水曜日, 5月 18, 2022
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川上美智子

オオシマザクラのはなし 《令和楽学ラボ》12

【コラム・川上美智子】今年は桜の花の開花が早く、各地から垂れ桜やソメイヨシノの花便りが届いています。ここ茨城県でも既に桜が満開になっているところもあります。 今から10年ほど前、桜の名所である日立市の依頼で、大学の研究室では「オオシマザクラ」の研究に取り組みました。オオシマザクラは、日本に自生するサクラ野生種の1つで、日本の固有種とされ、交雑しやすいため多くのサクラ栽培種の原種となっています。 例えば、明治初期に誕生したソメイヨシノも、DNA解析からオオシマザクラを父に持つことがわかっています。また、オオシマザクラを母種とするサクラも多数あり、これらはサトザクラ群と言われています。原木は木炭や浮世絵の版木、茶筒などに使われてきました。葉は滑らか、無毛で食べやすいところから、桜餅の葉として利用されてきました。花びらは白色でソメイヨシノよりやや大きく、4月ごろ、新葉が出る時期に咲くのが特徴です。 日立市のオオシマザクラは、日立銅山の歴史と深い関係にあり、新田次郎原作・松村克弥監督の映画「ある町の高い煙突」にそれが描かれています。明治後期、銅の製錬による煙害(2酸化硫黄の発生)が大きな問題となり、煙害に強い樹木としてオオシマザクラが採用され、植樹が始められました。 大正4年(1915)に大煙突が建てられるまで、数万本のオオシマザクラの苗木が伊豆大島から移植され、さらに耐煙樹種研究のために作られた農場では、苦心の末、120万本の苗木栽培が行われたと言います。その後、オオシマザクラの苗木にソメイヨシノの苗木の接ぎ木も行われ、日立市全体がサクラの町になって行きました。 「桜香るうどん」の開発は断念

《令和楽学ラボ》11 鬼のはなし

【コラム・川上美智子】漫画、アニメ、映画で超人気作となった「鬼滅の刃」で、鬼が一大ブームになっています。保育園児にとって鬼は恐ろしい存在で、実在すると信じているようです。我が家の2歳半の孫は、イヤイヤ期の真っ只中。親の言うことは一切聞かず、コントロールの切り札は唯一「鬼が来る」です。 よい躾(しつけ)とは思いませんが、子育て家庭では昔から語り継がれてきた手法なのではないかと変に納得しています。子どもたちの多くは、桃太郎の昔話で初めて鬼に出会い、鬼は悪もの、怖いものというイメージをもつようです。 鬼のルーツは中国の「隠(おぬ)」、「陰(おん)」で、姿が見えない妖怪と考えられてきました。「鬼(キ)」という漢字は死体を表す象形文字だそうで、人は死んだら鬼になり、異界(鬼籍)に入ると考えられてきました。日本最古の鬼の記述は『日本書紀』巻第十九で、「亦言鬼魅不敢近之」と、鬼魅(おに)らしきものが佐渡に流れ着いたと記されています。 人の力を超越した恐ろしい出来事、洪水や雷、地震などの自然災害も鬼の仕業と説明されてきました。一方、ネパールのラケーやインドネシアのバリ島で出会ったバロンなどは、鬼の形相をしていますが、守り神として扱われています。また、日本の家屋でも、古く奈良時代から鬼瓦が魔除け・厄除け(雨水の浸入を防ぐ効果もあり)として使われてきました。 インドを発祥とし、中国仏教に取り入れられた風神、雷神も鬼の顔をもちますが、こちらも五穀豊穣のよい神様です。このように、鬼には悪い鬼、よい鬼、神としてあがめられる鬼など、いろいろなタイプがあり、日本の民間伝承として村や家にしっかり入り込んでいます。その流れを、今、私たちが子どもたちに鬼文化として伝えています。 コロナ終息を祈り、心を込めて豆まき

