【池田充雄】プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツを運営する茨城県民球団(ひたちなか市)が、茨城放送と共催で、県全域を対象とした初めての草野球大会「茨城放送×アストロプラネッツ杯 第1回茨城県草野球No.1決定戦」を開く。
大会はトーナメント方式で、6月1日から8月3日まで県内5地域(県北・県央・県南・県西・鹿行)でのブロック大会の後、県大会を行う。決勝戦は10月30日、水戸市見川町のノーブルホームスタジアム水戸(水戸市民球場)を予定している。
県野球界の発展と、競技を通じた県民の健康促進を目指す。当初は昨年の開催を予定していたが、新型コロナの感染拡大により1年持ち越した。
「本県には全県的な草野球大会はなく、それならばと県民球団の我々が音頭を取り、関係各社に声掛けさせていただいた。昨年はコロナ禍で各地の市民大会も中止が相次ぎ、試合をしたくても人数が集まらない、家族の賛同が得られないなど、全く活動できなかったチームがたくさんあった。この大会を、久しぶりに体を動かし、もう一度気軽に野球を楽しむためのきっかけ作りにしてほしい」と、同球団経営管理部部長の小堀友之さん。
大会運営は、ブロック大会を草野球マッチングサイト「teams」を利用した分散方式で行うことにした。同サイトを通じて参加申請し、相手が決まったら日程や場所は当該チーム同士で話し合い、グラウンドの予約も同サイトからする。大会期間も2カ月と長く、試合が重ならないので密が生じる恐れも少ない。
参加チーム数は未知数だが、各ブロック20チーム程度を想定している。県大会には各ブロックから2チームずつが進出し、2カ所に分かれて行う予定。日程や使用球場は調整中だ。
「昨年と比べてソーシャルディスタンスなどの感染対策も浸透し、今後はワクチンの普及なども進み、状況は好転してくると期待している」と小堀さん。県大会や決勝の観戦方式などは、そのときの状況をみて決定するという。
主な参加資格は県内の軟式野球チームで、満16歳以上のメンバーで構成され、6割以上が職業を持った人であることなど。参加申し込みは5月23日まで。詳しくはteams専用ページ(無料ユーザー登録が必要)へ。