土曜日, 4月 5, 2025
ホームつくば自動配送ロボットが毎日走行 全国初、19日からつくば駅周辺

自動配送ロボットが毎日走行 全国初、19日からつくば駅周辺

無人運転の自動配送ロボット2台が19日から、TXつくば駅周辺のペデストリアンデッキ(歩行者専用道路)を毎日走行し、小売店や飲食店の商品を配達する。同駅周辺で今年5~7月に計10日間、配送サービスを実施した(5月26日付)楽天グループが取り組む。楽天によると、期間を限定せず定常的に配送サービスを実施するのはつくば市が全国で初めて。

楽天グループ、コマースカンパニーの牛嶋裕之シニアマネジャーによると、つくば駅周辺は人口が集中し今後も増えると見込まれること、安全に通行できる歩行者専用のペデストリアンデッキが整備されているこ、自動配送サービスを受け入れる住民意識があること、などを実施の理由にあげる。「5~7月に実施した際『スーパーシティーにふさわしい』『ぜひつくばでやってほしい』などの声をいただいた。新しいサービスを受け入れる環境はつくばがピカイチではないか」

宅配サービスの担い手が不足する中、来年4月から道路交通法が改正され、無人運転ロボットによる配送サービスが全国で加速すると見込まれるのを見据えた運行になる。採算性をにらんだ本格営業は来年4月以降になるという。5~7月実施の利用件数や事業費などは非公表としている。

受け取り場所増やし夜間や雨天時も

19日からの今回は、5~7月と比べ、利用者、配送区域、時間帯を拡大し、夜間や雨天時も配送できるようにする。配送料は5~7月と同じ1回110円。

今回は区域住民でなくても、スマートフォンの楽天専用サイトから注文すれば、区域内のオフィスや広場、公園などでだれでも商品を受け取ることができるようにする。

配送区域も広げ、駅周辺の吾妻と竹園の約1000世帯から約2500世帯に広げる。マンションや一戸建て住宅前での受け取りだけでなく、オフィスや広場、公園でも受け取れるようにするため、受け取り場所は33カ所から63カ所に増える。1回当たりの最長走行距離も1キロから1.4キロに拡大する。

店舗数も増やす。5月は西友つくば竹園店の商品だけだったが、新たにスターバックスコーヒーのトナリエキュートつくば店でコーヒーやフードが注文できる。今後は駅周辺のほかの小売店や飲食店に参加を呼び掛け、配送できる商品を増やしたいとする。

配達時間は西友が午前11時~午後9時、スターバックスは午前9時~午後7時、いずれも1日11便配送する。西友は注文後40~60分、スターバックスは30~45分で指定の場所に届ける。西友は当日配送のほか6日後まで配達時間の指定ができる。スターバックスは当日のみ。

運行する機体は、米国で自動配送の実績があるカートケン社が開発し、三菱電機が調整した赤色の機体2台を使用する。高さ93センチ、積載容量114リットルの機体は西友の商品、高さ59センチ、容量24リットルの機体はスターバックスの商品を配送する。歩く速さより少し早い時速5~6キロで走行する。

つくば駅周辺の地図データをもとにカメラやセンサーで安全を確認しながら走行し、さらに遠隔操作で安全を確保する。今回も保安監視員として、つくばまちなかデザインのスタッフが同行し、安全を確認する。

改正道交法が施行される来年4月以降は保安監視員は同行せず、自動運転と遠隔操作のみとする計画だ。安全対策として自動配送サービスを手掛ける業界26社でつくるロボットデリバリー協会が現在、安全基準とガイドラインを策定中で、安全基準の認証を受けた機体が運行することになるという。

