【コラム・山口京子】ステージⅣ、肝臓・肺・リンパに転移している末期の直腸がんと診断され、抗がん剤治療を始めて3カ月。6回目の治療が終わりました。
がんと分かった昨年暮れの腫瘍(しゅよう)マーカーの値は370.9。抗がん剤を始める直前の値は532.2。わずか20日の間に160も上がっていました。それが、抗がん剤治療を始めて1カ月後に91.0、2カ月後には21.8まで下がりました。
抗がん剤治療を受けながら、自分にできることは何かを考えました。がん関連の本を読んで、食事を見直す、身体を温める、免疫力を高める治療やサプリメントを試す―など、できることをいくつか書き出してみました。
効くと言われる治療やサプリメントなどを推奨する書籍コーナーには、がん関連の本が山積みです。けれど、ある人に効いた治療やサプリメントが自分にも効くかどうかは分かりません。がんの仕組みも人体の仕組みも分からない素人が読んでも、判断できないというのが正直な気持ちです。
なので、自分が納得できるところから始めました。まずは食事の見直しです。それまで毎日飲んでいたビールを止める、ニンジンとリンゴのスムージーを毎朝飲むようにする、バランスのとれた食事を意識する、体重が40キロ切らないようにする―など。
生きたいとあがいている私
がんが好むのは低体温の体なので、陶板浴を利用して全身を温めることも始めました。陶板の上に横になるととても気持ちがよく、ホッとします。陶板浴では、がんや免疫に関する勉強会、がんになった人の交流会、身体を整える整体や足もみ、ストレッチなどの企画があります。がん関連の本がたくさん並べられ、無料で貸してもらえます。
抗がん剤治療と同時に、知人が勧めてくれたサプリメントも飲み始めました。抗がん剤の働きを助け、副作用を抑制し、免疫力を高める効用があるそうです。最初はこのサプリがよいかどうかよりも、信頼できる人が勧めてくれたことを信じた自分がいました。飲んでみると、体調がよくなっていると感じます。
局所温熱のマイクロ波を患部に当てる治療もしています。この治療が書いてある本を読み、自分で試したいと思いました。この治療ができる病院が市内にあったのがラッキーでした。こうして振り返ると、生きたいとあがいているのかな、と。治るのは無理としても、痛みや不快のない生活が少しでも続いてほしいと…。(消費生活アドバイザー)






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