが、県全体に外国のアイデアを紹介したい」と話す。 公約については①つくば市に公立高校を新設し、既存の県立高校の定員を増やす②森林を伐採せず、大きな施設の屋根や駐車場などに太陽光発電を増やすなど再生可能エネルギーの自給率を高める③住環境が良いつくばに外資系企業の本社機能を誘致するーなどを掲げる。 ヘイズ氏はカナダ出身、同国の州立リジャイナ大学教育学部卒。1991年来日、英会話教師などを務め、98年外国人研究者をサポートする会社を設立。07年日本国籍を取得し、2008年から市議を4期務める。市議会の12月議会開会初日に市議を辞職する予定という。 県議選つくば市区をめぐっては、現職5人のうち星田弘司氏=自民=、鈴木将氏=同=、山中たい子氏=共産=、塚本一也氏=自民=の4人が再選を目指しているほか、新人で元市議の宇野信子氏(57)=つくば・市民ネットワーク、立憲推薦=、新人で前市議の山本美和氏(52)=公明=、新人で美術大学非常勤講師の佐々木里加氏(55)=無所属=が立候補を表明しており、定数に対し3人超の8人が立候補するとみられる。

ヒストリー展や最後の感謝祭 LALAガーデンつくば 閉店まであと1カ月

つくば市小野崎の大型商業施設「LALA(ララ)ガーデンつくば」が10月16日、18年の歴史を閉じる。閉店まであと1カ月となった9月16日から、館内では18年間の歴史を振り返る「ヒストリー展」が開かれているほか、「最後の感謝祭」と銘打った割引セールなど、さまざまなイベントが開かれている。 ヒストリー展は、年表、写真、雑誌記事、販促品など計約50点を展示し、2004年3月19日の開業から18年間の足跡をたどっている。開業を告げる04年3月当時の広告記事、08年に誕生したオリジナルキャラクター「つくバンビ」と「つくベイビー」のイラスト、ハロウィンやクリスマスに催されたスタンプラリーの台紙、イベント時のスナップ写真、2021年からスタートしたワークショップ「土曜キッズデー」の参加者の感想などが展示されている。 同展の会場奥には、フォトスポットが設置され、同施設の外観と筑波山、風船や渦巻き模様のオリジナルロゴを描いたポップなデザイン画の前で、記念写真を撮影できるようになっている。 18年の歴史を振り返るヒストリー展会場=LALAガーデンつくば1階、プラザ広場前のつくラボ 同施設を運営する、三井不動産商業マネジメント(本社・東京都中央区)スタッフの福田彩夏さん(26)は「LALAガーデンつくばを長くご利用いただいた皆様に、思い出を思い起こしていただければ」とし「フォトスポットもあるので、新しいお客様にも、思い出をつくるなどお楽しみいただければ」と話している。 「最後の感謝祭」は、第1弾を9月16日から30日まで、第2弾を10月1日から16日まで開催する。第1弾は各店で10%から90%割引セールなどを開催している。さらに、同施設の外観や夜景、オリジナルキャラクターなどをデザインした記念のポストカードを買い物客にプレゼントしている。土日や祝日はイベント会場のプラザ広場で、高校生や大学生、スポーツチームによるさまざまなイベントが催される。(鈴木宏子)

新たに県全域で追加アンケート 洞峰公園問題で県 回答者の9割つくば市民に「偏り」

つくば市二の宮にある県営の都市公園、洞峰公園(約20ヘクタール)のパークPFI事業に対し県が7月2日から8月31日まで実施したアンケート調査結果について、計約1100件の回答があったものの、回答者の居住地と年代に偏りがあったなどとして、県が新たに、県内全域から1000人を無作為抽出し9月中に追加のアンケート調査を実施することが分かった。 8月31日までに寄せられた計約1100件は、9割がつくば市の居住者、7割が40代以上だったという。 6日開かれたつくば市長定例会見で、記者の質問に答え、五十嵐立青市長が明らかにした。 県都市整備課によると、洞峰公園の整備や維持管理には県民全体のお金が使われていることなどから、ネットモニターなどを実施している調査会社に委託し、9月中にインターネットを利用して新たなアンケート調査を実施する。9月中に回収するとしている。 その後、8月31日までに回収した約1100件のアンケート結果と、9月中に新たに実施する無作為抽出のアンケート結果などをもとに、つくば市と協議するとしている。 県が追加調査を実施することについて五十嵐つくば市長は「(県と)協議に入りたいと思っていたが、県の公園で、県が追加でアンケートをとるということなので、結果を待ちたい。つくば市民の声をないがしろにするのではないと思っている」と述べた。