スタバコーヒーも

19日からの運行開始に先立って18日、つくば駅周辺でデモンストレーションが実施された。

新たに注文可能になるコーヒーを自動配送ロボットの容器に入れるスターバックスの店員

機体は歩く速さより少し早い速さでペデストリアンデッキを軽快に走行。途中、人影が前を横切ると停止するなどした。

トナリエキュートのスターバックスコーヒーからコーヒーを注文し、つくばセンタービル2階ペデストリアンデッキのつくば献血ルーム前で商品を受け取ったつくば市の会社員、茂田あゆみさん(36)は「1階のコワーキングスペースで仕事をしていて、コーヒーを注文した。買いに行かなくてもすぐに届けてもらえるので便利」と話し、西友で生鮮食品と冷蔵品、日用品を注文し自宅マンション前で受け取ったパートの藤沢直子さん(45)は「前回(5~7月)5回利用した。買い忘れたものを思い出した時に注文でき、仕事と仕事の合い間、自宅に戻ってきた時に受け取れるので便利」などと話していた。

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

コメントをメールに通知
次のコメントを通知:
guest
最近NEWSつくばのコメント欄が荒れていると指摘を受けます。NEWSつくばはプライバシーポリシーで基準を明示した上で、誹謗中傷によって個人の名誉を侵害したり、営業を妨害したり、差別を助長する投稿を削除して参りました。
今回、削除機能をより強化するため、誹謗中傷等を繰り返した投稿者に対しては、NEWSつくばにコメントを投稿できないようにします。さらにコメント欄が荒れるのを防ぐため、1つの記事に投稿できる回数を1人3回までに制限します。ご協力をお願いします。

NEWSつくばは誹謗中傷等を防ぐためコメント投稿を1記事当たり3回までに制限して参りましたが、2月1日から新たに「認定コメンテーター」制度を創設し、登録者を募集します。認定コメンテーターには氏名と顔写真を表示してコメントしていただき、投稿の回数制限は設けません。希望者は氏名、住所を記載し、顔写真を添付の上、info@newstsukuba.jp宛て登録をお願いします。

0 Comments
フィードバック
すべてのコメントを見る
スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img

最近のコメント

最新記事

天才たちの老後(3)学園都市という場《看取り医者は見た!》39

【コラム・平野国美】前回(3月14日掲載)書いたように、私が関わっている患者さんの中には「ギフテッド(天賦の才)」と呼んで差し支えない方が存在します。筑波研究学園都市という街は研究者が集積する場所なので、お会いする機会が必然的に多くなるわけです。そのため、その天才たちの老後を見させていただいており、彼らの生い立ちは私にとって興味深いことです。 まず、ギフテッドの定義について、いくつかの観点から説明します。国や機関によって異なりますが、一般的には①非常に高い知的能力②優れた創造性③高い学習能力④特定の分野における顕著な才能―などを持っている人です。 単にIQ(知能指数)が高いだけではなく、特定の分野について強い好奇心と異常なまでの探求心を示す人たちです。ところが、他の分野や生活一般には、全くと言っていいほど興味を示さないのです。お話を聞いていると、独特のセンスやユニークさを感じる方が多いです。 それゆえ、彼らは奇人と言われ、決して幸せには見えない方も多いのです。しかし、彼らにとっての幸せは、自分の興味の分野に身を置けるかどうかであって、一般的な幸せの基準とは違います。そこに、現代人が求める「承認要求」などはありません。 魚にこだわる「さかなクン」 会ったことはないのですが、フギョギョの「さかなクン」は、この範疇(はんちゅう)に入ると思います。魚類という特定分野への強いこだわり、並外れた知識と記憶力、ユニークな言葉遣いや表現力には独特の気質が見えます。 さかなクンの周辺の人に話を聞いたことがありますが、普段から、あの話し方とキャラクターで過ごしており、決して営業用ではないそうです。 そして、誰よりも魚類に対する愛は深いそうです。学校の勉強は苦手でしたが、今ではイシガキフグの研究などが評価され、東京海洋大学の客員教授に就任し、皇室の方の前で講義をしたこともあります。彼は自身の興味や才能を生かし、多くの人々に魚の魅力を伝えています。彼の存在は、多様な個性を持つ人々がその能力を発揮することの素晴らしさを示していると思います。 脳の多様性を尊重するエリア 私の患者さんや、そのご家族にも似たような資質の方が存在します。昆虫、惑星、草木、鉱石に対する無限の「渇望」で生きてきた方がおられます。視線を広げると、芸術分野でもおります。さらに広げると、マニアやオタクの世界にまでたどり着きます。 多様性という言葉はジェンダーの世界で主に語られますが、もっと広げると、ニューロダイバーシティ、つまり脳や神経に由来する多様性を相互に尊重することではないでしょうか。その場所が、つくばエリアではないかと思うのです。(訪問診療医師)

