【コラム・川浪せつ子】つくば周辺の絵を描いていくと言っておいて、最近はなんだか行き詰まりを感じていました。ステキな風景はたくさんあるのですが、もう一つ個性を出すことができませんでした。そんな時にたまたま見つけたのが、つくば市民センター講座「つくば市の歴史や文化財を知ろう!」というチラシ。開校1日前に締め切られていましたが、電話するとあと1名OKということで滑り込み。
以前から、つくば周辺の歴史には興味がありましたが、なかなか勉強するチャンスがありませんでした。でもこの講座、あまりに面白くて目覚めました! つくば市には遺跡が600カ所以上あるそうです。TX工事などで掘り返したところからも発掘され、研究学園駅~みどりの駅の間では、県の大規模な発掘が始まったそうです。
郷土史に目覚めた私
そこで、以前から気になっていた「飯塚伊賀七の五角堂」(つくば市谷田部)を見に行き、描いてみました。前々から、この地にどうしてこんな素晴らしい研究(和時計)ができたのか疑問に思っていましたが、それを解決してくれたのが「つくば市谷田部郷土資料館」。五角堂の近くの建物(1階保健センター、2階図書館)の3階にあります。40数年近くつくばに住んでいて知りませんでした。皆さん、ぜひ行ってみて!
歴史に目覚めた私は、土浦市の「上高津貝塚ふるさと歴史の広場(考古資料館)」へも。それに、つくば市内にある「桜歴史民俗資料館」。いずれも無料か低価格で入館できます。私の場合、歴史館巡りの目的は歴史の紹介ではなく、あくまでも「絵」です。でも歴史を知ることで、今まで以上に地域を愛しちゃうことになりました。(イラストレーター)
