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堀越智也
堀越智也
コラム
基本を繰り返す 《つくば法律日記》22
2022年7月10日
コラム
時間の使い方を法で縛ること 《つくば法律日記》21
2022年5月8日
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露のウクライナ侵攻に思うこと 《つくば法律日記》20
2022年3月4日
コラム
資本主義のことを考えた元旦 《つくば法律日記》19
2022年1月5日
コラム
選挙制度を考える 《つくば法律日記》18
2021年11月10日
コラム
夏休みの宿題と風景画 《つくば法律日記》17
2021年8月8日
【コラム・堀越智也】夏になるたびに思い出すのが夏休みの宿題。大人になっても、夏休みの終盤になって慌てて手を付ける自分を反省させられる、風物詩のようになっている人は多いと思います。実は、僕は早めに夏休みの宿題に手を付ける子でした。それでも、夏が来るたびに宿題の失敗を思い出し、反省します。 小学1年の1学期の最後の日。初めて、夏休みの宿題という「敵」が存在することを、宿題一覧表を渡されて知ることになります。それを見て、早めに片付けようと決意しました。宿題の中でも絵が強敵だと気づき、絵を早めに取り掛かろうと。 そこまでは、自分でもなんて偉い子なんだと思います。しかし、そのあとが自分らしかった。一覧表には「風景画」と書いてあるのに、自分の中で「絵」と認識し、夏休みが終わるまで「風景画」という文字を見返すことなく、画用紙にガンダムの絵を描き続けました。 夏休みが明けて、その絵を学校に持って行き、丸まった画用紙を平らにしようとして、みんなに取り囲まれ、初めてミスに気づきます。「宇宙も風景じゃねえか」という言い訳が頭に浮かびましたが、無理筋だと思い直し、自己弁護を諦めかけたところ、先生が割って入ります。 「こんなに一生懸命、絵を描いてきた人はいますか?」と言ってくれました。なんてナイスな弁護だ。確かに、僕は全身全霊でガンダムの絵を描いてきた。そして、先生は、「金賞はあげられないけれど」と言い、銅賞をくれました。その後、みんなの風景画に紛れて、ガンダムの絵が体育館に飾られました。 先生に褒められ絵が好きになった
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コラム
憲法記念日に思ったこと 《つくば法律日記》16
2021年5月6日
【コラム・堀越智也】コロナ禍という非常事態の下では、どちらかと言えば、憲法に関する議論は活発でなくなってしまうようです。なぜなら、憲法は国家権力を抑制するためにつくられたものですが、非常事態では、国家権力の発動により事態の解決を期待する方向にベクトルが向きやすいからです。 もちろん、菅首相がコメントしていたように、非常事態では憲法による国家権力への抑制を緩める議論は、コロナ禍で活発になります。しかし、せっかくの憲法記念日なので、コロナ禍であるために脇に置かれてしまった憲法の問題をゆっくりと思い起こす時間にしなければと思って過ごしました。 例えば、仮に楽観的に考えて、ワクチン効果が手伝って、コロナがある程度落ち着いたとすると、憲法に関する問題は山積みのはずです。 安倍前首相は、結局実現しなかったものの、憲法改正を積極的に進めようとしました。憲法改正には、国会の議決に加え、国民投票という厳しい要件があるので、簡単にはいかないにしても、油断しているうちに改正されてしまうのではないかと、心配になった時期もありました。 対中関係で9条の議論が再燃 米国の大統領にバイデン氏が就き、米中関係の影響を受けて、憲法9条の議論が再燃する可能性が大いにあります。現在のアジアでの中国の軍力と米国の軍力を比較すると、圧倒的に中国が勝っています。米国が日本に、今以上のことを求めてくることを想定しなければなりません。
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《つくば法律日記》15 ドストエフスキー生誕200年