「人格の完成を目指せ」 日本国際学園大つくばキャンパスで入学式

2期生87人が入学 昨年4月に開学した日本国際学園大学(橋本綱夫学長)の入学式が4日、同大つくばキャンパス(つくば市吾妻)で催され、第2期生87人が入学した。旧筑波学院大学から大学名を変更し2回目の入学式となった。 総代として、白い民族衣装をまとったスリランカ出身のサンタナ・デワゲ・ハルシ・ナワォデヤ・デウミニ・シルバさんが橋本学長から入学許可書を受け取った。新入生87人のうち44人は留学生で、中国、スリランカ、ベトナム出身者などが多いという。 橋本学長は式辞で「本学を支えている考え方は、大学で幅広い教養や知識を習得するだけではなく、問題解決能力や創造力といった、人格の形成を目指している。実社会に出たら必要なものはコミュニケーション力であり、本当に役に立つ人間を目指してほしい」とメッセージを送った。 新入生を代表して茂木翔太さんは「恵まれた環境で学ぶことができることはとてもうれしい。それぞれの目標に向かって勉強するのはもちろんのこと、物事を多くの視点から見られるよう、学び、社会に貢献していきたい」と述べた。 在校生を代表して経営情報学部ビジネスデザイン学科の寺門光穂さんは「この大学の特徴は、先生と距離が近く何でも親身になって相談できるところ。学生生活を送るにあたって、時間をかけて待つだけではいけない。自ら進んで行動することが大事」だと新入生に向けてエールを送った。 当日は3日間続いた雨も止み、桜が咲く中での入学式となった。中国出身の新入生で留学生の森拓也さん(18)は「まずは日本語の会話がちゃんと出来るようにしたい。これからは情報が大事だと思うので、AIなど学べれば良い」などと話した。 同大は1990年、東京家政学院大の筑波短期大学として開学。96年に4年制の筑波女子大学になり、2005年に男女共学の筑波学院大学になった。大学の運営は19年度に東京家政学院から学校法人の筑波学院大学に移り、23年からは学校法人名を日本国際学園に変更した。昨年からは姉妹法人の東北外語学園(仙台市、橋本理事長)が運営する仙台市の東北外語観光専門学校に新たに日本国際学園大学の仙台キャンパスを設置した。(榎田智司)

家族行事のおはなし《ことばのおはなし》80

【コラム・山口絹記】久しぶりに家族でいちご狩りに行った。我が家ではこの10年、いちご狩りはほぼ毎年の家族行事のようなものになっているのだが、昨年は私がバタバタして行けなかったのだ(知らないうちに私抜きで行った可能性はある)。 つくばに暮らすようになって最初の数年は、いちご狩りができるところをいろいろと巡っていたのだが、ある時からふとしたご縁で同じ農場に通うようになった。毎年同じところを家族で訪れる、同じことをする、というのは、案外悪くないものである。 この10年ほどを思い返してみると、張り切って遠方に旅行したりするよりも、ただなんとなく毎年やっていることの方が記憶に根付いていたりすることに気が付いた。別に記憶に留めておきたくてやっているわけではないのだが、結果的にそうなった、という感じなのだ。 娘のおひな様を出したり片付けたりするのを忘れる程度の人間なので、あまり偉そうなことは言えないのだが、本来の家族行事もそういった意味もあるのかもしれない。 ただなんとなくいちご狩りに いちごでおなかがいっぱいになってしまったので、妻と一緒にベンチに腰掛けた。また寒い日が続いているが、温室の中は暖かくて居心地がよい。油断すると満腹なのも手伝って気を失いそうになる。 息子はいちご狩りに飽きたのか、ヘタを入れる紙コップと食べかけのいちごを私に手渡すと、有り余る体力を消耗するためだけに駆けだす。それを追って娘も、いちごの間を駆けていく。息子の食べかけのいちごを食べながら、駆け回るこどもたちをぼんやり眺めていた。来年もまた、ただなんとなくいちご狩りに来られたらいいと思う。(言語研究者)