《令和楽学ラボ》10 リンゴ狩に行こう 茨城は南限産地

【コラム・川上美智子】リンゴの生産量のランキングをみると、青森、長野、岩手、山形、福島などの市町村が上位を占め、100位以内に茨城の市町村は入っていません。平均気温10度前後の冷涼な気候を好むリンゴにとり、茨城は南限に位置するので、商業ベースに乗りにくいのであろうと思われます。 茨城では、大子町がリンゴの主産地として有名ですが、日立市、水戸市、石岡市、城里町などでもおいしいリンゴが生産され、観光リンゴ園では手軽にリンゴ狩を楽しむことができます。 リンゴの品種改良が世界一の日本では、本当に多くの品種が栽培されていますが、現在の品種の主流は、「ふじ」「つがる」「王林(おうりん)」「ジョナゴールド」です。子どものころに食べた「国光(こっこう)」や「紅玉(こうぎょく)」は、料理に使いたいと思ってもなかなか手に入れることができません。 先日、蜜が多いことで「幻のりんご」として人気上昇中の「高徳(こうとく)」を食する機会がありました。大子ではこのリンゴを木で完熟させ「奥久慈りんご」として販売しています。実は固めですが、リンゴ本来の甘い香りをもち、甘味も強く感じられました。 この甘い蜜の正体は、ソルビトールという糖アルコールです。リンゴは、葉で光合成の作用で作られたでんぷんをソルビトールに転換して、果実に転流(運ぶ)させる性質があります。運ばれたソルビトールは、果実の中でブドウ糖や果糖に変えられ細胞内に蓄積し、甘さを増して行きます。 完熟のころには、ブドウ糖や果糖が飽和状態になり、芯の部分にソルビトールが蜜となって残ります。そのため、葉がたくさんついた木ほど、蜜がよく入ると言われています。

《令和楽学ラボ》9 茨城の和紅茶づくり

【コラム・川上美智子】「古内(ふるうち)茶の紅茶ができたので1つ持っていってください」と、9月の茨城県議会の折に加藤明良議員から声をかけられました。水戸光圀(みつくに)が愛(め)でた古内の在来種の茶葉100%を原料にした紅茶は、きれいにパッケージされ、高安園の城里和紅茶と名付けられていました。 「昨年、この紅茶を銀座の茨城県アンテナショップ『Ibaraki Sense(イバラキ・センス)』に出品したところ、お客様から台湾の東方美人(オリエンタル・ビューティー)の香りがすると言われたんですよ」と、うれしい報告もありました。 東方美人は知る人ぞ知る最高級の赤烏龍(うーろん)茶です。100グラム〇万円もする高価なお茶で、現在ではなかなか手に入りません。今から25年前にその香りを分析する機会を得、マスカットのような独特の香りが、2,6-dimethyl-3,7-octadiene-2,6-diol(2,6-ジメチル-3,7-オクタジエン-2,6-ジオール)と本物質が脱水したHotrienol(ホトリエノール)の2つの化合物に起因することを突き止めました。 また同時期に、マスカットフレーバーが特徴であると言われるインド・ダージリンのセカンドフラッシュの紅茶試料も手に入り、分析を行うことになりました。この紅茶も、他の紅茶に比較し2化合物の含有比が高いことがわかり、ダージリン紅茶の特有香になっていることを明らかにしました。 そして、赤烏龍茶とダージリン紅茶の共通点を調べているうちに、どちらもウンカ芽(昆虫のウンカの加害を受けた茶芽)を原料にしていることを突き止めました。学会で加害を受けて生成する化合物の発表をしたところ、海外の科学者たちは色めき立ち、最終的に中国の著名な茶の研究者が、2,6-dimethyl-3,7-octadiene-2,6-diolは、加害を受けた茶芽がウンカの天敵の昆虫を呼び寄せるために作り出した化合物であることを明らかにしました。