2021年2月16日
【コラム・堀越智也】普段、今から100年前や200年前は何が起きていただろうと考えることで、歴史との距離感をつかむようにしています。今年は、ドストエフスキー生誕200年です。 ドストエフスキーの小説は、大学入試に出たので、どんな小説だろうと思い、手に取ったのが最初でした。代表作の「罪と罰」に始まり、短編小説も読むようになりました。入試のために知識を詰め込んでいるころは、なぜ大学入試で出題されるのか、あまり深くは分かりません。しかし、大学生になり、さらに社会人になり、年を取ると、少しずつその理由が分かってきます。 20代前半で読んだばかりのころは、何が言いたいのか、はっきりは分かりませんでした。ロシア文学独特の長い上に、1人複数ある登場人物の名前を必死に覚えながら読む重労働感は、多くの読者と同じです。長いカタカナの名前は、ボクシング世界戦で来日したナパ・キャットワンチャイやシリモンコン・ナコントンパークビューで鍛えたので自信がありました。しかし、ロシア文学の登場人物は、本名もあだ名も長く、あだ名は本名の跡形も残っていないことがあります。 それでも今、ページの隅々までぎっしり文字で埋められたドストエフスキーの小説を読んだ経験は、自分の財産として残っています。産業革命後、資本主義により貧富の格差が広がり、貧しい人への救いもない世の中で、人が犯した罪と罰についてどう考えるべきか考えることは、法律、政治、経済、その他、多岐にわたる分野の思考力を養います。大人になると、様々な不条理を経験します。そんな不条理とどのように向き合うべきかを考えるヒントにもなります。 貧富の差やコロナ禍による不条理 以前、久米宏さんがニュースステーションで、若者の本離れをテーマにしていた時に、若いころにドストエフスキーを読んでとてもいい世界に入って行けたと言っていました。僕がドストエフスキーを読んだのは、Windows95が出たばかりのころで、スマホはもちろん、インターネットも十分に普及していない時代でした。そして、今のコロナ禍です。
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《つくば法律日記》14 時代の変化を楽しむ
2021年1月13日
【コラム・堀越智也】正月に小学3年生のおいっ子が実家に遊びに来て、乗るだけで腹筋が鍛えられる機械で遊んでいた。古き時代の野球部だった僕は、若いうちから楽して腹筋を鍛えていいのだろうかと、一瞬思った。しかし、僕らの時代にも、つらく苦しい「うさぎ跳び」はやらない方がいいと言われていた。最近は、僕らが教わった腹筋の鍛え方も否定する意見があるらしい。 昔は、正月に親戚の子どもが集まれば、かるたやトランプをしていたが、最近はやらないし、小3のおいっ子も携帯のゲーム機に夢中である。そこで、僕は部屋に閉じこもり、昔は当たり前だったが今は否定されているものを、できる限り思い出してみた。 まず聖徳太子。小学生のころ、絵まで描かされ、あれだけすごい人物だったと教えられたのに、今は、実在しなかったわけではないが、教科書で教えられたように、いろいろなことを成し遂げた事実はないということになっている。1万円札や5千円札になったことも、誤解に基づく結果ということなのだろうか。 歴史つながりで言うと、大河ドラマにこれから出て来る本能寺の変は、僕らが教科書で習った事実とは違うような見解が主張されている。まだ何が真実か明らかになっているわけではないが、教科書には、はっきりと明智光秀が本能寺の変を起こして、織田信長を討った旨の記載がある。光秀に大勢が味方して信長を討ち、その後、豊臣秀吉に大勢が味方して光秀を討つという、昔教わった人間関係がイメージしにくいので、早く真実が明らかにならないかと思っている。 債権法・相続法も大幅改正 今でもたまに話題になる未確認飛行物体(UFO)。昔は、UFOを呼べますという人が現れ、民放テレビのゴールデンタイムにUFOを呼ぶ番組があった。しかも、番組の最後に本当に呼べたかのような場面もあり、今そのような放送をしたらまずいことになるのではないかというくらい、UFOは人気のコンテンツだった。
