買い物客ら名残惜しむ イオンつくば駅前店閉店 33年の歴史に幕

クレオ内のシャッターが下りる様子を撮影するなどして名残を惜しむ買い物客たち=つくば市吾妻

【大志万容子、谷島英里子】つくば駅近くの大型商業施設クレオ(つくば市吾妻)は1月31日、イオンつくば駅前店と専門店全8店が営業を終え、33年の歴史に幕を下ろした。閉店時刻の午後8時、同駅前店出口では佐久間勇樹店長はじめ従業員が「ありがとうございました」と頭を下げながら、買い物客を見送った。クレオ2階の正面入り口前には、買い物客ら数十人が帰宅せずに残り、8時半ごろ、店内のシャッターが下り始めると、写真を撮るなどして名残を惜しんだ。

最後の営業を終え買い物客に頭を下げる従業員ら=31日午後8時過ぎ

最終日の店内は日中、買い物客でにぎわった。「ラストプライスご用意します!」との店員の掛け声がとび、「70%オフ」「半額」の札が並ぶ中、商品をカートに積みあげて買い物をする人たちの姿が見られた。

50代の女性は「大型ショッピングモールより(店内が)コンパクトで買い物しやすかった。20年以上前から利用しており、なくなるなんて思いもしなかった」と閉店を惜しんだ。3歳と1歳の子どもを連れた30代の女性は「去年、近くにマンションを購入したのに、西武に続いて立て続けに商業施設がなくなるのが悲しい。つくばの中心部が寂しくなってしまう」と不安を明かした。

佐久間店長は「閉店を発表して以降『子どもの頃から来店してきたので思い出が詰まっている』『大学生の時アルバイトでお世話になった』等の声を寄せていただいた。長年ご愛顧いただいた地域の皆様には心から感謝している」とコメントした。

つくば市の五十嵐立青市長は「昨年の西武筑波店の閉店に引き続き、イオンつくば駅前店の閉店により、クレオが全館閉店となることは非常に残念」とし「クレオはつくば駅前のにぎわいづくりの鍵となる重要なエリアであり、引き続き(クレオを運営する)筑波都市整備や関係者と連携しながら、公共施設の導入も含めて今後のあり方の検討を進める」とのコメントを発表した。

同店は1985年3月、ジャスコつくば店としてオープン。売り場面積は約6300㎡、1階は食品や家電、日用雑貨など、2階は衣料品を中心に扱い、昨年2月に閉店した西武筑波店とともに周辺住民に親しまれてきた。しかし同店を運営するイオンリテール(本社・千葉市)によると「つくばエクスプレス(TX)開通や郊外大型店が増えるなど周辺環境が変化し、消費者のライフスタイルも変わったことに対応できなくなった」。売上高も約20年前のピーク時に比べ半減していたという。従業員145名は近隣店に異動するなどして雇用を継続する。

同日営業を終了した専門店8店舗のうち6店舗は隣接する商業施設キュートに移転する。クレオの後続テナントについてはまだ見通しが立っていないという。

営業終了後、閉店セールの掲示物をはがす関係者=31日、午後8時30分ごろ