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高齢者の健康づくりへ 土浦市社協がスポーツ用具無料貸し出し

【谷島英里子】高齢者の健康づくりや仲間づくりにつなげてもらおうと、土浦市社会福祉協議会は、ニュースポーツの一つ「シャフルボード」用具の無料貸し出しを6月から始めた。年齢や障害の有無にかかわらず誰もが楽しめる。 シャフルボードは、縦長コートの反対側にある得点エリアに、ディスク(円盤)を細い棒(キュー)で押し出すように滑らせて得点を競うスポーツ。ディスクは1人4枚ずつを交互に滑らせる。相手のディスクに押し出されると0点になってしまうなどカーリングに似ている。 11日、同市小松地区の小松長寿会に初めて貸し出された。同会では毎年6月に軽度なスポーツや食事を楽しむ「ふれあい運動会」を開催してきた。会長の今井健也さん(76)は「毎年同じ種目だとマンネリになる」と、今年はシャフルボードを取り入れた。 参加したのは26人。初めはディスクを滑らせる微妙な力加減にやや苦戦している姿が見られたが、慣れると「行けー」と声を上げたり、相手のディスクをはじくための方向を考えたりと大いに楽しんでいた。 同市社協職員は「どんどん活用していただき、健康づくりに役立ててもらいたい」としている。 貸し出し対象は市内の高齢者団体やサークル、グループなど。期間は使用日から5日以内。問い合わせは社協福祉のまちづくり係(電話029・821・5995)まで。

TX堅調 20年3月に新型車両導入

【鈴木宏子】つくばエクスプレス(TX)が堅調だ。2017年度の営業実績は09年度から9期連続で経常黒字を達成し、開業以前からの累積損失を解消した。今後も乗客数の伸びが続き、東京オリンピックが開催される2020年度は現在より8%増加すると見込む。輸送力を増強させるため同年3月に新型車両TX-3000系を導入する計画だ。 TXを運行する首都圏新都市鉄道(東京都千代田区、柚木浩一社長)が発表した18年度から3年間の中期経営計画によると、沿線自治体の人口は引き続き増加し、20年の1日平均乗客数は17年度の37万人から40万人に達すると見込む。 20年に運行予定の新型車両は30両編成で、現在の車両を基本に先鋭感を強調したデザインになる。車両は走行時の消費電力を約13%削減。車内は車いすやベビーカー利用者が利用しやすいよう各車両にフリースペースを設置などする。 輸送力増強の取り組みとしてほかに20年春から、最混雑区間で朝のラッシュ1時間の最大運行本数を現在の22本から25本に増やす。 安全性の向上では近年、乗客数の急増を背景に、ドアに荷物が挟まるなどの事故が発生していることを受けて、20年度までに八潮駅など8駅のホームドアにドアの挟みを検知する3次元センサーを設置する。ほかに混雑の激しい秋葉原駅のホームを延伸する。 東京オリンピックをきっかけに外国人観光客が増えると見込まれることから、同五輪バリアフリー指針を踏まえて、全20駅のトイレの便座を温水洗浄便座に改修するほか、全駅の窓口に翻訳サービス端末を配備する。 駅ナカや高架下の空間活用として、子育て支援施設の整備に積極的に協力。20年4月には八潮駅高架下に学童保育施設が開設される予定という。 同中期経営計画の設備投資額として計約300億円を予定している。 開業以来初の利益剰余金計上 一方、2017年度の営業実績によると、1日当たりの平均乗車人員は16年度と比べ1万6000人(4.5%)増の37万人、経常利益は22.7%増の61億4800万円となり、9期連続の黒字となった。当期純利益は24.3%増の46億100万円となり、前期末に22億2000万円あった累積損失が解消し、開業以来初めて利益剰余金23億8100万円を計上した。一方、TX建設に要した鉄道・運輸機構に対する債務が6000億円近く残っているとしている。 施設・設備は17年度までに、総合基地(つくばみらい市)入出庫線複線化、守谷駅追越設備新設、車体更新場新設の守谷3事業が完了し、基盤が整った。 TX一日平均乗車人員(人) 駅 2017年度 2016年度 つくば 18,606 18,425 研究学園 7,148 6,821 万博記念公園 2,974 2,705 みどりの 4,326 3,952 みらい平 5,094 4,835 守谷 24,959 24,516 柏たなか 4,909 4,434 柏の葉キャンパス 16,431 15,451 流山おおたかの森 36,491 34,702 流山セントラルパーク 4,707 4,346 南流山 35,913 34,619 三郷中央 14,069 13,164 八潮 22,414 20,613 六町 14,462 13,902 青井 6,651 6,440 北千住 48,741 46,556 南千住 5,159 4,989 浅草 10,803 10,536 新御徒町 20,310 19,389 秋葉原 66,070 63,849