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《つくば法律日記》13 お酒の法律で変わるマーケット
2020年12月2日
【コラム・堀越智也】昔から、お酒に関する法律がマーケットに大きな影響を与えてきました。特に、酒税はそれなりの税収になることもあり、酒税法が度々改正されるのですが、酒税法の改正で、僕らもよく知っているようなマーケットの変化が起きています。 つくば市や茨城県では、クラフトビールのイベントがよく開催されます。新型コロナ禍のため、今年はないのが残念ですが、つくばセンター広場でも、毎年クラフトビールのイベントがあります。 クラフトビールがはやり出したのは、酒税法が改正されて、地ビールが造りやすくなったからです。かつて、酒税法の改正で地ビールが盛んに造られ始め、さらにクラフトビールという名前に変えて、世間に広まりました。 発泡酒も第3のビールも、テレビのCMで聞くようになったのは最近です。1990年代に、サントリーが「ホップス」という発泡酒を販売してから、世間に広まり始めました。 酒税法上、ビール、発泡酒、第3のビールは、ざっくり言うと、麦芽の割合と副原料を使用しているか否かで区別されるのですが、発泡酒は、当時、酒税法上、税金が安かったため、安く販売されたのです。 ところが、後に酒税法が改正され、発泡酒とビールの金額の差が縮まります。すると、第3のビールが日本を席巻。そして先々月10月の改正で、ビールは値下げ、発泡酒は一部値下げ、第3のビールは値上げになります。こうして、マーケットは酒税法に動かされることになり、メーカーも大変です。
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《つくば法律日記》12 スポーツの意義 「体育の日」のこと
2020年10月6日
【コラム・堀越智也】皆さんは、日ごろスポーツの意義を考えることがあるでしょうか。あるとしたら、どんなときでしょうか。僕の場合、好きなプロ野球のチームが不甲斐(ふがい)なく負けたときに、なんで大の大人がボールを投げたり打ったりする遊びみたいなものを真剣に見て時間を使ってしまうのだろうと、後悔とともに考えます。そして、それを何年も繰り返しています。 ところで、国民の祝日に関する法律の改正により「体育の日」が「スポーツの日」という名前に変わり、しかも今年は10月の第2月曜ではなく、7月24日だったことをご存じでしょうか。僕は知りませんでした。だって、いつも使っているgoogleカレンダーには、7月24日になってはいるけど、「体育の日」と書いてありましたから。 体育の日は、もともと1964年の東京オリンピックの開会式の日にちなんで10月10日でした。それが、国民の祝日に関する法律が改正され、10月の第2月曜になりました。いわゆる「ハッピーマンデー法」というやつです。 そして今回の改正では、体育の日という名前だと学校の授業が連想されるため、老若男女に広く親しまれるようにと「スポーツの日」という名称に変更されました。さらに今年は、東京オリンピック・パラリンピックの開会式が7月24日ということで、例外的に7月24日に移動したのです。 そのため、10月の第2月曜は休みではありません。ご注意ください。また、東京オリンピック・パラリンピックが来年に延期されたので、来年も7月23日がスポーツの日になる予定です。 阪神・大山選手のホームランが見たい
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コラム
《つくば法律日記》11 つくば市の2つのメディア
2020年9月6日
