土浦市は17日、市が管理する公用車のうち、20台に設置しているテレビ受信機能付きカーナビ20台について、NHK受信契約を結んでおらず受信料が未払いだったと発表した。
未払いだったカーナビは、市役所が管理する8台と市消防本部が管理する12台の計20台。テレビ受信機能付き携帯電話については未払いはないという。
公用車のテレビ受信機能付きカーナビや携帯電話については、全国各地の自治体でNHK受信契約を結んでおらず受信料が未払いだったとする報道が相次いでいる。県内の複数の自治体でも未払いが報道されていることを受け、全庁で調査し、土浦市でも受信契約漏れがあったことが分かった。
市管財課は、カーナビにテレビ受信機能がある場合、受信機ごとに契約が必要であるという認識が不足していたとしている。
未払い額が総額でどれくらいになるかは現在、NHK水戸放送局と協議を進めているとし、適切に契約及び支払い事務を進め、カーナビを設置した時点にさかのぼって受信料を支払いたいとしている。20台のうち最も古いカーナビは17年前の2008年に設置したものだという。
同課は20台のカーナビについて今後、業務上、テレビ視聴が必要か否かを再検討し、テレビ受信機能を取り外すなどして対応するとし、さらに新たに公用車を調達する場合は、業務上、特に必要がある場合を除いてテレビを受信できないカーナビ機種を選択するとしている。
テレビが受信できる端末のNHK受信契約は、2019年に最高裁と東京地裁でそれぞれ、テレビが受信できる携帯電話とカーナビは受信設備にあたり、NHK受信契約を結ぶ義務があるなどの判決が出され注目された。
NHKは現在、公式サイトで、NHK放送が受信できる携帯電話やスマートフォン、カーナビ、パソコンは受信設備に当たるが、一般家庭の場合、受信契約は世帯単位なので、必要な受信契約は1件となる、一方、事業所の場合は設置場所ごとの受信契約が必要になるーなどと説明している。