記者が体験 ヨガでストレス軽減を実感 筑波大

【田中めぐみ】筑波大学(つくば市天王台)は、人間の身体活動能力を最大化するための次世代健康スポーツ科学を推進している。その効果的な方策の一つとして、2015年から同大学院の共通科目にヨガコースが開講した。院生たちは自分の研究テーマに向かい合い、さまざまなプレッシャーと戦っているが、生活にヨガを取り入れることでストレスが軽減しているという。6月3日と11日に同大武道館で開かれた社会人向けヨガ講座を記者が体験した。この講座は、同大のスポーツ・オリンピック学専門プログラム「つくば国際スポーツアカデミー(TIAS)」が社会貢献事業の一環として開催している。 ヨガはストレスやプレッシャーを切り抜け、平常心を取り戻すための心身技法だ。担当教員の一人である農学博士ランディープ・ラクワール教授によると、毎年ヨガコースの受講希望者は定員を超えキャンセル待ちの状態。教室は学生でいっぱいになり、ニーズの高さを感じているという。 研究成果を地域に還元 同大では、研究で得られた成果を広く社会に還元することを目指している。ランディープ教授は学生たちのヨガへの関心の高さを知り、16年から一般の参加者も受講できる「みんなのヨーガ」クラスを開講した。講師は長年ヨガや呼吸法指導、ヨガの科学的研究に携わってきた高橋玄朴講師。講座は深遠なヨガの思想について解説する講義とヨガの実技合わせて各回3時間ほどで、今年度は7月15日まで開講している。 講義のテーマは毎回異なっている。3日の講義は「東洋心身思想の特徴とその広がり」。高橋講師によると、座禅や気功、武道とヨガには共通する特徴があり、それは姿勢を整える(調身)、呼吸を整える(調息)、心を整える(調心)ということだ。日本の「道」(蹴鞠、能・狂言、武道、茶道など)にも共通する心身技法があるという。 ラクワール教授は「大学発の講座である以上、アカデミックな内容であることを重視している」と言う。専門的で難解な部分もあるが、講義後には高橋講師やラクワール教授に自由に質問することもできる。 寝不足でこわばり 脱力体操でほぐれる 講義は1時間ほどで終わり、短い休憩の後いよいよ実技だ。高橋講師の指示に従いながら、まずは体をほぐす脱力体操から始める。前の週に忙しかったこともあり、1週間まとまった運動をしていない。前夜は寝不足気味で少しだるさがあった。しかし、力を入れては抜くという運動をじっくり繰り返しているうちに首のこわばりや肩の緊張が取れてきた感じがする。 外は緑いっぱいで気持ちの良い快晴。静かな中、武道場で試合する人たちの掛け声や鳥の声、葉擦れの音が遠く聞こえる。ゆったり流れる時間が心地よい。時間をかけて体を伸ばし呼吸を続けるうちに、浅かった呼吸がだんだん深くなり、たくさん息を吸い込めるようになってきた。その分吐く息も長くなる。もともと体が硬く、先生のようにはできないポーズも多いが、気にせずに体が心地よく伸びるのを味わう。 雑念ばかり 10まで数えられない! 実技前の講義で、仏教の行のやり方である「数息観(すうそくかん)」について習った。1から10まで数を数えながら呼吸をし、最後までいったらまた1に戻る、間違えたらまた1から数え直すというものだ。高橋講師の指示で始めるが、これがなかなかうまくいかない。数を数えていても仕事の事ばかり頭に浮かんでは消え、何度やっても10まで数えられない。「あっ、また雑念だ」と思ってやり直すのだが、無心になることがこれほど難しいとは。日ごろどれだけ雑念ばかりで生活しているのかを思い知った。 その後指示で、自分にだけ聞こえるように「んー」と言いながら瞑想をする。「無字観(むじかん)」という技法だ。すると、自分の声の響きに集中するせいだろうか。雑念が減った。不思議な感覚だ。しばらく「んー」と言い続けることだけに集中し、その後先生の指示で止めると、なんとも言いようのない穏やかな静寂が広がる。明鏡止水の心境。とても気持ちの良い感覚だ。 不安消え目の前シンプルに 初心者にも取り組みやすく手順を踏んだ瞑想のやり方は、高橋講師が大学院の学生のために考案したものだという。静かな心の状態をゆっくりと味わった後、仰向けのポーズになってゆったり呼吸し、伸びをして起き上がる。 ヨガをやる前に感じていた「あれもこれもやらなくては」という焦燥感や漠然とした不安感が消え、目の前の仕事がシンプルに映り、やるべきことの優先順位が明確になった感じがする。本来各々が持っている力を最大限発揮できるようにするというヨガの効果を記者も実感することができた。