【コラム・堀越智也】長引くコロナウィルス禍で、相撲、野球、サッカーなどを現場で見ることは制約を受けています。また、米大統領選挙、つくば市長・市議選挙、自民党総裁選挙なども、コロナ禍の影響を受け、民主主義もダメージを受けるかと心配していましたが、現状に危機感を覚える人が多く、いろいろな議論が起きている気はしています。 つくば市長選挙については、出馬に意欲を示していた方がコロナ禍を理由に、立候補を止めると聞いたときは、「つくばの民主主義も疫病の前に敗北した」と、落胆しました。しかし、8月末、現市長に挑戦する方が現れ、議論が活性化するのではと、期待が持てるようになりました。 自民党総裁選では、世論調査で一番人気がある人が、総裁になりそうもないというのはどうかと思いますが、それが政党政治であり、メリット・デメリットがありながら、日本が選択した制度です。一番人気の人が総裁になりそうもないことが、かえって国民の関心を高めているところもあるようです。 コロナ禍の閉塞感に挑む テレビやパソコンの前で現状を批判することは簡単ですが、僕としては、現状を打開しようと努力している人がいる中、自分は何ができているだろうと考えると、反省することばかりです。 今は、SNSを通して政治的な発言が容易にできる世の中です。SNSはファクトという点で劣ってはいます。しかし、知人がSNSでまちの問題点を指摘、それまで気づかずにいた問題を知ったときには、SNSが無力でないと感じました。
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《つくば法律日記》10 歴史の教科書から学ぶこと
2020年8月8日
【コラム・堀越智也】山川出版の詳説世界史を読んでいる。人は30代になると走りたくなり、40代になると歴史から学びたくなるというのが、僕の持論である。本屋では、歴史から勉強する系の本が平積みになり、ネットでは歴史を学ぶ動画が人気を博している。 ところが、歴史の教科書や本は、過去を知るという意味では学べるけど、未来を予測するということでは、なかなか学ぶことが難しい。考えてみれば、僕らの子どものころの教科書が未来を予測していていたかと言えば、その記載とは全然違う未来になっている。 教科書には書いてはいないが、大人は第3次世界大戦の可能性を語ったり、恐怖の大魔王が降ってくると脅かしたりと、僕は未来への恐怖心を煽られた。しかし、これらは現実化していない。戦争を繰り返してはいけないので、第3次大戦の可能性を語ることは大事だっただろうけど、世界を揺るがすのは戦争だけではなさそうだと、withコロナで知ることになる。 過去の感染症や伝染病の記述はないわけではないが、教科書にはさらっと記載されているだけで、未来への不安としては書かれていない。14世紀のイギリスとフランスの100年戦争のころにペストが流行したと書かれていると、昔のこととさえ感じる。 教科書についてネガティブなことばかり書いてしまったが、教科書は予言書ではないので、未来がこうなると書かれているはずがない。僕らのほうこそ、教科書に書かれた事実から未来を予測しなければならないし、よい未来にする努力をしなければならない。 未来を予測して何をすべきかを考える
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《つくば法律日記》9 あおり運転と平和な車社会
2020年7月4日
【コラム・堀越智也】あおり運転に対する罰則を強化する改正道路交通法が6月30日施行されました。 これまで、あおり運転という言葉に具体的な定義はありませんでした。かつては「安全運転していたら後ろからあおられたよ」みたいな使い方がしっくりきた方は多いのではないでしょうか。それが、痛ましい事件が起き、マスコミで様々な危険な運転のニュースが取り上げられるようになり、あおり運転とはなんだ?後ろからなのか前からなのか?などと、素朴な疑問が国民に生じているさなかの道交法改正です。 あおり運転として10の類型が定められています。車間距離不保持、急ブレーキ、割り込み、幅寄せや蛇行運転、不必要なクラクション等々。あくまでもこれらの運転を「交通を妨害させる目的で」ということになっているのですが、運転があまりうまくないせいで列挙されているような10の類型に当てはまる運転をしてしまう人もいそうで、悪気ない人が不利益を被らないかと若干心配になります。 道交法が改正されたことで、これらの類型を頭に入れて運転している人は,他の車両の運転にも目を光らせることでしょう。例えば、急な車線変更をした車を見かけた時に、それが初心者であったり、道に不案内であったせいでも、警察に通報されるようなことがあれば、初心者や慣れない土地で運転する人は、少し怖くなります。僕も首都高を走っていて、どこで高速を下りるかの判断を迷い、急に車線変更しなければならなくなった時に困るなあと心配になります。 さらに言うと、マスコミで取り上げられたような危険な運転をしている人に、10種類の類型のどれかに当てはまる車を見つけて、嫌がらせをするための武器を与えていないかと心配になります。 一番は思いやり運転
