12月20日から 平日8.5%減
県南地域などで路線バスを運行する関東鉄道(本社土浦市、松上英一郎社長)は21日、バス運転手不足が深刻化していることなどから、12月20日のダイヤ改正で路線バスの減便を実施すると発表した。
減便の対象は土浦、つくば、阿見、牛久、龍ケ崎、取手、守谷、常総の8市町を運行する32路線の49系統で、平日は総便数の8.5%に相当する235便を減便、土日祝日は6.1%の116便を減便する。
同社によると、利用者に比較的影響が少ない午前6時より前の便と、午後9時以降の便を中心に減便する。具体的にどの便が減便になり運行ダイヤがどう変わるかについては、12月14日までに同社のホームページやバス停、バス車内で知らせるとしている。
バス運転手がすでに不足しているほか、来年4月からバス運転手の時間外労働の上限が規制されるいわゆる「2024問題」などから、やむを得ず減便を実施するとしている。
一方、運転手確保について同社は、今年1月から新しい賃金体系を導入したり、入社祝い金、転居支援金の支給など積極的なバス運転手の採用に努めており、引き続き採用活動の強化に努め、労働条件の改善により離職を防止し、公共交通の維持に努めたいとしている。
バスの運行をめぐっては、つくば市のコミュニティバス「つくバス」についても来年4月から、運転手不足と時間外労働の上限規制により、運行本数を平日13.9%減便、土日祝日32.8%減便する方針が8日の同市公共交通活性化協議会に示されている(11月8日付)。
▷12月20日から減便の対象になる路線バス32路線(49系統)のうち、土浦、つくば地区の路線は以下の18路線。
・牛久駅~谷田部車庫~筑波大学病院線
・牛久駅~森の里~緑が丘団地線
・牛久駅~桜ケ丘団地~みどりの駅線
・藤代駅~自由ケ丘団地線
・取手駅~谷井田~谷田部車庫線
・水海道駅~みどりの駅~土浦駅西口線
・みどりの駅~学園並木~土浦駅西口線
・みどりの駅~農林団地中央循環線
・土浦駅西口~阿見坂下~阿見中央公民館線
・土浦駅西口~補給処~荒川沖駅東口
・土浦駅西口~小岩田循環線
・土浦駅西口~烏山団地線
・土浦駅西口~桜ニュータウン線
・土浦駅西口~つくばセンター線
・土浦駅東口~つくばセンター~つくばテクノパーク大穂線
・荒川沖駅東口~県立医療大学線
・荒川沖駅西口~つくばセンター線
・ひたち野うしく駅~つくばセンター線