調整池 樹木伸び放題 福島原発事故影響 土浦市が伐採、土砂搬出検討

【鈴木宏子】福島第1原発事故による放射能の影響により土浦市内で調整池の浚渫(しゅんせつ)が行き届かず、場所によって樹木が伸び放題になっている。同市6月議会一般質問で指摘があった。市は調整池の機能を確保するため、今後、放射線量を測定した上で、樹木の伐採や草刈りなどを実施し、土砂の搬出を検討するとしている。久松猛市議(共産)が指摘した。 調整池は雨水を一時的にためて冠水や浸水被害を起こさないようにする施設で、市内には宅地造成や土地区画整理事業でつくられた調整池が58カ所あるという。規模は100㎡未満の小規模なものから4万㎡以上の大規模なものまでさまざまで、市が管理している。 久松市議の地元、同市木田余東台の住宅団地調整池は現在、樹木が生い茂っている。震災前からほとんど手入れされてなかったと久松市議はいう。数年前、区長が市に浚渫を要望。市は調整池内に重機を入れて浚渫を実施したが、土砂は調整池敷地内に寄せ集められただけだった。当時は住民に対し放射能の影響で持ち出せないなどの説明はなかったという。震災から7年が経過し、現在、樹木はさらに伸び、底に泥がたまっていて水たまりがあるため周辺住民は蚊の発生に困っていると久松市議は話す。 市によると各調整池の管理は、2011年の東日本大震災前は排水口と周辺の土砂のしゅんせつ、草刈り、清掃を随時実施していた。 震災後は調整池に堆積している土砂は放射線量が高く受け入れ先がないことから搬出できず、市は清掃して出た排出口付近の土砂を、調整池内に一時保管などしている。震災後も定期的に清掃している調整池がある一方、排出口以外の部分は土砂が堆積して草が生え、木が茂っている調整池もあるという。 市は、震災から7年が経過し状態も変わっているとして、今後、調整池内に堆積した土砂について放射線量や放射能濃度、堆積した土砂の調査を実施する。放射線量によっては受け入れが可能な処分先もあるとして処分を検討するとした。 規模の大きな調整池については、調整池の機能を確保するため、草刈りや樹木の伐採、配水口周辺の清掃などを優先的に行いたいとしている。 土砂の搬出の検討に対し、東日本大震災が発生した2011年から3年間にわたって市内の放射能汚染の実態を独自に測定し調査してきた市民団体「土浦まちづくり市民の会」代表の長坂慎一郎・山形大学元教授は「最近、市内の調整池の土砂の測定を実施したが高さ1mで0.5㍃シーベルトあり、除染の目安の0.23㍃シーベルトを超えていた。たまった土砂を浚渫しないと本来の調整池の機能を果たさないということだと思うが、調整池には集水域から放射性物質がたまるので、土砂を搬出する前に測定をする必要がある」などと話している。