児童、生徒の増加に対応 新 桜給食センターが開所 つくば

10日から6600食を提供 つくば市天王台に桜学校給食センターが開所し、3日、同センターで開所式が開かれた。つくば市では近年の児童・生徒数の増加と、既存施設の老朽化に対応するため新しい学校給食センターの設置が急がれていた。 2020年3月に閉鎖された旧・桜学校給食センターの跡地に新設された。建物は、鉄骨造2階建、建築面積3350平方メートル、延べ床面積3948平方メートル、総工費は約37億円、従業員は約70人。4月10日から市内の幼稚園4園、小学校9校、中学校3校へ約6600食の給食提供が始まる。同センターではアレルギーに対応した給食を含む、1日あたり最大で7000食の調理が可能だ。 環境に配慮した持続可能な給食センターを目指すとし、施設内での排熱利用や発電システムを設置した。都市ガスを使って発電するガスコージェネレーションシステムでは、発電した電気を施設内の照明等に使用し、発電時に発生した熱はお湯などの熱源に利用する。排熱の回収量は年間約3万600キロワットアワー、発電量は年間6万7200キロワットアワーとなる計画で、停電時の電力としても利用される。屋上には太陽熱給油システム用の発電パネル36枚を設置し、食器洗浄用に使われるお湯に必要な熱量の90%をつくり出す。学校から戻ってきた残飯は粉砕し水切りし、3分の1から5分の1程度に減量して、調理過程で出る野菜くずとともに生ごみ処理機で分解される。建物2階には、1階の作業を見学できる見学室や展示スペースが用意され、食育にも力を注ぐという。 式典のあいさつで五十嵐立青市長は「次の世代に胸を張れる施設をつくろうと取り組んできた。この場所からつくばの新しい給食の形が始まると思っている」と話し、森田充教育長は「給食の時間は友情を深める大切な時間。給食は生きた教材、学びができる時間でもある。工夫をしたセンターを知ることも大事ですし、地元から調達される食材もあるので、食材についても学んでほしい。生産者との交流も学校を通じてしてほしい。食を通じて子供たちの豊かな感性、しっかりした心身が育っていけたら」と述べた。 4月から桜学校給食センターの運営を受託した東洋食品(東京都台東区)の荻久保瑞穂専務は「市内の人口増加、学校新設に伴い新設されたセンターへの市民の皆さんの期待の大きさを感じている。これまで58年間、食中毒ゼロでやってきた私たちの経験をもとに、子どもたちに毎日の給食を楽しみにしてもらえるよう、地元の食材を使用したものなどいろいろな献立に対応していきたい。気持ちを込めて調理した給食をしっかり食べてもらい、心も体も健やかに成長してもらえたら」と語った。 つくば市では、筑波学校給食センター(つくば市神郡)が開所から20年、茎崎学校給食センター(同市小茎)が40年以上経過し施設が老朽化するなどしている。市内では2014年につくばすこやか給食センター豊里(同市高野)、20年にはつくばほがらか給食センター谷田部(同市藤本)が、それぞれ開所した。茎崎学校給食センターは今年3月で閉鎖し、4月からは新しく開所した桜学校給食センターを含む4施設で学校給食を提供する。つくば市の給食提供の総数は1日あたり約2万6000食。4つの給食センターで最大約3万食を提供できる。(柴田大輔)