第106回全国高校ラグビーフットボール大会茨城県予選会は8日、水戸市小吹町のケーズデンキスタジアム水戸で決勝戦が行われ、茗渓学園(つくば市)が59-3で清真学園(鹿嶋市)に圧勝した。茗渓は15大会連続32回目の優勝を飾り、12月27日から東大阪市花園ラグビー場で開催される全国大会への出場権を獲得した。

茗渓学園 59-3 清真学園
前半 31-3
後半 28-0
「スクラムとラインアウトが安定し、守備でもピンチはほとんどなく、相手にボールが渡っても安心して見ていられた」と茗渓の芥川俊英監督。

試合開始直後には、左ウイングの林康介が高い走力を見せつけた。50メートル6.3秒の快足で相手ラインをぶち抜き、前半2分のロック三森檀のトライをお膳立て。13分には華麗なステップで敵陣を切り裂き、センター杉山史記のトライにつなげた。

1年生の林は腰の骨折から9月に復帰したばかり。今大会ではこの決勝戦で初めてフィールドに立ち、「初めてで緊張もあったが、自分の武器のスピードとステップでゲインを稼ぐことができた」と頬を緩ませた。ちなみに林は3歳のとき兄の影響でラグビーを始めた。その兄とはいま筑波大3年でセンターを務める林勇太。茗渓学園高の先輩でもある。
17分にはペナルティゴールでこの試合唯一の失点を喫する。「清真学園はセンターの藤倉真之介くんが攻撃の中心かと思いきや、フルバックの浅利道輝くんにハイパントを蹴らせて攻め込んできた。これには驚いたが、選手たちは焦らず冷静に対処してくれた」と芥川監督。1分後にナンバーエイト島田悠大のトライで流れを引き戻すと、フッカー森田晴陽の3連続トライなどでさらに得点を積み重ねていった。

森田はラインアウトではスロワーも務め、正確なスローインからモールへとスムーズに展開しトライにつなげた。「最初のラインアウトでは緊張して安定しなかったが、チームのみんなが盛り上げてくれ、その後は安定したスローができた。普段からぎりぎりの状況をイメージした練習で追い込んでいるので、しっかりと練習の成果を出しきれた」との振り返り。メンバーの仲の良さと雰囲気の温かさも、今年のチームの特徴だそうだ。

「自分たちでいい雰囲気をつくれ、試合の入りからいいプレーができ、後半はチャレンジする場面も多く作れた」とスタンドオフの山本啓人主将。「花園での目標はベスト8以上。そのためにやるべきことがまだまだたくさんある。メンバー間の競争を積んでチームとして自信を持ち、一戦一戦大切に戦っていきたい」と、全国大会へ向けてさらなる成長を誓う。(池田充雄)