【シルバー団地の挑戦】2 文化部が医療講話

【橋立多美】つくば市茎崎地区の大規模住宅団地、森の里自治会公会堂で15日、文化部主催の講話「自分と家族を守るための地域医療の知識」が開催された。60代や70代の前期高齢者を中心に約70人の団地住民が梅雨寒の中を集まった。 同団地の世帯数は約1300戸で高齢化率は5月1日現在49%(市市民活動課調べ)。これまで自治会文化部は、住民の融和を目的にしたコンサートや文化祭などの行事を継続してきたが、今年度から超高齢社会に対応した行事を盛り込むことになった。講話はその一環で初の試み。 講師は同市倉掛で内科医院を開業し、長年高齢者への訪問医療を実践していた室生勝さん(82)。医院を閉じた後も、高齢者のための講演や相談などの活動を続けている。NEWSつくばのコラムニストでもある。 室生さんは自己健康管理法や病院の種類と役割、かかりつけ医の見つけ方などを分かりやすく説いた。また、疾患を持ち医療を受ける側も、病気の治療や生活の質を向上させるための知識を得ることが必要だと話した。患者の心得として勧めたのが「健康手帳」。血圧の数値と体調の変化を記載し、受診時に持参すれば診断に役立つと述べた。 講話を聞いた古谷とよ子さん(70)は「相性の良い医師をかかりつけ医にという話があったが、私よりパソコンの画面を見ている医者が多くて決められず、切実な問題。暮らしに直結した医療や介護の話をまた聞きたい」と話していた。 文化部部長の中村栄子さん(69)は「医療は聞きなれない専門用語が付きものですが、1人も退席することなく最後まで真剣に聞いてくれた。関心が高いことが分かったので医療や介護に関する行事を続けていきたい」と語った。  

ピンクのバッタ捕まえた! つくばの小学5年生

【鈴木宏子】つくば市並木、桜南スポーツ公園の草原で、市立桜南小5年の福田大貴さん(11)と宮田桃羽さん(10)がピンク色のバッタを捕まえた。現在、福田さんが虫かごで大事に育てている。 ミュージアムパーク県自然博物館(坂東市)教育課動物研究室の西元重雄さんによると「ピンク色は突然変異。それ自体珍しいが、自然界では非常に目立ち天敵に捕食されてしまう。生き残っていた個体を見つけられたこと自体が貴重」と話している。 5月16日夕方、バッタがたくさんいる同公園の草原で友達と遊んでいたところ、宮田さんがピンク色のバッタを見つけた。近くにいた福田さんが追いかけて捕まえた。「初めてピンクのバッタを見たのでうれしい」と宮田さん。福田さんは「普通のとは違うけれど感動した」と話す。 バッタは3㎝ほどの大きさ。西元さんによると、小型のバッタ、ヒナバッタで、春に羽化し2カ月ほど経った成虫という。本来は茶褐色だが、捕まえた当初は紫がかったピンク色だった。5月21日に虫かごの中で脱皮し現在は薄いピンク色になっている。 捕まえたバッタは福田さんが土を敷いて草を入れた虫かごに入れて飼育している。えさは、捕まえた草原に生えているイネ科の草を週1回ほど採って与えているという。「元気にえさを食べているので順調にいけば秋から冬ごろまで生きているのではないか」と西元さん。福田さんは「大きなピンクのバッタになってほしい」と話す。 母親の福田佳奈子さんによると、近々もう1匹捕まえてきてつがいにする計画という。卵を産ませてピンク色のバッタが生まれるのを楽しみにしている。  

しゃべっぺ土浦 企画展のボランティア募集

【谷島英里子】土浦市民ギャラリー(アルカス土浦1階)で来年2月に開く市民協働の企画展「しゃべっぺ土浦-見ればしゃべりたくなる写真展(仮)」の企画・運営ボランティアを市が募集している。応募の締め切りは15日。 ボランティアは月に1~2回の企画会議に出席しながら写真提供を呼びかけたり応募写真の整理をしたりする。11月~来年2月からは展示準備を行う。展示は同2月中旬から3月上旬を予定している。 ギャラリー館長の佐賀憲一さんは「アートに興味があって、土浦を盛り上げたいと思う方など世代を超えておしゃべりができる企画展を作り出したいですね」と呼びかけている。 申し込み、問い合わせは(電話029・846・2950)、(ファクス029・846・2951)まで。

