【コラム・坂本栄】あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。今年は2020年という切りのよい年です。東京五輪が楽しみですが、夏の暑さが心配でもあります。もうひとつの注目イベントは米大統領選挙です。国際秩序混乱の元凶トランプさんにはお引き取り願いたいのですが…。

上記は私の年賀状の文面です。国内外の大きな問題はさておき、県南地域をカバーしている本サイトの今年の大きなテーマは、昨秋土浦市長になった安藤真理子さんの仕事のこなし方と、今秋に予定されているつくば市長の選挙です。

安藤市政の第1幕に注目!

土浦市長選については先のコラム「新旧市長の政治と経済センス」(11月18日掲載)で私なりに総括しました。この中で安藤さんの選挙センスには〇を付けたものの、行政センスについては「公約集は場当たりのところが多く、整合性に欠けるところが気になります」とコメントしました。

安藤さんは12月議会で公約の具体化について答弁しています。詳しくは「公約実現へ道筋語る 土浦市議会で安藤新市長」(12月17日掲載)をご覧いただくとして、市内巡回バスの路線拡充、市立保育園民営化の見直し、有料ごみ袋価格の引き下げ―いずれも、市財政にはマイナスに作用します。選挙中安藤さんは市の負債構造を危機的と言っていましたが、財政改革の方は大丈夫でしょうか?

(必要というよりもあれば便利な)縦横に走る巡回バス経路、(公営→民営の流れを止める)市立保育園の温存、(市民のごみ処理意識を鈍らせる)ごみ出し負担軽減―。私は(前経営者市長の施策を修正する)安藤市政の方向に違和感を覚えています。

つくば市長選挙の焦点は?

つくば市長五十嵐立青さんの仕事振りについては何回も取り上げました。ご関心ある方は、本サイトの上部バー「コラム」から《吾妻カガミ》に入り、つくば市役所の写真がある記事を開いてください。若い市長を鍛えなければと、五十嵐さんの施策(特に懸案の総合運動公園問題)については厳しめにコメントしています。

本サイトは土浦市長選を詳しく伝えました。候補者出馬表明(9月11日10月11日)、市が抱える課題(10月26日27日28日29日31日11月1日)、公開討論会(10月30日)、開票速報(11月10日)、当選直後の新市長インタビュー(11月11日)などです。つくば市長選も切れのよい記事をお届けします。

地域の話題やコラムなどのメニューを一層充実させ、1期4年目の五十嵐市政、1期1年目の安藤市政をきちんとウォッチ、つくば市長選で今年を締める。これが2020年の基本的な編集方針です。ご期待ください。(NEWSつくば理事長)

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