《令和楽学ラボ》8 光圀公が称えたお茶「初音」

【コラム・川上美智子】水戸藩第2代藩主・徳川光圀(とくがわ みつくに、1628~1701)ゆかりのお茶の試飲会が6月24日に城里町の清音(せいおん)禅寺で行われた。光圀公は1694年にこの寺を訪れ、そこでもてなされた茶を愛(め)で、中国・唐の詩人・盧仝(ろどう)の「七碗茶歌」に準(なぞら)え、漢詩「七碗の竜茶を喫す…人生半日の間、およそ八苦を忘る」を残し、「初音(はつね)」と命名した。 古内(ふるうち)地区茶業協同組合は数年前に「初音プロジェクト」を立ち上げ、境内に残る茶母木(ほうぎ)をもとに若樹(わかぎ)を数年間大切に育ててきた。ようやく今年、生葉5キロが摘採され、わずか300グラムほどの貴重な茶葉に仕立てられた。 その席で、茶の香気分析研究を専門とし、茨城県の三大銘茶(奥久慈茶、古内茶、猿島茶)の香りも明らかにしてきた関係で、「初音」の香味(こうみ)について講評を行った。その香味は、新型コロナウイルスの影響から茶摘み時期が遅れ、葉が育ち過ぎたこともあり、苦渋味(くじゅうみ)が強かったが、茶樹本来の素朴でスッキリとした味わいと、やわらかな甘い焙(ほう)じ香が感じられた。 その際、光圀公が飲まれたお茶が、どのような形態であったのか(抹茶か、煎茶のような淹茶=えんちゃ=か)、よくわかっていないという話をうかがった。確かに、江戸期は、茶の湯文化全盛であった日本に、明代に誕生した新たな茶の飲用法の「葉茶(はちゃ)」が、中国からもたらされた時期でもある。これまで調査してきた黄門料理や茶の歴史に照らし合わせ、その謎を解いてみたい。 城里町古内地区で茶栽培を奨励 まず、「葉茶」が日本に伝来したのは、1654年のことである。日本の煎茶道の開祖と言われる隠元禅師(いんげんぜんじ、1592~1673)が来日し、京都の宇治に黄檗宗萬福寺(おうばくしゅう...

《令和楽学ラボ》7 コロナ禍の保育園事情

【コラム・川上美智子】4月に開園したばかりの本園は、予期せぬ新型コロナウイルス感染症の流行に遭遇し、竣工式も、入園式もすべて中止し、4~5月は、感染予防・感染防止対応に終始しました。特に、首都圏通勤者の多いTX沿線のつくば市などは、4月2日に、知事より不要不急の外出自粛要請が出て、にわかに危機が迫ってきたことを感じ、対策の強化を余儀なくさせられました。 当園では、4月中旬に風邪症状を示す園児が10名前後も出て心配をしましたが、子どもたちは間もなく回復し、コロナではなかったのだと安堵しました。その後、政府の緊急事態宣言などを受け、小学校の休校や保育園の登園自粛などが出されましたが、保育園も、併設の児童クラブも、働く保護者がいる限り休園はしない方針で、保育士始め全職員が前線で頑張ってきました。 もとより、保育園は、新型コロナウイルスに限らず、感染症の宝庫で、次々と子どもたちが病気を持ち込むのが当たり前の場です。また、保育室の中で、子ども同士、保育者と子どもの間の密な環境を避けるのは、ほぼ不可能です。 そのため、感染症が広がらないように、園をつくる段階で、いろいろ感染症対策や安全対策を講じてきました。従来の次亜塩素酸ソーダによる消毒、アルコール消毒に加え、次亜塩素酸水製造装置の導入、非接触型の体温計の利用、おしぼり製造装置の導入、哺乳瓶殺菌庫、玩具のUV(紫外線)殺菌装置、HACCP(危害要因分析必須管理点)に準じた厨房装置などなど、出来る限りの装備をして保育を行っています。 第2波、3波が来たときどうするか 保護者や訪問者には、マスクの着用、ハンドソープ、使い捨てペーパータオルを使った手洗とアルコール消毒をお願いしています。それでも、外から持ち込まれる感染症を予防することは難しい状況です。今後、第2波、3波が来たときどうするか、課題は残ったままです。せめて、PCR検査や抗体検査がスムーズに受けられる環境を国や県にはつくっていただきたいものです。また、治療薬やワクチンの早期開発が待たれるところです。

