火曜日, 10月 6, 2026
ホーム土浦インド出身校長が退任 今後は地域貢献に意欲 土浦一高

インド出身校長が退任 今後は地域貢献に意欲 土浦一高

県立土浦一高・附属中学校のプラニク・ヨゲンドラ(通称よぎ)校長(48)が31日退任する。インド出身の同氏は、県立高校長公募で採用され、副校長1年と校長3年を勤めた。任期は4年。インタビューに応じた同氏は「土浦とのご縁ができたので、今後できればこの地に貢献したい」と述べた。

よぎ氏はインドの大都市ムンバイ郊外で生まれ、地元の大学で数学、大学院で経済学を学び、18歳でIT企業に就職した。2001年に日本へ派遣され、12年に帰化した。みずほ銀行国際事務部や楽天銀行企画本部での勤務を経て、インド料理店の実家がある江戸川区の区議も務めた。

2022年、「学生の国際性を伸ばし、学校改革にも臨める人材」を求めていた大井川知事の面接を受け、日本初の外国出身県立学校長として採用され、県内きっての進学校、土浦一高に着任した。

東大20人・医学部20人合格へ

県から与えられたミッション=有力大学合格者増=については、学年主任らとともに2年先に東大20人・医学部20人(現役)合格の目標を立てた。過去2年間は東大・医学部への現役合格者を増やした。今年は目標まで届かなかったが「土浦一高には、数年先に東大40人・医学部40人合格とともに、海外を含め多様な進路を実現する力がある」と述べた。

進学指導以外で注力したことは「同じ公募採用の太田垣 竜ケ崎一高校長と、生徒・教員情報を管理する校務DXシステムを考案し、これが県の予算で来年完成する」「一部教員から反対意見もあった修学旅行を復活させ、高2生を台湾に送り出した」「企業の協力を得て『探求学習』を重視、授業では育たない自己肯定感や事業分析力を育てた」「一高伝統の『文武両道』を踏まえ、体育系や文系のクラブ活動を活性化した」などを挙げた。

校内の旧土浦中学本館前広場で

常に生徒の身近に

インタビューでは、生徒育成のための6カ年進路支援計画がまだ作成中であることが頭にあったのか、あと2年だけでも校長職にとどまれば、校長としての成果を見届けられたとの思いが伝わってきた。

また「私の(県立高改革に対する)考え方は、一部の教員や教員OBの目線とは違っていた。それでも常に生徒の身近にいて、生徒の声を聞きながら、生徒ファーストの意識でさまざまな企画を前に進めた」と述べ、「納入業者と交渉し、校内自動販売機の全商品について30円値引きも実現した」とほほ笑んだ。

「いずれ政治の仕事に」

退任後についてよぎ氏は「6月に東京で日本企業とインド企業の『マッチング・イベント』を開く計画を進めている。当面は、インドに進出したい日本企業、日本に進出したいインド企業をつなぐ仕事をしたい。いずれもハードルが高いがそのお手伝いができたらと思う」と述べた。

さらに「いずれ政治の仕事に戻りたい。予算と権限がない議員ではなく、両方を持っているプレジデント(首長)を目指す。教育でも行政でも、改革には予算と権限が必要だからだ」と、地域振興への思いをにじませた。(坂本栄)

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