第105回全国高校野球選手権茨城大会は大会11日目の22日、準々決勝4試合が行われた。土浦・つくば勢は、霞ケ浦が土浦湖北に9-2でコールド勝ち、土浦日大は4-1で東洋大牛久を破り、ベスト4に進出した。準決勝は24日行われ、霞ケ浦は明秀日立と、土浦日大は常磐大と対戦する。
霞ケ浦-土浦湖北戦はノーブルスタジアム水戸で行われた。霞ケ浦は、150キロの速球を武器にプロ注目のエース木村優人が4回までに3安打を打たれるも、粘り強く投げ無失点に抑えた。
5回霞ケ浦は、制球に苦しむ土浦湖北の先発、久保田蓮大から3つの四死球を得て満塁とすると、一塁 富施賢太のエラーで先制した。続く井上楓雅が押し出し四球を選び1点追加し、菅谷冴樹の犠飛でこの回ノーヒットで3点を奪う。
3点を追う土浦湖北は、6回1死一、二塁の好機に清水俊介、真家匠の連続タイムリーで1点差に迫るが後続が凡退となった。
霞ケ浦は7回、先頭の木村優人がライトに本塁打を放ち追加点を上げると、2死後ランナー1人を置いて菅谷、安藤早駆、羽成恭之介の3連打で2点を追加する。さらに満塁の好機に代打、山崎隼人がライトフェンス直撃の三塁打でこの回一挙6点の猛攻で試合を決めた。
霞ケ浦の高橋祐二監督は「木村は悪いなりに投げたし、打線も最後に繋がって良いところが出た。次の明秀日立は強いチームだが、そこに勝つための練習をしてきたので精一杯頑張る」と語り、新保玖和主将は「前半なかなか点が取れない中、悪い流れでも慌てず我慢していく中で、相手のミスも絡めて得点できたのが大きかった。明秀日立は打撃が強いチームだけど、木村を信じて、自分たちの打撃、細かい野球をしていきたい」と話した。
一方、土浦湖北の土佐一成監督は「浅野で打たれたのは仕方ない。7回の本塁打が痛かった。ベスト8の結果に関しては、昨年は初戦敗退からのスタートだったので、そこからキャプテンを中心によくチームをつくってくれた。まとまりも出て、打つ方も、ドラフト候補の木村からヒットを打てて点が取れたので選手たちはよくやってくれた」と今大会を振り返った。野口慧太主将は「相手のチャンスでミスが出てしまったが、6回に2点を取ったことは自分たちの野球が出来た。結果はコールドになってしまったが、恥じなく出来た。3年間を振り返って1年、2年は初戦敗退だった。最後にベスト8の成績を残せたのは光栄なことだし悔いなくやり切れた」と話した。(高橋浩一)
◆土浦日大の試合結果は以下の通り。