「花火は平和の象徴」 越後3大花火 《見上げてごらん!》5

【コラム・小泉裕司】古来、「3」という数字を尊ぶ伝統があるようで「3大〇〇」はその代表格。試しにネットで「#」してみると、「日本3景」「3大名園」「世界3大美人」など国内外を問わず、様々な分野に数多の「3大」が存在することがわかる。花火においてもしかり。「土浦全国花火競技大会」、大曲の「全国花火競技大会」、「長岡まつり大花火大会」の3つを「日本3大花火大会」と称している。 地域限定の「3大花火」もある。新潟県内で屈指の人気を誇り、全国から熱烈なファンが訪れる個性豊かな3つの花火大会を、県民の誇りとして「越後3大花火」と総称している。 日本海が舞台の「ぎおん柏崎まつり海の大花火」(柏崎市)。日本一長い信濃川河川敷が会場の「長岡」。そして、「浅原神社秋季例大祭奉納大煙火(片貝まつり)」(小千谷市)は神社裏手の山場が会場となる。打ち上げ場所を地名に冠して、「海の柏崎」、「川の長岡」、「山の片貝」とも呼ばれている。 まるで夏休みの絵日記に描かれる「3大」テーマのようだ。いずれの大会も、広大な地勢を存分に生かした10号(直径約30センチ)以上の迫力ある大玉花火を連続で打ち上げる演目が魅力。「柏崎」と「長岡」は正3尺玉(直径30センチ)、「片貝」にいたっては正4尺玉(直径40センチ)を打ち上げる。 観覧席を揺らす炸裂(さくれつ)音や、直径600~800メートルともいわれる超巨大な光の開花瞬間は、何もかも忘れられる刹那(せつな)を演出してくれる。もう1つ共通の特徴は、地域固有の歴史や伝統文化を継承するがゆえ、「第〇土曜日」とかではなく、曜日を問わず、開催日を固定していることである。したがって、週末休みの場合は、少し縁遠いのかも知れない。 柏崎から長岡、そして片貝へ

太陽光発電に侵食される里山 《宍塚の里山》91

【コラム・片山秀策】地球温暖化対策として、二酸化炭素(CO₂)を発生する化石エネルギーから、太陽光や風力など再生可能な自然エネルギーに転換しようとする動きがあります。再生可能エネを利用する動きは、1970年代のオイルショックの後から始まっていますが、日本ではなかなか代替が進んでいませんでした。 ところが、2011年の福島第1原発事故の後、再生可能エネ利用を推し進める再エネ特措法による固定価格買い取り制度(FIT)で弾みがつき、あちこちで太陽光発電の建設が進んでいます。問題は、太陽光発電所は大きな面積が必要となるため、耕作放棄地や未利用地が使われるようになっていることです。 未利用の土地といっても、工場や住宅に使われていないだけで、大気中のCO₂を吸収する樹木が生育していて、多様な生物が生息する場所です。 樹木は10年単位で光合成により大気中のCO₂を固定しています。その樹木を大量伐採して、耐用年数が20年程度の太陽光発電所が建設されています。土浦市内にある大規模太陽光発電所を例に挙げると、約26ヘクタールの平地林を伐採して建設されました。もともとそこにあった林が何十年もかけて固定したCO₂は、燃やされたり廃棄されたりします。 再生可能エネの一つ、太陽光発電施設を造るために、大気中のCO₂を固定する森を破壊することは、本末転倒というか、大きな矛盾をはらみます。 1ヘクタール以上の太陽光発電所の設置は都道府県知事の許可、1ヘクタール未満の場合は市町村長の許可がそれぞれ必要ですが、発電量が50キロワット未満の小規模なものは届け出が要らないので、宅地のミニ開発のように、行政も住民も知らないうちに広がっていくことが心配されています。

