土浦全国花火競技大会実行委員会(委員長・安藤真理子土浦市長)は、11月2日に土浦市の桜川河川敷で開催する第93回大会で、初の特別観覧席を用意する。専用のテーブルとリクライニング椅子が設置され、花火鑑賞師による解説が付くなど個別のサービスを充実させた特別席となる。93回目で初めての試みとなる。
ふるさと納税とツアーで
特別席は、花火打ち上げ場を正面に見る桜川を挟んだ対岸の、桟敷席などがある有料観覧席の一角に設ける。各席に一つずつの小型テーブルとリクライニング椅子のほか、トイレも特別観覧席エリア内専用の仮設トイレを用意する。エリア内に設置するブースでは、「大曲の花火」で知られる秋田県大仙市のNPO大曲花火倶楽部が認定する「花火鑑賞士」による実況解説を、イヤフォンガイドで聴くことができる。鑑賞師は日本花火鑑賞師協会から派遣される予定で、特別観覧席でのみ聞くことができるサービスだ。
座席は、土浦市がふるさと納税の返礼品として36席用意するほか、旅行代理店のJTBロイヤルロード銀座が10席、三越伊勢丹ニッコウトラベルが16席をそれぞれツアーに組み込む形で取り扱う。合わせて62席まで設ける予定だ。
ふるさと納税では、寄付額30万円に対してペア席を18組(36人席)まで用意する。JTBロイヤルロード銀座は、55人乗りの大型バスを全席独立型の10席限定に改装した特別バス「ロイヤルロードプレミアム」で東京を出発し、花火大会とともに牛久シャトーや菊まつりが行われる笠間稲荷神社を周遊する1泊2日のツアーを販売する。三越伊勢丹ニッコウトラベルは、東京から特別バスで花火大会当日に土浦に向かい、花火観覧後は東京に戻り帝国ホテル東京に宿泊するプランを用意する。ツアー料金は、JTBロイヤルロード銀座が2人1室49万円、1人1室54万円、三越伊勢丹ニッコウトラベルは2人1室23万8000円、1人1室28万8000円。料金はいずれも消費税込み。
土浦市の担当課は「コロナ禍が明けて外出の機会が増え、旅先で特別感を味わいたいという希望が増えている。こうした中、土浦市でもその声に応えるための試みとして、今回、特別観覧席を初めて試験的に用意した。当日、来場される方の声を聞いて来年度以降の取り組みに反映させたい。この機会に是非、多くの方に申し込んでいただければ」と呼び掛ける。
一方、一般の桟敷席、椅子席による有料観覧席は事前申し込みにより抽選で販売している。申し込み期間が8月26日から9月22日まで。27日に当選が発表される。(柴田大輔)
◆特別観覧席は専用ホームページか電話で申し込む。①ふるさと納税返礼品は、さとふる、楽天ふるさと納税、ふるさとチョイスの各ホームページへ。②JTBロイヤルロード銀座の申し込み用ホームページはこちら、電話は03-6731-7690へ。➂三越伊勢丹ニッコウトラベルの申し込み用ホームページはこちら、電話は03-3274-5272(国内旅行窓口)または03-3274-6493(クルーズ旅行窓口)へ。
◆一般の観覧席、椅子席の申し込みはチケットぴあへ。
◆問い合わせは電話029-826-1111(同市役所)商工観光課花火のまち推進室へ。花火大会に関する情報は土浦全国花火競技大会の特設ホームページへ。