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《つくば法律日記》8 ネット上の誹謗中傷について考える
2020年6月7日
【コラム・堀越智也】毎日SNSを見るようになったのは、2006年だったと明確に覚えている。妹にミクシィ(mixi)やってみなと言われて始めた。まだ司法試験の受験生で、家に閉じこもっている僕を不憫(ふびん)に思ったのかもしれない。妹の思惑が当たったのか、僕は、SNSという文字通り新たな社会の一員になった。 自分のことについて投稿するだけでなく、コミュニティーといわれる特定のグループに書き込みをしたりと、家に閉じこもりながら、新たな社会で活発に活動するようになった。やがてtwitterやFacebookが主流になり、SNSの中での引っ越しも成し遂げた。 こうして僕は、かつては試験の答案くらいしか機会がなかったアウトプットが、気軽にできる社会になっていることに気づく。 法律家は、法律の勉強を始めたてのころから、幾度となく、表現の自由は、表現を通じて人格を形成・発展させ、かつ政治的意思決定に関与するための重要な価値があると習う。 そんな原点がありながら、表現の自由が憲法上保障されていても、巨大なマスメディアが存在したことで、効果的にアウトプットできるのはマスメディアだけではないか、だから表現の自由を再構成して、知る権利が保障されるべきだと言われ始めて久しい。知る権利は、中学生の公民の教科書にも書かれていた。 そんなマスメディアがアウトプットを独占する世の中が、SNSが台頭することで、マスメディアでなくても自由にアウトプットできる世の中に変わった。表現の自由の重要な価値が実現しやすくなった点で、とても素晴らしいことだと思ってきたし、SNSを通じて多くの人と知り合ったり、遠くにいる友人と情報交換したり、仕事の幅を広げることもできた。
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コラム
《つくば法律日記》7 withコロナと法律問題
2020年5月13日
【コラム・堀越智也】コラムのタイトルを法律日記と謳っておきながら、新型コロナと法律の話を避けて通ることは許されないだろうという思いがありながら、本音はできれば避けたいところである。というのも、判例の集積がないだけに、結論が明確でないことが多々あるからだ。 それでも、勇敢な僕はそこに切り込んでいくことにした。そこに多くの人々の心配があるし、自分自身、気を付けなければならないと思うことがあるためである。 御多分に洩れず、流行りに任せてZOOM飲み会をしてみたりする。ZOOMの利用もセキュリティーなどを考えると十分な注意が必要なのだが、その点はここでは触れないことにする。そのZOOMでwithコロナでの法律問題についてよく聞かれるのが、従業員の解雇の問題や賃料の問題である。 解雇するには、正当な理由がなければならない。また、リストラを理由に整理解雇をすることがあるが、その場合でも人員削減の必要性などいくつかの条件を充たさなければならない。正当な理由や必要性の判断をする際、いつ終息するか分からないコロナについてどのような考慮をすべきかは、非常に難しいところである。ただ、売り上げが下がったというだけでは、解雇は難しく、その他具体的な事情を考える必要がある。 ZOOM利用で気を付けたいこと ところで、ZOOMを利用していると、まずは便利さに気を取られてしまう。お店で飲み会をしていたら、パソコンで仕事をしながらというわけにはいかないが、ZOOM飲み会なら、こそこそパソコンでネットを見たりしていても気づかれない。