《令和楽学ラボ》6 「みらいのもり保育園」が開園

【コラム・川上美智子】新型コロナウイルスの流行拡大で、この春、新入園や新入学を迎える子どもたちや保護者にとって、新学期への期待やうれしさがトーンダウンし、不安を抱えてのものとなりました。我が家の孫たちも、水戸の小学校と東京の中学校に合格し、喜びの春を迎えるはずでしたが、入学式が挙行されるのか、正常に学校が始まるのか、また、通学中に感染の恐れはないのか―など、心配の種は尽きません。 待機児童が多く、子育て支援の必要性が高いつくば市で、関彰商事(創業112年)は、社会貢献事業の一つとして保育園開設を目指してきました。2年間の準備期間を経て、セキショウグループの社会福祉法人「関耀会」が、この4月1日に民間認可保育所「みらいのもり保育園」を同市鬼ケ窪に開園します。 保育園の開園にあたり、園長として現在最も配慮を要することは、子どもの安全・安心の基本である感染予防です。新型コロナウイルス対策で求められるのは、従来のインフルエンザやノロウイルス対策よりも一段と厳しい感染予防管理です。 そうは言っても限界がありますが、職員のマスク着用や体温管理(37.1℃以下であること)、園児登園時や保育中の体温チェック(37.4℃以下であること)や、こまめな手洗い、室内の換気、玄関でお子様をお預かりする保護者のマスク着用や手の消毒、室内の次亜塩素酸水による消毒、トイレの次亜塩素酸ナトリウムによる消毒などなど、管理を徹底することにしています。 未来を生きる自信と意欲を育てる 「自分らしさと自ら伸びるチカラで、未来を生きる自信と意欲を育てる」の理念のもと、「子どものやりたいを引き出す」「非認知能力を育てる」「健やかな育ちのスタートを応援する」「発達を促す環境を大切にする」の4つの目標を掲げ、4月は特に園児が園に馴染めるよう楽しい環境を作ることに専念したいと考えていましたが、思わぬ環境下のスタートとなります。 保育園が大切にしている子どもの興味関心を引き出す教育、人間関係の中で培われる協同性と受容や規範意識の醸成、手作りのおいしい給食やおやつの提供、地域を活用した経験活動など、保育園の本来の活動にしっかり目を向け、子どもと保護者の期待に応えて行かなければなりません。特に、ゼロ歳児にとっては保護者不在の中での初めての社会デビュー、最初の2週間は大泣きの毎日になるのは必至ですが、安心できる居場所を築いて行きたいと思います。 地域の皆様にもご支援をいただき、魅力ある保育園の実現を目指してまいりますので、よろしくお願い致します。(茨城キリスト教大学名誉教授、みらいのもり保育園園長) ➡川上美智子さんの過去のコラムはこちら

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不登校支援のあり方検討スタート つくば市 事業者選定の迷走受け

つくば市が昨年12月に実施した不登校児童生徒の学習支援施設運営事業者の選定をめぐって迷走した問題を受けて、今後の市の不登校支援のあり方について検討する「市不登校に関する児童生徒支援検討会議」の第1回会合が17日、市役所で開かれ、検討がスタートした。 市が、2020年10月から22年3月末までNPO法人リヴォルヴ学校教育研究所(同市二の宮、本山裕子理事長)と協働で実施した「むすびつくば」の事業について検証するほか、今後の市の全体的な支援方針を策定する。 検討会議のメンバーは、森田充・市教育長と市教育委員4人の計5人。不登校の保護者など当事者は入っていない。来年1月までに計14回程度の会合を開く。今年9月ごろ、新たな予算を必要とする施策を決め、来年1月ごろまでに全体的な支援方針をまとめる。 むすびつくばの検証については、利用者の小中学生と保護者にアンケートをとったり、運営者のリヴォルヴに自己評価を作成してもらうなどする。リヴォルヴによる運営は、来年3月までの1年間延長されただけであることから、23年度以降どうするかについても検討会議で協議する。 今後の市の支援方針については、先進自治体を調査したり、市内の民間フリースクールの利用状況を調査したり、市内の不登校児童生徒と保護者にアンケート調査などを実施した上で、フリースクールのあり方や支援策などについて検討する。 検討を始めるにあたって、現在の課題については▽専門職であるスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの人数が十分か注視する必要がある▽発達障害の早期発見や診断が遅れると個人の特性に応じた支援や対応が遅れる▽民間フリースクールは有料であるため公設の支援施設の利用者と負担に差が生じている▽不登校の児童生徒数が増えているのに対して公設支援施設の定員は2割程度しかない▽児童生徒数が増加している市南部に公設支援施設がない▽学校での別室登校による支援は専属の教員がいないーなどを挙げている。