「心を軽くして」 がん体験者が患者と経験共有 筑波メディカルでピアサロン

【鈴木萬里子】がん体験者が、がん患者や家族の悩みや不安を聞き、体験を共有するピアサポートが、がん診療連携拠点病院の筑波メディカルセンター病院(つくば市天久保)で毎月1回開かれている。がん体験者の会「ピアサポートつくば」(神田裕子代表)が相談支援活動を行っている。 患者にとってがんへの不安や向き合う方法など、悩みは多い。利用者は体験者と話すことで気持ちを分かち合い、自分の考えをまとめるなど、心を軽くして不安を和らげる一助となっている。家族もどう接すれば良いのか、何をしてあげられるのかなど不安や悩みを話すことができる。 がん患者は家族や友人に不安や辛さを話しても「かわいそう」と思われて段々話さなくなってしまうという。その一方で自分の思いをどこかで吐き出したい気持ちもある。ピアサロンではどんな話も外に漏れることはなく、安心して話すことができる。がん体験者のサポーターは良い悪いの判断はせず、利用者の考えをそのまま受け入れるという。 ピアサポートつくばの支援活動は今年で3年目となった。サポーターは8人、2人1組が当番となり患者同士が気楽に集い、おしゃべりをするサロンを支える。個別にじっくり話を聞く個別面談にも対応する。 サポーターの一人、山田陽子さんは「体験者だからこそ分かち合えることもある。一人で抱え込まないで、同じ悩みを持つ仲間と話して心を軽くしてほしい」と話す。近年がん患者数は増加しているが同時に治療法も進歩している。早期発見すれば治癒率も高い。山田さんは「病気を治すのは医者。病気と向き合って生きていくのは自分。年1回の健康診断が何より重要、是非受けてほしい」と呼び掛ける。 取材当日の当番サポーターの2人は「人の役に立ちたいとの思いでサポーターになった。患者さんが笑顔になって帰っていくのがうれしい」「自分も治療中はゆとりがなくいっぱいいっぱいだった。時間が経ってその経験を伝えられるようになり良かった」と話していた。 ピアサポートは、2008年に始まった県のがん患者支援推進事業で、県内10カ所のがん診療連携拠点病院で実施されている。サポーターには養成講座の受講が義務付けられている。ピアは仲間を意味する。 ◆ピアサロンつくばは、予約不要で相談も無料。通院している病院に関係なく利用できる。次回の開催は6月21日(木)。来年2月まで毎月第3木曜日、午後1時30分~3時30分。筑波メディカルセンター病院1号棟4階「つつまれサロン」。問い合わせは筑波メディカルセンター病院患者家族相談支援センター(電話029-851-3511)。またはピアサポートつくば(メールpeertsukuba@gmail.com)まで。

