大豊商事(本社つくば市)の三谷章(みたに・あきら)会長が28日午後1時、リハビリ施設で死去した。死因は前立腺がん、81歳だった。
三谷氏は豊里町(現つくば市)に生まれ、若いときから不動産ビジネスに従事。1972年に創立した大豊商事の社長を長く務めた。80年代~90年代前半、日本中がバブル経済に沸いたときには業績を延ばし、茨城県南の不動産王と言われた。
2014年9月から翌年1月にかけ、常陽新聞(2017年4月休刊)のインタビュー企画「レジェンドが語るバブルの断章」(6回連載)に応じ、バブル時代の思い出を縦横に語った。インタビューを担当した経済ジャーナリスト・坂本栄氏は「当時の雰囲気、バブルの実態、銀行の動きがよく分かり、大変愉快だった」と語った。
葬儀は7月1日午前10時半から、つくば市玉取1766の「つくばメモリアルホール」で行われる。喪主は娘婿の利光(としみつ)さん。