国の落ち度一部認める 9人に3900万円賠償命令 常総水害、水戸地裁で判決

2015年9月の鬼怒川水害で、住民が甚大な浸水被害に遭ったのは国交省の河川管理に落ち度があったためだなどとして、常総市の住民32人が国を相手取って約3億5800万円の損害賠償を求めた国家賠償訴訟の判決が22日、水戸地裁で出された。阿部雅彦裁判長は、国の河川管理の落ち度を一部認め、国に対し、住民9人に約3900万円の損害賠償を支払うよう命じる判決を出した。 争点として①砂丘林による自然堤防が掘削され太陽光発電パネルが設置された場所から水があふれ出た若宮戸地区について、国が砂丘林を河川区域に指定しなかったのは河川管理に落ち度があったのか②堤防が決壊した上三坂地区について、堤防の高さが低かったのに他の地区に優先して改修しなかったのは、国の河川管理に落ち度があったのかなどが争われた。 判決は、若宮戸地区の砂丘林について、国は砂丘があることを根拠に安全性が備わっていると扱っていたのだから、砂丘を河川区域に指定することを怠ったのは国の河川管理に落ち度があったとし、住民側の主張をほぼ認め、若宮戸地区住民の家屋や家財などの被害に対し損害賠償を命じた。 一方、もう一つの争点である上三坂地区の堤防決壊について、判決は、堤防の高さだけでなく堤防幅も含めた評価を行う必要があるなどとし、「国の改修計画が格別不合理であるということはできない」などとして、国の落ち度を認めなかった。 全国に勇気与える判決 住民側の只野靖弁護士は判決について「当初から人災だと言われ続けてきた被害が、一部かもしれないが(損害賠償を)認められたことは、裁判所の優れた判断があったと思うし、原告32人が力を合わせてやってきたからこそと思う。水害訴訟のこれまでの判例の枠組みの中でも、河川管理者による瑕疵(かし)が認められる事例はひじょうにレアなケース。若宮戸(の砂丘林)を河川区域に指定しなかったのはだめだよと真正面から言ってくれたことは意義がある。全国に勇気を与える判決だったのではないか」と話した。一方、上三坂については「(若宮戸からの溢水による被害と、上三坂からの決壊による被害との)割合的な(損害賠償の)認定も十分可能だったのではないか」とした。

つくば秀英、逆転サヨナラ 土浦日大も4回戦進出【高校野球茨城’22】

第104回全国高校野球茨城大会は17日、3回戦8試合が行われ、つくば・土浦勢は、いずれもシード校のつくば秀英と土浦日大が3回戦を戦った。笠間市民球場ではつくば秀英が東洋大牛久に逆転サヨナラ勝ち、J:COMスタジアム土浦では土浦日大が鉾田二に2ー0で勝ち、いずれも4回戦進出を決めた。 つくば秀英は4ー4の同点で迎えた8回裏、1死満塁で代打森田力也がレフト前へタイムリーを放ち勝ち超すと、続く伊藤諒がライトへの犠飛で1点追加、2点をリードした。 東洋大牛久は9回表1死一、二塁で、代わったつくば秀英のエース塚越伊織から、石井洋輔が右中間にスリーランホームランを放ち逆転。さらに3点を追加して10対6とし、勝負あったかと思われた。 しかしつくば秀英は、その裏、2連打から棚井悠斗のタイムリーで1点を返すと、1死の後、ショートのエラーで1点追加。続く吉江立のライト線へのタイムリーツーベースヒットで同点とした。さらに森田力也が初球を狙ってレフトオーバーのツーベースを放ち、吉江がサヨナラのホームを踏み、つくば秀英が熱戦を制した。 2時間43分に及んだ試合は、両校共に13安打、投手は東洋大牛久が5人、つくば秀英は6人を注ぎ込み死力を尽くした。

茎崎庁舎跡地に小売店誘致 保健センターは存続 つくば市

庁舎解体後、更地のままになっているつくば市の茎崎庁舎跡地(同市小茎)について市は、2年前に住民に示した案(20年8月7日付)を見直し、跡地に食料品や日用品を販売する1000平方メートル規模の小売店を誘致する方針を明らかにした。前回、解体するとしていた隣接の茎崎保健センターは解体せず存続させる。 10日と11日、地元説明会を開き、新たな方針を説明した。10日の説明会では参加者から「大賛成」「一刻も早く誘致してほしい」などの意見が相次いだ。 誘致する小売店は、跡地約2700平方メートルに、建築面積1000平方メートル程度の店舗を誘致する。店舗は平屋建て、駐車場は30台程度となる。土地は市が事業者に貸し付ける。賃料は固定資産税評価額の1000分の25という。7月中旬ごろから事業者を公募し、9月中旬ごろまでにプロポーザル方式で選定する。来年6月ごろまでのオープンを目指す。 市公有地利活用推進課は小売店の選定について、自宅に宅配する、地元産品を扱うなど、地域住民のライフスタイルに合わせた評価基準を示した上で、学識経験者、住民代表、市職員で構成する候補者選定委員会を開いてより優れた事業者を選定したいとした。 保健センターでは、集団健診や健康相談などを引き続き実施する。2階建ての建物は耐震基準を満たしている一方、老朽化していることから、トイレや冷暖房などの設備を一部改修したり、市民のたまり場となるオープンスペースを設置したり、会議室の貸し出し手順を見直し利用しやすくするなどを検討しているという。保健センターの改修も小売店の出店と同時進行で進める。ただし改修時期は未定。 10日夜開かれた地元説明会の様子=つくば市小茎、茎崎保健センター