クレオに図書館移転を検討 つくば市 整備費用22億円

【鈴木宏子】西武筑波店とイオンつくば駅前店が撤退後、入居店がなく閉鎖されているつくば駅前の商業施設クレオ(筑波都市整備所有)の再生について、五十嵐立青つくば市長は12日、5、6階に図書館など公共施設を入居させることを検討していることを明らかにした。入居費用は約22億1400万円になるという。 図書館のほか、窓口センター、市民活動総合センター、子育て支援施設を5、6階に入居させることを検討している。図書館は、つくば文化会館アルス(同市吾妻)にある中央図書館を移転させることになるという。アルスの跡地活用は改めて検討する。 市によると今年1~3月、5、6階に市公共施設を入居させることを想定し、クレオの建物や設備の老朽化の状況などを約760万円掛け調査した。建物に問題はないが、老朽化が進んでいる設備が一部にあり、全棟を大規模改修する場合は約51億6200万円の費用がかかると試算した。さらに図書館を入居させる場合、クレオは商業施設として設計されており積載荷重が重くなるため、床などの構造補強を行うことが必要になる。5、6階2フロアの設計・整備費用は約22億1400万円になるという。 市は今後さらに、所有者からクレオ5、6階を賃貸する場合と購入する場合のそれぞれのケースについて、費用や運営方法などを調査するという。五十嵐市長は12日、同調査費用として約760万円を6月議会に提案した。結果は12月ごろまでにまとめるという。 クレオは地上7階・地下1階建て。延床面積は約5万6000㎡。5階と6階の面積はそれぞれ約5500㎡。アルスにある現在の中央図書館の面積は約2400㎡で、クレオに移転する場合、約1.8倍の4360㎡にすることを想定しているという。 クレオは筑波都市整備(同市竹園)が土地と建物を所有し、現在、売却も含め、新たな活用方法を検討している。つくば市の検討内容に対し同社は「つくば市の内容がよく分かってないのでコメントできません」としている。

【ひと】心地良い空間で地域を元気に パブオーナー 松島壮志さん

【鈴木康平】つくば市天久保のリッチモンド2番街にあるパブ「フィンラガン」は、連日深夜まで多くの客でにぎわう。 オーナー、松島壮志さん(46)は筑波大学体育学群入学後、アルバイトでバーテンダーの世界に足を踏み入れた。同大学近くのバーの副店長を任され、カウンターの内側で多くの時間を過ごす学生生活だった。「一流の世界を見たい」と都内の店にも頻繁に足を運び、技術を学んだ。「興味の先へ突き進んでいく性格」と自身を分析する。 大学を卒業後、アルバイト先の店舗にプロのバーテンダーとして職を得た。当時ウイスキーの虜(とりこ)になっていた松島さんは「ビンテージや価格帯、豊富なバリエーションなど奥深い世界を好きになった」と話す。バー仲間から言われた「一度、本場を見なくてはだめだよ」に背中を押され、26歳の時ウイスキーの本場スコットランドへ単身旅立った。 同国各地に点在する蒸留所を巡った旅。しかし、当初は松島さんが思っていたのとは違うものだったという。「日本で飲んでいないものは無いくらい飲んでいたから、初めはたいしたことないと感じていた」。しかし旅が進むにつれて、「パブ」という街の酒場に心引かれてゆく。 「バーの世界は酒に対して真摯に向き合う、緊張感のある世界」と旅立つ前の環境を回想する松島さん。一方、パブはパブリックスペースの略語で誰の管理下でもない、自由でリラックスした雰囲気を大切にする。「時には何も飲み食いせず、話すだけで帰る人もいた」ことに衝撃を受けた。この出合いが、後の「フィンラガン」の原点につながる。 帰国後、29歳の時に独立してオープンした同店。スコットランドで出合ったパブを再現するため、松島さんの思いが形になった店内は、立ち飲みを想定した背丈の高いカウンターやテーブルが並ぶ。15種類のクラフトビールに自然派ワインやモルトウイスキーなどお酒と料理の会計は、「好きな時に出入りして欲しい」と、受け取る際に料金を前払いするキャッシュオン制を採用している。 クラフトビールの仕入れは「実際に飲んで、作り手に会って話す」過程を大切にする。原料のホップが収穫される時期には農園に出向いて手伝い、作り手との関係を深めた。客に提供する時も、「思いが詰まったビールを最高の形で出したい」と機材から注ぎ方まで細部に渡ってこだわってきた。 同店は今年で17年目。松島さんが掲げるのは「元気」というキーワードだ。「今までは良いお酒や料理など『モノ』を売ってきたが、今後は元気を出す『場作り』もしていきたい」。4月からは毎週水曜日に、市内に住む外国人との交流を目的としたイベント「TGIフィンラガン」を開催。今後も自身の趣味であるランニングとビールを活かした「Run for BEER(ラン・フォー・ビア)」など、新たな場作りに力を入れる。 日の暮れた頃、大学や仕事帰りに杯を片手に明日への元気を充電するお客さんを迎えるため、松島さんは今日もカウンターに立つ。 ◆ブラッセリー&バー「フィンラガン」はつくば市天久保2-9-2、リッチモンド2番街B-203。営業時間は月~土曜の午後6時30分~午前3時。日曜は午後3時~午後11時。電話029-852-0244。 ブログhttps://blogs.yahoo.co.jp/finlaggan0220 twitter https://twitter.com/barfinlaggan?lang=ja

