月曜日, 4月 6, 2026
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土浦の写真文化を育てる プロ写真家のオダギさん【キーパーソン】

土浦市在住の写真家、オダギ秀さんが中心になって土浦写真家協会を立ち上げてから1年3カ月。先日、その会報「土浦写真家協会だより」第2号、「第17回土浦の写真コンテスト」募集チラシ、「オダギ秀写真展 旅の途中・2022秋」案内はがきが、一緒に送られてきた。そこで、土浦市観光協会主催の写真コンテストで審査員をしているオダギさんに、市の写真展のこと、写真家協会の現況、自分の写真展のことを聞いた。

写真コンテストはA4でもOK

「土浦で感動を撮ろう!!」と呼び掛ける写真コンテストの後援者には、土浦市、市教育委員会、土浦商工会議所、JA水郷つくばなどが名を連ねているが、今回から写真家協会も後援者に加わった。募集期間は24日~11月23日。審査を経て、土浦まちかど蔵「野村」(来年1月29日~3月3日)と小町の館(3月4日~3月31日)で展示される。

第1回からオダギさんは審査員を務めている。ほかのメンバーは、商工会議所副会頭、JA水郷つくば理事、市産業経済部長といった顔ぶれで、写真のプロはオダギさん1人。「コンテストの趣旨を踏まえ、土浦の魅力をPRできるものを選びたい。同時に、写真としての良さもポイントになる」と、審査基準を語る。

17回展の要項で新しくなったのは、家庭用プリンターで印刷できる「A4判(210ミリ✕297ミリ)」での応募も可能になったこと。従来は「ワイド4切(366ミリ✕254ミリ)」といった写真の規格が応募条件になっていた。「まちの写真屋が減り、写真のプリントを頼めるところが少なくなっている。スマホで撮る人にも参加しやすいように、一般的なA4サイズでも受け付けることにした」という。

「10年前を撮った写真展」?

本サイトの記事「土浦写真家協会が発足…」(2021年7月4日掲載)にもあるように、オダギさんは写真家協会の事業として、「市などが主催する写真展の後援」のほか、「街なかで開ける小規模な写真展」や「昔の写真の保存(アーカイブ)」などを計画している。

「写真展はまだ実現していないが、『たった10年前のことを撮った写真展』といった企画を議論している。10年後の写真展に向け、日常の生活風景などを、今、撮っておこうというものだ」「アーカイブの方は範囲が広く、苦労している。災害とか催事の写真は残っているが、ごく日常のものは意外と少ない。学校の制服とか、新聞配達のバイクとか…。50~100年先を考えると、そういった民俗資料的な写真を保存したい」

「かざぐるま」旅の途中・2022秋

まだまだ続く「旅の途中」展

個人展「旅の途中・2022秋」は、11月20~27日、つくば市高野台のカフェギャラリー・ロダンで開く。「これまで、石仏の写真は古民家の文庫蔵ギャラリーで、日常を切り取った写真はカフェギャラリーで、展示してきた。ところが、好きだった文庫蔵が使えなくなってしまった。これからは、カフェの方でまとめて展示する」

「ボクの人生=旅の途中で、いろいろなシーンを見てきた。これからも、年1回のペースで『旅の途中』展を開いていきたい」

【おだぎ・しゅう】本名は小田木秀一。土浦一高、早大政経各卒。写真家。技術に裏付けられた写真に定評があり、県内写真界の指導的立場。専門はコマーシャルフォト全般およびエディトリアル。日本写真家協会(JPS)、日本広告写真家協会(APA)各会員。土浦写真家協会会長。1944年、水戸市生まれ。土浦市在住。

【インタビュー・後記】オダギさんは中高の2年先輩。中学の文化祭に出展された墓石群のモノクロ写真は今でも覚えている。放送部では米国の原爆実験を扱った番組を製作。バックに使ったムソルグスキーの「禿(はげ)山の一夜」は効果的だった。写真も音楽も表現のセンスはそのころから。(経済ジャーナリスト・坂本栄)

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さくら小学校が開校 TX沿線の学校新設に区切り つくば市

図書館や音楽室を地域に開放 つくばエクスプレス(TX)沿線開発地区のつくば市中根・金田台地区に新設された市立さくら小学校(同市春風台)の開校式が3日催された。沿線開発に伴う人口増に対応する開校となる。現時点では、2005年のTX開業後、10年代から続いた同市内の小中学校新設ラッシュの最後の一校となる。市内の小学校としては義務教育学校を合わせて37校目。 同校は、児童数増加により教室不足が見込まれる栗原小、栄小、九重小の3校から分離する形で誕生した。6学年全体で特別支援学級を含む24クラスに約570人の児童が通学する予定だ。 2024年7月に着工し、今年2月に工事が完了した。校舎は鉄筋コンクリート造3階建て、内装に県内産の木材を利用した。各階にバリアフリートイレを設置し、車椅子用の手洗い所を設けるなどバリアフリー設備を備える。延べ床面積は約8074平方メートル。総事業費は約66億9500万円。 図書館や音楽室などは地域に開放する。放課後児童クラブ機能を持つ「アフタースクール」を併設し、保護者の就労状況にかかわらず子どもを受け入れるなど、増加する子育て世帯に対応する。アフタースクールの併設は、沼崎小に続いて市内で2校目となる、災害時には地域の防災拠点としての機能を担うため、校舎に約60キロワット、体育館に約20キロワットの太陽光発電パネルを設置し、蓄電池や非常用発電機、LEDソーラー街灯を設置する。 校名や校章は、児童や保護者、地域住民らによる公募とアンケートを経て決定された。校名のさくらは、栄の「さ」、九重の「く」、栗原の「ら」から一字ずつをとった。校章は桜をモチーフに、「温故知新」や自然と科学の調和を表現した。校歌は、歌手の一青窈さんの楽曲など多数のヒット曲を手掛ける常陸太田市出身の作曲家・マシコタツロウさんが作詞・作曲した。 開校式であいさつに立った岡野知樹校長は「子どもたちが失敗を恐れずに挑戦できる環境づくりを目指し、地域の方たちにとっても新しい発見がある場所にしたい」と思いを語った。五十嵐立青市長は「図書館などの施設を地域の皆さんも使いやすいよう設計している。活用されることで、いずれ訪れる人口減少を見据えたコミュニティ形成をしていくことが重要になる。この場所で子どもや先生たちが幸せに過ごし、地域の人たちとのコミュニティの中で手本となるような場所になっていければ」と述べた。 TX沿線の同市の学校新設は、2018年度に研究学園駅周辺の葛城地区に学園の森義務教育学校、みどりの駅周辺の萱丸地区にみどりの学園義務教育学校が開校した。その後、22年12月時点で学園の森義務教育学校の児童生徒数が2000人を超えるなど、新設校の児童生徒数がさらに増加し教室不足が見込まれるなどしたため、ここ数年は新設校を分離する形で新たな新設校が誕生している。23年度は学園の森義務教育学校を分離して研究学園小中学校が新設された。同年には万博記念公園駅周辺の島名・福田坪地区に香取台小も新設された。さらに24年度はみどりの義務教育学校を分離し、みどりの小中学校が新設されている。 さくら小学校のある中根・金田台地区は、市の中央部近くのTXつくば駅から東側約2~4キロに位置し、市内でも人口が増加している地域の一つだ。新興住宅地として整備が進み、将来的には8000人余りが暮らすことが見込まれている。(柴田大輔)