筑波大・東京芸大発 若手の感性合流 開幕した「絵画の筑波賞」展

それぞれつくば市と取手市にキャンパスを置く筑波大学、東京芸術大学の在学生や卒業生ら若手作家の作品を展示する「絵画の筑波賞」展が15日、つくば市二の宮のスタジオ’Sで開幕した。会期は29日まで。「絵画の筑波賞」は主につくば市内の民間企業が中心となり、若手作家の創作活動を支援する目的で2020年に創設され、今年で3回目となる。 19点展示 大賞に森さんの作品 筑波大(洋画研究室、日本画研究室)と東京芸大(油画研究室、日本画研究室)、両大学の各研究室から、35歳以下の作家による19点が推薦され出品された。立島惠さんら5人の審査員が選考した。 大賞受賞の「葉の音」和紙、岩絵具(2022年 53×65.2cm) その結果、大賞に森友紀恵さん(東京芸大修了)の「葉の音」、準大賞に岡野智史さん(筑波大修了)の「Hungry Predator(飢えた捕食者)」、優秀賞に古山結さん(東京芸大修了)の「I want to...

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異星人と犬 《短いおはなし》15

【ノベル・伊東葎花】若い女が、ベンチで水を飲んでいる。傍らには、やや大きめの犬がいる。「犬の散歩」という行為の途中で、のどを潤しているのだ。なかなかの美人だ。身なりもいい。服もシューズも高級品だ。彼女に決めるか。いやしかし、犬が気になる。動物は敏感だ。余計なことを感じ取ってしまうかもしれない。 私は、遠い星から来た。今はまだ体を持たない。水のような流体だ。ターゲットを探している。性別はどちらでもいいが、女の方に興味がある。すっと入り込み脳を支配して、地球人に成りすますのだ。そして我々の星にとって有益なデータを持ち帰ることが目的だ。誰でもいいわけではない。容姿は重要。生活水準も高い方がいい。あの女は、大企業に勤めている。申し分ない。犬さえいなければ。 私には時間がない。地球時間で5時間以内に入り込まないと、気体になって宇宙に戻ってしまうのだ。意を決して、女に近づいた。耳の穴から入り込む。一瞬で終わる。一気に飛び込もうとジャンプした私の前に、犬が突然現れて大きくほえた。 しまった。犬の中に入ってしまった。 「ジョン、急にほえてどうしたの?」女が、私の頭をなでている。どうしたものか。地球人については学習してきたが、犬についてはまったくの無知だ。逃げようと思ったが、首からひも状のものでつながれている。とりあえず、犬になりきって様子を見よう。そしてチャンスを狙って女の方に移るのだ。立ち上がって歩き出した私を見て、女が目を丸くした。「ジョン、2足歩行が出来るの? すごいわ。ちょっと待って、動画撮るから」しまった。犬は4本足だった。 それから私は「人間みたいな犬」として、ユーチューバー犬になった。ソファーでテレビを見たり、フォークを使って食事をするところをネットでさらされた。想定外だが、女と同じベッドで寝られることだけは、まあよかった。女は優しくて、いつも私をなでてくれた。「いい子ね」と褒めてくれた。女が眠っている間に、犬の体から女の体に移動することは易しい。しかし女の無防備な寝顔を見ると、なぜか躊躇(ちゅうちょ)してしまうのだ。

11カ国の出演者決まり制作発表 「世界のつくばで子守唄」コンサート

歌のコンサート「世界のつくばで子守唄 海のシルクロードツアー2023制作発表会」が28日、ホテル日航つくば(つくば市吾妻)ロビーで行われた。同市在住の脚本家、冠木新市さんの企画・プロデュースで、7月1日に開かれる。11カ国、15曲の子守歌をそれぞれの国や地域の出身者、約40人が歌や舞踊で披露し、コンサート後は各地域の交流会を行うという。 中国語の歌「祈り」を歌う劉暁紅さんと伴奏する大川晴加さん=同 制作発表会はコンサート会場となる同ホテルの「ジュピターの間」前で行われた。大川晴加さんのピアノ伴奏に合わせ、中国出身の劉暁紅(リュウ・ギョウコウ)さんが中国の歌「祈り」を歌い、披露した。「祈り」は日本の「竹田の子守歌」と同じ曲調で、中国だけでなくミャンマーでもよく知られる曲だという。演奏後はバングラデシュ出身のアナミカ・スルタナさんや台湾出身の潘頤萱(ハン・イガン)さんら出演者たちがそれぞれ自己紹介し、挨拶した。 挨拶する出演者の潘頤萱さん=同 つくば市在住で外国人サポートの仕事をしているアナミカさんは、コンサートで「アイアイチャンドママ」(日本語訳「来て、来て、ムーンおじさん」)という歌を披露する。この歌はアナミカさんが子どもの頃に母親から聞いた歌で、アナミカさんの母親も子どもの頃に聞き、代々伝わってきたという。「どのくらい古くから歌われているか分からない。子どもがよく眠ることを願う歌。バングラ語(ベンガル語)で歌います」と話す。

