リレー・フォー・ライフ・ジャパン茨城を引っ張る 現役医大生の田澤勝英さん 開催危機知り実行委員長志願

酒井明日香記者㊧の取材を受ける田澤勝英さん

【高校生ライター・酒井明日香】がん患者を支援する「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2019茨城」が18、19日、つくば市学園南、研究学園駅前公園でチャリティーウオークイベントを開催する。主催は同イベント実行委員会。10周年を迎える今回は、土浦日本大学中等教育学校出身で現在、日本大学医学部2年の田澤勝英さん(20)が実行委員長を務め、大学生が中心となってイベントを引っ張る。後輩記者がお話を聞いた。

18、19日 つくばでイベント

リレー・フォー・ライフ(RFL)は、がんの制圧、がん患者支援のためのボランティア機関で、世界24カ国で展開されている。RFL茨城は、年に一度チャリティーウオークイベントを行っている。患者さんを含めた参加者全員でたすきをつなぎ歩き切るリレーウオークを行うほか、ダンスや歌を楽しむステージイベント、フリーマーケットなどもある。

田澤さんは高校1年生の時、学校からのボランティア募集でRFLについて知り、活動に加わった。翌年以降も毎年RFLに参加している。前会長で現名誉実行委員長の宮本恭子さんから、「実行委員の人手不足で来年度からチャリティーウオークイベントの開催ができないかもしれない」と聞き、自分が力になれればと実行委員長に志願した。

毎年開催されるイベントは、がん患者にとって「来年も必ずここで会おう」と互いに約束し合いそれぞれの闘病生活に戻る場となっている。田澤さんは「来年のイベントに参加することを目標に生きようとする患者さんがいる。患者さんにとって必要不可欠なものになっている」と感じた。RFLイベントを生きがいにしている患者さんがいるということと、自分自身も毎年大切に参加していたので、どうしても開催させたかったというのが志願の理由だそうだ。

田澤さんが委員長になってからは大学などで実行委員やボランティアの参加を募り、大学生を中心としてRFLのイベント準備を行うようになった。医学部生だけに勉強との両立は容易でなく、周りから就任を止められたこともあったというが、その意思が揺らぐことはなかった。「自分から言い出し一度決めたことなので、本気で、全力でやり通すつもり」と話している。

昨年のイベントの様子。チャリティウォークではサバイバー(がん経験者)たちが手形を取った横断幕を持って最初の1周を歩く=主催者提供

患者さんから直接話を聞ける機会

田澤さんは将来、医師になって茨城県に戻り、社会貢献したいという夢を持っている。ボランティア活動の中で、患者さんから病院で嫌だった経験、うれしかった経験などの話を聞くという。患者さんの生の声を知ることで患者さんを一番に考えて行動できる医師になりたいそうだ。

田澤さんはこれから大学生が活動の中心となることで、TwitterなどのSNSを活かしてRLJの名を広めていきたいという。RFL活動は、参加した経験がある人以外にはあまり知られていない。そこでとりあえずたくさんの人の目に触れることで知名度を上げていきたいと考えているそうだ。「イベントに来たことがない人は一度でいいから参加してみてほしい。来てつまらなかったら30分で帰ってもいいし10分で帰ってもいいので一回足を運んでみてほしい」と語る。

18、19日のイベントではサバイバートークがあり、がんについて患者さんから生で話を聞くことができる。チャリティーイベントで集められた寄付金は、公益財団法人日本対がん協会を通じてがんの研究や治療や患者の支援のために使われる。記者もチャリティウォークに参加したことがあるが、会場にいるだけで人と触れ合える温かいイベントだ。(土浦日本大学中等教育学校5年)

2011年東日本大震災の年からは鳩をかたどったエコバルーンをリリースしている。がん制圧の希望の象徴となっている=同

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➡昨年の「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2018茨城」の記事はこちら