望まれず産まれる猫の命をつなぐ 《晴狗雨dog》5

【コラム・鶴田真子美】子猫の季節がやってきました。動物保護団体には野良猫の産んだ子猫の相談が相次ぎます。先週も田植えをしていた近所の農家さんから、ダンボールに入った子猫があぜ道に捨てられていたと相談がありました。 まだ目も開いておらず、産まれてすぐに捨てられたであろう、幼い兄弟5匹。預かりボランティアさんが手分けして連れ帰り、必死の授乳中です。(その映像は以下に) https://www.youtube.com/watch?v=6rDM115ilJg&authuser=0 離乳前の幼い犬猫を自宅に預かり、ミルクを与えて育てるボランティアさんは「ミルクボランティア」と呼ばれます。この方々の存在なくしては、乳飲み子は救えません。 離乳するのは生後2カ月弱。授乳と授乳の間の時間は、成長するにつれて徐々に延びていきます。4時間から6時間おきに。犬や猫がだんだん体重を増やし、よちよち歩くようになり、兄妹で戯れて遊ぶようになるのを見るのは喜びです。

バス停見落とし、3人乗車できず つくバス

つくば市は16日、市のコミュニティーバス「つくバス」南部シャトル上り41便(茎崎窓口センター発つくばセンター行き)が、同日午後5時28分ごろ、同市高野台の国道408号を走行中、高野台停留所に停車せず通過し、バス停に待っていた乗客3人が乗れなかったと発表した。 つくバスは市が関東鉄道(本社・土浦市)に委託して運行している。市総合交通政策課によると、高野台停留所には同社の路線バスとつくバスの停留所が併設されている。つくバスが高野台停留所に近づいたところ、すでに路線バスが停車していたことから、つくバス運転手は、41便の停留所ではないと思い込み、通過したという。 高野台停留所には、乗客3人がつくバスを待っていた。41便が通過したことから、先に停車していた路線バスの運転手が、関東鉄道の営業所に連絡した。 連絡を受けた関東鉄道は、高野台停留所に送迎車を手配し、待っていた乗客1人を目的地まで送迎した。一方、2人はすでに移動していて送迎車到着時にはバス停にいなかったという。 市は関東鉄道に対し、安全運行の徹底と再発防止を指示したとしている。

廃校の旧筑波小に魔界の商店街出現 28日「魔女のフェスタ」

つくば市国松の旧筑波小学校で28日、「魔女のフェスタ」が開かれる。2018年閉校した学校の3階建て校舎と校庭を会場に、マルシェ形式で飲食や雑貨の店、整体や占星術などを行う100店以上が集結する。昨年の春・秋に続き3回めの開催で、コロナ禍にあって、回を重ねるごとに規模を拡大してきた。 主催はフェスタ実行委員会(いしざき緑子代表)、学校近くの国松地区の古民家に移住して、アロマテラピーの教室「魔女の学校」を開設したいしざきさん(2021年2月17日付)を中心に、同市内外の賛同者が集って、廃校リノベーション企画を進めてきた。 小魔女商店街など100店超 今回は4歳から70代の参加者による100店超の店舗が軒を並べるという。校庭に飲食店のキッチンカーやテントが並び、3階建ての校舎全体にアクセサリーやフラワーアレンジなど手づくり品、占いや癒し療法の店、ワークショップが展開する。3階の旧音楽室では再調律したグランドピアノを中心に据え、14グループによるライブイベントも行われる。 最年少の4歳児は「小魔女商店街」と銘打ったブースに参加する。昨年出店した参加者の子供たちが、見よう見真似で「お店屋さんごっこ」に興じ、「楽しかった」との感想が聞かれたのがきっかけ。実行委員会が「魔女見習い」向けのブースを設け、出店料無料で呼び掛けたところ、高校生以下約20人が集まったという。商店街では魔女と魔法使いの見習いたちの描いた絵や折り紙、自作のゲームなどを1点10円で販売し、フェスタでの買い物に使ってもらおうという趣向だ。 いしざきさんは「出店者は年齢的な広がりばかりか、国籍も違ったりハンディキャップもあったり様ざま。お店の構成も含め、多様性こそが健全な社会のありようだと思っていて、さらに多くの人に機会と場所を設けたい」と開催の意図を語る。