川遊び創出に海洋クラブ助け船 【桜川と共に】4

「最近の子どもたちは川に入ってはいけないと教わる。もっと川で遊んで、桜川の環境に興味を持ってほしい。そして澄んだ桜川を取り戻したい」。桜川漁協の組合員らは、大人が安全を重視するあまりに子どもたちが川から遠ざかっている現状を憂う。そんな中、子どもたちが川で遊ぶ機会を創出しようと、桜川に新しい風が吹き込んできた。 地元NPO、7月から本格的な活動へ 桜川での自然体験活動を先導するのはNPO法人Next One.(ネクストワン、つくば市研究学園)。筑波大学大学院で体育科学を修めた井上真理子さん(39)が代表を務める。桜川漁協の協力を得て今年から「B&G Next One.海洋クラブ」を発足させた。本格的な活動を7月から開始する。月1回、桜川での自然体験を行い、地域の人と交流しながら、環境問題についても学びを深めていく予定だ。 式で挨拶する山本杏さん=桜川漁協(つくば市松塚) 28日には、同クラブの活動拠点となる桜川漁業協同組合(つくば市松塚)でカヌーやライフジャケットなどの舟艇器材配備式が行われた。式では井上さんや器材を提供した公益財団法人B&G財団(東京都港区)の理事長である菅原悟志さんらが挨拶。市内外から訪れたクラブ員の児童ら16人とその保護者ら、つくば市環境保全課や観光推進課の職員も出席し、児童と漁協組合員らがクラブ発足を記念して桜の木2本の植樹を行った。式後は児童らが組合員やネクストワンのスタッフらから手ほどきを受けて釣りやカヌーの体験を行い、桜川の自然を満喫した。

土浦市立博物館が郷土史論争を拒絶!《吾妻カガミ》158

【コラム・坂本栄】土浦市立博物館と市内の郷土史研究者の間で論争が起きています。争点は筑波山系にある市北部(旧新治村の一角)が中世どう呼ばれていたかなどですが、博物館は自説を曲げない相手の主張に閉口し、この研究者に論争拒絶を通告しました。アカデミックディスピュート(学術論争)を挑む市民をクレーマー(苦情を言う人)と混同するかのような対応ではないでしょうか。 「山の荘」の呼称はいつから? 博物館(糸賀茂男館長)と論争しているのは、藤沢(旧新治村)に住む本堂清さん(元土浦市職員)。社会教育センターの所長などを務め、退職後は市文化財審議委員、茨城県郷土文化振興財団理事も歴任した歴史通です。「山の荘物語」(私家版)、「土浦町内ものがたり」(常陽新聞社)、「にいはり物語」(にいはりの昔を知り今に活かす会)などの著作もあります。 争点はいくつかありますが、主なものは現在東城寺や日枝神社がある地域の呼び方についてです。本堂さんは、同地域は古くから「山の荘」と呼ばれていたと主張。博物館は、同地域は「方穂荘(かたほのしょう=現つくば市玉取・大曽根辺りが中心部)」に含まれ、中世室町時代以前の古文書に「山の荘」の記載はないと主張。この論争が2020年12月から続いています。 博物館によると、この間、本堂さんは博物館を11回も訪れ、館長や学芸員に自分の主張を展開したそうです。そして、文書による回答を要求されたため、博物館は「これ以上の説明は同じことの繰り返しになる」と判断。これまでの見解をA4判3枚の回答書(2023年1月30日付)にまとめ、最後のパラグラフで論争の打ち切りを伝えました。 その末尾には「以上の内容をもちまして、博物館としての最終的な回答とさせていただきます。本件に関して、これ以上のご質問はご容赦ください。本件につきまして、今後は口頭・文書などのいかなる形式においても、博物館は一切回答致しませんので予めご承知おきください」と書かれています。博物館は市民との論争に疲れ果てたようです。