オートリブ研究開発拠点が開所 つくば発 次世代自動運転車の安全技術開発へ

吹き抜けで開放的なワークスペース=つくば市吾妻、オートリブ「ジャパンテクニカルセンターつくば」(オートリブ提供)

【鈴木宏子】つくば駅前の旧ライトオンビル(つくば市吾妻、現L.Bizつくば)に入居した、世界最大手の自動車安全部品メーカー、オートリブ(日本法人本社・横浜市、デイル・スティーブン・クック社長)の研究開発拠点「ジャパンテクニカルセンターつくば」=2018年10月26日付=が同所で業務を開始し、9日オープニングセレモニーが催された。

オープニングセレモニーであいさつするデイル・スティーブン・クック社長

同社日本法人の中心となる研究開発拠点で、4~7階に入居し、2月18日から業務を開始した。かすみがうら市上稲吉の同社筑波事業所で研究開発に携わっていた技術者約270人が移転し、さらに今後3年間で約100人の技術者を新規採用するという。

事故を回避する先進運転支援システム(ADAS)車や自動運転車などに搭載するエアバッグやシートベルトなどの新しい安全技術を開発するという。自動運転車では、運転席と助手席、後部座席が向かい合ったり、座席を倒してくつろぎながら乗車するなど車内空間が変わると考えられていることから、次世代の車内空間に対応したエアバッグやシートベルトの安全技術を研究開発する。

特に日本では高い品質が求められることから、本社のあるスウェーデンの市場調査部門と協働し、市場調査なども実施して、さまざまな目線で品質を確保しグローバル展開していきたいとしている。2025年から30年ごろを目指して、つくば発の先行的技術を世に出したいとしている。

同センターは、4階に顧客との商談スペースや大会議室などが配置されている。5~6階はエアバッグ開発部門、7階はシートベルト開発部門。技術者がリラックスしたり、集中したりできるオープンスペースが各階に設けられているほか、各技術者が個別に国内外とテレビ会議ができるシステムなども備えられているという。技術者が開放的空間で快適に仕事ができるよう設計され、顧客に対しても、来たいと思ってもらえるような空間づくりをしたという。

オープニングセレモニーには、宇野善昌副知事、毛塚幹人つくば市副市長、在日スウェーデン商工会議所のマーティン・コス専務理事らが出席した。日本法人のクック社長は「オートリブ全体でもフラッグシップとなる開発拠点をオープンできた。つくばは都内からつくばエクスプレスで45分とアクセスが良く、研究者やエンジニアも多いので優秀な人材の採用にとても適している」と話し「一層お客様の要望にお応えし、自動運転など次世代自動車に必要な安全性の高い製品開発を続けたい」などとあいさつした。

手前は集中力が高まるとされる椅子が設置された会議スペース。奥は国内外とテレビ会議ができるテレホンブース。各階に配置されている(同社提供)

手前は会議スペース。奥は一人になって集中できるブース。各階に配置されている(同)

4~6階を見下ろせる7階の開放的な空間。奥は7階の屋外テラス(同)