木曜日, 5月 14, 2026
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今年の県立中入試は救済が必要では《竹林亭日乗》37

【コラム・片岡英明】2026年度の県立中入試が1月10日に行われたが、今年の入試で追加合格者が入学できない事態に心を痛めている。今回はこの問題を受験生の立場から考えたい。

今回から「中学35人学級」が始まり、募集定員は13校23学級で805人と、昨年より115人減少した。そのためか、応募者も2272人と昨年より143人減少した。県は進学高校に付属中を設置し、中学受験を全県で展開しているが、1学級35人では学びの魅力が薄いのだろうか?

試験開始後に問題訂正

今回試験では、1時間目の適性検査Ⅰ(算数・理科)開始21分後、問題を訂正する連絡が入った。各校はその内容を黒板に掲示したほか、後方の生徒には訂正文を見せて周知したものの、その内容を試験が終了する5分前に知った生徒もいた。

訂正があった大問2は、バーコードの下にある数字の最後の数字についてで、バーコードが正しく読み取れているかをみる、チェックデジット(検査数字)という数字に関する問題である。これは高校の情報で学ぶ内容だが、順序立てて考えれば小学生にも取り組める。出題者は、条件を押さえ論理的に考える力を測りたいと考えたようだ。

訂正では、試験問題で示したチェックデジット計算手順1~4の4の後に、「ただし、手順3で求めた数の一の位の数が0のとき、チェックデジットは『0』とする」との文言が加えられた。受験生はかなり動揺したと思う。

私にも、試験終了間際に訂正を知らされたという受験者と保護者から連絡があった。5分前に問題訂正を知らせるのは大問題なので、「この問題は受験者全員正解の扱いになる」と思うと答えた。しかし県は21日、訂正は「解答を引き出すことに影響はない」「採点上の措置は行わない」とし、22日に合格者を発表した。

私もやってみた。確かに訂正部分にからむことはなかったが、チェックデジットの説明で必ずある「ただし書き」が抜けていたのは問題である。それを試験中に追加するというのは、平穏な試験に大きな影響を与えたのではないか。

ところが、合格発表翌日の23日、県教育委員会は「不合格者の該当問題部分を満点の14点としたうえで、総合得点の合格者最低点以上の受験者を追加合格とする」と発表した。本来なら、受験者全員を正解として並べ替え、合格最低点を超えたものを追加合格とすべきだったのではないか。

さらに県教委は、この追加合格者を1学級当たり5名までと入学者を絞ったため、追加合格した生徒でも入学できない事例が生まれた。

公平性と信頼性の確保を

県教委は23日、再発防止のために有識者で検証するとしたが、その前に、最初の追加合格生徒を、例えば43人学級などにして入学させるといった工夫をしたらどうか。多くの生徒がこの日のために長年勉強し、試験日を迎えている。その努力に誠実に向き合ってほしい。まだ間に合うので、入学試験の公平性と信頼を高めるためにも追加合格させて救済を求めたい。(元高校教師、つくば市の小中学生の高校進学を考える会代表)

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