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香りでおもてなし《令和楽学ラボ》22
コラム
2023年1月29日
【コラム・川上美智子】関彰商事グループの事業所では、昨年度末より、お客様サービスの一つとして「香りでおもてなし」をスタートさせました。みらいのもり保育園(つくば市)でも、玄関と化粧室にアロマの瓶を置いて、香りを楽しんでもらっています。 専門領域である香り成分の機能性研究をしていた大学勤務の時代に、企業の香りづくりを思い立ち、要望があればお手伝いしています。その第1号は筑波銀行でした。香りを大切にされていらっしゃる藤川雅海前頭取からの依頼で、筑波銀行オリジナルの香りの調合を大手の香料会社に依頼し、顧客サービスとしてお店で流しました。それにより、その店舗の取引が上昇し、お客様の滞在時間が長くなったと聞いています。 第2号が、現在お世話になっている関彰商事です。関正樹社長の関彰商事ならではの香りを作りたいという思いを形にするため、4年前、社内に香りプロジェクトを立ち上げられました。語呂合わせから、アヤメ科の「セキショウ(石菖)」の香りも香料会社に調合してもらいました。この香りは個性が強すぎてボツになり、最終的には今、店舗などで嗅ぐことのできる、かんきつ系のグレープフルーツを想起させる爽やかな甘い香りに落ち着きました。 新型コロナの感染拡大の影響で、香りを希釈するエタノールが高騰するなど、実現までには紆余(うよ)曲折がありましたが、昨年には社内のデザイナーがアロマ・オイルを入れる涼やかな容器瓶を完成させ、実現に至りました。アロマの利用法としては、ディフューザーで空間に流す、手指消毒やルーム用のスプレーに賦香(ふこう)する、名刺に賦香するなど、様々な香粧(こうしょう)品が考えられますが、自社内利用の展開が期待されます。 香りは生命を支える重要な物質 ところで、香気物質はppm単位(100万分の1)の、ごく微量で嗅覚を刺激して環境やモノの情報を伝える情報伝達物質の機能をもっています。それは、ヒトだけでなく、地球上の動植物にとっても不可欠の情報伝達物質として働いています。一つの食品に含まれる通常100種以上の香気化合物が、その食品の特性となって、我々にりんごかイチゴか、あるいは新鮮だとか腐っているかを伝えてくれます。
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最優秀賞に山口栄司さん 土浦の写真コンテスト表彰式
土浦
2023年1月28日
第17回「土浦の写真コンテスト」の表彰式が28日、土浦市大岩田の国民宿舎水郷「霞浦の湯」2階会議室で開かれた。主催は同市観光協会(中川喜久治会長)。最優秀賞(茨城県知事賞)に選ばれた、つくば市在住の山口栄司さん(80)ら13人が出席し、表彰を受けた。 市内の景観・催事などをとらえた、本人撮影のおおむね3年以内の作品という条件で、昨年秋に募集され、県内外から68人、248点の応募があった。審査の結果、8月の「キララまつり」を撮った山口さんの「彩り鮮やか」のほか、宮本尚男さん(阿見町在)の「ちびっ子ライダー」、糸賀一典さん(千葉県柏市)「レンコン収穫」、仲沢彩さん(土浦市)の「茨城クロス・決戦は土浦で!!」の優秀賞3作品、入選16作品が選ばれた。 表彰を受ける山口さん(左) 最優秀賞受賞の山口さんは「趣味で催事の写真を撮っているが、このような素晴らしい賞をいただけてうれしい。今後も技術を磨き応募していきたい」と語った。 審査員のオダギ秀さん(75)(日本写真家協会会員・土浦写真家協会会長)は「昔は撮るぞーっと構えている写真が多かったが、最近は気楽に撮っている人が多くなった。土浦の良さが自然に伝わってきて、好感が持てる。今後も幸せを感じた瞬間を撮り続けて欲しい」と感想を述べた。(榎田智司) ◆展示会は29日から3月3日まで土浦まちかど蔵「野村」(土浦市中央)で、同4日から31日まで小町の館(土浦市小野)で開催。入選作品は土浦市観光協会のホームページに掲載されている。
