水曜日, 6月 3, 2026
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視覚障害者の歩行誘導マットなど体験 関彰商事のアスリート社員2選手

車椅子やベビーカーも引っ掛かりなく

関彰商事のアスリート社員でパラリンピック日本代表の山口凌河選手(28)と高橋利恵子選手(27)が23日、大阪のゴム部品メーカーが開発した屋内用 視覚障害者歩行誘導マットなどを、つくば市二の宮の関彰商事つくばオフィスで体験した。高橋選手は「視覚障害者向けの製品がさらに進化していることを知ることができた」などと感想を話した。

2人は視覚に障害があるパラリンピック競技「ゴールボール」の選手で、山口さんは東京パラリンピック日本代表、高橋さんは東京とパリパラリンピック日本代表を務めた。高橋さんは東京パラリンピックで銅メダルを獲得した。体験会には山口選手を応援しているノンフィクション作家の小松成美さんも駆けつけた。

体験した誘導マットはゴム製で表面は平らで柔らかく、車いすやベビーカーなどが行き来しても引っ掛かりなく通行できるのが特徴。視覚障害者は床と誘導マットの材質の質感の違いを足の裏や白杖で感じながら歩くことが出来る。

誘導マットは縦横30センチ、厚さ5ミリ。床面に1枚ずつ両面テープで貼り付けて目的地まで誘導する

錦城護謨(きんじょうごむ、大阪府八尾市、太田泰造社長)が開発した。緑内障を患う男性が通院先の病院に、トイレまで点字ブロックを設置してほしいと頼んだ際、医師から、病院内はストレッチャーや点滴スタンド、車椅子などが行き交うので障害になってしまうと言われたことがきっかけという。他の医療・福祉機器の移動の邪魔にならない誘導ブロックとして開発された。両面テープで簡単に設置できる。

多目的トイレの床に設置できるトイレ誘導ライン

ほかに、多目的トイレの床に設置して便座や洗面台まで誘導するトイレ誘導ライン、視覚障害者がかばんに入れて持ち歩き、必要な時に必要な場所に貼る歩行テープが紹介され、それぞれ体験した。

かばんに入れて持ち歩き、必要な時に必要な場所に貼る「歩行テープ」を手にとって感触を確かめる(左から)高橋利恵子選手と山口凌河選手

多目的トイレの誘導ラインについて山口選手は「多目的トイレの中は配置がわからず、ほとんど使ったことが無かった。誘導ラインがあれば自分も使えると思う」と話し、高橋選手は「多目的トイレを使う場合は、まずトイレ内を時計回りに一周して確認していた」などと話した。

自分で持ち歩き必要な時に貼る歩行テープについて高橋選手は「歩行テープはいろいろなところで使いたい。例えば新幹線でトイレに行く際、自分の座席の目印に通路の床に貼るなどの使い方ができると思うが、社会の理解も同時に広がっていってくれれば」などと話した。

山口選手と高橋選手は今年2月、靴に装着して目的地を足の振動で案内する視覚障害者向け歩行ナビを体験した(2月25日付)。体験会の様子を発信した関彰商事のSNSを見た錦城護謨から山口選手に自社製品も体験してほしいと連絡があり、錦城護謨は日本ゴールボール協会のオフィシャルサプライヤー、関彰商事は同協会のオフィシャルサポーターを務めている縁から、社会貢献活動の一環として関彰商事が体験会を開いた。(鈴木宏子)

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