91歳の洋画家 高橋秀さん個展

【鈴木萬里子】土浦市在住の洋画家で二科会会友の高橋秀さんの個展が、つくば市小田のギャラリーカフェ梟(ふくろう)で開かれている。会場には18点の油彩画と、薄く色づけした淡彩画10点の計28点が展示されている。 高橋さんは今年91歳。茨城大学を卒業し教職に就く傍ら創作活動に着手。43歳で初めて個展を開いた。第76回二科展特選などを受賞している。現在は土浦一中地区公民館で油彩画と淡彩画の講師として指導にあたっている。師は、茨城の自然を表現豊かにとらえた芸術院会員の洋画家、 服部正一郎さん(故人)。 同ギャラリーでの開催は昨年に続き2回目。今年はファンの要望に応えて筑波山に向き合った作品4点が展示された。 いずれも作品名札がない。高橋さんは「あえて付けない。自分の感性で感じて見てほしい」と話していた。ほとんどが具象と抽象の中間の半抽象画だ。色彩を自由自在に使い、独特な画風を作り上げている。 「教えるのがとにかく好き」という高橋さんを慕う生徒は50人に上る。来場した生徒のうち最高齢の小野直代さん(97)は「先生は褒めて伸ばして下さる。最近は先生の作品に近づき、褒められるのでうれしい。色の使い方が面白くてすてき」と話した。 ◆会期は17日(日)まで。入場無料、開廊時間は午前10時~午後4時30分。月曜、金曜休廊。問い合わせは高橋さん(電話029・821・8611)。

本堂清さん 画業60年で回顧展 土浦市民ギャラリー

【斎藤茂】美術団体「東光会」会員で参与の本堂清さん(87)=土浦市藤沢=の絵描き60余年回顧展が7日から、土浦市大和町アルカス1階の土浦市民ギャラリーで始まった。これまでの画業の足取りをたどる油絵百余点と水墨画約30点を展示、チャリティー向けに販売する。 本堂さんは土浦市で、福祉や社会教育、広報部門などに携わってきた元行政マン。この間、広報紙の挿絵を描いたり、土浦・石岡地方社会教育センターや亀城プラザの所長として絵画を通じた社会教育活動を行い、退職後も日展会友となるなど第一線で活躍した。 重厚な筆遣いの風景画をはじめとする油彩画を手掛け、文人画風の水墨画なども多数生み出してきた。『土浦町内ものがたり』や『河童物語』など絵入りの著作もあり、絵画教室などで指導した生徒は1000人を超すという。 その画業が60年に及び、88歳の米寿を迎えることから集大成の個展を開くことにしたもので、同回顧展応援会(大槻利夫代表)がサポートする。「多作と思ったことはないが、描くのが好きなんでしょうねえ。自宅には数百点を抱え込んでいた。いい機会だから納得のいく作品を選んで回顧展を開き、区切りをつけることにした」という。 6日には日展出品の100号の大作「獅子舞」や「鷹匠Mさん」などが会場に搬入された。「今回はチャリティーという趣旨なので、頒価にも配慮をしている。大作でもお求めやすい値段だと思う」。益金は市社会福祉協議会を通じ、福祉に役立てられるという。 ◆入場無料。14日まで。問い合わせは本堂さん(電話029-862-2707)

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つくばの高齢者施設でさらに3人が感染 新型コロナ

つくば市内で新型コロナウイルスの感染が確認された同市北条、介護老人保健施設アレーテルつくば(運営・恵仁会)の40代女性職員の濃厚接触者について、県は3日、さらに施設入所者3人の感染が判明したと発表した。同施設での感染者は計13人になる。 3人は、いずれもつくば市に住む90代の女性2人と80代の女性1人。3人とも症状はないという。 3日は入所者68人、通所者20人と職員26人の計114人についてPCR検査を実施した。111人は陰性だった。県はさらに濃厚接触者の調査を進めている。 ➡新型コロナウイルスの関連記事はこちら