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ナラ枯れ対策 子どもたちの活躍《宍塚の里山》97
コラム
2023年1月28日
【コラム・小礒慶子】みなさま、ナラ枯れという言葉を聞いたことがありますか? どんぐりの木が夏に急に枯れてしまう病気です。全国的にも問題になっており、茨城県内では2020年につくば市で被害を確認し、3年間で被害が急拡大しています。これは体長5ミリほどの甲虫カシノナガキクイムシ(カシナガ)が原因です。 私たちの会でナラ枯れ対策ボランティア活動をしている小学生とその保護者5家族が「カシナガバスターズ」です。活動場所は土浦市にある宍塚大池周辺の里山です。 カシナガは一生のほとんどを木の中で過ごし、5~10月に成虫になり木から出て、健全なナラ類の木へ飛来します。カシナガは樹幹に爪ようじ程の小さな穴をあけ穿入(せんにゅう)し、ナラ枯れの原因となるナラ菌を持ち込みます。カシナガの繁殖力は強く、1ペアが木に入り込むと翌年には数百匹に増えてしまうので、この期間にできるだけ多く捕獲するのが重要になります。 捕獲するために、A4クリアファイルを使ったトラップを作り、狙われている木に設置します。トラップにかかったカシナガが逃げ出しにくいように、捕虫部分に水を入れる構造ですが、カシナガ以外の虫も入ってしまい、水死していました。一昨年この問題を解決するため、小学生の兄弟が、大きな虫が入らないようにネットをつけ、トラップを改良してくれたおかげで、昨年はたくさんの虫を救済することができました。 被害木は、21年は13本、22年は56本と拡大をしたので、トラップの設置数も増えました。真夏の暑さと蚊やスズメバチが飛び交う中での水替え・回収作業は大変でした。そこで作業時間を短縮するために、トラップの代わりにレジャーシートやラップなどを幹に巻く実験も行いました。そのほか、情報の共有化のため、被害木に番地をつけ、マップを作りました。
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近代化の主役、鉄道を楽しむ乗りテツ 《遊民通信》57
コラム
2023年1月27日
【コラム・田口哲郎】前略 2022年は鉄道開業150年、日本初の鉄道が新橋―横浜間で営業を開始した記念すべき年でした。鉄道が150周年ということは、日本の近代化も150周年ということになります。もちろん、どのタイミングを近代化のはじまりとするかは、いろいろ意見があると思います。しかし、人びとの生活を実質的に大きく変えたという意味で、鉄道は近代化の象徴と言えるでしょう。 開業以来、鉄道は人びとの生活に影響を与え続けてきました。いや、支配し続けてきました。コロナ禍の前まで、鉄道の特権的地位は揺るぎないものでした。自動車や飛行機があるではないか、と言われるかもしれませんが、車や飛行機の普及は鉄道よりもずっと後です。近代化を先頭切って突き進んだのは鉄道です。 鉄道は人の移動と物流を激増させ、中央集権的な社会をつくりあげました。江戸時代は人びとの社会単位は村でした。今よりずっと小さい村が無数にあり、それを藩がまとめていました。その限られたテリトリーを鉄道はうちこわして、大きな単位でも人びとが生活していける経済圏を成り立たせたのです。 さらに、鉄道は人びとの時間の感覚を近代化しました。むかしは徒歩や馬の速さでまわっていた時が、鉄道の速さで流れます。定時運行とスピードが、人びとの生活を仕切るようになったのです。ようするに、のんびりがセカセカになりました。資本主義経済が人びとの欲望を刺激して、もっと豊かに、よりはやく、より安く、がよしとされる社会の誕生です。 コロナ禍で人間の物理的移動が広い範囲で制限されてはじめて、鉄道の存在意義が問われることになりました。自動車、飛行機だって人や物を乗せて移動するので、電子情報だけをのせる通信網に速さではかないません。
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