桜も寂しげな入学式に つくば・土浦 小中学校再開はさらに2週間延期

小中学校の新学期の授業開始時期について、つくば、土浦両市は3日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため2週間、臨時休校することを決めた。授業開始は早くて20日となる。 両市とも感染者が発生していること、県南のつくばエクスプレスと常磐線沿線は、東京など都市部との行き来が多い感染拡大要注意市町村であるとして、県が2日、平日夜間と週末の不要不急の外出自粛を10日まで要請したことなど受けた措置となる。 両市とも新学期自体は6日から始まるが、その日は教科書などを受け取るだけで短時間で帰宅する。翌日から2週間の休校となる。 つくば市、今度は給食なし つくば市は、小中学校いずれも在校生は6日登校し教科書などを受け取る。7日から19日まで休校となる。入学式は小中学校とも7日予定されていたが実施せず延期する。ただし新小学1年生と新中学1年生は7日、保護者と登校し、教科書などを受け取る。 臨時休校中、保護者が働いていて家庭で面倒を見ることができない家庭については、児童クラブでのみ子供を受け入れる。3月の臨時休校期間は学校で受け入れ、給食も提供したが、今回は感染者が増加しているリスクを踏まえ学校では受け入れないという。児童クラブに登校する子供は弁当を持参する。

イベント相次ぎ中止も予約に列 つくばカピオ「春の椿事」!?

【日竎若菜】新型コロナウイルスの感染拡大により全国でコンサートや舞台公演などが中止となる中、つくば市のノバホール(同市吾妻)やつくばカピオ(同市竹園)でもコンサートやイベントの中止が相次ぎ、両館の3月の収益は約半分となり、今後数百万円の減収が予想されている。その一方で、スポーツの練習や習い事のレッスンで使用するため、つくばカピオでは予約が増加し、最近では開館前に予約のための列ができるという珍しい現象も起こっている。 ノバホール 予約の2/3がキャンセル  ノバホールでは3月26日~31日の5日間(休館日を除く)に予約されていた36件中、 3分の2の21件がキャンセルとなった。カピオでもキャンセルの届けが昨年1年間で60件だったのに対し、今年は3カ月間だけで138件と2倍以上となっている。つくばカピオの山田和穂館長によると、2~3月のイベントはほとんど中止となり、4~5月にかけてもキャンセルが出始めているという。 ノバホール入り口=つくば市吾妻 両施設を運営するつくば文化振興財団理事長の飯野哲雄つくば副市長は、主催者だけでなく両館の窓口などで入場券を購入した観客への返金の対応にも追われていると話す。カピオではイベント開催の有無に関する入場券購入者などからの問い合わせが、これまで数百件にも上るという。

《くずかごの唄》58 コロナ対策 医療崩壊をくい止めるために

【コラム・奧井登美子】 Sさんからの電話。 「コロナが怖くて、電話で再診察をやってもらいました」「大学病院のホームページに、再診に限り、電話診察をするってあったけれど、それを受けたの?」「そうです。あの混んだ待合室に行きたくなかったので、電話診察にしました」「わかる。わかる」「いつもと同じ薬の処方箋が、大学病院からおたくの薬局にファクスで届くと思います」「ファクス? 処方箋は公文書だから、FAXでの調剤は違反です。やったことがない。困っちゃうわ。本物の処方箋はどこへもらいに行けばいいんですか?」「そのことについては、病院側から薬局に説明があると思います」 ファクス調剤が、法律的に許されるのかどうか。薬剤師になって以来、初めてのことなので、私もどう対応していいかわからずに、少なからず惑ってしまった。 薬を扱う私たち薬剤師は、薬事法の厳しい規制に従って仕事をこなしている。新型コロナ肺炎のウイルスをくい止めるためには、医療関係者の1人として、かなりの努力が必要であることは覚悟しているものの、頭が変化のスピードについていけない。 処方箋が病院からファクスで届く